雪の日、犬、猫の暮らしで注意してほしいこと「パピーケアスタッフ養成講座」子犬、子猫のしつけの勉強に行っています。

2014年12月19日

融雪剤(塩化カルシウム)は犬、猫にとって、毒にもなるが、革新的な道具になる?

こんばんは、高橋定喜です。

先日、雪の日に注意していただきたいことを書きましたが、もう一つありました。

何かというと、「融雪剤」についてです。
 

今回の大雪でまかれていたかはわかりませんが、こういったものがまかれることがあります。
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種類は色々ありますが、主に使われているものの成分は、「塩化カルシウム」と言います。

なぜ雪を溶かすのか・・・省略させていただきます。

この「塩化カルシウム」、中毒を起こす危険性があります。

具体的な症状としては、皮膚や肉球に付着すると、赤くなったり、ただれて皮がはがれてしまうことも。
口にふくむと、胃腸を刺激し、嘔吐や下痢、潰瘍の原因になります。

教科書的な救急治療としては、付着してしまった場合は水で洗浄を、口にふくんでしまった場合は水か卵白を飲ませるなどの処置が必要になり、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

毒性は、とても強いというわけではないですが、量によってはショック症状を引き起こすことも・・・。

注意が必要です。


・・・が、しかし、最近こんなニュースがありました。

塩化カルシウムで無精子化

「塩化カルシウム」を精巣に注射することで、無精子状態となり、不妊処置ができるということです。
詳しい機序はわかりません(論文には書いてありそうですが・・・)が、塩化カルシウムの毒性を利用したものでしょう。

記事にもあるように、確立されれば「早く、安く、痛みも少なく、安全」ということで、いい方法かもしれません。

ただ効果はあるのかもしれませんが、本当に害はないんでしょうか?
正直、自分がこの方法を行えるかと言われたら、心配なのでできないですね。

今後の研究でどうなっていくのか、静観していこうと思います。

ただ、基本的に「塩化カルシウム」は、「毒」となる物質ですので、接し方には注意してください。
人も素手で触ると皮膚炎を起こすので、気を付けていただきたいです。 

ちなみに論文はこちら。
Leoci et al. A dose-finding, long-term study on the use of calcium chloride in saline solution as a method of nonsurgical sterilization in dogs: evaluation of the most effective concentration with the lowest risk. Acta Veterinaria Scandinavica 2014, 56:63 

 Jana K, Samanta PK: Clinical evaluation of non-surgical sterilization of male cats with single intra-testicular injection of calcium chloride. BMC Vet Res 2011, 7:39. 16.

ikeno_animal at 20:45│Comments(0)雑学 

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