谷川俊太郎
そのこはとおくにいる
そのこはぼくのともだちじゃない
でもぼくはしっている
ぼくがともだちとあそんでいるとき
そのこがひとりではたらいているのを
ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき
そのこはしゃがんでじめんをみつめている
ぼくがおふろからでてふとんにもぐりこむとき
そのこはゆかにごろんとよこになる
ぼくのうえにもそのこのうえにもおなじそら
ぼくはこどもだからはたらかなくていい
おかねはおとながかせいでくれる
そのおかねでぼくはげーむをかう
そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる
そのおかねでおとなはたべものをかう
ちきゅうのうえにはりめぐらされた
おかねのくものすにとらえられて
ちょうちょのようにそのこはもがいている
そのこのみらいのためになにができるか
だれかぼくにおしえてほしい
ACEは児童労働にとりくむNPOです。その5周年のキャンペーンのために、谷川俊太郎さんが、この詩を書きました。サイトでは、塚本やすしさんの絵を見、朗読、そしてBGMの歌を聴くことができます(こちら)。歌っているのはなんと、矢野顕子さんと森山良子さん。今月下旬には、子どもたちの交流プログラムやシンポジウムが、東京と大阪で開かれます。サッカーボルを手縫いしていたインドの子どもたちや、カカオ豆を収穫していたガーナの子どもたちが、その体験を語ります。なんと、谷川さんご本人による詩の朗読も。
ところで、『世界がもし100人の村だったら 子ども篇』には、こんな一節があります。
「世界の子どもがもし100人だったら
16人は働いています
10人は、
けがや病気の危険にさらされています。
心に傷をおう子どもも、すくなくなく
ほとんどが学校に通っていません。」
こうした子どもたちのために私たちができることは、けっこうたくさんあります。興味のある方、ぜひACEの催しに参加してみてください。以下、ACEのメールマガジンから貼りつけます。
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ACE(エース)はこれまでに、418人の子どもたちを児童労働から救い、5,387人の子どもの学校環境を改善してきました。
2010年、NPO法人化5周年と認定NPO化を記念して、ACEが支援するインドとガーナから子どもと現地スタッフが来日し、東京と大阪でイベントを行います。
(1)子ども交流プログラム (東京:11月20日)※18歳未満対象
(2)シンポジウム&5周年パーティー (東京:11月21日)※早割有り
(3)シンポジウム (大阪:11月23日)※早割有り
インドとガーナの子どもたちの生の声を、谷川俊太郎さんの詩「そのこ」の朗読を、ぜひ聞きにいらしてください!
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(1)子ども交流プログラム【東京:11/20(土)】
『日本、インド、ガーナ 子ども交流会』〜みんなで考えよう!子どもの権利〜
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すべての子どもの権利を保障する「国連子どもの権利条約」が出来た記念日である11月20日の「世界子どもの日」に、インドとガーナ、そして日本の子どもたちによる交流会を行います。中学生、高校生のご参加、お待ちしております!
日 時:2010年11月20日(土)14:30〜17:30(受付開始:14:10〜)
会 場:JICA地球ひろば 講堂
定 員:40名(応募者多数の場合は抽選)
内 容:
・インドやガーナの暮らしを知ろう!クイズ&ビデオ上映
・「子どもの権利」を知り、考えてみよう
・児童労働のない未来へ向けた「子どものメッセージ」モニュメント作成
参加費:無料
対 象:18歳未満の子ども(主に中学生〜高校生)
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(2)シンポジム【東京:11/21(日)】
『あなたのアクションで、世界は変わる』
〜インド・ガーナ・日本。「そのこ」の未来のために、今できること〜
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インドのサッカーボールを作る村での活動成果を振り返り、今取り組んでいるガーナのカカオ生産地での活動に焦点をあて、ガーナ、インドから来日する実際に働いていた子どもの声をみなさんに届け、共に考えます。谷川俊太郎さんご本人による児童労働の詩「そのこ」朗読も!
日 時:2010年11月21日(日)14:00〜17:30 (受付開始:13:30〜)
会 場:JICA地球ひろば 講堂
定 員:250名
内 容:
・インドのサッカーボールを縫っていた子どもとガーナのカカオ畑で働いていた子どもが体験を語ります
・現地でどう児童労働をなくしてきたか
・谷川俊太郎さんご本人登場!「そのこ」の朗読&トーク
・「遊ぶ、学ぶ、笑う」をテーマにガーナとインドの学校や遊びの展示
・サッカーボール縫いなどの児童労働が疑似体験できる「体験型写真展示」
参加費:一般 :1,500円(早割)/ 2,000円(通常)
大学生 :1,000円(早割)/ 1,500円(通常)
高校生・中学生: 500円(早割)/ 1,000円(通常)
小学生以下 : 無料(※要事前予約)
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(3)シンポジム【大阪:11/23(火・祝)】
『聞いてほしいねん、学校に行かれへんぼくらのこと』
〜インド、ガーナの児童労働とACEの取り組み〜
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実は、ACEは大阪生まれ。代表の岩附がボランティアをしていた団体で、児童労働の世界的なムーブメントがあることを知り、「これをやりたい!」と一晩で仕上げた趣意書がACEの原点。そんな大阪ではじめて、大規模なイベントを開きます。
日 時:2010年11月23日(火・祝) 13:30〜16:30 (受付開始:13:00〜)
会 場:大阪歴史博物館 講堂
定 員:250名
内 容:
・インドとガーナの映像と子どもたちのお話
・児童労働へのACEの取り組みを紹介
・ゲストとスタディツアー参加者とのパネルディスカッション
参加費:一般 :1,000円(早割)/ 1,500円(通常)
大学生 : 800円(早割)/ 1,000円(通常)
高校生・中学生: 500円(早割)/ 800円(通常)
小学生以下 : 無料(※要事前予約)
−【申込方法】−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
★子ども交流会
11/12(金)までに、下記の申込フォームまたはお電話(03-3835-7555)でお申し込みください。
★シンポジウム(東京・大阪)
下記の申込フォームからお申し込みください。
11月15日(月)までにお申し込みの方は早割料金が適用されます。
参加費は当日現金で支払いください。
※11月15日までに、新たにACEマンスリーサポーターの手続きが完了した方、または3,000円以上のご寄付をいただいた方は、シンポジウムに無料でご招待させていただきます。
▼イベント申込フォーム▼
http://acejapan.org/campaign/5th/index.html#forms?mm168
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