きのう、福島から50人ほどの市民のみなさんが上京し、政府の担当者と交渉しました。担当者のお名前は、記録しておく意味があるでしょう。内閣府原子力安全委員会規制調査課事務局のまるやまさん、文科省科学技術技術学術政策局のねはしさん、文科省スポーツ青少年局学校健康教育課のたじまさん、大臣官房総務課のえざきさんです。そして、福島から来られたのは、ほとんどが女性でした。

冒頭の方の発言を、週刊MDS編集部の浅井健治さんが書き起こしてくださいました。感謝して、転載します。

これは、このブログにきのうおとといと続けて書いている問題と密接に結びついています。「棄民と棄土」によってしかつじつまをつけられない原発国家の醜悪が、ここに告発されている、ということです。

「私はただの主婦です。5人の子どもを育てている主婦です。ここにいる方のような学問も知識もありません。わが子の命を守りたいとここに来た。
  
生きることの大切さを子どもに伝えてきたつもりだ。その生きる大切さを一瞬のうちに奪われてしまった現実を伝えたい。

福島の子どもたちは学校の中に押し込められて、ぎゅうぎゅうづめで通っている。それが20ミリシーベルトという数字が発表になったその日に、教育委員会は「もうここで活動していいです」と言ってきた。本当にそれで安全なのか分からないまま子どもを学校に通わせるのは不安だというお母さんはたくさんいる。

家庭の中でも、お父さんとお母さんの意見が違う、おじいちゃんとおばあちゃんの意見が違う。子どもたちはその中で翻弄されて、家庭崩壊につながっている家庭もある。学校に送り出した後に、罪悪感で涙するお母さんもいる。いろんなことが起こっている。

私たちただの主婦が分かるように説明してください。東大や京大や慶応や早稲田を卒業した人たちが地域に住んでるんじゃないんです。私たちは中学や高校しか出ていない。でも、子どもを守りたいという母親の気持ちはどこに行っても、日本中、世界中いっしょです。それを、あなたたちのような安全なところでのうのうと毎日を生活している人たちに数字だけで決められたくない。半径10キロ以内のところに対策本部を持ってきなさい。

どんな思いでとどまっているか、知らないでしょう。私たちは離れられないんです、あの場所を。生まれた時からずっと何十年も住んでるんです。子どもたちも、おじいちゃんおばあちゃんも、あの場所を離れたら…。

こんなひどいことをしておいて、数字の実験? ふざけんじゃないよ。

こんなことが許されるんですか。私はとてもじゃないけど冷静な気持ちでこの場にいられない。あなたたちの給料、あなたたちの家族を全部、福島県民のために使いなさい。福島県民を全員、東電の社員にしなさい。給料を払いなさい。そして安全を保障してください。
  
私たちは子どもたちを普通の生活に戻してあげたいんです。母親のこの願いをかなえてください」


映像記録はこちらです。ぜひ見ていただきたいと切望します。

http://www.ustream.tv/recorded/14169488
 
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