2016年12月24日
今週は年末合併号でチャンピオンが お休みなので『刃牙道14巻 特典DVD』の感想いくぞッ!
アニメパートは再現性がスゴいんですが、まあ原作通りなのでファンの興味としては、板垣先生の刃牙シリーズ25周年インタビューのほうが気になる。
と言うワケで、インタビューの感想です。
・ 25年は長かった
やっぱり25年は長かったそうです。
私が刃牙感想を書きはじめたのが1997年11月なんで19年たっていますが、やっぱり短いようで長かった。
ここ25年ってのは、インターネットなどの発達で世界も大きく変わっているし。
あと、何度目かの格闘技ブームが起きてしぼむのを体感できた。
格闘技ブームと刃牙シリーズの相関関係も、なかなか興味深いところだ。
・ 一番うれしかったのはグラップラー刃牙1巻が売れた時
世間や人に認められるってのは、うれしいものだ。
チャンピオン読者やっていると身に染みてワカるんですが、コミック化って大変なんですよ。
人気ないとコミックス化すらしないし、売り上げが悪いと最終巻が出ない。
私も、グラップラー刃牙の連載がつづくのか心配だったし、コミックスが出るのかも心配だった。
当時は若貴ブームで相撲の人気があって刃牙と同時期にスタートした相撲漫画『オレは力だ!』のコミックスをけっこう見かけたんですけど、刃牙がなくて悔しい思いをしたり。
だから、コンビニでも刃牙が売っているのを見た時は、我がことのように嬉しかった。
・ 100話に達するまでがつらかった
25年でイチバンつらかったのが、100話に達するまでだそうだ。
それまでは、偶然できただけじゃないかと言う疑問もあったが、100話超えたところで自信が持てたと。
ちなみに100話は夜叉猿と戦うグラップラー刃牙12巻だ。
たしかに、夜叉猿戦で刃牙の世界が一気に広がった気がする。
ムチャに歯止めが効かなくなったともいうかもしれないけど。
・ 25年続くとは思っていなかった
無計画とかでなく、先がどうなるのか ワカらないもんですねー
だからこそ、25年が長かったんだろう。
・ グラップラー刃牙を描くときのテーマは格闘技
今までの格闘漫画への不満が、グラップラー刃牙の執筆動機らしい。
たしかに初期の刃牙は技の描写がリアルだった。
末堂の裏拳脾臓打ちとか、空手の基本稽古でやるけど試合じゃ使わない技とかがバンバン出てくる。
今でも、トンデモバトルの土台にこういうリアルが隠れているから刃牙は侮れないのだ。
・ 強さとは「ワガママを通す力」
そして、刃牙の成長と共に浮かび上がった真実とテーマが『強さとは、ワガママを通す力』だ。
たしかに強さを純粋に抽出するとこうなりそう。
今後も、自分の意を通すために戦士たちは強くなる!
・ バキ死刑囚編の見所は「絵柄」
刃牙シリーズも、けっこう絵柄が変化している。
最大トーナメントあたりから描きこみ・トーン量が増えていき、『バキ』開始時点でほぼ完成だ。
あと、『バキ』のころは刃牙シリーズでもっとも手足が長くスタイルの良い時期にあたる。
スタイリッシュな格闘士の姿はアニメでも映えるだろう。
花山だって足長いですよ!
・ 沢ヤンチャン編集長(当時)との雑談から生まれた死刑囚編
この世でもっとも絶望的な状況とは死刑執行直前の死刑囚じゃないだろうか。
そんな絶望から自分の肉体のみ逆転するというのが死刑囚のスゴみだ。
細かい整合性よりも、とんでもないキャラクターを押し出すという展開は師匠・小池一夫先生にも ほめられたそうだ。
たしかに、トンデモ無い死刑囚がつぎつぎに出てくる冒頭は、すごくワクワクしたのを憶えている。
あのワクワクをアニメでもう一度味わえるってのは幸せだな。
・ アニメ版は刃牙が綺麗で、よく動いている
今回のアニメ化は原作に近いデザインだ。
さっきは体形の話をしたが、顔もけっこう変化している。
おおむね耽美に、美形になっている感じだ。
アニメの顔は現在の刃牙道風になっているぞ。
今度の刃牙は3倍美形だッ!(当社比)
・ ファン目線でアニメを楽しみにしている
昔のことなんで板垣先生も忘れている部分が多いらしい。
……最近のことは おぼえていますよね?
とにかく、死刑囚編は格闘漫画『グラップラー刃牙』が武器だろうが何だろうが何でもアリのバトル漫画にかわる画期だ。
新しい世界の広がりにあわせて刃牙たちも成長していく。
ほぼ純粋ギャグ回の体力測定とかもあるぞ!
そして、……バキSAGAも。

刃牙道14巻 オリジナルアニメDVD付限定版