奥穂高岳南稜

August 18, 2010

奥穂高岳南稜

前回の明神東稜は、たまたま梅雨明けと重なって、4日間連日好天で暑さにやられたが、今回の奥穂南稜は、ちょうど、梅雨明け直後の晴天期が終わった時期に当り、台風の影響をもろに受け、風雨にやられた。
初日(8/9 月)は、朝7時にヤマダくんと2人で八王子を出て、午後3時に岳沢小屋のテント場に幕営。曇時々小雨の天気。
2日目(8/10 火) 雪溪から奥穂南稜に取り付くも、9時ごろからパラパラ降り出し、トリコニー登攀中に風雨が本格化して、奥穂に着くころには全身びしょ濡れ。
穂高岳山荘の幕場での幕営はシュラフなしなので、テントの中とはいえ体が震えて止まらず、夜中に2回起きて温かいものを飲んだ。その直後だけ眠れるが、また目が覚めてじっと我慢しているという、冬山のビバークを思い出させる状態だった。
3日目(8/11 水)は、西穂までの縦走計画をあっさりキャンセルして、素直に涸沢経由で上高地へ下山したのだった。

1.河童橋から目指す奥穂南稜を望む。上部は雲の中だが、明日に期待をかける。
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2. まだ雲の位置より低いので、気持に余裕があり、花々を愛でながら岳沢へ。
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3.知り合いの3人組と行き会って、「あらあら」「ヤーヤー」とあいさつを交し、山の状態を聞いて、片や浮き浮きと下へ向い、片や少々重い気持で上へ向った。
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4.岳沢ヒュッテは経営者が変わり、名称も岳沢小屋となって、今年から再出発。雨もよいは承知の上なので、テントの上にタープを張った。
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5.p8100439 翌日の早朝、雪溪を登る。とりあえず目指すは、中央部に見える岩塔―トリコニー。
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6.トリコニーの岩場を登るヤマダくん。
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7.困難な部分を抜けると、風雨が本格化してきた。
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8.奥穂山頂の相棒。本当に苦しい時間は、このあと訪れる。
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9.上高地に戻っても、まだこの状態。じつは、下山路を奥穂〜西穂にとり、帰りがけの駄賃にジャンダルム飛騨尾根も登攀しようという計画だったが、この雲を見れば、奥穂南稜を登れただけでも上出来か?
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海津正彦

ikedasc at 07:04|PermalinkComments(2)TrackBack(0)