2010年07月25日
【愛媛を元気にする100方法 No.72「街角コンシェルジェ」(前編)】
愛媛へのラブレター(15)愛媛を元気にする100方法 No.72「街角コンシェルジェ」(前編)
〜イケメンの寝る義ーを活用したまちづくりへの挑戦〜
先日、日本経済新聞に思いがけず愛媛の話題を見つけ嬉しい気分になった。土曜日の新聞に挟みこまれている「日経プラス1」の「何でもランキング」。この日は新緑が美しいおすすめの渓谷を専門家十人にあげてもらっていた。結果、一位の青森・奥入瀬(おいらせ)渓流、三位の富山・黒部峡谷などと並んで、五位に久万高原町の面河渓が選ばれていたのだ。
数年前、航空会社が「プロカメラマンと行く愛媛・面河渓の紅葉撮影ツアー」を企画したが、集客の面でかなり苦戦したと聞いた。現地を知る社員にとっては一押しのスポットも、全国的な知名度でいうとまだまだということか。こうした様々な媒体を通じて、より多くの人々にその魅力が伝わることを願うばかりだ。
以前、久万高原町の職員を対象に講演した際、地元の方に「うちにはこれといった観光資源がなくて・・・」と言われたことがあった。もちろん、謙遜しての発言だと思うが、そのとき浮かんだ久万高原町のキャッチコピーが「地球温暖化と無縁の夏がここにあります。でも、どこよりも地球温暖化を気にかけています」というものだった。
「私の町は自然が豊かです」と言われても、そんな町は全国にいくらでもある。だが、夏場、松山周辺と比べても確かに涼しい気候は、高原と付く町名のイメージと相まって「避暑地」としての売りになる。そして後半部分。温暖化と言う地球的テーマを引き合いに、渓谷美や山を保全しつつの林業といった町の情報を打ち出せば、単なる「自然が豊かな町」以上の魅力が発信できるはずだ。
この講演のとき、私は一つ注文を付けた。「全国のどれだけの人が『面河』の読みを『おもご』と即答できるでしょうか。観光客の立場で案内板の表示などを総点検してみてください」と。
沖縄にも「今帰仁(なきじん)」という難読地名がある。町では、近くにある「美(ちゅ)ら海(うみ)水族館」目当ての観光客を呼び込もうと、地域ブランド産品づくりに励むが、こだわりの製法で作ったという黒糖菓子のパッケージには「今帰仁」とあるだけ。せっかく県外から来てもらっても、買った商品が美味しくても、正確な地名すら覚えてもらえなくては、そこから先、クチコミで広がりようもない。(後編に続く)