お知らせ

「そのこ」谷川俊太郎 児童労働を考える

そのこ
                                      谷川俊太郎

そのこはとおくにいる
そのこはぼくのともだちじゃない
でもぼくはしっている
ぼくがともだちとあそんでいるとき
そのこがひとりではたらいているのを

ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき
そのこはしゃがんでじめんをみつめている
ぼくがおふろからでてふとんにもぐりこむとき
そのこはゆかにごろんとよこになる
ぼくのうえにもそのこのうえにもおなじそら

ぼくはこどもだからはたらかなくていい
おかねはおとながかせいでくれる
そのおかねでぼくはげーむをかう
そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる
そのおかねでおとなはたべものをかう

ちきゅうのうえにはりめぐらされた
おかねのくものすにとらえられて
ちょうちょのようにそのこはもがいている
そのこのみらいのためになにができるか
だれかぼくにおしえてほしい



ACEは児童労働にとりくむNPOです。その5周年のキャンペーンのために、谷川俊太郎さんが、この詩を書きました。サイトでは、塚本やすしさんの絵を見、朗読、そしてBGMの歌を聴くことができます(こちら)。歌っているのはなんと、矢野顕子さんと森山良子さん。今月下旬には、子どもたちの交流プログラムやシンポジウムが、東京と大阪で開かれます。サッカーボルを手縫いしていたインドの子どもたちや、カカオ豆を収穫していたガーナの子どもたちが、その体験を語ります。なんと、谷川さんご本人による詩の朗読も。

ところで、『世界がもし100人の村だったら 子ども篇』には、こんな一節があります。

「世界の子どもがもし100人だったら
16人は働いています
10人は、
けがや病気の危険にさらされています。
心に傷をおう子どもも、すくなくなく
ほとんどが学校に通っていません。」

こうした子どもたちのために私たちができることは、けっこうたくさんあります。興味のある方、ぜひACEの催しに参加してみてください。以下、ACEのメールマガジンから貼りつけます。


      **************************


ACE(エース)はこれまでに、418人の子どもたちを児童労働から救い、5,387人の子どもの学校環境を改善してきました。

2010年、NPO法人化5周年と認定NPO化を記念して、ACEが支援するインドとガーナから子どもと現地スタッフが来日し、東京と大阪でイベントを行います。

 (1)子ども交流プログラム     (東京:11月20日)※18歳未満対象
 (2)シンポジウム&5周年パーティー (東京:11月21日)※早割有り
 (3)シンポジウム         (大阪:11月23日)※早割有り

インドとガーナの子どもたちの生の声を、谷川俊太郎さんの詩「そのこ」の朗読を、ぜひ聞きにいらしてください!

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(1)子ども交流プログラム【東京:11/20(土)】
『日本、インド、ガーナ 子ども交流会』〜みんなで考えよう!子どもの権利〜
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すべての子どもの権利を保障する「国連子どもの権利条約」が出来た記念日である11月20日の「世界子どもの日」に、インドとガーナ、そして日本の子どもたちによる交流会を行います。中学生、高校生のご参加、お待ちしております!

日 時:2010年11月20日(土)14:30〜17:30(受付開始:14:10〜)
会 場:JICA地球ひろば 講堂
定 員:40名(応募者多数の場合は抽選)
内 容:
 ・インドやガーナの暮らしを知ろう!クイズ&ビデオ上映
 ・「子どもの権利」を知り、考えてみよう
 ・児童労働のない未来へ向けた「子どものメッセージ」モニュメント作成

参加費:無料
対 象:18歳未満の子ども(主に中学生〜高校生)

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(2)シンポジム【東京:11/21(日)】
『あなたのアクションで、世界は変わる』
 〜インド・ガーナ・日本。「そのこ」の未来のために、今できること〜
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インドのサッカーボールを作る村での活動成果を振り返り、今取り組んでいるガーナのカカオ生産地での活動に焦点をあて、ガーナ、インドから来日する実際に働いていた子どもの声をみなさんに届け、共に考えます。谷川俊太郎さんご本人による児童労働の詩「そのこ」朗読も!

日 時:2010年11月21日(日)14:00〜17:30 (受付開始:13:30〜)
会 場:JICA地球ひろば 講堂
定 員:250名
内 容:
 ・インドのサッカーボールを縫っていた子どもとガーナのカカオ畑で働いていた子どもが体験を語ります
 ・現地でどう児童労働をなくしてきたか
 ・谷川俊太郎さんご本人登場!「そのこ」の朗読&トーク
 ・「遊ぶ、学ぶ、笑う」をテーマにガーナとインドの学校や遊びの展示
 ・サッカーボール縫いなどの児童労働が疑似体験できる「体験型写真展示」

参加費:一般      :1,500円(早割)/ 2,000円(通常)
    大学生     :1,000円(早割)/ 1,500円(通常)
    高校生・中学生: 500円(早割)/ 1,000円(通常)
    小学生以下  :  無料(※要事前予約)

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(3)シンポジム【大阪:11/23(火・祝)】
『聞いてほしいねん、学校に行かれへんぼくらのこと』
 〜インド、ガーナの児童労働とACEの取り組み〜
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実は、ACEは大阪生まれ。代表の岩附がボランティアをしていた団体で、児童労働の世界的なムーブメントがあることを知り、「これをやりたい!」と一晩で仕上げた趣意書がACEの原点。そんな大阪ではじめて、大規模なイベントを開きます。

日 時:2010年11月23日(火・祝) 13:30〜16:30 (受付開始:13:00〜)
会 場:大阪歴史博物館 講堂
定 員:250名
内 容:
 ・インドとガーナの映像と子どもたちのお話
 ・児童労働へのACEの取り組みを紹介
 ・ゲストとスタディツアー参加者とのパネルディスカッション

参加費:一般      :1,000円(早割)/ 1,500円(通常)
    大学生     : 800円(早割)/ 1,000円(通常)
    高校生・中学生: 500円(早割)/  800円(通常)
    小学生以下  :  無料(※要事前予約)

−【申込方法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

★子ども交流会
 11/12(金)までに、下記の申込フォームまたはお電話(03-3835-7555)でお申し込みください。

★シンポジウム(東京・大阪)
 下記の申込フォームからお申し込みください。
 11月15日(月)までにお申し込みの方は早割料金が適用されます。
 参加費は当日現金で支払いください。

※11月15日までに、新たにACEマンスリーサポーターの手続きが完了した方、または3,000円以上のご寄付をいただいた方は、シンポジウムに無料でご招待させていただきます。

▼イベント申込フォーム▼
 
http://acejapan.org/campaign/5th/index.html#forms?mm168

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熊にドングリを

11月になりました。東京は季節外れの台風を境に、秋を飛ばして早、初冬の寒さです。みなさんの地域はいかがですか。今年の季節のめぐりはほんとうにおかしかった。あの暑く乾ききった夏、石畳のあいだに植えた姫ホトトギス龍が枯れたのには驚きました。宿根草のホトトギスも次々と立ち枯れ、残った株も下の方の葉はまばらで、茶色くたれさがり、まるで幽霊のようです。それでも花の付きはよく、木枯らしじみた風にけなげに揺れています。来年は元気にたくさん咲いてくれますことを。

庭の柿の木も実をつけませんでした。どんぐりもさっぱりです。テレビのニュースは毎日のように、熊が人を襲い、射殺された、と伝えています。まるで原稿のフォーマットがあって、固有名詞を入れ替えているかのようにすら感じます。山に食べ物がないのです。それで、冬ごもりを控えて、熊たちは必死で人里に迷い降りているのです。深夜の住宅街、車のライトとクラクションにおびえ、興奮しながら2頭の仔熊を守ろうとうろたえていた母熊の姿は、忘れられません。

クラクションを鳴らしていた人は、熊を山に追い払おうとしていただけで、むやみに邪険にしていたわけではありません。人里に熊が出る、驚いて人を襲うというのは、深刻な事態です。作物を荒らされることも、同様です。収穫のほとんどを熊や猪や猿に食べられてがっくりと肩を落とす農家さんの姿には、涙がにじんでしまいます。だから、熊の目撃情報に地域には緊張が走り、猟友会の人びとは本業もままならないほど大忙しで、あちこちに呼ばれてこの「害獣」を「駆除」しています。

大新聞には、熊が異常に増えていること、狩猟人口が減っていることが、熊の異常な出没の原因だ、と書かれているそうです。でもこれはとんでもない誤報だと、「日本熊森協会」さんに教えていただきました。こちらの団体は、数年前にも、熊にドングリを、と全国に呼びかけ、大量のエサを山に運びました。もちろん今年もです。お宅の柿の木は、実をつけていませんか? お庭にドングリの実は落ちていませんか? ぜひ、山の熊たちにプレゼントしてあげてください。私は、なにしろ庭の柿もどんぐりも実が成らなかったので、したくてもできないのです。

「くまもり」さんのサイト(こちら)やブログ(こちら)を読むと、その活動に胸が熱くなります。同時に、環境省のやる気のなさには、怒りを通りこして唖然としてしまいます。つい数日前まで、生物多様性条約COP10を主催していたお役所とは思えません。熊は、この列島の生態系の頂点に位置する、生態系の王者です。この大型動物が今年すでに2120頭も「駆除」されているのです(9月末現在)。また「クマ」という古語は奥まった隠れたところを意味し、それはすなわち神威、聖なるものを意味します。熊野、熊本、阿武隈などの地名も、そうした古代信仰に関係しています。クマは、この列島にいにしえから暮らしてきた人びとにとって、カミそのものなのです。環境省は、この列島の自然のカミをなんと心得る。

熊と人が共生するには、森のありかたそのものを根っこから考え直すことが急務です。でも、とにかく今年の熊たちの飢えを救わねば。送り先、送り方など、「くまもり」さんにお問い合わせのうえ、どうかよろしくお願いします。

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「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」メールニュース2010年10月25日号

「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」のメールニュースを転載します。あしたの院内集会(斉藤つよし議員のイギリス視察報告)や関西の集会案内もあります。

また、賛同者1万人キャンペーンという、だいそれたことを始めました! どうかご協力ください。
 

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【転送転載歓迎】
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イラク戦争なんだったの!?−イラク戦争の検証を求めるネットワーク
メールニュース 2010年10月25日号
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全国の賛同者の皆さま、こんにちは。「イラク戦争なんだったの!?―イラク戦争の検証を求めるネットワーク」事務局の志葉です。

急遽、院内集会やイベントが追加されましたので、情報をお届けします。以下、順にご説明します。
 
1.斉藤つよし議員・イギリス視察報告 10/27
2.ご参加下さい!最新イベント情報(11/17、11/21追加)
3.【緊急】イギリス視察等カンパのお願い
4.【重要】賛同者1万人計画のためのご協力お願い


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
1. 斉藤つよし議員・イギリス視察報告 10/27
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イラク戦争の検証を求めるネットワーク結成当初から協力し続けてくれた議員の一人、斉藤つよし衆議院議員が、この秋、当ネットワーク事務局の志葉と共にイギリスを訪れました。同国での、公開公聴会や機密文書の開示など、意欲的なイラク戦争検証について、視察を行ない、検証のキーパーソン達と意見交換をしてきたのです。
 
そこで、急遽イギリス視察報告と今後の展開について、斉藤議員に聞く院内集会を企画しました。平日の夕方ですが、御都合つく方々は是非ご参加下さいませ。

日時:10月27日(水)午後4時30分〜午後5時30分
場所:衆議院新第1議員会館 地下1階  第1会議室
    (東京都千代田区永田町二丁目2-1)
    地図:
http://bit.ly/9JYZfZ
定員:40人(先着順)
    *開始10分前までに議員会館ロビーにお集まり下さい。
当日の連絡先: 090-9328-9861

斉藤議員が意見交換してきた相手↓ 
○イラク検証委員会ジョン・チルコット委員長(オフレコ会談)
○クレア・ショート元英国際開発大臣
○パトリック・ラム英外務省イラク戦争検証ユニット課長
○英リベラル紙ガーディアンのアフア・ヒルチ記者、
  リチャード・ノートン・テイラー記者
○英労働党ロジャー・ゴッシフ、ファビアン・ハミルトン両議員
○各紙イギリス支局記者と現地助手


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
2.ご参加下さい!最新イベント情報
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

11月17日のイベントと、同21日のイベントを追加しました。26日から28日の志葉関西ツアーもよろしくお願い致します。転送・転載等の告知協力も大歓迎!
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☆★イラク戦争の検証を求めるネットワークPRESENTS★☆
★☆ 高遠菜穂子の“イラク戦争なんだったの!?” ★☆
        11/5(金)@神戸

日時:11月5日(金)18:30(開場18:00)〜20:40
会場:神戸市勤労会館講習室404.404
地図:
http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html
参加費:カンパ制 
主催:イラク戦争の検証を求めるネットワーク関西

詳細は後記または、
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840439

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☆★11/17自衛隊イラク派遣なんだったの!?池住義憲さん講演★☆
★☆『自衛隊イラク派兵差止訴訟全記録』出版記念@ネコノマ☆★

日時:11月17日19時〜(開場18:30)
会場:ネコノマ(東京都新宿区富久町33-3 猫の家1階)
地図:
http://bit.ly/cF06kx
お話:池住義憲さん(自衛隊イラク派兵差止訴訟の会代表)
主催:多目的スペース/ギャラリー「ネコノマ」
参加費:1000円(ワンドリンクつき)
お問い合わせ:ネコノマ 050-1283-2309

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☆★11/21第7回劣化ウラン兵器禁止を求める国際行動デー★☆
日 時:2010年11月21日(日) 13:00開場 13:30〜17:00
会 場:明大リバティータワー15F1156室
道 順:JR「御茶ノ水」駅御茶ノ水橋口下車4分
お 話:●高遠菜穂子さん(イラクホープネットメンバー)
      「救え!イラクの子供たち−
                  激増する先天性欠損症」
        ●志葉 玲さん(フリージャーナリスト)
      「イラク戦争検証=イギリス視察
                                       報告と日本での展望」

参加費:当日1000円、前売り800円(たんぽぽ舎でも扱っています)

共 催:劣化ウラン兵器禁止・市民ネットワーク
      現代史研究会
連絡先:たんぽぽ舎気付
      TEL・FAX 03-3238-0056(TEL…13:00〜20:00)


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☆イラク戦争の検証を求めるネットワークPresents☆
★☆★  シバレイのイラク戦争なんだったの!? ★☆★
☆★☆★イラク戦争検証・英国視察報告会★☆★☆

11/26(金)@神戸、27(土)@堺&大阪、28(日)@京都

★神戸会場
日時:11月26日(金)18:30(18:00開場)〜20:30
会場:神戸まちづくり会館ホール
地図URL 
http://www.kobe-toshi-seibi.or.jp/matisen/img/map_kaikanl.gif

★堺会場
日時:11月27日(土)13:30(13:00開場)〜16:00
会場:創造空間BOX1-6
   南海高野線「堺東駅」7分
   堺市堺区市之町東6丁1−24 TEL&FAX072-227-6123
定員:25人

★大阪会場
日時:11月27日(土)18:30(18:00開場)〜20:30
会場:伊藤塾・大阪梅田校
地図URL:
http://www.itojuku.co.jp/20sch_umeda/map/255.html

★京都会場
日時:11月28日(日)14:00(13:30開場)〜16:30
会場:伊藤塾・京都校
地図URL:
http://www.itojuku.co.jp/19sch_kyoto/map/245.html

【参加費不要 ただし少額のカンパをいただきます】

※お申し込みなしで、どなたでも参加できますが、人数把握のために事前に連絡いただければ助かります。
メール 
office@iraqwar-inquiry.net まで

◆主催:イラク戦争の検証を求めるネットワーク関西 
◆協賛:イラクの子どもを救う会、フレンド・オブ・マーシーハンズ、市民社会フォーラム、JIM−NETボランティアチーム☆NARA☆、神戸YWCA平和活動部(神戸会場)、九条の会ひょうご(神戸会場)

詳細は、
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840439


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
3.【緊急】イギリス視察等カンパのお願い
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

賛同者の皆さまに緊急のお願いです。現在、当ネットワークの資金はとても充分とは言えません。継続的に活動を続けていくためには、ある程度の資金は必要不可欠です。
 
イギリス視察には相応の経費がかかっておりますし、イラクの人権活動家やジャーナリスト、イギリスでの検証関係者など、今後招聘したい人もたくさんいます。
 
つきましては、是非、多くの方々からのご助力いただけますよう、事務局一同願っております。

活動資金カンパ (1口1,000円以上) 振り込み先
郵便振替の場合
口座番号:00230-6-116390
口座名:イラク戦争の検証を求めるネットワーク

*もし通信欄等に書き込める場合、「イギリス視察カンパ」等、カンパ目的を書いていただけると幸いです。

他金融機関からの振込みの場合
ゆうちょ銀行 当座預金
店番:029(ゼロニキュウ) 口座番号:0116390
口座名:イラク戦争の検証を求めるネットワーク

 是非、ご協力よろしくお願い致します。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
4.【重要】賛同者1万人計画へのご協力お願い
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

当ネットワークでは来年3月までに、賛同者を1万人に増やす「イラク戦争なんだったの!?賛同1万人計画」を実施中です。そこで皆さんにお願いです。個人のブログやツイッター、mixiなどを利用されている方々は、以下の様に賛同募集を転載してください。もちろん、メールでの転送も大歓迎です。
--------------------------------------------
【拡散希望】イラク戦争検証の必要性は認めつつも、なかなか腰の重い政府に民意を示すため、イラク戦争検証( @isnn_ )への賛同者1万人化計画を発動。オンラインからも簡単に できますので、是非、ご協力御願いします。
賛同フォーム>
http://bit.ly/9b4OWA 

-------------------------------------------

また、インターネットを使わないご友人のために、FAX・郵送用での賛同シートを 
http://bit.ly/ct3HrO からダウンロードの上、必要事項を記入して以下番号までお送りください。
FAX:020-4669-7585
    *上記番号に送れない場合> 050-1283-2309

★こんな方々からもご賛同いただいています(^^)

天木直人さん(元レバノン大使)
雨宮処凛さん(作家・反貧困ネットワーク副代表)
池住義憲さん(自衛隊イラク派兵差止訴訟の会)
伊藤千尋さん(ジャーナリスト)
インリン・オブ・ジョイトイさん(タレント/女優)
江川紹子さん(ジャーナリスト)
金子飛鳥さん(ヴァイオリニスト)
根岸季衣さん(俳優、「非戦を選ぶ演劇人の会」)
辻信一さん(ナマケモノ倶楽部世話人)
中川敬さん(ソウルフラワーユニオン)
きくちゆみさん(グローバルピースキャンペーン)
梁英姫さん(『ディア・ピョンヤン』監督)
湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)

*50音順↑。賛同者一覧はこちら↓
http://iraqwar-inquiry.net/?p=241619151  


以上、ご報告とご協力のお願いでした。今後とも、応援いただけますよう、ご期待申し上げます。

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イラク戦争の検証を求めるネットワーク

〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-24
         第二大島ビル303
HP:
http://iraqwar-inquiry.net/
e-mail: iraqwarinquiry@gmail.com
電話: 090-9328-9861(しば)
FAX: 020-4669-7585
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オンライン・アクション「ロマの子どもたちに分離教育はいらない」

このくにの教育の民族差別というと、昨今の朝鮮学校を高校授業料無償化からはずすという議論や(やっと、朝鮮高校にも支給するなりゆきです!)、南米などから働きに来た親の子どもたちが日本語のサポートをうけられない問題などが思い浮かびます。

ヨーロッパは今、自分たちとは異質なものを排除しようとする傾向が強まっています。フランスの、イスラム教徒の公共の場でのスカーフ禁止がよく知られていますが、どのくにでもそのターゲットとなっているのが、ロマの人びとです。スロバキアでは、ロマの子というだけで知的障がい児のクラスに振り分けられるという、理不尽なことが何十年も半ば制度としてまかり通っています。こうした「分離教育」を支持する人びとは、山ほどの理由を挙げるでしょう。かつてアメリカで、黒人と白人の通う学校を別にすることを支持した人びとと同じように。けれど、そのすべてが今では信じられない、荒唐無稽なものになっています。

スロバキアでも政権交代が起きましたが、新政権は選挙中、分離教育を終わらせる、と公約していました。これを後押しし、ロマの子どもたちの教育差別を国際世論で終わらせようというオンライン・アクションを、アムネスティ・インターナショナルが展開しています。よろしかったら、あなたも参加してください。
こちらです。

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ワタシは何者であったか 大道森(だいどぅーむい)のしゃれこうべ

ワタシは何者であろうか。

かつて何者かでありはした。生まれた場所も、住んでいた場所も、親きょうだいや友だちの名もあったはずである。通った学校もあったはずである。

死んだ時に何者であったか、これははっきりしている。

大日本帝国の兵士であった。

そして今、ワタシは何者であるか。それ以前に何であるか。これはワタシの遺骨だ、と言っていいのであろうか。こうして65年ぶりに、沖縄のていねいな手によって掘り出され、沖縄のねんごろな手によって洗われ、沖縄のふるえを抑えた手によって切られたシャッターのおかげで、万人のまなざしに晒されているワタシのしゃれこうべ、その中で、65年かけてその内部が沖縄の土へと置き換わりつつもなお残った奇跡のかけら、ミイラと化したワタシの脳みそは、怨の涙にも、愛惜の涙にも、二度とほとびることはない。ほとびて、記憶を語り始めることはない。

だから、ワタシが何であるのか、ワタシが何者であるのか、ワタシの知らない今この時、考えるのはべつのみずみずしい脳みそであろう。こうして土がみっしりと充満した闇から風吹き通う空間に出てきて、あまつさえ何万という映像となって何万というみずみずしい目の凝視をうけることを、ワタシが苦痛に感じているか、喜んでいるか、あるいはもっとべつの感情を抱いているか、それを忖度するのも、べつのみずみずしい脳みそであろう。ワタシは忖度などしてほしくないかどうかもわからない。ワタシはほとびない脳みそであるからだ。

じつは、ワタシが死んだ時ワタシは何者であったか、一皮めくれば心許ないのだ。大日本帝国の兵士として死んだのか。それとも、ひとりの若者として死んだのか。沖縄に来たのは、大日本帝国の兵士としてであった。けれど、この亀甲墓に入った時、ワタシは正確には何者であったのか。言えるのは、この広大な密閉空間を擁する島特有の墓の中に息をひそめているうちに、この死線を突破すればすばらしい人生が待ち受けていると、学校に戻り、卒業し、それから……だからワタシは死なないのだと、砲弾をうけて裂けただれた太腿のうずきと高熱と喉の乾きにさいなまれながら、そればかり念じているうちに、念じることもどうでもよくなり、いつのまにか息絶えた時、ワタシはただのひとりの若者であった。

ワタシがここにたどりついた時、一足先にここに隠れ潜んでいた赤子連れの女や老婆ら、あの家族は、どこへ行った。退去を迫るワタシの手に、銃は今にも発射されんばかりに握られていたのであろうか。そうだとして、あの家族の前に立ちはだかったワタシは、再度問う、帝国陸軍の兵士であったか。ただもうこの身ひとつが生きながらえたい、武器をもったたけだけしい若者であったか。

ワタシのほとびない脳みそは、考えない。考えるのは、べつの脳みそだ。

65年は長い時間であろう。ワタシはついに経験しなかった。なぜこのように長い間、ワタシはここに留まったのか。首里の司令部を引き払う時、動けない者たちに水と粉ミルク、そして青酸カリが配られた光景が、ワタシの脳みそのなかに凝縮され保存されていたらいいのだが。あのなかにはまだあどけなさを残した女子学生や中学生もいた。弾薬運びや伝令や看護助手として、われわれのもとに配属されていた子どもたちだ。そのように、まだ生きている兵も民間人も遺棄する戦術的経済性を尊ぶ軍隊であり、帝国であるならば、死者の骸(むくろ)を65年放置しないほうが理解しがたいのである。すなわち、ワタシを土中深く遺棄することを、65年間、帝国はその存続の動かぬ証しとしていたのだ。

あの首里の光景が、ワタシの脳みそのなかで石化しているとしたら、それはほとびることはないのか。それを今、65年後の帝国を吹くこの風の中に取り出すすべはないのか。


                      ☆☆☆☆☆


岩波BL骨の戦世(見本)岩波ブックレット『フォト・ドキュメント 骨の戦世(いくさゆ) 65年目の沖縄戦』(比嘉豊光・西谷修編 10月27日発売)に掲載された、那覇市真嘉比の工事現場から出土した兵士の頭蓋骨とミイラ化した脳みそについて、断続的に考えていきたいと思います。ディテイルは國森康弘『証言 沖縄戦の日本兵 60年の沈黙を超えて』(岩波書店)からお借りし、自由に組み立てたので、沖縄戦の史実とは異なります。

発売を記念して、10月29日から明治大学駿河台キャンパスで「比嘉豊光写真展」が、10月30日に「シンポジウム沖縄と「戦世」の記憶」が同時開催されるそうです。

http://fiatmodes.blogspot.com/2010/10/blog-post_12.html

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「通販生活」で日米安保

手前に町並み。「サンハイツ」というアパート名が見えます。奥にこちらを向いて駐機している4機の戦闘機。その普天間飛行場の写真に重ねられて、大きな見出しが躍ります。

「普天間基地はアメリカが引き取ってください」

続いてちいさな活字で、「と、どうして日本政府は言えないのだろう?」のっけから、きついウイットが効いています。『通販生活』2010秋冬号は、日米安保の是非をいろんな人に尋ねています。『通販生活』、今号もがんばっているのです。答えているのは、高橋源一郎さん(小説家)、広兼憲史さん(漫画家)、孫崎享さん(元外務省情報局長)、櫻井よしこさん(ジャーナリスト)、前田哲男さん(軍事ジャーナリスト)。私もインタビューにお答えしました。商品愛用者として登場したことは何度かありますが、記事には初めてです。

20101018005742ところが! 私のプロフィール、上智大学を卒業して、第1回日米翻訳賞をいただいたことになっています。これは私の責任です。ゲラをきちんと見なかったのです。発言内容には何度も訂正を入れたのですが、プロフィールまで気が回りませんでした。事実は、卒業したのは都立大学、いただいたのは日独翻訳賞で、実像はいたって地味なのです。

ほかにも「いまの今、イラクの小児病院で起こっていること」「介護を受けながらどこまで一人暮らしはできるのか」「北大・中島先生の発寒商店街復活計画」「広河隆一の写真は語る」「ドイツ平和村の子どもたちを救おう」などなど、興味深い記事がたくさんあります。ぜひ、ご一読を。

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「イラク戦争なんだったの!?−イラク戦争の検証を求めるネットワーク」メールニュース

きのうに続いて、お知らせの転送です。防衛省への申し入れの緊迫のやりとりや、事務局長の志葉玲さん訪英(9月19日から)のご報告など、盛りだくさんの内容です。アメリカによるイラク戦争をいち早く支持してしまったくにの市民として、この戦争を検証することなしには世界に顔向けできない!と私は思います。あなたもぜひ、賛同人になってください。よろしくお願いします。


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転送転載歓迎
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イラク戦争なんだったの!?−イラク戦争の検証を求めるネットワーク
メールニュース 2010年9月17日号
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全国の賛同者の皆さま、ご無沙汰しております。「イラク戦争なんだったの!?―イラク戦争の検証を求めるネットワーク」事務局の志葉です。メールニュースの配信の間が空いてしまい、すみません。メールニュースを出せない間にも様々な動きがありました。順にご説明いたします。

1.伊藤真さん、吉岡達也さんが呼びかけ人に!
2.防衛省に申し入れしました!
3.事務局長イギリス視察とカンパのお願い
4.賛同者1万人計画を発動!
5.参加下さい!最新イベント情報


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1.伊藤真さん、吉岡達也さんが呼びかけ人に!
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当ネットワークの呼びかけ人に、伊藤真さん(伊藤塾塾長)、吉岡達也さん(ピースボート共同代表)が、新たに加わってくれました!心強い味方を得て、当ネットワーク事務局一同、さらに気合いが入りました(^^)。


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2.防衛省に申し入れしました!
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9月1日、自衛隊イラク派兵差止訴訟弁護団で、「イラク戦争なんだったの!?」呼びかけ人の川口創弁護士、賛同人の佐藤博文弁護士が、イラク派遣の情報公開や検証について、防衛省に申し入れに行きました。事務局の志葉も同席し、質問しました。

申し入れの報告は本メール末尾に貼り付けましたので、是非、ご覧くださいませ。また、ホームページにもアップしましたので、転送・転載していただければ幸いです。
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840387
*転送・転載につきましては、「イラク戦争なんだったの!?」による報告であることや、上記のリンクを明示するよう、お願いします。


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3.事務局長イギリス視察と、ご協力お願い
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

イギリスでは昨年7月、独立の検証委員会が設立され、イラク戦争の検証が行われています。ブレア元首相などの開戦の当事者が公開の場で、証人として呼ぶなどのスタイルは、日本でも注目され、「イラク戦争なんだったの!?」結成のきっかけとなりました。

そのイギリスへ、今月19日から当ネットワーク事務局の志葉が視察に行き、検証の現場やキーマンの取材を試みます。今後、政府とも検証について、当ネットワーク或いは賛同議員が討議していくことになるかもしれませんが、その上で、我々が検証について、より明確なイメージを、持っておくことは重要でしょう。また、この間、イラク戦争検証の実現のため活発に活動している、齋藤勁衆議院議員(民主党)も志葉と一緒に訪英しますが、この視察から、イラク戦争検証の議員連盟結成につなげていこうと、当ネットワークは考えております。

そこで、賛同者皆さまにお願いです。志葉の帰国後、各地で報告会を行う予定ですが、地元でイベントを企画していただくなどのご提案は大歓迎です。
iraqwarinquiry@gmail.comまで、お気軽にご相談下さいませ。

また、活動資金カンパ も大歓迎です。今回の視察には、最低でも30万円程の資金が必要となります。継続的に活動を続けていくためには、皆さんのご助力が欠かせません。

活動資金カンパ (1口1,000円以上) 振り込み先
郵便振替の場合
口座番号:00230-6-116390
口座名:イラク戦争の検証を求めるネットワーク

*もし通信欄等に書き込める場合、「イギリス視察カンパ」等、カンパ目的を書いていただけると幸いです。

他金融機関からの振込みの場合
ゆうちょ銀行 当座預金
店番:029(ゼロニキュウ) 口座番号:0116390
口座名:イラク戦争の検証を求めるネットワーク

是非、ご協力よろしくお願い致します。


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4.賛同者1万人計画を発動!
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

おかげ様で賛同人は現在2000人を突破しています。しかし、様々な課題を抱える菅政権に動いてもらうためには一人でも多くの有権者が声を上げることが重要です。そこで、当ネットワークは来年3月までに、賛同者を1万人に増やすことを決めました。この目標を実現するため、皆さんのご協力が必要です。イラク戦争検証の実現のため、一緒に頑張りましょう!!

★賛同案内文
http://iraqwar-inquiry.net/?p=487137040
賛同人はお名前と肩書きを以下で公開していき、国会議員にも市民の声として名簿提出いたします。(※そのため、選挙区をお知らせください)なお、お名前の公開不可の場合は、その旨お知らせください。

★賛同者登録はホームページからも行えます。
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840333

★メールでのご賛同は、
---------------------------------------------
お名前(なるべく実名。ペンネーム可。ふりがなも)
肩書き(できるだけ)
連絡先(メールアドレスかお電話←非公開です)
選挙区(検索するときは 
http://seiji.yahoo.co.jp/area/
メッセージ(任意)
---------------------------------------------
を明記し、下記メールアドレスまでお寄せください。件名「イラク戦争の検証を求めるアピールに賛同します」
iraqwarinquiry@gmail.com

★FAXでの賛同
以下リンク先からFAXシート
http://bit.ly/ct3HrO
をダウンロードの上、必要事項を記入して以下番号までお送りください。
FAX:020-4669-7585

★こんな方々からもご賛同いただいています(^^)

天木直人さん(元レバノン大使)
雨宮処凛さん(作家・反貧困ネットワーク副代表)
池住義憲さん(自衛隊イラク派兵差止訴訟の会)
伊藤千尋さん(ジャーナリスト)
インリン・オブ・ジョイトイさん(タレント/女優)
江川紹子さん(ジャーナリスト)
金子飛鳥さん(ヴァイオリニスト)
根岸季衣さん(俳優、「非戦を選ぶ演劇人の会」)
辻信一さん(ナマケモノ倶楽部世話人)
中川敬さん(ソウルフラワーユニオン)
きくちゆみさん(グローバルピースキャンペーン)
梁英姫さん(『ディア・ピョンヤン』監督)
湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)

*50音順↑。賛同者一覧はこちら↓
http://iraqwar-inquiry.net/?p=241619151


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5.ご参加下さい!最新イベント情報
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DAYS JAPAN 関西サポーターズクラブ読者会
ガン病院のこどもたち、貧困、治安悪化、米軍撤退
今こそ目を向けたい国 イラク2010
〜映像ジャーナリスト 玉本英子講演会〜

日時 2010年9月18日(土) 13:30〜16:30 (開場13:00)
会場 ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年
      センター) 5階特別会議室

* イラク戦争の検証を求めるネットワーク関西協賛企画

詳細は、
http://www.daysjapan.jp/txt/news.html

-----------------------------------
イラク戦争の検証を求めるネットワークPRESENTS
高遠菜穂子の“イラク戦争なんだったの!?”
9/23(祝)@大阪、24(金)@京都

■大阪会場 伊藤塾大阪梅田校
9/23(木・祝) 14:30〜16:30
地図URL
http://www.itojuku.co.jp/20sch_umeda/map/255.html
JR大阪駅より徒歩5分 阪急梅田駅より徒歩3分
大阪市北区芝田2-7-18 オーエックス梅田ビル新館5階

■京都会場 多目的カフェ かぜのね
9/24(金)18:00〜20:00
※イマジン・イラク写真展(9/24〜10/3)記念企画
地図URL
http://www.kazenone.org/modules/contents/index.php?content_id=3
京阪・叡電出町柳駅?徒歩1分
京都市左京区田中下柳町7-2  ?075-721-4522

詳細は、
http://iraqwar-inquiry.net/?p=678840371

-----------------------------------
シバレイのイラク戦争なんだったの!?
イラク戦争検証・英国視察報告会

日時:10月1日(金)19〜21時
場所:多目的スペース/ギャラリー「ネコノマ」
新宿区富久町33-3 1F
地図 
http://bit.ly/dpWguT
定員:30人
お問い合わせ:050-1283-2309(ネコノマ)
info.nekonoma@gmail.com
主催:ネコノマ
協力:イラク戦争の検証を求めるネットワーク
詳細は、
http://nekonoma.exblog.jp/14010113/

-----------------------------------
市民社会フォーラム第15回東京例会
見る、聞く、知る、イラクの今と私たち
高遠菜穂子さんトークイベント@銀座サンボア

日時:10月10日(日)14:00start(13:00open)
会場:銀座サンボアバー
東京都中央区銀座5-4-7 銀座サワモトビルB1F
定員:60人
申し込み:
civilesocietyforum@gmail.com
主催:市民社会フォーラム
協力:イラク戦争の検証を求めるネットワーク

詳細は、
http://civil-society-forum.com/?p=364

-----------------------------------
イラク戦争の検証を求めるネットワークPRESENTS
 高遠菜穂子の“イラク戦争なんだったの!?”
 11/5(金)@神戸

日時:11月5日(金)18:30(開場18:00)〜20:40
会場:神戸市勤労会館講習室404.404
地図URL 
http://bit.ly/dzAOiI
参加費カンパ制
主催:イラク戦争の検証を求めるネットワーク関西
-----------------------------------

↓ここから、防衛省申し入れについての報告です。
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川口です。昨日の防衛省要請の報告をさせていただきます。

■弁護団からは佐藤(札幌)、内河(名古屋)、川口(名古屋)、小野寺(仙台)の4名、さらに志葉玲さん、元毎日新聞の杉山孝保さんの2人に同席いただきました。防衛省側は、広報担当者も含めて9名でした。

■時間は、2時半から開始し、3時40分近くまで1時間以上にわたりやりとりをしました。うち、検証問題については40分近く議論をしました。

■当方から事前に送っていた要請文にさらに口頭で説明を加えた後、防衛省の担当者が予め用意した回答をし、その後議論をすることでしたので、あっというまに時間が過ぎました。

■イラク戦争検証・陸自資料開示については、運用企画局国際協力課が回答しました。

■要請文をふまえて、こちらからの質問と回答などのやりとりの内容は概ね下記の通りです。

(1)質問:
空自については空輸実績を全面開示をしたのに、陸自について開示しないのはなぜか?

回答:
空自についてはすべて活動が終了しており、各国に開示して良いか確認したところ、開示して良いということだったので開示した。本来情報は開示されるのが原則であるので、当然のことをしたというまでである。しかし、陸自については、単に事実関係等範囲を超え、人の写真など個人が特定してしまうことや、自衛隊の装備など自衛隊の能力が推察され、隊員が危険にさらされ、ひいては国の防衛が害されることにつながる、という観点から開示していない部分がある。審査会では、どういう観点で開示しないと言う説明をして理解していただいている。

(2)質問:
検証について防衛省として真摯に行っていく必要があるのではないか?

防衛省:
検証については、防衛省の範疇を越え、外務省や政府と協議しないといけない部分があり、防衛省単独で判断できるものではない。

質問:
防衛省内部で、今回のサマワへの陸時派遣は費用対効果としてどうだったのか、というような本音の部分での議論をしているのか?

防衛省:
(困ったなぁと言うような顔で苦笑いをしながら)内部的には議論しているともしていないとも明確にお答えするわけには行かない。

(3)志葉さんからのさらにつっこんだ質問として
?質問:人道支援といいながら、実際にはほとんどが武装した米兵、多国籍軍の兵士だったということで国民を欺いてきた点についてどう考えているのか?

防衛省:何を輸送していくかという方針については、イラク特措法と基本計画に基づいて対処した。

?武装した米兵輸送の点について、武器は携行していないなどと言うことを国民に説明していた点について(こちらから特に違憲ととらえるのかどうか聞いたわけではないが)

防衛省:兵員が自動小銃を持つなど、身を守るための兵器の携行であれば、武力行使にあたらず、イラク特措法上の安全確保支援活動の範囲内である。

?情報非開示の理由として、個人の写真の点などは、テレビなどでもちゃんと写っているので、特に非開示の必要性にあたらないのでは?

防衛省:顔の特定はあくまでたとえ話。装備の件も。それだけではない。

※この点で防衛省側と我々との間でいろいろ応酬があった後、

防衛省:陸上自衛隊の次の作戦行動において、いかなる活動をするかということが推認されてしまうことを避けるため、という理由がある。

これに対し佐藤弁護士から

「今ジブチで基地を建設していると聞いているが、陸上自衛隊がイラクで行った内容を開示しない、ということが、次の行動、つまりジブチでの活動を知られたくない、ということに他ならないではないか。国民に事実を知らせない、ということは極めて問題。しっかりとイラクでの陸自の活動の情報を開示し、国民に議論をゆだねた上で、堂々とジブチの問題も議論すべき。国民に情報を開示しないまま事実を積み重ね進めていく、ということに強い懸念を持っている」などと批判。

?隊員の健康被害について、特にサマワに駐留した他国の兵員が白血病を発病した件などが報告されており、劣化ウランによる放射線被害は深刻であると推認されるが、調査や対策を講じていないのか。

防衛省:イラク関係について担当する国際協力部としては、情報を把握していない。衛生官が把握しているかもしれないが、別の部署であるので情報はわからない。
*************************************************
報告ここまで。

以上、ご報告とご協力のお願いでした。今後とも、応援いただけますよう、ご期待申し上げます。

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イラク戦争の検証を求めるネットワーク

〒171-0033 東京都豊島区高田3-10-24
第二大島ビル303
HP:
http://iraqwar-inquiry.net/
e-mail: iraqwarinquiry@gmail.com
電話: 090-9328-9861(しば)
FAX: 020-4669-7585
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9月26日は「国際連帯税東京シンポジウム2010」

国際連帯税については、以前にもとりあげましたが(こちらこちら)、その創設気運は世界でますます高まっています。このくにのメディアはあまり熱心にとりあげないので、私たちが知らないだけです。いっぽうで、世界に網をかける法は、国連憲章をはじめとして各種の条約が少しずつですが整備され、国際刑事裁判所も機能を始め、世界は単一の法に支配される方向に進んでいます。世界がより公正に運営されていくためには、法の整備だけでなく、具体的になにかをする財源が必要です。そのための全世界的な税のシステムが、国際連帯税です。「連帯」というのは、貧困や災害などで、この世界の至らなさのしわよせをもっともこうむっているところに、世界中からお金を集めて流そうという考えに基づいているからです。

国際連帯税への理解をより深めるためのシンポジウムが開かれます。主催する国際連帯税推進協議会は、別名「寺島委員会」といって、寺島実郎さんがトップを務めています。私も「国際連帯税を推進する市民の会(ACAST)」(サイトはこちら)に賛同しています。東京地方の方に限られるので心苦しいのですが、ぎすぎすした現代世界の希望のありかが指し示されるだろうと思います。私も、参加するべくスケジュール調整中です。

     ***************************


国際連帯税共同キャンペーン事務局の塩浜と申します。
 
2015年までに貧困を半減させるなどの目標を定めた国連ミレニアム開発目標や、地球環境保全につき、資金が大きなネックになっています。そういったグローバルな課題を解決するために、グローバルな税、国際連帯税についての議論が高まっています。
 
9月20日から国連ミレニアム開発目標のレビューサミットが行われる時期に合わせ、9月26日に、以下のようなシンポジウムを行い、国際連帯税について考えたいと思います。お忙しいとは思いますが、ぜひ、足をお運びください。
 
 
◆◇「国際連帯税」東京シンポジウム2010◆◇
〜グローバル通貨取引税・航空券連帯税の実現に向けて〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎日時:2010年9月26日 午後1時開会(12時30分開場)
◎場所:東洋大学 白山スカイホール(白山校舎2号館16階)
   (都営地下鉄三田線「白山」駅A3出口から「正門・南門」徒歩5分)
  ・地図
http://www.toyo.ac.jp/access/hakusan_j.html
◎主催:国際連帯税推進協議会(寺島委員会)
   国際連帯税創設を求める議員連盟
   国際連帯税共同キャンペーン
◎共催:東洋大学大学院福祉デザイン研究科福祉社会システム専攻
◎資料代:1000円
◎参加申し込み先:「9.26シンポジウム参加」とお書きの上、お名前、ご所属、メールアドレスを明記して、下記までにお送り下さい。
・e-mail:  
acist.japan@gmail.com このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。
アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください  FAX: 03- 6803-2117
◎定員:150人(早めに申し込みください)
…………………………………………………………………………………

ご案内資料はこちら ⇒ 【ご案内資料】国際連帯税東京シンポジウム2010
http://www.acist.jp/images/stories/2010.pdf
深刻化する世界の貧困や地球環境問題−−そのひとつの解決策として国際連帯税や国際金融取引税の議論が内外で高まっています。日本においても超党派の「国際連帯税創設を求める議員連盟」のもと、2009年4月に寺島実郎氏(日本総合研究所会長/多摩大学学長)を座長として「国際連帯税推進協議会」(以下、協議会と略)が設立され、国際連帯税とくに通貨取引税の実現方法を検討してきました。昨年12月に中間報告書を作成し、国内はもとより海外においても問題提起を行い、議論活性化の一助を担ってきました。

協議会は今年9月初めにに最終報告書を提出する予定です(報告書のメイン提言は「グローバル通貨取引税の導入」を予定)。本シンポジウムは、この最終報告書の内容を市民、研究者、国会議員、政府関係者、メディアに広く知らしめることを目的とします。座長の寺島実郎氏から「国際連帯税: 地球規模課題に対する新しい政策提言」(仮題)と題した記念講演を行っていただきます。

一方、協議会と同時期に設立されたのが、国際連帯税を日本の市民レベルで盛り上げていくことをめざす「国際連帯税を推進する市民の会(アシスト:Association of Citizens for International Solidarity Taxes)」です。そのアシストが中心となり他のNGOや労働組合とともに、このたび「国際金融取引、航空券等への課税を求める国際連帯税共同キャンペーン」を立ち上げました。本シンポジウムは、共同キャンペーンに参加するNGO/NPO、労働組合から、また気候変動問題や途上国支援・協力に取り組んでいるNGO/NPOから様々な活動について報告していただき、市民レベルの盛り上げをいっそう図っていくことをもうひとつの目的とします。

地球上の人びとが貧困や環境破壊のない、そしてともに暮らせる社会の実現をめざして、市民、学生、研究者のみなさま多数のご参加をお待ちしております。

◆◇国際連帯税とは?◆◇
国境を越える特定の経済活動に課税して、世界の貧困・感染症、気候変動対策などグローバルな課題解決のための資金を調達する手法で、国際航空券税や国際金融取引(通貨取引)税などのスキームがある。前者は、すでにフランスや韓国など十数カ国で実施されている。日本でも昨年末まとめられた『2010年税制改正大綱』で「我が国でも、地球規模の問題解決のために国際連帯税の検討を早急に進めます」と謳っている。

<プログラム>
●開会(13:00)
●第一部:記念講演と国際連帯税推進協議会最終報告書の紹介
*政府からのあいさつ(要請中)
*国際連帯税創設を求める議員連盟からのあいさつ:
 林  芳正氏(会長代行:参議院議員)
*記念講演 「国際連帯税: 地球規模課題に対する新しい政策提言」(仮題)
                        寺島実郎氏(日本総合研究所会長/多摩大学学長)
*協議会「最終報告書」について(経過と解説)
上村雄彦氏(横浜市立大学国際総合科学部准教授)

●第二部: 国際連帯税実現に向けて 国際連帯税共同キャンペーンからのアピール
*基調:国際連帯税共同キャンペーンは何をめざすか?
*共同キャンペーン賛同団体等からのアピールなど
●閉会(17:00)

<連絡先>
〒110-0015 東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3F
Tel:03-6803-2114   Fax:03-6803-2117  (世界連邦運動協会)
Tel:03-3831-4993   Fax:03-3834-2406  (オルタモンド)

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9月3日は新宿・ロフトプラスワンで クジラ肉裁判判決直前トークバトル

「自由な報道は……腐敗を追及し、公共の安全を守り、権力の偽善をひっぱがすためなら、ときには盗聴器や隠しカメラを持ち込み、情報提供者にカネを渡し、不法侵入し、偽の身分を使う。公共に奉仕するためのこうした行為を正当化する自由は、われわれの社会の重要な権利だ。」

なんとも勇ましい。でもこれ、イギリスの高級紙、タイムズの社説の一部なのです(93年11月16日 )。こうした「不法行為」は、欧米では報道機関だけでなく、オンブットのような権力監視NGOにも認められています。盗聴や不法侵入より、権力の腐敗や偽善のほうが、社会にとってより危険なのだから、というりくつです。

ところが、このくにの社会では、従来はこうしたことがなかなか理解を得られませんでした。毎日新聞記者だった西山太吉さんが暴いた沖縄密約が、つまらない話題へと押し流されてしまったように。

グリーンピース・ジャパンのメンバーが、税金でおこなわれている調査捕鯨の「副産物」であるクジラ肉が横領横流しされていることを暴くために、倉庫からクジラ肉の一部を持ち出した「事件」の判決が間近です。問われるのは、被告ではなく司法です。沖縄密約スクープ事件のときよりも司法が成熟度を増し、世界の常識をわがものとしたかどうかです。クジラ肉持ち出しという、矮小化された問題ではないのです。

こんなイベントが開かれます。東京近辺のみなさまに限られてしまって恐縮ですが、狭い会場で多彩な登壇者たちと肩すり合わせ、ビール片手に熱く議論しませんか。私も参加します。参加しないでいられますかっ! 以下、グリーンピース・ジャパンのメールマガジンからの抜粋です。


     **********************


ニュースの深層・番外編 ――クジラ肉裁判 判決前夜トークバトル

“緑豆なう: クジラという地球最大の哺乳動物が、この国では見えなくなってしまっている。埋もれている問題を表に出して議論しよう!”
                                          ――上杉隆(ジャーナリスト)

当事者や専門家と気鋭のキャスターが生放送で徹底討論する衛星TVの人気報道番組「ニュースの深層」。キャスターの一人でクジラ肉裁判に注目するジャーナリスト上杉隆さんが、番組の番外編としてこの裁判をピックアップ。判決直前の9月3日、被告人2名が各界の方々と繰り広げるトークバトルの仕切りを引き受けてくださいました。

クジラ肉の味から日本の民主主義の進むべき道にまで突っ込むバトルを、あなたならどうジャッジしますか?

会場のロフトプラスワン(LOFT/PLUS ONE)は、世代とジャンルを超えて社会・文化・政治などを熱く語り合うトークライブの老舗。ぜひご参加ください!

出場予定(敬称略): 上杉隆、佐藤潤一&鈴木徹(クジラ肉裁判被告人)、池田香代子、落合洋司、森達也、鈴木邦男、寺中誠、土井香苗、斎藤貴男、篠田博之、保坂展人ほか続々……

★ 詳しくはイベント用特設ページで
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/t2/loft_html?sup

★ 来場者数予測のため、お手数ですが参加表明にご協力ください
http://j.mp/bjqeVe

★ 国内外の著名人から「クジラ肉裁判」へのメッセージ
http://www.greenpeace.or.jp/campaign/oceans/whale/t2/imessages_html?sup

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きょうからピースボートに乗ります

船はもう出航しているのですが、空路、シンガポールに飛んでそこから乗船し、インドのコーチンで下船、帰国します。被爆者の方がたと世界一周するという企画です。去年も乗船し、イースター島とタヒチ島の間に広がるかつてのフランスの核実験場を航行しながら、核兵器について、地元の活動家と交流しました(記事はたとえばこちら)。

その時は、記事にあるように、医師の鎌田實さんとごいっしょしました。その前々年の暮れにふたりで本を出したのですが(
こちら)、そうしたら期せずして同行することになりました。今回は、池上彰さんが同じ区間、乗船されます。実は、池上さんとも去年の暮れに本を出したのです(こちら)。共著を出すと、共著者とピースボートに乗る、そんなことが2回続いています。どちらも、出版社やピースボートの意向なので、まったくの偶然です。もしも2度あることは3度あるなら、そしてもしも私が順調に仕事をすれば……まあ、不確実な未来を占うようなことはやめておきます。

とまれ、行ってきます。船上でのブログ更新は難しいかも知れません。鎌田さんは、電話で送って文字にしてもらって、更新していましたが。今から徹夜で荷造りです。もしも時間があったら、過去のオペラエッセイなどを少し予約投稿しておきます。

では、18日に帰国の予定です。

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世界平和アピール七人委員会、潘基文国連事務総長に核廃絶の書簡

きょうは、長崎に原爆が投下された日です。去る5日、長崎を訪れた潘基文国連事務総長に、世界平和アピール七人委員会は、潘事務総長と昼食をともにした土山秀夫委員をつうじて、激励のメッセージと過去のアピール、そしてメディアアーティスト橋本公(いさお)さんの、核廃絶をテーマとしたDVD作品(三部作)をお渡ししました(7人委サイトのニュースはこちら)。

これで橋本さんの三部作は、七人委を通じて、江田五月参議院議長(当時)、バラク・オバマ米大統領、鳩山由紀夫首相(当時)、そして今回、潘基文国連事務総長の手に渡ったことになります。そのひとつ、「1945−1998」は、作者のご厚意で、CTBTO(包括的核実験禁止条約機関準備委員会)のサイトに公開されています(
こちらの青い世界地図をクリックしてください)。


     **********************


アピール WP7 No.103J

2010年8月5日
世界平和アピール七人委員会
武者小路公秀 土山秀夫 大石芳野 池田香代子 小沼通二 池内了


事務総長殿
 
私たちはあなたの広島、長崎訪問を心から歓迎します。私たちは、核兵器なき世界の実現を目指すあなたの熱心なご努力を高く評価して参りました。それは、2008年10月24日に国際連合本部で開かれたシンポジウムで行われたあなたの基調演説「国際連合と核兵器なき世界の安全保障」を始め、国際連合でのさまざまな機会に示されたあなたのリーダーシップで明らかです。
 
世界平和アピール七人委員会は1955年11月11日に、日本の代表的知識人7人によって設立されました。その第1回アピールは「国際連合の第10回総会に寄せるアピール」で、国連の役割を強化すること及び戦争の廃止を追求することを訴えたものでした。それは、日本の漁船員とマーシャル諸島住民に重大な結果を及ぼしたビキニ環礁における米国の一連の水爆実験があった翌年、さらに「人間性を心にとどめ他は忘れよ」と述べたラッセル・アインシュタイン宣言が発表された年のことでした。
 
それ以来七人委員会は、平和と正義と人道に根ざし、外部から独立した個人の資格において、国際、国内向けに102回のアピールを発表して参りました。私たちは当初から、世界におけるいかなる紛争も平和的手段で解決すべきであるとの信念に立ち、核兵器の廃絶を追求して参りました。私たちは、核兵器の保有と核の傘政策の採用は、いかなる国の例外もなしに、廃止されるべきであり、廃止が可能であると信じています。私たちの最新アピールは2010年4月8日に出した「私たちは全ての国に核兵器禁止条約の早期採択に向けた交渉の開始を求める」アピールですが、私たちはこの中に2008年10月24日のあなたの演説を明示致しました。私たちはこれらのアピールが、あなたと同じ考えに立つものであることを確信しています。この2通のアピールをここに同封いたします。

私たちはあなたのご見解を強く支持し、あなたが核兵器の完全廃絶を実現するために今後も努力を続けられることに、心からの期待を表明します。私たちは核兵器なき世界、戦争なき世界を実現するために一層の努力をすることを誓います。

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国際連帯税のこと考えてみませんか 4月24日にシンポジウム

いまやほぼ全世界がひとつのシステムのなかで経済活動をおこない、巨額のお金が国境をこえて飛び交っています。

ところが、このお金には税金がかかっていません。同じ経済活動でも、一国内でおこなえば課税されるのに、これはおかしなことです。この、現状にあっていない税制を公正なものに整えて、世界の貧困をなくすための財源とするのが、国際連帯税の考え方です。

たとえば、為替取引に課税することにし、その税率を0.005% とすると、1億円につき5 千円です。決して高くはないと思いますが、これだけで年に3兆円以上のお金が生まれます。どこの国にも税金を払っていない多国籍企業にも、もちろん課税します。

航空チケットには、すでにほんのちょっぴりこの税がかけられていることもあります。長らく夢物語と思われていた国際連帯税が、いま力強く動きだしています。これが実現すれば、おびただしい人びとが医療や教育やきれいな水を手に入れることができます。わたしたちは、この世から貧困をなくせる、人類史上初めての世代なのです。

およそ以上のようなことを、「国際連帯税を推進する市民の会」のパンフレットやサイトに書きました。来週、これについてのシンポジウムがあります。東京近郊の方に限られてしまって申し訳ありませんが、ご興味のある方、ぜひお越しください。

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□
   <国際連帯税を推進する市民の会(アシスト)発足1周年記念シンポジウム>
              今こそ国際連帯税の実現を!
          キックオフ「金融取引税キャンペーン2010」              
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

現在、地球に住む4人に1人が1日1.25ドル未満で生活し、極度の貧困に陥っています。また、6人に1人が栄養失調で生存の危機に直面しています。この状況を打破するため、国際社会は2015年を期限として、貧困と飢餓を半減するミレニアム開発目標(MDGs)を設定しました。しかし、今日その目標達成はきわめて困難と言われています。その大きな原因は圧倒的な資金不足にあります。一方、地球温暖化による悪影響も途上国で顕著に現れ、貧困化にいっそう拍車をかけています。途上国の温暖化対策にもばく大な資金が要ります。

このような中で、世界的に注目を集めているのが、国際連帯税です。国際連帯税とは、これまで全く課税されていない国境を越える特定の経済活動に課税して、貧困や環境、感染症などのグローバルな課題を解決するための資金を調達する手法で、すでに国際航空券税がフランスをはじめ十数カ国で実施されています。

現在、国際連帯税の中でとくに注目されているのが通貨取引税を含む金融取引税です。その税収の多さから金融取引税は強力な資金調達源となりえます。一方、主要各国政府も、主にリーマンショック以降の金融危機の社会的コストを金融機関に負担させるという観点から、金融取引税の実施可能性の検討をはじめています。ところで、この間の金融危機は、実体経済をはるかに上回る規模の投機マネーの暴走によるものですが、投機の抑制という観点からも金融取引税の実施が望まれています。

しかしながら、世界の経済・社会のあり方を変えていくためには、私たちのより多くの声が必要です。「国際連帯税を推進する市民の会(アシスト)」設立1周年を記念して、下記要項でシンポジウムを開催します。私たちは、これを契機として国際連帯税実現のためのキャンペーンを立ち上げます。地球上の人びとがともに暮らせる社会の実現を目指して、あなたの声を届けてください。そしてあなたの参加をお待ちしています。

■日時:2010年4月24日(土) 13時30分開会(13時開場)
■場所:青山学院大学11号館2階1123教室
    交通アクセス⇒http://www.aoyama.ac.jp/other/access/aoyama.html
■資料代:500円(アシスト賛同者は無料です)
◎参加申し込み先:
   お名前、ご所属、メールアドレスを明記して、下記までにお送り下さい。
   E メール:
acist.japan@gmail.com   FAX: 03-3834-2406

<プログラム>
○開会
○基調講演 池田香代子さん(『世界がもし100人の村だったら』編著者)
○パネルディスカッション
  パネリスト(予定):「動く→動かす」、環境NGO、国際連帯税推進協議会、
  国際連帯税創設を求める議員連盟、全日本自治団体労働組合、日本リザルツ、国
  際連帯税を推進する市民の会ほか
○「金融取引税実現に向けて」(アシスト事務局)
○閉会(16:00)

※アシスト第2回総会は、同日同場所で開催します。時間は 10:30〜12:00(開場は10:00)。
 ご関心のある方はこちらにも参加ください。

■主催:国際連帯税を推進する市民の会(アシスト) 
    〒110-0015 東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3F
     Tel: 03-3831-4993  Fax: 03-3834-2406(オルタモンド)
     Tel: 03-6803-2114  Fax: 03-6803-2117(世界連邦運動協会)
 【メールアドレス】
acist.japan@gmail.com
 【ウェッブサイト】http://www.acist.jp/

■共催:青山学院大学人権研究会


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4月17日、池上彰さんのラジオ番組に出ます

ラジオは好きです。狭いスタジオの、アットホームな雰囲気が好きなのです。それで、出演依頼があると、お断りすることはほぼありません。今回は、『日本がもし100人の村だったら』でごいっしょした池上彰さんがパーソナリティをつとめる『PEOPLE〜編集長お時間です〜』という番組に出ます。もうひとりのパーソナリティ中田美香さんとは、同じ半蔵門のスタジオで何年ぶりかの再会です。

5時からと、朝早いのですが、もしも日曜の朝早く目が覚めてしまったら、思い出してください。オンエアされるのは、いずれもFMで、青森、岩手、秋田、山形、福島、群馬、栃木、新潟、長野、富山、石川、福井、三重、岐阜、滋賀、fm-osaka、兵庫、山陰、岡山、山口、香川、徳島、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の31局です。

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「ヒロシマ・エフェクト」のゆくえ 21日イラク戦争検証シンポジウム

春のお彼岸と聞けば、地域によっては桜の開花も相俟って、心が浮き立ちます。けれど、7年前から、この春の訪れの季節には重苦しい影が射すようになりました。ブッシュ大統領(当時)が、「フセインとその家族は、48時間以内にイラクから退去せよ、さもないと攻撃を開始する」と居丈高に演説し、3月20日には空と海からようしゃのない砲撃・爆撃がバグダッドに浴びせられたからです。

いわく「衝撃と畏怖作戦」。その直前にニューヨークタイムズ紙にリークされた作戦計画には、しょっぱなに大打撃をあたえることで「ヒロシマ・エフェクト」を得る、とありました。非戦闘員だろうがなんだろうが、ショックなほど痛めつけて震え上がらせ(「衝撃と畏怖」)、戦意を喪失させる、という意味です。私は、広島はエフェクト(効果)か、といきり立ったのを憶えています。

そんなヤクザな戦争に、小泉首相(当時)はいの一番に支持を表明しました。どんな世論調査でも、70%の人びとが、軍事行動に出るのは尚早と、慎重だったにも拘わらず。

大量破壊兵器も、「アルカイダ」との関わりも証明されなかったこの戦争、参戦したイギリスでもオランダでも、公的な検証が進んでいます。自衛隊を初めて戦地に送り、インド洋アラブ海域に給油船を出して戦争に加担してしまった私たちも、きちんとした検証をする必要がある、ということで立ち上がった市民ネットが、シンポジウムを開きます。東京地方のみなさん、ぜひご参加ください。私も、受付か会場整理を手伝う予定です。会場でお会いしましょう。


「イラク戦争なんだったの !?」
 開戦から7年 検証シンポジウム

「大義のない戦争」「石油のための戦争」として、世界中で反対の声が上がったにも拘らず、2003年3月20日、強行されたイラク戦争。日本でも、盛り上がる戦争反対の世論を無視し、当時の小泉首相が戦争支持を表明しました。

あれから7年、日本の検証を求める動きが全国各地で高まりつつあります。昨年、イギリスやオランダでイラク戦争の独立検証委員会が設置されたことを受け、私たちは同年11月、「イラク戦争なんだったの!?─イラク戦争の検証を求めるネットワーク」を立ち上げました。有志の国会議員も応え、すでに80人余りが「イラク戦争検証を行うべき」との議員署名に賛同。岡田外相も国会で、検証を行いたいとの意向を明らかにしました。

イラク戦争の検証は、日米同盟や憲法論議、国際社会の中での役割、そして私達の税金の使われ方など、今後の日本のあり方を問う上でも、重要ではないでしょうか。

このたび、私たちは、“日本での検証を実現するためには何が必要か?”“検証すべきことは何か?”“検証を経て、私たちは何を求めていくのか?”などを、各分野の専門家とともに議論するシンポ ジウムを開催いたします。

7年前のあの日、少しでも「おかしい」と感じた方々、昨年の政権交代で何かが変わるかも、と思った方々、ぜひ、本シンポジウムにご参加下さい。

【日時】2010年3月21日17時から19時半
【場所】明治大学リバティータワー1F・1012教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
(千代田区神田駿河台1-1)

【主な内容予定】
・イラクの現状
 (佐藤真紀/JIM−NET、高遠菜穂子/イラク支援ボランティア)
・国際法の観点からのイラク戦争の問題点 
 (東澤靖/日弁連国際人権問題委員会委員長、HRN理事)
・イラク人道復興支援の問題点
 (高橋清貴/日本国際ボランティアセンター)
・イギリスとオランダのイラク戦争検証委員会について 
 (スピーカー交渉中)
・自衛隊派遣の問題点
 (川口創/イラク自衛隊派兵差止訴訟弁護団)
  *敬称略

缶バッチ


【問合せ&詳細】
「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」
HP:
http://isnn.tumblr.com/
メール:regretiraqwar☆gmail.com(☆は半角@に換えてください)
電話連絡先:090-9328-9861(志葉)
 

※全国各地でもイベントがあります!※
くわしくは、こちらをごらんなり、
お近くの会場に、ぜひご参加ください!
http://isnn.tumblr.com/post/447436735/7

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絵本『ハーメルンの笛吹き男』できました

鼠が大量発生して困っていた町に、ふらりと現れたよそ者、笛で鼠を川につれていき、溺死させてしまう。この期に及んで、町の人びとは約束のお金を出し惜しむ。後日、男はまた現れて、こんどは笛で町中の子どもたちをおびき出し、消えてしまった……グリム兄弟がアンソロジーにおさめた、ハーメルンの笛吹き男の伝説です。今もハーメルンの町では、6月26日に子どもたちが鼠の着ぐるみを着、派手な色とりどりの服を着た笛吹き男のあとをついていくというお祭りを行います。まあ、観光用のお祭りですけど。

6月26日は、その昔、正確には1284年に、130人の子どもが失踪した日です。このように、場所だけでなく、ものによっては事が起こった日付までわかっている、それが伝説です。昔話(メルヒェン)なら、「昔むかし」と、茫洋とした過去を漠然とさししめすのです。

この謎めいた事件の真相については、さまざまな説が唱えられています。ペスト大量死説、アメリカ移住説などなど。阿部謹也は、東部への開拓移住を唱えました。この町の領主が借金の形(かた)に若者たちを差し出した、というのです(『ハーメルンの笛吹き男−伝説とその世界』)。いずれにしても、伝説の背後にはなにかしら痛ましい出来事の気配が漂っていることが窺える仮説だと思います。

人びとは、事件を記憶にとどめるために、こうした謎めいた物語をつくり、共有してきました。つまり、事実を事実としてあからさまに記録するのがはばかられる、なんらかの心的機制が働くからこそ、事実の骨子はそのままに、肝心のところをぼかして、記録から物語に落とし込む、それがフォークロア(民の知恵)なのです。心的機制とは、疚しさや、あまりの痛ましさだろうと思います。

リスベート・ツヴェルガーは、物語を絵にするのではありません。絵による語りの名手と言えばいいでしょうか。私は、作品の翻訳をつうじて、30年近いおつきあいをしてきました。お会いしたのは、ただの1回です。長身を前屈み気味にして、羞じらいを含んだ小声で話す、もの静かな方でした。その、ツヴェルガーさんの新作が、『ハーメルンの笛吹き男』です(BL出版)。私が文を担当するのはこれで8冊目。静謐で、語り残す余韻を重んじる独特の画風が、物語の謎に見合って、すばらしい作品に仕上がっていると思います。願わくば、わたしの文がそれをじゃましていないことを。

書店さんに並ぶのは23日です。ぜひ、お手にとって見てください。


『ハーメルンの笛吹き男』


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郷原会見&トークイベント『試験に出ない「イラク戦争」?!』 2/14@渋谷

きのう、横綱朝青龍が辞めました。まるで、大きな穴がぽっかりと開いたような喪失感です。それだけでもおおごとなのに、与党幹事長が不起訴になって(佐久間特捜部長の会見内容は、負け惜しみというか、未練たらたらというか、引かれ者の小唄というか……検察に「引かれ者」はヘンですね)、現職国会議員をふくむ3人の元秘書さんが起訴になりました。

検察の決定について、郷原信郎さんが18時から記者会見を行い、それがUSTREAMというシステムを使ってライブ配信されました。たまたま見たのですが、視聴者が感想をツイッターでどんどん書き込んで、情報環境が変わったなあと痛感しました。

小一時間の郷原会見は、今はここで配信されています。政治資金規正法を自動小銃、斡旋収賄罪を銃剣にたとえたのが印象的でした。ふたつの法律と、その違反と摘発の違いを、郷原さんはそんなふうに説明したのです。相対で狙いを定めるべきところに腰だめの自動小銃を連射したら、狙われた相手は、そりゃ怒るでしょう。徹底抗戦するでしょう。さらには、検察は一罰百戒の一罰の対象を選び間違えた、というのが、郷原さんの見立てのようです。

その上で、検察の重要性、小沢さんとお金のすっきりしない関係など、堰が切れたようにぶちまけておられました。小沢さんは土地などを民主党に寄贈しろ、というのは面白いと思いました。そして、忘れっぽいわたしたちに、元秘書さんたちの裁判を注視すべきだ、と呼びかけました。そのとおりです。これで一件落着ではなく、事実が明らかになるのはこれからなのですから。

郷原さんはまた、小沢さん側は検察に報復をしてはならない、とも主張しています。でも鳩山さんは、取り調べの可視化や検事総長人事など、民主党のかねてからの方針を、今までは捜査中ということで実施や検討を控える、としていましたが(じつにフェアなお坊ちゃま)、捜査は一段落したのですから検察改革に手をつけるべきだと思うのですが、それも「報復」なのでしょうか。李下に冠を正さずも、そこまで行くと行き過ぎのように感じます。

郷原さんの意見に賛同するしないに拘わらず、会見は中身が濃くて、聞き応えがあります。こんなの、テレビでは見られないでしょう。ほんとうに、マスメディアをしのぐ意味をもった情報環境がすでに機能しているのだと思い知りました。

日々、さまざまに派手なことが起きるわけですが、静かに着々と進行していることがらもあります。イラク戦争検証もそのひとつです。次の次の日曜日、東京でトークイベントがあります。若い方に関心をもってもらおうという狙いですが、young@heartの方がたももちろんご参加ください。わたしは、残念ながら東京にいないので……。


トークイベント『試験に出ない「イラク戦争」?!』 2/14@渋谷
http://isnn.tumblr.com/post/369880460/2-14

2月14日に行う、田中優さん、高遠菜穂子さんとのトークイベントの詳細が決まりました。どんどん転送していただけると助かります。特に学生さんはじめ若い方に来てもらうことを念頭に企画しました。


★転送歓迎☆−−−−−−★転送歓迎★−−−−−−☆転送歓迎★


☆====☆★===/ トークイベント /===★☆====
====
=== 『試験に出ない「イラク戦争」?!』
== でも、これからの世界にきっと必要なこと!
===
☆==★=====/====☆====/=====★===


はい!注目ーーーーー!!
みなさん、イラクという国を知っていますよね。

日本からずっと西に離れた中東の国です。人類最古のメソポタミア文明は、ここに生まれました。

イラクはとても豊かな国でした。しかし、1990年に始まった湾岸戦争、その後12年も続いた国連の経済制裁、そして2003年からのイラク戦争のために、現在、5人に1人、あるいは4人に1人が1日1ドル以下の暮らしをしているといわれています。

あと数年もすれば、そのイラクから届く石油で、あなたの家で使う電気が作られるようになるかもしれません。

しかし、その前にしなくてはならないことがあります。

イラク戦争で、アメリカを始めとする国々が武力攻撃を決めたとき、日本はいち早くこれを支持しました。ところが、その後の調査で、攻撃理由の数々はすべてウソだったことが明らかになりました。

このでたらめな戦争によって、ふつうに暮らしていた市民が少なくとも15万人も犠牲になり、6人に1人が孤児になってしまったのです。二度とこんなあやまちを繰り返さないために、この戦争を支持した国のわたしたちは、何がいけなかったのか検証する必要があります。

ここ、試験には出ません(笑)! ですが、世界が抱える問題を武力によらずに解決するには、決して避けては通れないことだと思いませんか?

☆==★=====/====☆====/=====★===

◆日にち:2月14日(日)
◇時間:(14:00開場)14:30開始 17:00終了予定
◆場所:伊藤塾 東京校(渋谷区桜丘町17-5)
◇地図:
http://j.mp/aH8olx
◆参加費:学生500円/一般1,000円
◇トーク:田中優(ミスチル桜井和寿さんがap bankをつくるきっかけをつくった人)、高遠菜穂子(イラクの人々を支援するボランティア)
⇒イラク戦争が始まった経緯と現状をうかがいます。

♪当日、イラクの子ども達の支援につながるオリジナルパッケージに入った「六花亭のチョコレート」を販売します。

▼ウェブ:
http://isnn.tumblr.com/
▽メール:isnn.info@gmail.com
▼mixi:http://mixi.jp/view_community.pl?id=4672442
▽twitter:http://twitter.com/isnn_
▼主催:イラク戦争なんだったの!?
〜イラク戦争の検証を求めるネットワーク〜
▽協賛:市民社会フォーラム

◇田中優の持続する志
http://tanakayu.blogspot.com/
◇イラク・ホープ・ダイアリー(高遠さんブログ)
http://iraqhope.exblog.jp/

☆==★=====/====☆====/=====★===

【イラク戦争の検証】
BBCやNew York Timesといった海外メディアは、イラク戦争の報道を検証したり、釈明文を掲載しています。しかし、日本の新聞ではいまだそのような動きがありません。

また、英国やオランダでは自国政府の戦争への関与についてすでに検証が始まっています。日本でも市民による「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」が誕生。国会議員とも連絡を取りながら、政府へ独立した検証機関の設立を求めています。


★転送歓迎☆−−−−−−★転送歓迎★−−−−−−☆転送歓迎★

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きょう、日比谷公園で「基地はいらない、どこにも」と叫ぶ

きのうの衆議院での施政方針演説、鳩山さんからも岡田さんからも、沖縄の米軍基地問題については、「5月末日まで」という言葉しか聞くことができませんでした。

いっぽうのアメリカ側は、ルース米駐日大使が、現行の辺野古移設案が最適と念押しし、もうすぐ来日するキャンベル米国務次官補は、かねてより柔軟な対応もありとしています。

恫喝調は効果なしと踏んだのか、影をひそめたものの、アメリカは相変わらず役者を入れ替わり立ち替わりさせて、押してみたり引いてみたりしながら、じわじわと鳩山政権に迫っています。

でも、政権が耳を傾けるべきはアメリカではなく、自国主権者の声です。そうであるからには、政権は1日も早く、「5月末までに移転先を決定する」ではなく、「基地をどうするか決定する」という言い方に変えるべきです。

きょう日比谷公園野外音楽堂で、主権者の声があらためて1万人の口から発せられます。わたしは先約があって参加できなくて、じりじりしています(そのお知らせは最後にご紹介します)。

辺野古だけでなく、東村高江のヘリパッドでも動きがありました。座り込みの住民を沖縄防衛局が訴えたのです。それを取り下げるように求める署名が、あっというまに4721筆も集まったそうです。なのにきょう、国側は提訴。政権が交代しても変わらない末端だか中枢だかが存在することが、よくわかりました。

高江の思いを伝える映像ともども、沖縄の岡田さんが伝えてくださいました。そのまわりのヤンバルの森で、イスラエルをふくむ「多国籍軍」が演習するつもりらしいことも。繊細な動物たちがどんなに怯えることでしょう。貴重な植物系も傷つきます。前に書いたように、これはインドネシアのイスラム勢力を意識した軍事訓練です。まったくもう、何を考えているのやら。

以下に、岡田さんのメールをそのまま貼りつけます。


岡田耕子@おきなわです

東村高江のヘリパッド問題で、「起訴しないでください」要請署名にご協力くださった皆さん、ありがとうございました。昨日、集計して、民主党県連に手渡しました。

1ヶ月足らずで4721筆集まりました。東京要請団の報告は22日の「
東村高江の現状ブログ」にアップされてます。


また以下はWWFジャパンの知人が送ってくださったものです。12月に辺野古、高江を取材したアナベル・パーク氏がyoutubeにアップしたものでワシントンでの日米安保50周年記念シンポの一部と、高江座り込み現場でのインタビューが見れます。

この高江のテントを囲んでいる森が北部訓練場と呼ばれる米軍のジャングル戦闘訓練場です。(絶滅危惧種のヤンバルクイナが棲息し、日本一生物多様性に富むと言われています)訓練場の中を柵も無く県道が走っています。

2008年5月にここに
米軍の招待で、自衛隊、イスラエル軍、独軍、オランダ軍が共同訓練を視野に入れた視察を行ないました。


これ、日本の安全保障に必要なことでしょうか。なぜこれが大きなニュースになって批判を浴びないのか、憤りを感じます。イラクや、アフガニスタン、パレスチナの人が聞いたらなんて言うんでしょうか・・


そして、今日の野音のお知らせです。


普天間基地いらない!新基地建設許さない!
−−−−−−−−−−
全国から日比谷公園・野音に1万人集まろう!
==========
沖縄から100名ほど参加予定!辺野古・高江も

【名称】普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない1・30全国集会
― チェンジ! 日米関係 ―
【日時】2010年1月30日(土)14:00〜15:30(予定)
※集会終了後に銀座・東京駅方向に向けてデモ行進
【会場】日比谷公園・野外大音楽堂(千代田区日比谷公園1−3)最寄り駅:地下鉄「霞ヶ関」駅「日比谷」駅「内幸町」駅
http://hibiya-kokaido.com/access%20map0802.pdf
【内容】方針提起・沖縄からの情勢報告・国会情勢報告・参加団体のアピール
【主催】1・30全国集会実行委員会
問い合わせ:フォーラム平和・人権・環境(電話03-5289-8222)
★チラシを印刷できます。
http://www.peace-forum.com/mnforce/2009/01senden/okinawa02-01.pdf

1月24日の沖縄・名護市長選挙で、辺野古への新基地建設反対の市長が誕生しました。

辺野古新基地建設の是非について、住民投票以来の民意を示す結果となったのです。

しかし、翌日以降、平野官房長官が、名護市長選挙の結果を「斟酌(しんしゃく)しなければならないという理由はない」、地元自治体の合意がなくても「法律的にやれる場合もある」などと暴言を吐き続け、撤回も謝罪もしないでいます。

平野暴言によって名護市長選の民意をつぶさせず、普天間基地の即時閉鎖と辺野古新基地建設の断念を求めることを沖縄とともに全国から政府へ意思表示することがすごく重要なときとなりました。

明日1月30日には、労働組合や市民団体が沖縄をはじめ全国から結集して、集会デモをおこないます。大結集が政府へ強く迫ることになり、沖縄への激励ともなります。ぜひ声をかけあって参加してください。

***********

辺野古への基地建設を許さない実行委員会
http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
電話090-3910-4140(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
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今夜「インビクタス」試写会トーク イーストウッドは変わったのか

『インビクタス』3きょう、クリント・イーストウッド監督の新作「インビクタス(負けざる者たち)」の試写会で、竹田圭吾ニューズウィーク日本版編集長とトークをします。応募が殺到したので、アワープラネットTVがストリーミングしてくださることになりました。今夜7時からです(アーカイヴでも見られるそうです)。

本番でよけいなことを言わないよう、思うところをここに書いておきます。

イーストウッドの最大のテーマは、圧倒的に強い何かと個人のたたかいです。そんなものとたたかえば、個人は負けるに決まっています。たたかうと言っても、それを変革しようとか、その力の及ばないところに脱出しようとかするのではありません。あくまでも踏みとどまってたたかい、現象的にはボロ負けする。そして、主人公がスクリーンから消え、多くは物語上の死を迎えたあと、残るのは、打ちのめされたわたしたちの、尊厳は守り抜かれたという、畏怖に達するほど深い感銘です。

圧倒的な何かとは、『マディソン郡の橋』ではモラルでした。『ミリオンダラー・ベイビー』では、逆にアモラルでした。『チェンジリング』では、たたかいの相手はロサンゼルス市警だの官僚主義だのといった卑小なものではなく、宿命的な現実そのものでした。それは、ほんとうは映画の終わったところから始まる、悲惨そのもののたたかいでした。

圧倒的に強い何かとは究極的には国家だと、監督は『硫黄島からの手紙』と『父親たちの星条旗』で明らかにしました。『父親たち』の「たたかうのは国のため、でも死ぬのは友のため」というせりふは、『硫黄島』の「テンノウヘイカッ、バンザイッ」と言う渡辺謙の形相とともに、忘れようったって忘れられません。これについて論じ出すと長くなるのでやめますが、つまり、イーストウッドにとって国家は二の次なのです。親密な人間のつながり(友)が、国家の上に来ている。だって、個人にとっては、たたかうことより死ぬことの方が一大事ですから。

そして『グラントリノ』です。今にして思えば、イーストウッドはここで変わった。わたしは、これはダーティーハリーの遺言だと早合点して、滂沱の涙で見終わったのですが、ここには新しいテーマが打ち出されていたことに気づかされます。赦しです。そして、価値の継承者は変わっていくのが当然で、しかしそのいっぽう、価値そのものは変わらず継承されていくという吹っ切れというか、覚悟、信念、あるいは希望です。

赦しは、心を許しあうというもうひとつのゆるしも伴います。融和です。これまでイーストウッドにとって「友」とは、文字通りの戦友や、ともにボクシングのチャンピオンを目指す「戦友」といった、同一コミュニティの思いを同じくする人びとでした。それがここへ来て、「友」とは何者か、イーストウッドの中でその内実が劇的に変わります。

『グラントリノ』では、アメリカ的小市民の世界を根底から否定するかのような、アジア系コミュニティとの融和が描かれました。そのコミュニティに、とくにその次世代に、フォードの元組み立て工である老いたダーティーハリーは「友」を見出し、グラントリノという、みずから手塩にかけた往年の名車、すなわちアメリカ的価値を託すのです(ちょっとネタバレごめんなさい)。

従来のアメリカでも、出自を異にする移民たちが、軋轢を生じさせながらなんとか融和してきたわけで、映画はそのこともみごとなタッチで表現していますが、今やそこにとびきり異質の人びとがすさまじい勢いで流入している。アメリカの白人人口は、すでに50%を割り込もうとしています。そこでの新たな融和を、しかもアメリカの国家としての罪をとことん背負った果ての融和を、『グラントリノ』はひとりのアメリカ市民の、ひとりの人間の救いと重ねて描いています。

『インビクタス』では、ネルソン・マンデラが大統領に就任して日の浅い南アフリカ共和国で、ラグビーを介して黒人と白人が一瞬の融和を経験した、歴史的事実がとりあげられます。国家とは一線を画してきたイーストウッドが、真正面から国家を描き、しかも国家を寿(ことほ)いだのです。『グラントリノ』では、赦しと融和の先に見えていたのは新しいコミュニティでした。もちろん、新しいアメリカ合衆国なのではありましょうが、物語としてはそこまであからさまには言っていません。でも、『インビクタス』はずばり、南アフリカ共和国の建国神話なのです。「どうなってるの、いったい!?」と叫ばずにはいられません。

一般に、国家には建国の物語、もっと言えば建国神話が必要です。イギリスなら名誉革命、フランスならフランス革命、アメリカなら独立戦争というように。なぜなら、国家とはしょせんフィクションなので、国家には、なぜこのフィクションが「わたし」の与件であるのかを、人びとに感情のレベルで納得してもらう必要があるからです(このくににも、それを記紀神話に求める人や、『坂の上の雲』すなわち明治に求める人がいます。どちらも無理筋だと、わたしは思いますけど)。

南アの人びとは、幾世代も幾世代も、この映画を観るのでしょう。観るべきだと思います。なぜなら、現実の南アはいまだ悲惨だからです。経済成長は頓挫し、人権はアパルトヘイト時代さながらにじゅうりんされ続け、社会は荒廃しています。

イーストウッドは、この不幸な国にその輝かしい原点を提示したのだと思います。とは言え、建国神話のきれいごとで、悲惨な現実を糊塗しようというのではありません。そんなことで目くらましできるような柔(やわ)な現実ではありません。「初心はこうだったよね」と人びとの共通の成功体験にくりかえし立ち戻ることで、現実を乗り越えていく勇気をくりかえし取り戻す。この映画は、南アの人びとにとってそういう作品だと思います。これは、南アの苦しむ人びとへの、イーストウッドのおおいなる贈り物だと思います。

それは、アメリカにも言えると思います。アメリカは、初めて黒人系大統領をもちました。オバマ大統領は、「白いアメリカも、黒いアメリカも、ラティーノのアメリカもない、青いアメリカも、赤いアメリカもない、あるのはひとつのアメリカ、わたしたちがアメリカなのだ」と、選挙中くりかえし訴えました。それに先立つこと20年近く、白人も黒人もいる国で初めて黒人として大統領になったマンデラは、ラグビーのワールドカップ大会に臨んで、「ひとつのチーム、ひとつの国」と言いました。この言葉に、経済的凋落に苦しむアメリカの人びとは、政策実現の困難に苦しむオバマの初発のメッセージのこだまを、新鮮な思いで聞くでしょう。ですから『インビクタス』は、アメリカへの贈り物でもあると、わたしは思います。

異文化にぞくする人びとが、同じひとつの共同体に生きる。これは、世界中で進行している事態ですし、今後ますますその傾向は強まるでしょう。日本も、ようやく外国人参政権が話題になっているように、ひとごとではありません。

「対立を超えた融和が実現するかどうかは、君たち一人ひとりにかかっている」、ダーティーハリーはそう言って、にやりと笑います。そして『インビクタス』というおおきな贈り物を、こともなげに投げてくれました。グラントリノのキーをモン族の少年に投げたように。そう、これは南アの、あるいはアメリカの人びとにとどまらない、21世紀に生きるすべての人びとへの、イーストウッド監督の贈り物なのです。

それを、愕然としながら思い知らされたシーンがあります。ここに書くわけにはいきませんが、これは911以後の世界を、なにがあっても融和をめざして生きていかなければならないわたしたちすべてへの、監督の贈り物なのだと気づいてから、わたしは最後まで涙、涙でした。

それにしても、ネルソン・マンデラという不世出の指導者を描くには、国家を抜きにするわけにはいかない、それはわかります。けれど、あれだけ国家権力に対峙してきたイーストウッドが、なぜここまで踏み出して、国家を前提抜きに肯定的に描いたのか。その答はまだ見つかりません。見つかったら、また書きます。
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「700の志が国家を動かすこともある」 DAYS JAPANの訴え

タイトルは、DAYS JAPAN誌の表紙に掲げられている、「一枚の写真が国家を動かすこともある」のもじりです。

DAYS2DAYSが伝える戦争、動乱、災害、人権、自然、そしてなにより命の尊厳。ページを繰るごとに出会うさまざまな人びとのまなざしから伝わってくるのは、かれらにふりかかっている現実がただの情報の域を超えた「わたしが知っている人の問題」、すなわちわたしの問題だ、という実感です。それは重いことだけれど、同時にふしぎな勇気が湧いてくる認識でもあります。

このふしぎを、ひとりでも多くの人びとと分かち合いたい。たとえばこの2月号の表紙、子犬を手にうれしそうに笑う少女は、カンボジアの、両親がともにHIVという境遇にあります。撮ったのは、日本の若者です。安田奈津紀さんは、このシリーズで日本ドキュメンタリー写真ユースコンテスト大賞に輝きました。ほかにも入賞した若いフォトドキュメンタリストのすばらしい写真が掲載されています。若者、頼もしい、のひとことです。

以前も、
DAYS JAPAN存続キャンペーンをご紹介しましたが、あれから1カ月あまり。DAYSは今もなお懸命の努力を続けています。あと700人、定期購読してくだされば、この今や世界的にきわめて重要なフォトジャーナリズム誌は、わたしたちの意志によって存続することになります。DAYS編集部のブログをご覧ください(しつこいようですけど、下にも貼りつけます)。

もしも、あなたがまだ定期購読なさっていなかったら、わたしはラッキーです。あなたが新たな定期購読者になってくださるかもしれないのですから。

ゲルマンの伝統では、「7」という数は運と不運の分かれ道を意味します。DAYS JAPANはまさに岐路に立たされています。あなたの志は、この運命のやじろべえを幸運のほうに傾ける700番目の志かも知れません。


-----------------------------転送転載歓迎---------------------------

DAYS JAPANを支えてくださるみなさま


DAYS JAPANでは昨年9月から進退をかけた「存続キャンペーン」をよびかけています。

年末に広河の流した一通のメールから、波紋のように動きがひとつの強い流れとなり、多くの方がひん死のデイズを守るためにご協力下さいました。

現在1月中旬デイズには目標の半ばを超える数の定期購読お申し込みが届いています。
これでデイズはとりあえず「すぐに廃刊」という危機を脱しました。

しかし、あと700人の定期購読者がどうしても必要です。

ところが、110日を過ぎて、申し込み者の増加は小康状態になり、 私たちは再びみなさまに訴えたいと思います。

まだ定期購読をされていらっしゃらない方、どうか定期購読をお願いします。
存続キャンペーンのチラシをいろいろな人にお渡しください。
この
メッセージを多くの方にお知らせください。
デイズを知らない人にデイズを広めてください。
営業部ではどんな
チャンスにも最善を尽くすよう 色々な場所で存続キャンペーンを訴えています。
そのような場所をあたえて頂けるような機会があれば教えてください。

雑誌というジャンルメディアには 大変に厳しい現在ですが、デイズはまだ廃刊することはできません。

どうか39日、デイズが6周年を迎えるその日まで、存続キャンペーンに協力してください。

DAYS JAPAN
広河隆一
スタッフ一同
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世界のどこか発・辺野古経由・世界中行き「世界がもし100人の村だったら」

辺野古のことならブログ辺野古浜通信と、以前にも書きました。ほんの数日チェックしていなかったら、こんなエントリーが。

昔話が、人から人へと伝わるうちにいろんなヴァリエーションを生むように、インターネット時代の民話(ネットロア)「100人村」は、媒体もさまざまに、今も姿を変えながら世界を漂っているのですね。

ふたつとも、すてきです。ご覧になったら、左の高江とジュゴンのふたつのネット署名、ぜひよろしくお願いします。

ところで辺野古浜通信さん、このエントリーはひょっとして、そろそろ辺野古に顔を出しなさいという、わたしへの指令ですか?
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アラ還は語る

きのう、全労済サイトからのアクセスがあることに気がつきました。そう言えば、去年の秋にインタビューを受け、元旦公開と聞いていました。なのに、忘れていたのです。でも、シリーズ名「アラ還を生きる」に免じて、早々に自分を許してしまいました。はい、昨年末に61歳になりました。物忘れが多くなるのも道理と、開き直っています。

シリーズには、高校のクラスメイト『黙っていられない』鎌田實さんも登場しています。インタビューに来られた方に、「カマタクンのご推挽?」と尋ねました。カマタクンは、過去、メディアにわたしの名前を出した前歴があるからです。「いえ、今回はそういうわけでは」とのことでした。

 

 

 

 


(鎌田實さんとの往復書簡集『黙っていられない いのちと平和を考える18通の往復書簡』)


全労済のインタビューでは、主に翻訳の仕事について語っています。「これからやろうとしていること」、言わされてしまいました。こうなったら、もう後戻りはできません。もっとも、後戻りなんてとっくにできない状況です。ある方が、解説をふたつ返事で引き受けてくださっていますので。

文中の『夜と霧』の前訳者、霜山徳爾先生は、昨年10月7日に90歳の天寿を全うされました。ガンと10数年、共存なさった晩年でした。なのに、『夜と霧』の翻訳に難渋しているわたしに、いつも「あなた、おからだだいじょうぶですか?」と、労ってくださいました。イラク戦争反対への賛同をお願いすると、「僕の名前でよかったら、なんでもお使いなさい」。ノブリス・オブリージュそのもののような方でした。

写真、けっこう気に入っています。お願いして借用し、このブログの写真と入れ替えようかと企み中です。なにしろ、今使っている写真は、4年ほど前の古いものだからです。インタビューのタイトルは「世界はシンプルだということを伝えたい」。そんなこと言ったっけ、なのですが、こちらからどうぞ。

ついでに書いておきます。このインタビューもあります。こちらは、20代を語っています。やってきたインタビュアーは、よく知っている人でした。息子だったのです。名詞を見たら、なんと鎌仲ひとみ監督と同じ会社。フリーランスなのですが、ここの仕事もやらせてもらっていることを、その時初めて知りました。実の息子に、改まって恥多き若い頃のことを語るなんて、お互いやりにくいったらありませんでした。でも、幸せでした。

さらについでに書いておきます。あとふたりの息子は、大学在学中にわたしの授業を聞いてくれました。その時も、わたしは内心、幸せで舞い上がっていました。すべてはこの日のためにあったのか、と思ったほどでした。ごめんね、朝も夜も、あなたが家にいる時間帯に机にかじりついていたのは、あるいは朝、寝ぼけ顔で「行ってらっしゃい」なんて言っていたのは、こういうことをやっていたからなのよ、と心の中で叫んでいました。

ひとりは、当時教えに行っていた大学に通っていたからです。じつに複雑な顔をして、最後列に座っていました。もうひとりが通っていた大学では、教えていませんでした。息子が構造言語学の担当教師に、「母がおなじようなことをやっている」と言ったら、「では一度、ゲストスピーカーに」ということになったのです。わたしは当時、言語学ではなく、昔話の構造分析をしていました。息子は、わたしがやっていることに無関心のようで、ちゃんと見ていたのだと、喜んでお受けしたところ、「授業は英語で」と言う。そんなこと、できるわけがありません。入試要項を引っ張り出して隅から隅まで読み、「日本語か英語ができれば全単位修得可」という文言を見つけ、なんとか日本語でやらせてもらいました。

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NHKの”陰徳” 「日本と朝鮮半島2000年」

きのうに続いてNHKを取り上げ、かつ持ち上げます。

よいしょする前にひとこと。

NHKは今、ドラマ「坂の上の雲」について、ネットで総スカンを食らっている感があります。これは軍国主義を美化するものではないのか、と。制作発表の直後にこうした反撥が出たことに、まず驚きました。みなさん、文庫で8冊になるあの長い小説を読んでるんだ、と。

わたしは読んでいません。なのに、講演でこのドラマに触れろ、とのご要望もあるので、毎週とはいきませんが、チラ見しています。本木雅弘が褌いっちょうでふざけた歌をがなり立て、伝統的な民衆の挑発と侮蔑の身振りを披露したシーンでは、もっくんが立っていた高い飛び込み台から転げ落ちるほど驚きました。前まえからいい役者だと思ってはいたけれど、観たことのないNHK大河ドラマも「徳川慶喜」だけは観たけれど、これほどとは思っていなかったからです。

そういうこぼれ幸いとでも言うような眼福はあるものの、なぜNHKは今この小説のドラマ化に巨費と多大なエネルギーを投入するのか、どのような需要があると見ているのか、さっぱりわかりません。当方に、ある種のセンスが欠如しているためでしょう。まあ、当分はもっくんをお目当てに観ることにしますが。

さて、本題です。そのいっぽうでNHKは教育テレビで月に1度ぐらい、「ETV特集 シリーズ『日本と朝鮮半島2000年』」を放映しています。これは録画し、雑用中に流して「復習」しています。それほどに、わたしには知らないことだらけです。古代王権とその統治、それとは一線を画した人や物の交流は、現代の国民国家に縛られた目にはまったく理解できないということが、各地のロケや遺物の映像をとおして、体感として迫ってきます。200年にもならない国民国家の形成をうたいあげる「坂の上の雲」と、国民国家の底の浅さを思わされる「日本と朝鮮半島2000年」、NHKはみょうに「両論併記」です。

きょうは夜10時から、第9回「朝鮮通信使 和解のために」が放送されます。番組には毎回、ロケとスタジオでのトークに女性がレポーターとして登場します。朝鮮語に堪能なタレントさんや、韓国出身のタレントさんなどですが、今回は田月仙(チョン・ウォルソン)というオペラ歌手が登場します。

田月仙さんは在日二世です。その半生を綴った『海峡のアリア』(小学館)は、ノンフィクションの賞を受けました。北に帰った兄たちの運命、家業が倒産し、一家が離散するなかで、たったひとり音楽の勉強をした時代。これが、人が初めて書いた本かと驚嘆するほどの筆力で、ぐいぐいと人を惹きつけます。

当時、唯一、朝鮮高校出身者に門戸を開いていた音楽大学、桐朋学園の入試で、「国語」をまったく勉強したことのなかった月仙さんは、四文字熟語の穴埋め問題、「□肉□食」に「焼肉定食」と解答してマルをもらいました。これ、有名な現代(都市)伝説ですが、月仙さんに限っては実話です。半生記では、なぜかこのエピソードは省かれています。苦境にあっても、どこかおマヌケで誰よりも明るく周囲を元気づける月仙さんを語る逸話として秀抜だと思うのですが、残念です。

友だちのお父さんが月仙さんのピアノの先生だったので、わたしはその友人宅でチマチョゴリの制服姿の月仙さんを見ています。そして、彼女がいよいよ歌手として世に出るときには、小説家の梁石日(ヤン・ソギル)さんたちと応援団をつくり、自主コンサートを開くなどしました。25年ほど前の、わたしたちの「のだめカンタービレ」です。当時は梁さんもわたしも、今からは考えられないほど暇だったのですね。そして若かった。そういえば、わたしは月仙さんの仲人もしました。

その後、月仙さんはめきめきと頭角をあらわし、まさに海峡をまたにかけて活躍しています。平壌とソウルの両方のオペラハウスで主役を演じたのは、今のところ月仙さんだけではないでしょうか。平壌では、金日成サンもその歌を聴きました。金大中大統領が来日したときには、真新しい首相官邸での晩餐会で歌いましたし、10年ほど前には、韓国版紅白歌合戦にも出ました。筑紫哲也さんが何度も「NEWS23」に出して応援してくださったことには、今も感謝しています。

在日という、日本にいても韓国や北朝鮮に行ってもマイナスのカードでしかなかったものを、時の流れを味方につけながら、田月仙という華のある存在が一気に最強のカードにしていった、その過程を思い返すと、その陰にあった月仙さんの強い思いと血のにじむような努力の積み重ねが思い合わされて、胸が熱くなります。

月仙さんが出演するきょうのテーマは「和解のために」。在日というアイデンティティを、北と南、半島と列島の新しくよろこばしい絆のために生かそうとしてきたのが、ほかならぬ月仙さんです。なにか符合めいているようでなりません。
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DAYS JAPAN のない日々なんて

「一枚の写真が国家を動かすこともある」──フォトジャーナリズム月刊誌、「DAYS JAPAN」の表紙の片隅に必ず印字されていることばです。

ほとんど報道されない、されたとしても新聞のベタ記事にしかならない国内外の出来事が、DAYSの紙面からなまなましい映像として迫ってくるとき、マスメディアがもつニュースバリューの尺度が激しく相対化されます。そこで読者が掴むのは、いのちの尊厳という尺度です。それに照らせば、遠かった出来事が、わたしには関係のない、知る価値のないことなどではなくなります。また、マスメディアが報道していることも、そこには抜け落ちている、しかし本質的な問題をつきつけられ、愕然とします。そんな経験を毎号のように運んできてくれるのが、「DAYS JAPAN」です。この数年、わたしはDAYSのおかげでたくさんのことを学び、心を耕すことができました。

わたしは、創刊当時から、ほんのささやかなことしかできませんが、とにもかくにも伴走してきました。いまや世界的な評価をえている「DAYS JAPANフォトジャーナリズム大賞」の審査員も勤めさせていただいてきました。亡くなった筑紫徹也さんも審査員として、DAYSを応援していました(筑紫さんの後任のかたちで、次回からは姜尚中さんが審査に加わる予定と聞いています)。

「DAYS JAPAN」誌は、ときどき英語版も出しています。この、いまや世界にも数少ない硬派の写真ジャーナリズム雑誌をもっていることに、わたしたちは胸を張っていいのです。

続いているのが奇跡だとは、創刊3周年、4周年、5周年を迎えたときにも言われました。それが、あと数カ月で6周年を迎えるこの年末、雑誌は存亡の危機に立たされています。

なくしてはならない。DAYSは、大出版社が余力で出している雑誌ではありません。ほぼすべて購読料のみで、多くの編集・販売ボランティア、そして編集長広河隆一さんの人生を賭けた献身に支えられて、かろうじて存続してきました。

このくにから、ではありません、この世界からDAYSをなくさないための鍵は、このくにのわたしたちが握っています。わたしたちにできることは、購読者になる、お近くの図書館に購入をリクエストする、友だちに勧める。いろいろあると思います。

広河さんと、名古屋の応援団長・宮西さんのメールを転送します。どうかその思いに接してください。よろしくお願いします。

DAYA-JAPAN0912


広河隆一からのお願い(転送歓迎)

DAYSは12月9日に日本写真家協会賞を受賞しました。写真界では日本でもっとも権威ある団体から評価を受けてうれしく思っています。フランスのペルピニヤンでの審査員を務めるなど、海外での評価も高まっています。世界で今ではほとんど唯一となったフォトジャーナリズムの雑誌を絶やしてはいけないという励ましも、多く受けます。

東京都写真美術館では、サルガド展開催中にDAYSのサルガド特集号は300冊以上を売ることができました。週末の私の大阪講演で、年間定期購読者は19人増え、これでキャンペーン開始からの新規定期購読者は、370人になりました。私の写真展を開催していただいている三重県の宮西さんのメールが発信されてたった1日半で、21人の方々が定期購読を申し込んでくださいました。これで390人になりました。(宮西さんのメールは添付しますので、転送歓迎で広めてください)。

DAYSが存続をかけたキャンペーンをしているということを聞いて、朝日ニュースターの上杉隆キャスターは、22日(火)の8時から生放送を準備していただいています。皆さんのおかげで、DAYSはなんとか6周年に向けて進んでいます。「500人定期購読者が増えれば、存続できます」というキャンぺーンの500人という数字に、あと110人に迫ってきました。

しかし正直いますと、DAYSはまだ6周年を迎える3月以降も存続できるかどうか、確約することはできない状況です。お金が全くないというわけではありません。DAYSはこれまでまったく借金をしないで、6年近く続けてきました。そしてまだ私たちが手をつけていないお金があります。それはDAYSにもしものことがあって、休刊せざるを得ないことが起こったら、すでに定期購読をしていただいている方々に、残金を返金するためにとってあるお金です。このお金に手をつけざるを得ない状態になりそうになったら、私は皆さんに事情をお話して、DAYS休刊のお知らせをする覚悟でいます。

営業や拡販をする立場から言いますと、年末年始の休暇は、恐ろしい時期です。この時期には書店に行く人は激減し、すべての雑誌の売りあげが低迷するからです。今出ている12月号は店頭からあと数日で姿を消し、1月号が書店に並びます。しかし世間はすぐに年末・年始の休暇に入るのです。

その前にこのメールを出しておきたいと思いました。「努力すれば続けることができたのに、しなかったから休刊になった」などと、あとで後悔したくないからです。

これまでDAYSを支えていただいた方々にお願いします。

まず定期購読をお申し込みください。年内の特別キャンペーン中にお申し込みいただけますと、定期購読料は7700円と1000円引きになります。かつて購読していただいたけれども、最近は購読を止めているという方は、もう一度購読をご検討ください。すでにご購読いただいているは、周囲の人に広めてください。1人でも2人でも増やしてください。定期購読期間がまだ残っている方も、継続手続きを今していただけますと、7700円になります。

あと数日で書店から姿を消す12月号も、読んでいただいた方からは、高い評価をいただいています。まだお読みになっていない方は、ぜひとも書店でのDAYSを購入してください。書店の人に、「おや? DAYS販売の流れが変わってきたな」と思わせるような、動きを作りたいのです。

ボランティアの方々にお願いします。さまざまなイベントでのご支援、本当にありがとうございました。物販、定期購読拡大、周囲の人へのDAYS購読呼びかけなど、いま一度のご支援をお願いします。

DAYS JAPAN編集長
広河隆一


≪定期購読は下記の方法のいずれかでお願いします≫

方法1
DAYS本誌48ページ綴じ込みの振替用紙、または郵便局備え付け振込用紙にて7700円のご入金(通信欄に、◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号をご記入ください)

方法2
FAXにてのお申込み
◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号をご記入頂ければ別用紙でも結構です。(後日お手元に払込用紙とDAYS JAPAN本誌をお届けします)
FAX 03-3322-0353

方法3
E-mailにてのお申込み
◆存続キャンペーンお申込みの旨◆お名前◆ご住所◆電話番号◆希望購読開始号をご記入の上弊社まで送信ください。(後日お手元に払込用紙とDAYS JAPAN本誌をお届けします)
E-mail 
info@daysjapan.net

http://daysjapanblog.seesaa.net/article/135219671.html


宮西さんからの呼びかけメール

・・・・・・・・・・・・・・・ここから・・・・・・・・・・・・・・・

師走に唯一、半日のゆとりのある今日珍しく「朝から朝刊を」拡げました。社会面に大きく、今年休刊した雑誌(定期刊行物)がずらり・・・・と。瞬間広河さんの顔が浮かびました。

『DAYS JAPAN』を愛し、大事と思ってくださる方々に悲観的なこと、ご心配かけるようなことはお伝えしたくなくて控えていたのですが実は『DAYS JAPAN』も、今瀬戸際です。

『DAYS JAPAN』存続にお力を貸してください!といつもいつもご無理申し上げてきましたが今、本当にぎりぎりのところに来ています。「デイズは何で生き残っているの?」とあからさまに言われる方がありますが実はそのとおりなのです。毎月、刊行できていることが不思議なくらいの現状なのです。

書店さんの経営が危機的状況なのは周知のことです。廃業も相次いでいます。書店で買っていただくことが困難になってきています。

こういう状況ですので、定期購読で支えていただくことが一番確かな支えです。

どうかまだ定期購読なさっていない方、この年末にお願いできませんか。一年間8700円ですが、年内特別に7700円でお受けしています。

お願いします。どうか定期購読拡大にご協力お願いします。

とりあえず、このメールにその旨のご返信をいただければ手続きをお知らせ、または、代行させていただきます。勿論、直接本社(電話 03-3322-0233)へ連絡していただいてもいいのですが少人数で、この年末特に大忙しのDAYS社は、お一人お一人のお電話に丁寧に対応できないかもしれませんので取次ぎさせていただきます。

お願いします。この先の見えない世界情勢の中、『DAYS JAPAN』は、信頼できる唯一のフォトジャーナリズム誌と、国際的に認められています、これを廃刊させてはならない、と思います。生き延びさせてください。明日の地球の、世界の平和のために。

8700円、7700円は小さな額ではありませんのでおねがいしにくいのですが現状お察しくだされば幸いです。

このメールにご返信が殺到することを心から待っています! お願いします。

2009年師走に  
広河隆一写真展事務局・宮西いづみ
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辺野古と米国債償還問題 きょう国会前で「県内移設反対集会」

なぜマスメディアは、辺野古の滑走路建設を最終的に不可能にしたジュゴン訴訟のことを伝えないのでしょう。きのうの昼、テレビ朝日系のワイドショーでは、きちんと川村晃司さんが言っていましたが、報道で目立つのは、18日までに結論を、というアメリカ側の言い分ばかりです。それを言い立てているアメリカの人たちが、アメリカの国内法上、辺野古の海に手をつけることはできないと、知らないはずはありません。

きっと、わたしたちを洗脳して、米軍再編上、日本のどこにも新たな基地は必要ないのに、「日米合意を反故にするとは不届きなやつらだ、かくなるうえは、グワム基地建設にもっと金を差し出して、相応の落とし前をつけてもらおうじゃないか」とアメリカは言っている、これに歯向かったらたいへんなことになる、と思い込ませるためではないでしょうか。そう画策するのは、日米双方にいる「日米関係で飯を食っている人」(寺島実郎さんの表現)たちです。

日米のお金の問題はそれだけではありません。むしろこれは目くらましで、来年償還期限を迎える巨額の米国債のほうが深刻なはずです。もちろん、今のアメリカにそんな借金は返せません。「新たな米国債に買い換えろ」と言ってくるのは間違いなく、それは自分たちの死活問題だと、アメリカ政府は重々知っているはずです。

そのために、「日米同盟で飯を食っている人」たちが、米政権にたいして点数稼ぎをしようと、総額ン千万かけてかれらを「お招き」してシンポジウムを開くような日本のマスメディアとつるんで、ジュゴン判決をないことにして辺野古に滑走路をつくらないことを挙げて鳩山政権のせいにし、その見返りという口実でグワム基地建設費用を日本に出させるとともに、その裏でもっと大きな、そしてとことん言いがかり的な「見返り」、すなわち米国債償還についてのアメリカ政権による「弱者の恐喝」、つまり「金を返せだと? 返す金はないっ! わかったな!」というごり押しを確実なものにすべく、18日18日と騒いでいるのだと思います。

それで鳩山政権が辺野古OKなんて言おうものなら、アメリカは当てが外れて、「実は国内法で辺野古移設はとっくにだめってことなんです」と白状しなければならなくなり、面目丸つぶれです。鳩山政権には、米政権のメンツをつぶす動機がありませんし、そんな決定をしたら内閣支持率はがた落ちでしょうから、辺野古でGOという決定には合理性がありません。

万が一鳩山政権がそんな決定を下し、アメリカがなんらかの汚い手を使って基地建設を強行させようものなら、鳩山政権は民意に背き、破壊しなくてもいい自然を破壊してまで、アメリカに「あるに越したことはない、くれるならもらっておく」程度の必要度しかない新しい基地をグワムと辺野古にプレゼントすることになり、世紀の大馬鹿者のそしりを受けることになります。

とにもかくにも、日本が中国のように米国債を外交の武器に使い始めたら、しかも中国と協調して「貸し主外交」をすることにしたら、というのは、アメリカの恐怖のはずです。それをなんとか食い止めるためにも、辺野古グワム連立方程式を、無理筋でもなんでも自分たちのつごうのいい解にみちびくことに、アメリカは必死なのではないでしょうか。

日米「同盟」は、百歩譲って安全保障のためにあったとしても、いまやそれとはおよそ無関係なことでアメリカが日本からお金を出し続けさせる口実になり下がっています。日米安保、もう来年で50年が経つのです。ここらでいったんリセットするのが、健全な関係ではないでしょうか。

グワム移転にお金を出す、しかも今要求されている、実費をはるかに超えるお金を出し、そのわたしたちのお金でグワム基地が拡充されたら、そこでも自然破壊が進み、グワムの人びとの生活が脅かされます。根拠のない恫喝に折れて(折れたフリをして)お金を出すことは、自分たちさえよければという利己的な行動とのそしりを免れません。

移転資金さえなければ、唯一海外にいる第3海兵師団は、アメリカ本土の第1、第2海兵師団に吸収される見通しだそうです。軍人の発想は現実的ですから、そうした二の矢三の矢をつがえて身構えているのです。でも、そもそも受け入れ国の資金なしには海外に基地を置く余力のないアメリカにとっては、第3海兵師団解体が唯一妥当な結論ではないでしょうか。そして、それが後世、戦争国家アメリカの頭を冷やすきっかけになった、ということになれば、日本のわたしたちは世界史的な貢献をすることになります。

ふう。ついかっかして、前置きが長くなりました。

ブログ「
辺野古浜通信」は、辺野古のテント村の日々を、毎日、写真入りで伝えてくれます。

辺野古には、わたしも2度うかがいました。ヤマトのある県で、行政が主催した講演会でのことです。質問タイムにひとりの女性が、「池田さん、このあいだ辺野古のテントで、水着着て座りこんでましたね」

それって質問か?

「テントに行くなら、指示が出たら海に出られる用意をして行きなさい」と教えてくださった方がいたので、そうしたのです。もしもそういう指示が出たらどうしよう、と何十年も泳いでいないわたしは一抹の不安を隠しながら、たった1日ですが、浜に座っていました。「海に出ろ」という指示は出ませんでした。

辺野古のブログには、去年うかがったときの
スナップもあります。「アメリカばんざい」のポスターを発見し、「このコピー、わたしが書いたの」と言っているところです(映画の感想文はこちら。いちばん下に出ています)。

コピーに不似合いな不謹慎な笑顔ですが、長く苦しいたたかいをつづけておられる高齢のみなさんや、献身的な若い方がたにお会いすると、勇気づけられて、つい笑みが出てしまいます。

またもや第2の前置き、しかも不要不急な前置き、失礼しました。

「辺野古浜通信」はときどきのぞきますが、なにかあると田場さんという方が転送してくださいます。8日の転送によると、きょう、東京で集会があるとのことです。うー、わたしは先約があって行けません。残念。20日には新宿でも集会があるそうで、こちらには参加します。FAX・メールでの要請よびかけもあります。

6時からの国会前集会の場所は、国会記者会館前路上(東京都千代田区永田町1-6-2)です。
http://www.mapfan.com/m.cgi?MAP=E139.44.53.3N35.40.13.1&ZM=11
千代田線・丸の内線「国会議事堂前」駅3番出口すぐ

6時半からの集会の会場、星陵会館ホール(東京都千代田区永田町2-16-2)への行き方は以下のとおりです。
http://www.seiryokai.org/kaikan.html
有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町」駅6番出口3分
千代田線・丸の内線「国会議事堂前」駅5番出口5分


今朝も多数の作業船が出ています。
実弾演習の音が連日のように集落に響いています。

政治の世界で何をしているのかは、判りませんが、辺野古での埋め立てに向けた調査作業、キャンプ・シュワブ内の関連施設の建設は何一つ止まることなく進んでいます。私たちはいま、それを止めることができないでいます。
このままでは、来年にも埋め立て工事が始まります。もう一度、市民による阻止行動を行わなければならないのでしょう…

以下、辺野古への基地建設を許さない実行委員会 からの呼びかけを転載します。(辺野古浜通信)

******************

今、辺野古が危ない!!【全国の皆さんへ、緊急行動の呼びかけ】
辺野古への基地建設を許さない実行委員会では、いま次の緊急行動に取り組んでいますので多くの皆さんのご参加を訴えます。

★12月15日(火)PM6:30〜「県内移設反対集会」星陵会館(永田町)
       沖縄代表を招いて政府に移設中止を求める決起集会
平和フォーラムとの共催
         →その前段でPM6:00 〜6:30まで国会前集会

★12月20日(日)月例大情宣、PM3:00〜4:00、
新宿駅西口にて首都圏の市民団体、労働組合など団体、個人の大結集をお願いします。

【行動の趣旨】
鳩山政権は、年内にも、普天間基地の「移設」先として、これまで自公政権が進めてきた辺野古へ決定しようとしています。
民主党は、総選挙前、普天間基地の「移転」先として県外、国外「移設」を公約として掲げて、鳩山首相、岡田外務相は何度も主張してきました、ところがここに来て、普天間は県外へとの県民の思いは大切だとしてきた鳩山首相は、仲井真沖縄県知事と密談するなど、日米合意による辺野古「移設」の従来案の容認に大きく踏み出そうとしています。既に外堀は埋まりつつあり、今、極めて危険な状況です。
これは公約違反であり、沖縄の思いを踏みにじるもので、絶対に許すことはできません。

年内決着という暴挙を、許さないために、全国の地域、職場、学園から声を上げていきましょう。
当面、辺野古実では、鳩山政権の関係閣僚へのメールやFAXでの申し入れや要請、抗議(下記)などのほか、上記のような行動を呼びかけています。
是非とも多くの皆さんが参加されることを訴えます。
詳しくは沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックのHPへhttp:
//www.jca.apc.org/HHK/

★鳩山政権の関係閣僚へのメールやFAXでの申し入れや要請、抗議
【全国の皆さんへ、緊急の呼びかけ】
私たちは、首都圏を中心に活動を続ける市民グループ・労働組合など、38団体で構成する「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」です。
大至急、総理大臣にあなたの一言を伝えようと呼びかけます。
辺野古に米軍基地を作ることはダメです!
在日米軍の75%(占有面積比)が押しつけられている沖縄に、また1つ、米兵隊の巨大な出撃基地を作って、沖縄の苦しみを増やしてはなりません。
「世界一危険な」普天間基地は、5〜7年の間に返すと約束されてから13年も経ちます。普天間基地はすぐに閉鎖し、撤去されるべきです。
アメリカに、これらの当然の要求をきちんと伝えてください。
対等な日米関係を主張してきたとおりに実践してください。
※辺野古への基地建設を許さない実行委員会
連絡先:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)
市民のひろば(03-5275-5989)


【呼びかけの趣旨】
民主党は「普天間基地の県外・国外移設」を掲げて政権交替を実現しましたが、鳩山連立政権は、ここ2ヶ月あまりの迷走を続け、大変アブナイ様相を帯びてきています。
自公政権は、13年間も辺野古に作ることができませんでした。
沖縄現地の粘り強い不退転の闘いに、多くの人々が共感し、連帯の輪が拡がりました。辺野古への基地建設はマチガイだということを世界に示してきました。
もし「県外・国外」を主張し、アメリカと対等な外交を主張してきた現在の政権が、アメリカの脅しに屈して沖縄県民の声を受け止めず、辺野古を進めてしまったら!鳩山政権の致命傷になる、だけでは済まされません。
今、沖縄の闘いに連帯して、全国から声をあげてほしいのです。
沖縄だけの問題ではありません。日本中の私たちの問題です。
あなたの声を、総理大臣、政府に届けてください。
時間がありません。でも、どんな状況になっても、諦めないでやり続けましょう。
それぞれの地域でも、それぞれ可能な方法で行動し続けましょう。
「辺野古実」は、この「呼びかけ」の他にも、いくつかの行動の「呼びかけ」をしています。

【送り先】
総理大臣 鳩山由紀夫様
・メール(首相官邸「ご意見募集」)
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
・郵送:〒100-0014 千代田区永田町2-3-1 首相官邸

外務大臣 岡田克也様
・メール
webmaster@katsuya.net
・Fax:03-3502-5047  ・Tel:03-3508-7109

防衛大臣 北沢俊美様
・郵送 〒162-8801 新宿区市谷本村町5-1
http://www.mod.go.jp/j/defense/mod-sdf/mod/index.html
・メール(防衛省ホームページで)
https://sec.mod.go.jp/mod/goikenshinsei/goikenbako/index.html
・Tel:(防衛省・代表)03-3268-3111 03-5366-3111

防衛政務官 長島昭久様
tokyo21@nagashima21.net
・郵送:〒100-8981 千代田区永田町2-2-1 
                    衆議院第一議員会館309号室
・Fax:03ー3508-3309  ・Tel:03-3508-7309

沖縄担当大臣 前原誠司様
(内閣府沖縄(北方)担当特命大臣)
・メール(内閣府ホームページで):
    
http://www.cao.go.jp/goiken.html
・郵送で:〒100-8914   千代田区永田町1-6-1
・Tel: 03-5253-2111(大代表)

民主党本部
・郵送:〒100-0014 千代田区永田町1-11-1
・Fax:03-3595-9961 ・Tel:03-3595-9988(代表)

社民党本部
・郵送:〒100-8909 千代田区永田町1-8-1社会文化会館

国民新党本部
・郵送:〒102-0093 千代田区平河町2丁目14番7号 
                                平河町コハセビル3階
・メール:
info@kokumin.or.jp
・Fax:03-5275-2675 ・Tel:03-3239-4545、03-5275-2671
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蓮池透×(鈴木邦夫+森達也+池田香代子)=?

蓮池透さんの対談集ができました。対談のお相手は、森達也さん(映画監督)、鈴木邦夫さん(一水会)、そしてわたしです。

穏やかで懐の深い鈴木さん、はっとするような、ストレートな真情の吐露は、つねに行動に裏打ちされています。気負い皆無のそのたたずまい。

広い視野から事象を掘り下げ、地の底からゆらりと立ち上るような気配の森さんのことばはしかし、ぐさりと事の本質を突きます。

わたしは……自分のことはわかりません。蓮池さんのひりひりとした覚悟とでも言うべき思いに打たれました。

4人の思いはひとつの焦点を結びます。言うまでもなく、拉致された人びとの上に。しかし世間ではこの焦点が今、ぼやけ、あいまいになり、あらぬ方(かた)へとずれているのではないか、ずらされているのではないかという、焦燥とも悲しみとも、あるいは怒りともつかないものが、3つの対談から浮かび上がります。

rachi2『拉致2 左右の垣根を越える対話集』
(かもがわ出版)、よろしかったらぜひ読んでください。
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「100人のうち40人は年収300万円以下です」

とある旅館の朝、わたしたち10人ほどの一行が食事処に集まると、高齢の和服の女性がふすまを開け、部屋の隅にちょこんと納まりました。

「このたびは当館にようこそお泊まりくださいました……」

老女将のごあいさつなのでした。そのまま女将は、食事をとるわたしたちに向けて、問わず語りにその温泉地の往事を物語り始めました。寄せては返す波のような、話芸の域にたっしていると言ってもいいその語りに、わたしたちは心地よく耳を傾け、相槌を打つなどしながら、なごやかに箸を進めました。

そのうち、女将の話は現在に及び、最近の若者の所業を嘆くといったものに移っていきました。

「まあ、なんでございましょうねえ、今の若い者はなにを考えているやら、子どもまでが、人を殺すことなどなんとも思ってないのでしょうねえ、昔はこんなではございませんでした。やっぱり徴兵制でもやってもらうのがいちばんでございましょうかねえ」

わたしは、だんだんと気が重くなってきました。やれやれ、またか。膳をたいらげたところで、思い切って口を開きました。

「女将にたってのお願いがあります」

「はあ、なんでございましょう」不意の申し出にも、女将は静かな自負を声に籠めました。

「ここにお泊まりになるお客さんたちに、けさわたしたちにしてくださったようなすてきなお話のついでに、ぜひお伝えいただきたいのです。子どもたちの犯罪は減っているということを」

「あら、そうなんでございますか」女将は明らかに意外なようでした。

「ええ。そうだ、くわしいことはわたしなどより……」わたしは、隣の男性に目をやって、お願い、と促しました。

「そうなんですよ」

その方はよく通る声でよどみなく、明晰に簡潔に、少年犯罪は減っていることを解説してくれました。それもそのはず、その方とは池上彰さん、かつてNKHの「週刊こどもニュース」のお父さん役として、子どもだけでなく、おとなからもそのわかりやすいニュース解説で絶大な支持を集め、いまは民放出演に執筆に、多忙を極めています。

あのあと、女将が納得して、その語りにちょっと訂正が加えられたとしたらうれしいのですが。

その池上さんと本をつくりました。現代日本のさまざまなデータを、頭と感覚の双方にすっと入るかたちで示すことで、たとえば少年犯罪が増えているといった間違った通念を脱して、正確な社会像をもとに、わたしたちの社会のこれからへの思索を深めていただく、そんな本です。


『日本がもし100人の村だったら』(帯付)適内輪褒めのようで恐縮ですが、イラストと写真の組み合わせもデザインも秀抜です。データソースも充実しています。あとがき代わりにふたりで対談をしましたが、ここまでものの見方考え方が一致するとは。驚きました。

少子高齢化、人口と富の集中、産業、雇用、社会保障、自殺、コミュニティ……この本にしめされた厳しい現実はしかし、希望も孕んでいます。「まさに政権交代という、(現実は)動くということを実感した今、10年後が楽しみですし、また10年後の100人村を意識しながら、若い人たちに今を行動してほしいと思いますね」(池上さん)


『日本がもし100人の村だったら』(マガジンハウス刊)


どうぞ、書店でお手にとって見てください。人が集まることの多い年末年始の話題提供にぴったりだと思います。

(きょうの記事のタイトルは、『日本がもし100人の村だったら』からの引用です)
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あした明大前で森住卓さんとトークをします

ミツバチ@staff Blogにあるとおり、上関原発予定地にコンクリの塊が投入され始めました。現地は緊迫しています。ここで記録映画を撮っている鎌仲ひとみ監督は、急遽、すべての予定をキャンセルして、現地に向かいました。

キャンセルされた予定の中に、森住卓さんの写真展でのトークがありました。それで、代役を買って出た次第です。尊敬するふたりの映像作家にまとめて恩を売れる、ではありません、恩返しできる機会なんて、めったにありません。会場はうちから近いし(^_^;)v

お近くのみなさん、会場でお会いしましょう。そこから上関・祝島のみなさんや鎌仲監督にエールを送りましょう。みんなでつながっていきましょう。核廃絶にかんするホットニュースも、そこでご披露します。

以下、さきほど流れた森住さんの告知です。


このお知らせはBCCで皆さんにお送りしています。
重複して受信された方、お許しください。
転送歓迎です。

いよいよ明日日本ビジュアルジャーナリスト会(JVJA)写真展トークに「世界がもし100人の村だったら」の池田香代子さんが助っ人に来てくださることになりました。

会場:キッド・アイ・ラックホール(京王線明大前下車徒歩1分)
    東京都世田谷区松原2-46-11
    TEL: 03-33322-5564
日時:11月13日(金)午後6:30から8:30
入場料1000円
定員:40名予約先着順です。
予約連絡先:
office@jvja.netまたは090-6101-6113です。

出演が決まっていた鎌仲ひとみ監督が、上関原発の現場が急展開したために急遽取材に行かなければならず、そのお詫びを昨夜お送りしたばかりだったのですが、メールを見た池田さんがこの穴埋めに私ができることならばと、ありがたい連絡を頂きました。

池田さんとは2002年イラク戦争前夜、私の写真と記事で作った冊子 英語版「Children of the Gulf War」を衆参両院全議員にくばり、イラク戦争に反対するように説得をされた時からのおつきあいです。

池田香代子(いけだ かよこ)さんのプロフィール

ドイツ文学翻訳家 口承文芸研究家
世界平和アピール七人委員会メンバー
ESD−J「国連持続可能な開発のための教育の10年」推進会議顧問
2001年9月11日、アメリカで起こった大惨事。それを機にアメリカがアフガニスタンに侵攻したことを受けて、『世界がもし100人の村だったら』を出版し、人々の"平和を願う”意識を呼び起こし、ベストセラーとなる。その印税で「100人村基金」を立ち上げ、NGOや日本国内の難民申請者の支援を行っている。

『ソフィーの世界』をはじめとする翻訳家として活躍する一方で、1955年に核兵器廃絶と世界平和の構築を目指して発足された、世界平和アピール七人委員会のメンバーも務める。
--
森住 卓
Takashi Morizumi<
takashi@morizumi-pj.com>
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世界平和アピール7人委員会@名古屋

名古屋にいます。心なしか、夕闇の迫るのが、東京より遅い気がします。

11月はわたしも参加している世界平和アピール7人委員会の誕生月にあたるので、毎年、各地で講演会などを開いています。今年は名古屋です。来年この地で生物多様性条約会議が開かれるので、そのプレイベントという位置づけです。

委員会は、会議に向けてアピールを発表しました。

きのう6日(金)は、名古屋学院大学でお話をし、ボランティア活動をしている学生さんたちの頼もしくも明るい報告を拝聴しました。市民の方の参加も多く、開かれた町の大学、という感じがとてもすてきでした。キャンパスの隣にそびえるのは、国際会議場、来年の生物多様性条約会議の会場です。

きょう7日(土)は午後と夜、2回の講演があります。くわしくは、
7人委のサイトをご覧ください。参加は申込制ですが、受付で「池田のサイトを見た」とおっしゃっれば、入れると思います、というか、入れるよう、池田が駆けつけます。

あした8日(日)は、
金山アスナルでのイベントに参加します。モアイ像をつくるなど、お子さんも楽しめるプログラムですので、お近くの方はぜひ。
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一冊まるごと「平和」の育児雑誌

ややマットな紙質に、おさえた色調の写真やイラスト。レイアウトも楽しい、センスのいい雑誌です。「フォー パパママ&キッズ」とあるように、子育て雑誌です。子どものファッション雑誌の一面もあります。そしていつも、「おおっ! やりますねえ」と思わせる特集は、たとえば「パパ、ママ、時間ってなあに?」「家族で楽しむ星のてびき」「おばあちゃんに会いに行こう!」などなど。

その「MAMMOTH マンモス」mammoth19誌No.19は、特集「平和をつくろう!」。ピースメーカーとして紹介されている方がたの中には、ヴァンダナ・シヴァさんや、われらが星川淳・グリンピースジャパン事務局長、半農半歌手のYaeさんなど。ピースな絵本(わたしが訳したケストナーの『動物会議』も)にピースなDVD、そして憲法のこと、9条のこと。

出色は、綴じ込みのかたちで、沖縄本土復帰前の本土と沖縄の子ともたちの詩が、ダウン症や自閉症の子どもたちの絵とともに掲載されていることです。

まるで、ちいさな詩画集です。なぜ今40年近く前のものを、と疑問を抱いたら、編集者の思う壺。読めばわかります、という声が聞こえてきそうです。

わたしも、「平和っていったいどんなこと?」というエッセイを書かせていただきました。

子どもたちへの最高のプレゼントは、平和への意志なんだ、と改めて思いました。わたしも、孫がいたら息子の家に送るのに。

書店になければ、ここからの定期購読がお勧めだそうです。
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アクセスの多かった日の記事 9月

一念発起で始めたブログが、早いもので3カ月目を終わろうとしています。みなさまの応援のおかげです。

毎月末日に、アクセス・ランキングを調べてみようと思い立ちました。アップした日にその記事が読まれるわけではありませんが、いちおうの目安にはなると思います。

1位  14日 
橋下サン、異議アリ。「親の貧困は子の自己責任」
2位 28日 民主連立政権の原発政策に警戒せよ 広河隆一さん 
3位 20日 「主権者の言うこときけ、このやrrrろ!」

4位は24日の
銃弾はどこから 中村哲先生講演拾遺でした。批判や非公式の異説に関心が高いのは、自然の成り行きかもしれません。

14日の記事については、読者の方から、「過去、橋下サンは財政支援を求める高校生たちに、10年後の高校生を泣かさないためには、今の高校生が泣くのはしかたない、ととれる発言をしている、ユーチューブにその映像がある」と教えていただきました。

橋下サン、たしかに言ってますねえ。高校に行くことがすべてではないとか、家庭環境に応じた進路をとるべきだとか。映像は2008年10月23日の日付です。これはもう、確信犯なんですね。きわめつきは「いやなら、このくにを出るか、くにを変えるか」という、公職にある人とは思えない、まるでネットウヨクさんみたいな発言です。耳を塞ぎたくなりました。涙声で必死に反論する高校生のほうが、まっとうだと思いました。

そして、このくには変わりました。わたしたち主権者が変えました。高校授業料実質無償化という世界基準の実現を掲げた政権が発足した今月に入っても、橋下サンは、貧困は自己責任という持論にブレはなかったわけです。ある意味、ごりっぱです。

きのう、橋下サンは総務大臣と顔合わせをしました。地域主権を唱える「原口ドクトリン」をとりまとめるうえで、首長連合が協力を要請されたためです。会談を終えた橋下サン、「政治が変わった」と、まんざらでもなさそうに新政権を評価していました。この分野でははけろりと豹変。けっこうなんじゃないでしょうか。

いっぽう、アクセスが少なかったのは以下のとおりです。

1位 9日 
出雲幻想(4)「イズモクラシー」
2位 4日 「友愛の政治」を考える(2) お金の回り方を変える
3位 6日 出雲幻想(1) 日本の古代民主主義

連載って、ブログ読者向きではないのかもしれません。また、時事に関係なかったり、地域限定的なタイトルだったりすると、アクセスが減るということも学習しました(とはいえ、「出雲幻想」は島根県のみなさまからは好評をいただきました。ありがとうございました)。この結果にめげず、あるいはこの結果を励みに、これからも時事に関係のない、地域限定的なタイトルの話題も連載していきますので、おつきあいよろしくお願いします。
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わたし、パロディストだったんです

グリムのメルヒェンには、30年前に出会って以来、ずっと関わってきました.その過程で、個人全訳もやりました(講談社刊、文庫版もあり)。

そのため、たとえばWikipediaによると、わたしは「グリム童話の翻訳をライフワークとし」ているそうです。

そんなことはありません。
魔女が語るグリム童話
自分の研究、というとおおげさですね、探求、でもごたいそうだけど、とにかく興味のおもむくままに対象にとりくんできた、その過程に避けて通れないものとしてグリムがあり、その翻訳があった、ということです。

20年ほどグリムに思いを凝らしているうちに、突然、あの話この話がアタマの中で暴れ出し、気がつけば、わたしはまるで憑かれたようにパロディを書いていました。

それが、2冊の本になりました。『魔女が語るグリム童話』と、『続・魔女が語るグリム童話』(洋泉社、1998年刊、1999年刊)です。正編の評判がよかったので、出版社の要請で続編を書いたのではありません。1冊出してもまだパロディが止まらなかったので、こちらからお願いして続編を出していただきました。しかも、続編のほうが厚いという、念の入れようです。

いまの時代になおメッセージを発しているいにしえの作品が、古典と呼ばれるのだと思います。その点、グリムはまさに古典の名にふさわしい。表面的にはその当時の価値をさししめすかのように見えるグリムのメルヒェンは、その奥底からいまという時代にガンガン鳴り響く声でメッセージを発していました。それを書き留めました。メルヒェンとはどういう文芸か、ということも書き込みました。

基調はお笑いです。グリムのパロディと聞いて、残酷とエロティシズムにおどろおどろしく彩られたゴシックな味わいを連想した方、ごめんなさい。

どちらも挿絵はスズキコージさん。コージさんとは40年来の友だちです。これまで、8冊のグリム本に絵を描いていただいています。表紙絵はわたしがモデルらしい。わたしがこんなふうに見えるなんて、コージさんの目は変わっていると言わせてもらいたい。

このたび、正編が文庫になりました(宝島社刊)。よろしかったら、お手にとってみてください。
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「惚れたが悪いか」

太宰自分が書かせていただいたから言うのではありません。

「別冊太陽 太宰治」、いいです。写真も文章も。

太宰を知りつくしている人にも、ぜんぜん知らない人にも、豊富な情報や資料で、味わいを深めてくれる。それでいて、太宰文学と向き合うことをじゃましない。

今年は太宰生誕100年ということで、いろいろな企画がなされています。けれど、語りつくされた感のある太宰を、奇をてらうことなく真正面からとりあげて、陳腐に脱しない。「別冊 太陽」にはいいものがたくさんありますが、これもその1冊。

わたしが書いたのは、「御伽草子」についてです。
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ぜったい断らない取材

メディアの方によると、まず断られない取材テーマが「ペット」だそうです。

確かに。犬を2匹飼っているわたしも、ふたつ返事でお受けします。別件の撮影取材で、「わんちゃんもいっしょに」と注文されてもいないのに、連れていったこともあります。でも、雑誌を見たら、リードしか写っていませんでした。

犬たちとの撮影取材では、自分だけのときとは大違いで、われながらこんなに根気強かったかと思うほどです。

このたびも、近くの善福寺公園で2匹といっしょに、「もう一度歩きますか?」指示が出ていないにもかかわらず、自分から何度も走って遠ざかり、カメラに向かって歩きました。すこしでもかわいく撮っていただきたい一心です。犬ばかと言われようがなんだろうが、取材依頼を受けた瞬間から、飼い主の暴走は止まりません。

歩いている写真は採用されませんでした。でも、いいんです。さすがプロ、2匹ともりりしく写っています。見てやってください。「クロワッサン プレミアム」9月号です。

クロワッサン


雑誌の文中の、メールで送られてきた写真とは、
これ↓です。

ピッピ





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蓮池透さんとトークをします

東京地方限定のお知らせですが、きょう蓮池透さんと対談をします。

蓮池さんは最近、出版などをつうじて盛んに発言されています。そのお立場は、いかなるイデオロギーにも染まらず、ひとえに拉致の犠牲となっている方がたの原状復帰を実現するには、わたしたちはなにをどう考え、すべきかを、現実に即して考え抜く、というものだと理解しています。

蓮池さんからどんなお話が伺えるのか、楽しみです。

お時間のある方、ぜひご参加ください。


7月21日(火)18:45〜
「子どもたちに伝えたい人権と歴史」
対談:蓮池透(拉致被害家族連絡会前副代表)・池田香代子
  「拉致問題は重大な人権問題−解決を阻んでいるものは何か?」
講演:中村正則(一橋大学名誉教授)「人権と歴史認識を考える」
発言:吉武輝子(作家)・大門哲(元杉並区教育委員)
会場:杉並公会堂大ホール(JR荻窪北口徒歩7分)
主催:人権と歴史認識を考える7・21集会実行委員会
呼びかけ人:池田香代子(翻訳家)・石崎あつ子(元社会教育委員)・熊谷博子(映像ジャーナリスト)・大門哲(元杉並区教育委員)・中村平治(東京外国語大学名誉教授)・服藤早苗(女性史研究家)・三上昭彦(明治大学教授)・吉武輝子(作家)・渡辺照子(弁護士)・梁東準(杉並民団前団長)
資料代:800円

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佐藤しのぶさんの番組に出ます

テレビ神奈川が受信できる方限定のお知らせなのですが、今夜9時から、「佐藤しのぶ出逢いのハーモニー」というトーク番組に出ます。

なにしろ収録がンヵ月前だったので、話題が古くなってはいないかと気になりますが、編集の方がじょうずにやってくださるでしょう。

受信可能な方、ご覧ください。

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ikedakayoko

おしらせ
「引き返す道はもうないのだから」表紙180


「引き返す道は

 もうないのだから」
(かもがわ出版)

・このブログから抜粋して、信濃毎日新聞に連載したものなども少し加え、一冊の本にまとめました。(経緯はこちらに書きました。)
・かもがわ出版のHPから購入していただけましたら、送料無料でお届けします。
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