おととい、東京には強い北風が吹きました。そして、放射線量は今のチェルノブイリ原発から20キロ地点と同じになりました。もちろん、立ち入り禁止地区です。核種によっては、チェルノブイリより多いものもあったそうです。私たちの命はうっすらと軽くなりました。不公平なことに、このうっすらには濃淡があって、若い人ほど命が軽くなった。若者より子どもの、子どもより赤ちゃんの、赤ちゃんより胎児の命が確実にうっすらと軽くなりました。日比谷公園の、今にも咲きそうにふくらんだ白木蓮の花、枝によっては八分ほども咲いている桜、忘れられない日になりました。

反原発銀座デモには、マスメディアによれば1000人、参加者によれば、1300人、いや1500人はいたと言い張る方もいて……でも、ドイツはたしか26万人でした。それでも、とにかく私たちは歩き出したのです。今まで、どちらかといえば高年齢の方がたによって細々と続けられてきた反原発デモですが、きのうは若者がたくさん参加しました。仮装や鳴り物で趣向を凝らして。パリを撮ったら天下一品の写真家、初沢克利さんのサイト(
こちら)に写真があります。また、KY生さんのサイトには、2時間におよぶパレードと集会のもようが動画で記録されています(こちら)。57分あたりで大写しになる、インタビューを受けているおばあさん顔が私です。涙ぐみながら歩いたのは初めてでしたが、右のほっぺにはっきりと涙の粒が。とにかく笑顔で、を心がけたのですが、だめでした。

デモに参加していたら声をかけられ、「ちょっと来てください」となれば、行く先はふつう警察でしょうが、この日は違いました。ジャーナリストの岩上安身さんが、岩上チャンネルで話をしよう、とお誘いくださり、急遽、スタッフが南青山の初沢さんのスタジオに集められ、トークをしました。後日、アーカイブにあがるでしょう(岩上さんのサイトは
こちら)。

そのトークの中で、岩上さんから教えていただきました。きのうは名古屋でも、女子高校生たちが呼びかけた反原発、とくに浜岡原発停止を求めるデモが行われ、参加者は手に手に菜の花をもつことにした、というのです。菜の花は大地に染みこんだ放射性物質をとりこむのだそうで、チェルノブイリは見渡す限りの菜の花の海だとか。岩上さんならずとも、卓越した女子高生のセンスには感動です(名古屋のデモの写真は
こちらの近藤ゆり子さんのブログにあります)。岩上さんいわく、今回の福島原発事故で、中東のようにこのくににも革命が起こる、「菜の花革命だ」。トークは3人で行いましたが、3人目の出演者、若いジャーナリストの前田真里さんの瞳が、その瞬間きらりと光りました。

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