2013年1月19日(3号)
地獄編 第二十七歌

 守るべき人もなく、倒すべき敵もいない。
 そんな世界に七人の正義執行者たちは目覚めてしまった。
 彼らはなにをなすべきなのか?
 正義の味方はほとんどがニートだが、正義を行えないと本格的なニートになってしまうぞ!

 動地憐はメデューサ計画なるものを進め、生きのこった人類をおぞましく救済しようとしているらしい。
 葉隠覚悟は伝聞のみで、動地憐の野望をくじくため居城にのりこむ。
 そんな不確かな情報で動いちゃって、いいのか?
 イロイロと心配事はありますが、とりあえず覚悟と憐は出会うのだった。
 場所は、地中を進む『震動潜地脈艦』の内部である。

 動地憐はエクゾスカルを着こんでいない。生身だ。
 しかし、覚悟は圧をかけられているのは自分だと認識する。
 エレベーターのなかで大男と一緒になったら、そりゃ圧を感じるだろう。
 あ、そう言うコトじゃないのか?
 エレベーターでお相撲さんの団体と鉢合わせた的な圧かと思ったのだが。

 覚悟と憐は敵対している。
 だが、おとなしく並んでいるあたりが紳士的な行動だ。
 ふたりとも正義をなす者であり、暴力に身をゆだねる凶器じゃないってことですね。
 共通する巨大な敵がいれば、ふたりは互いを認めあう戦友になれるのだろうけど。

「お前の愛する者が不治の病に侵され」
「記憶も絆も失くしただ苦しみだけを訴えるとしたらどうする?」

「おそらく致死量のモルヒネを投与するだろう」


 憐の厳しい問いかけに、覚悟がやはり厳しくこたえる。
 苦しみしかないとワカっていても、やっぱり安楽死をさせるのって精神的にキツいんだろうな。
 戦士である覚悟は1コマしか考えずにこたえている。
 だが、それでも1コマ分考えずにはいられない問題なのだろう。

 憐には、この問題を解決する方法があるという。
 ふたりの前にある『録魂球メデューサ』が答えかもしれない。
 球体からでている無数のパイプがまるで蛇のようであり、それゆえメデューサと名づけられたのだろうか?
 憐は『録魂球メデューサ』を前にして、過去のいきさつを語りだす。

 問題解決に必要不可欠なものを得るため、憐はある場所に向かった。
 巨大な仏像型ロボットであるG(ジャイアント)・ガランの頭部が見える。
 Gガラン!?
 来たか。散(はらら)さま来ちゃったのか!?
 いやいやいや。最強の戦士である葉隠散が出てきたのなら、動地憐でも無事じゃすまない。
 ってコトは、散は不在ですかね。

 前進しようとする動地憐を阻む者あり。
 大衛兵 震(しん)!
 強化外骨格・震か!?
 すると中身は衛兵隊長ボルトなのかもしれない。

 憐は、問答無用でいきなり攻撃をかける。
 先手を取るのは兵法の常識だが、正義の味方っぽくない行動だな。
 ロケットパンチにも似た『噴進分離鉄拳』だ。
 だが、震は微動だにせず受けきった。
 強化外骨格の装甲に使用されている超展性チタン合金は、瞬間的な打撃に対して無類の強さを誇る。
 組み技で攻撃しないと、大きなダメージを与えられないぞ!

「七名の正義失格者の一人か」

 震さん、けっこう事情通だな!
 憐たちの人数も状況も、本人たち以上に把握している。
 震たちは、より大きな組織に属していて正義執行者たちを監視しているのかも。

 憐は反撃される。
 震が刀を抜き打ち、エクゾスカル震電の装甲をも斬り裂いた。
 打撃には強くても刃物に弱いのか?
 いやいやいや。これは震の技量だろうな。

「世界を救おうなどと思い上がるな」
「人間界は今 歴史上初めて"戦争"や"差別"のない世界に到達し」
「誰もが皆"平等"に飢えている」
「何もしてはならぬ」
「これが理想郷(アルカディア)と心得よ!」


 震はムチャをいう。
 悪平等だから満足しろといいますか。
 常に、みんなハッピーを目指すのが人間のサガというか、欲望だろう。
 みんな不幸よりも、みんなを幸せにするんだ。

 貧富の差がひろがるのは良くないと言いますが、現状よりマシだろう。
 平等に飢えているかもしれないが、それゆえ強いものが食って生きのこる世界になりつつある。
 真の意味で平等じゃないぞ。

 震の背後には正義執行者の零零(ぜろぜろ)と紫電(しでん)が立っていた。
 憐は数的にも不利な状況だ。
 しかし、それでも憐は民を救うために戦う。
 それでこそ『衛府の剣(えふのつるぎ)』だ。

 回想シーンだから、憐は死ぬことないと思われる。
 だが、無事に帰ってきたとも思えない。
 いったい、この勝負はどうなるのか?
 この後で憐が体験するものは一体?
 覚悟の出番がほとんど無いまま、次回につづくのだった。
(更新 2013/1/23)


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長田が久しぶりに登場し戦う。
そして丹波文七も驚天動地の大失態プレイから立ち直って(?)リングに帰ってきた。
相手はジャイアント馬場的ポジションのカイザー武藤だ。丹波は勝てるのか?
感想書きました。「新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編」感想