2014年11月13日(50号)
第4部 第37話「空手」 (1016回)

 最強の剣豪・宮本武蔵が現代によみがえったッ!
 せっかくだから闘いたいッ!
 実戦空手の雄・愚地独歩が勝負を挑むぞ。

 だが、武蔵は独歩を「食事(めし)の以前(まえ)に立ち合っても構わん」と評す。
 朝飯前の相手ってことらしい。
 いや、食事よりも優先したい相手ってコトかもしれないぞ。
 発言の真意を問いただしたいのだが、武蔵は無言だ。

 それだけでなく、なぜか武蔵は上を向いて視線を合わせない。
 で、畳にすわる。
 勝負だったんじゃ無いのか?
 ナゼすわる。
 おぬしは昔の刃牙か。

「抑えられた」
「この部屋に入ってからここに座すまで」
「三度仕掛けてみた」


 いつのまに仕掛けていたッ!
 そして、きっちり抑えていたのか。
 さすが武神・愚地独歩だ。

 佐部京一郎は七度も斬られた。(3巻 21話
 刃牙ですら、足を斬られている。(3巻 24話
 武蔵のイメージ斬撃をすべて止めたのは独歩がはじめてだ。

 刃牙は独歩より、かなり強かった、ハズ。
 なのに、独歩のほうが武蔵の攻撃を防御できる。
 剣に対する経験値の差だろうか?

 あと、油断の差だ。
 刃牙は基本的に打たれるのが好きなので、ついつい油断して打たれてしまう。
 逆に独歩は相手の姿が見えてから常に警戒していたと考えられる。
 武蔵がいつ仕掛けたのかワカらんが、不自然に二人が黙っていた時だろう。
 達人の闘いは難しすぎるッ!

 武蔵も、独歩の実力を理解した。
 ならば食事の後で立ち合おうかと徳川さんは提案する。
 否!
 武蔵は食事よりも立ち合いを優先した。

 コレは朝飯前じゃなく、食事よりも優先したいって事だったのか?
 強いことよりも、相手の強さを見抜く能力のほうが生き延びるのに重要なこともある。
 武蔵が独歩の実力を見誤ったとは思えない。
 最初から武蔵は、食事よりも優先すべき相手だと認識していたのだ。

 徳川さんは、自宅内にある道場へ皆を移動させる。
 アシスタントは警備隊長・加納秀明だ。
 ドリアン襲撃のとき倒されたいたのだが、後遺症もなく無事だったらしい。
 でも、加納のことはあまり重要でないな。

 徳川さんは現代の武神・愚地独歩を改めて紹介する。
 もちろん独歩といえば、試し割の妙技披露だッ!
 コンクリートブロックを、手が触れた状態から割るッ!
 寸勁と同じ打撃だッッッ!

 ビール瓶を手刀で斬る! 斬る!
 さらに手刀を裏拳に変えて、ビール壜(ビン)の胴をそぎ飛ばす!
 そして、飛び足刀で垂木を折る、というより斬る!
 奇跡のような芸術的破壊劇だ。

 ビンのドテッ腹そぎ飛ばす技は、かつて克巳がやっていた技だ。
 その時点で、独歩にはできない技だったハズ。
 だが、いまはできている。
 つまり、独歩は更なる研鑚を積み人間凶器に磨きをかけた!

 還暦手前だというのに、なんという努力だ。
 なんという進歩だろう。
 もう若くないんだから、新しいコトを始めるだけで大変なハズだ。
 なのに進化している。
 もしかしたら、今の独歩はダラけている刃牙より強いかもしれない。

 試し割させた徳川さんの予想すら超えた技だった。
 やっぱり、この人は武神だ。
 この技なら宮本武蔵でもビビるに違いない。

「武と云うよりは舞」
「舞踊だな」
「しかし何故 石や木を………?」

 ダメだしされたッ!
 そう、宮本武蔵は五輪書で徹底的に他流派にダメだしした人だったのだ。
 甲冑をつけて戦った時代からしたら、軽やかに動きすぎと見えるかもしれない。
 実際に人間を斬り殺していた人から見たら、無意味に石や木を壊しているように見えるのかも。
 時代と価値観が違うから、仕方がないんだろうけど。

 武蔵の発言に独歩が怒った。
 フルコンタクト空手は、型中心で組み手をしない伝統派空手をダンス空手と揶揄した歴史がある。
 まさか、自分が舞踊(ダンス)と言われるとは思っていなかっただろうな。

 試し割りの有効性に関しては昔から色々言われていた。
 動かない物を壊してどうする、とか。
 だから、試し割りの理由付けはちゃんともっているのだろう。
 でも、そこにツッコミ受けたら、ちょっとイラっとはくるだろうな。

 達人同士リスペクトしあえる展開と思ったら、いきなり険悪ムードだ。
 これは、血を見る戦いになりそうな予感がする。
 剣豪 vs 武神の時空を超えた戦いが始まろうとしていた。
 次回につづく。


 独歩がいまでも成長しているってのは嬉しい情報だ。
 だが、真剣勝負をくぐりぬけてきた武蔵からすると、反撃しない石や木を壊すのは試しにすぎないってコトっぽい。

 もっとも、武蔵だって毎回人間を斬り殺すワケに行かないから、木などを斬って試し切りをしていただろう。
 今の武蔵は独歩を挑発しているのか?
 わざと怒らせて、心の動揺を誘う気かもしれない。
 独歩の菩薩拳は心が乱れていたら撃てなくなるかもしれないし。

 武蔵は、イメージ斬りを座る前に仕掛けていた。
 勝負はすでに始まっているのだ。
 肉体をぶつけ合うだけが闘争ではない。
 言葉で相手の心を揺らすのも闘争なのだ。

 武蔵は先手をとって言葉の攻撃を仕掛けている。
 老獪な独歩なら、これぐらいかわせそうなんだけど……
 怒っているのも計算の内なのか?

 いずれにしても、守護(まも)ってくれる本部以蔵の到着が待たれる。
 でも、へんなタイミングで本部が登場したら足手まといになりそうな気もするけど。


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・おまけ 新刊情報
刃牙道 3 (少年チャンピオン・コミックス) 刃牙道 3巻が発売される!
ついに宮本武蔵が立ち上がって しゃべった!
復活の武蔵は、いきなり刃牙と闘うこととなる。
衝撃の3巻は18話から26話までッ!

真・餓狼伝 6 (少年チャンピオン・コミックス) 真・餓狼伝6巻が発売された!
真なる餓狼の伝記もこれで最後だ。せまる丹水流の闇に、丹波親子は対抗できるのかッ!?
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14巻は251卵性から269卵性まで!

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羽柴彦六と久我重明の死闘があるらしいぞ!
なんか主人公の少年たちの名前があまり出てないけど、完結なのにそれでイイのか?

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新ヒロイン初夜六花の登場により状況が大きくかわっていく。
発売日は8月20日です。収録は第十四歌から。

それと、外伝的作品『開花のススメ 1巻』も同時発売です。

新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編 (FUTABA NOVELS) 原作『新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編』が9/21に発売される。
長田が久しぶりに登場し戦う。
そして丹波文七も驚天動地の大失態プレイから立ち直って(?)リングに帰ってきた。
相手はジャイアント馬場的ポジションのカイザー武藤だ。丹波は勝てるのか?
感想書きました。「新・餓狼伝 巻ノ二 拳神皇帝編」感想