どうしたことでしょう。この週末、民放の4つのネットワークが脱原発にかんする報道をしました。まさに、堰を切ったよう、という表現がぴったりです。あまりテレビを見ないので、いつの間にこういうことになったのかと、驚きを禁じ得ません。

金平茂紀さんがメインキャスターをつとめるTBSの番組が、50分近く、脱原発へのさまざまな動きを伝えたのはさすがと思いましたが、かの日テレ系が祝島をまっこうから取り上げ、辛坊治郎さんがそれを報じる図には、感慨深いものがありました。フジテレビの須田哲夫さんが、「原発に頼らなくても」と主張する葛巻町を紹介する図も、その画面の隅にスタジオにいた海江田さんと甘利さんの固い表情が交互に映し出される皮肉な図も、目を疑いたくなる光景です。なにしろ、このおふたりはむしろ原発推進ないし容認派であることを公言しているからです。

テレビ朝日は、高木仁三郎さんの生涯を追いました。その著作からの引用は、このたびの東電原発事故をこれ以上ないほど明確に予言していて、愕然としました。おかしかったのは、スタジオの藤原帰一さんが、「高木さんの話は聞いていたが、そういうこともあるのかと思っていただけだった」と言ったところ、キャスターの小宮悦子さんが、「聞く耳を持っていたら(よかったのに)、ということですね」と応じ、そんなぶしつけとも言える批判を受けた藤原さんも、隣に座っていた長谷川幸洋さんも、「ええっ?!」とどぎまぎしたお顔になってしまったことです(きっと小宮さんは、自分も含めて多くの人が高木さんの警告を深刻に受け止めるべきだった、と言いたかったのだと思います)。

最後の1本を除いて、限定公開ということで、画像をはめ込むことができません。URLから飛んでください。どれも、報道する側の思いが伝わってくる作品だと思います。

「脱原発の城南信用金庫 上関原発で揺れる上関町・祝島」 7月2日「報道特集」(TBS系列)
http://www.youtube.com/watch?v=e1NSypdde0I

「祝島が問いかけるもの」 7月2日「ウェークアップ!ぷらす」 (読売テレビ、日本テレビ系列)
http://www.youtube.com/watch?v=YHPELMcvFec

「クリーンエネルギーの町岩手県葛巻町」 7月3日「新報道2001」(フジテレビ系列)
http://www.youtube.com/watch?v=Ls11jZr3NW0

「反原発のカリスマ 市民科学者高木仁三郎」 7月3日「サンデー・フロントライン」(テレビ朝日系列)



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