2017年2月2日(10号)
第4部 第143話「抜くぞ」 (1122回)

 現代によみがえった宮本武蔵が警察と激突寸前だッ!
 武蔵は刀を抜くや、抜かざるやッ!
 というのが前回の話でしたが、今回も同じようなものです。
 大事なことだから、二回描くのだッ! ……たぶん。

 まずは前回のおさらいから入る。
 捜査一課 警部補 大塚平兵衛は宮本武蔵と対峙し、拳銃を抜いた。
 ふたりの間合は5mほどか?
 刀を届かせるには数歩ふみこまねばならない。
 この間合いなら射撃がニガテな大塚でも銃弾を当てることができるだろう。

 大塚は武蔵に降伏勧告をするが、当然聞いてもらえない。
 武蔵はあくまで抵抗する気だ。
 ここで負けを認めるぐらいなら140話で捕まっていたよ。
 大塚の見込みの甘さはどこからくるのだろう。
 徳川さんにウソ情報でもつかまされたんだろうか。

「最初に「抜かれる」のは俺」
「その予感はあった」

「抜くぞ」
「見えたら撃て」


 大塚には予感があったらしい。
 つまり出かける前に天気予報見たら降水確率が80%ぐらいあったけど、あえてカサを持たずに行く感じだ。
 この積極的に失敗に挑むチャレンジ精神は、ほんとうにどこから来るんだろう。
 ある意味、強靭な精神をもっているって事なのかも。

 動いたら撃つ!
 人間は自分から動くときより、相手の動きに反応して動くときのほうが早く動きはじめることができるのだ。
 前にも書きましたが『ユーザーイリュージョン』にこんな話がある。

 ニールス・ボーアは西部劇で主人公が勝つのは、無意識の動作だからという仮説を立てた。
 悪漢は自分から銃をぬく。つまり意識的な動きだ。
 逆に主人公は悪漢の手が動いた瞬間、反射的に銃をぬいて撃つという訓練をする。
 主人公が勝つのは、無意識の行動による速さのおかげだ。
 ボーアはおもちゃの拳銃を買い、この理論で「弟子を全員『射殺』した。」

 武蔵の動きに反応して、大塚は撃つ気だ。
 これなら達人相手でも勝負になるかもしれない。
 いや、負けるのは前回ですでに知っているんですけど。

 
 とつぜん武蔵の姿が消えたッ!
 おもわず大塚が発砲する。
 だれに!? どこに!?
 というか、武蔵はどうやって消えたんだッ!?

 ドッ
 突然あらわれた武蔵は大塚を拳銃ごと真っ二つに斬るのだった。
 で、ここまでが前回のおさらいです。
 う~む、本当に斬ってしまったぞ。


 そして、ここからが新展開だ。
 武蔵は警官隊100人と対峙する。
 警官が武蔵に向けるのは「圧縮ゴム弾」3丁だッ!
 いや、ダメだろ、それ。

 最凶死刑囚の一人であるスペックは「6連装球形鉄鋼弾 800グラム 初速47メートル」を大量にくらっても、まったく効かなかった。(バキ4巻 34話)
 武蔵はスペックよりも撃たれ弱いかもしれないが、ゴム弾ぐらいじゃ倒せないだろう。
 というか、たぶん武蔵はよけて当たらない。

 失敗するのは目に見えている。
 あとは、どの程度の被害者が出るかだけど……
 すでに警官を一人斬殺してしまった武蔵は、もう引き返せない。
 相手が逃げない限り、ブッった斬るぞ。
 何名の警官が殉職するかッ!?
 次回につづく。


 前回の感想追記で、大塚の死体はエア死体かもしれないと検証した。
 その検証がことごとくハズレだよ。
 普通に拳銃ごと指や手を斬って出血したけど、拳銃には血がつかなかったのだ!
 もちろん、落ちた拳銃にも血はついていないッ!
 足の角度とか、血の量とか、細かいところが間違えさがしみたいになっている。
 この斬殺シーンは、エア回想シーンだったりして。

 斬ってしまったのは仕方がない。
 で、アレだ。
 大塚が「抜くのはもっと後のことだ」と言っていた件についてだ。

140-1 大塚平兵衛

 「もっと後」って、なんで知ってるんだよッ!
 真っ二つになったけどくっつけてみたら治ったのか!?
 「最初に「抜かれる」のは俺」「その予感はあった」と言いながら、抜いた後のことを語るなッ!
 お前の発言のせいで、とんだ赤っ恥だよッッ!

 ふ~~~~~~(深呼吸)
 まあ、大塚の発言が変なのは、どっちかというと重要でないんで、このへんで落ち着こう。
 しゃべる時って、ちゃんと時系列にそって論理だった内容を言えないし。
 「抜くとしたら、もっと後のことだ」と言いたかったのかもしれない。

 重要なのは、武蔵が警察官を斬殺したという点だ。
 こんどこそ武蔵は戻れない場所へ踏みこんでしまった。
 もう、警察と全面戦争しかあるまい。
 武蔵を殺すか、警察官が全員殉職するか、そんな二択になりかねないぞ。

 徳川さんの口利きでも、もう取り返しがつかない。
 武蔵が逮捕されずにすむ方法は、死を偽装して闇にもぐることぐらいだろう。
 そういう方面でなら徳川さんも協力できるかも。
 紅葉に整形してもらい、顔を変え別人になり、そしてまた斬殺事件を起こす。
 なんか無限ループになりそうだけど。

 このままだと警察官の死傷者が増えるばかりだ。
 武蔵と警察官、双方の被害をおさえるため、刃牙たちに応援要請がかかるかも。
 そうでもしないと、刃牙の活躍がますます遠のくぞ。

 範馬勇次郎が国家から好待遇を受けているのは、政治家や公務員を殺していない点が大きいと考えられる。
 ムチャなことを言ってくるが、上手くつきあえば死人はでない。
 そういう絶妙な加減で同盟がなりたっているのだろう。
 だが、武蔵は警官を殺し、破滅への一歩を踏みだした。
 個人の武勇はどこまで国家権力に対抗できるのか?
 最終的目標は「二刀をハサミのよう使い、トラムプ大統領の髪を刈る」だッ!

週刊少年チャンピオン2017年10号 [雑誌]
週刊少年チャンピオン2017年10号

デジタル版特典 ニュージェネレーション5(「六道の悪女たち」の中村勇志・「ハリガネサービス」の荒達哉・「BEASTARS」の板垣巴留・「少年ラケット」の掛丸翔・「猫神じゃらし!」の福地カミオ)単行本未収録 本誌デビュー作掲載!!
特価99円!

------
・おまけ 新刊情報
刃牙道 15 (少年チャンピオン・コミックス) 刃牙道15巻が発売された!
宮本武蔵vs本部以蔵の変態バトルが始まった!
本部はどこまで守護ることができるのか!?
15巻は126話から134話までッ!

新・餓狼伝 巻ノ三 武神伝説編 (FUTABA NOVELS) 『新・餓狼伝 巻ノ三 武神伝説編』で、ついに松尾象山と磯村露風の出会いが語られる。
丹波文七も、梶原も、そして姫川も動きだす。
この風呂敷は、どこまで広がるのか?
感想書きました。「新・餓狼伝 巻ノ三 武神伝説編」感想

バキ外伝疵面 7 (チャンピオンREDコミックス) バキ外伝疵面7巻が発売だ!
ついにグランドマスター編も決着するぞ!
そして非日常な日常にもどる。
46話から53話まで!

真・餓狼伝 6 (少年チャンピオン・コミックス) 真・餓狼伝6巻が発売された!
真なる餓狼の伝記もこれで最後だ。せまる丹水流の闇に、丹波親子は対抗できるのかッ!?
最終巻は47話から!

みつどもえ 14 (少年チャンピオン・コミックス) 月間ペースでみつどもえ14巻が久しぶりに発売だ。
カラー16ページで出血大サービスだ! いろんな意味で。
14巻は251卵性から269卵性まで!

獅子の門 鬼神編 (カッパ・ノベルス) 獅子の門 鬼神編が発売される!
ついに完結!
羽柴彦六と久我重明の死闘があるらしいぞ!
なんか主人公の少年たちの名前があまり出てないけど、完結なのにそれでイイのか?

バキ外伝 拳刃(1) (チャンピオンREDコミックス) バキ外伝拳刃1巻が発売だ!
若き日の愚地独歩がやっちゃイケないような技で暴れる!
基本的に必殺だから敵は再起不能だぞ。教育的に良くないから秘密だ!

バキどもえ(2) (少年チャンピオン・コミックス) 板垣先生公認の刃牙パロ『バキどもえ 2巻』が、発売だ!
梢江いじりは止まらず、漢キャラは萌え化が止まらない!
刃牙は生きのこれるのか!?

謝男(3) (ニチブンコミックス) 土下座・新伝説『謝男(シャーマン)3巻』が発売される。
土下座の男・拝にたいし、謝らない女が登場する! この勝負、どこに転がる!?
3巻は11話から。

ジャイアントロボ(5)~バベルの籠城~ (チャンピオンREDコミックス) ジャイアントロボの最終章「バベルの籠城」5巻が発売だ!
我が身を犠牲にした最終奥義が炸裂しまくる。キャラ消費が激しすぎなんですけど!

エクゾスカル零 5 (チャンピオンREDコミックス) エクゾスカル零 5巻』が発売される。
ついにメデューサ計画の全容が語られる。
長い回想の先に出てくるのは、あの男だ! いや、女?

エクゾスカル零(3) (チャンピオンREDコミックス)
開花のススメ(1) (チャンピオンREDコミックス)
守るべき者のいない未来で正義執行者はいかに生きるべきなのか?『エクゾスカル零 3巻』が、発売される!
新ヒロイン初夜六花の登場により状況が大きくかわっていく。
発売日は8月20日です。収録は第十四歌から。

それと、外伝的作品『開花のススメ 1巻』も同時発売です。