2017年9月7日(41号)
第4部 第172話「一興(いっきょう)」 (1151回)

 花山薫は奮戦むなしく、宮本武蔵の剣に倒れた。
 武蔵の終わらぬ殺戮を止めるべく、ついに範馬刃牙が動く!
 とっくの昔に覚悟は決めていた。(17巻 148話
 あれから24話が経過して、ついに動いたのだ。

 宮本武蔵の生きる場所は、現代に無い。
 価値観や社会制度が違いすぎる。
 戦国時代のように、人を斬れば斬るほど出世する世界では無いのだ。
 でも、晩年の武蔵が生きた江戸時代はすでに人斬りで出世できなくなっていただろうけど。

「――にしちゃ斬りすぎだ」

「ふむ その仇を取りたいと」

「まァ……」
「そうするつもりだけど」


 なぜか刃牙が殉職した警官たちの仇討ちをする気らしい。
 刃牙は警官が殺されたことに特別な思いは無かったようだが。(17巻 148話
 独歩も、仇討ちで凶暴化する警察を気にしていた。
 警官が多数死ぬより、武蔵の身を案じているようにも見える。
 それが戦士の本音なのだろう。

 刃牙は戦うための理由付けとして仇討ちを利用しているのだろうか?
 表情も普段通りで、怒りとか哀しみが感じられない。
 言葉も「まァ……なんとなく」って感じだし。
 説明するのが面倒なので、軽い同意をしただけかも。

「いいぞ」
「この場で奪(と)りにこい」

「やらねぇよ」


 やらないのッ!?
 なんで!? ワケわからん。
 もしかしてページ読み飛ばしちゃったか?
 それとも、なんらかのスタンド攻撃を受けていたりして。

 これ以上、武蔵による被害を出さないため、なるべく早く武蔵を止めないとダメだ。
 やっぱり仇討ちとか被害者増加とかを刃牙はあまり気にしていないな。
 ここで戦わずして、いつ どこで戦うというのだ。
 刃牙はまだ本気中の本気、100%本気になっていないのか?

「疲れ果てたアンタに勝ったところで―――」

 と刃牙がうそぶく。
 さらに喋りながら、武蔵の抜刀を皮一枚でよけた。
 これが刃牙の本音か。
 戦う気など、まったく無い。

 やっぱり仇討ちとかは関係なくて、最強の宮本武蔵に勝つという実績が欲しいのだ。
 じゃあ、なんでココに居るのかが謎ですけど。
 花山の応援が目的か?
 その割に、負傷して運ばれる花山にはついていかなかった。
 ついていけば、状態が急変した花山にワイルドターキーを飲ませて復活させるとかの活躍が期待できたのに。

 花山との死闘で武蔵は弱っている。
 今の武蔵の斬撃なら余裕でかわせる。
 と刃牙に言われた武蔵は刀を納め、――――と見せかけて抜き打ちだッ!

 刃牙のシャツが縦に裂ける。
 だが、刃牙の体には傷ひとつついていない。
 刃牙が汗ダラになりながら礼を言っているので、武蔵が加減してくれたようだ。
 武蔵がその気であれば、刃牙は斬られていた。
 やっぱり刃牙は、まだ武蔵に勝てない。

「繰り返す」
「この場で奪(と)りに来い」


 武蔵がせまり、刃牙は汗を流す。
 仇討ちがウソなら、武蔵が弱っている発言もウソか?
 刃牙の本音は戦いたくない、だったりして。

 膠着した、この場に徳川さんがあらわれる。
 風呂も沸いているし、帰ろうと武蔵に声をかけた。
 武蔵も快諾し、警視総監・内海旬三も部下の警官たちに見送りさせる。

「ふふ…」
「たいそうな出世だ」
「立派に斬り登ってるではないか」


 宮本武蔵、現代でも人斬りで出世するッ!
 出世しちゃったか。
 江戸時代でもできなかったことが、現代で成功した。
 となると、やっぱり人斬りは止まらない。
 刃牙も止める気は無いみたいだし。

 暴走する武蔵を止めることができるのは、もう独歩と克巳の愚地親子しかいない。
 ただ、能力的に難しいぞ。
 勇次郎は気まぐれすぎて頼れるかワカらんしな。
 先の見えない漆黒の闇に入ってしまった。
 次回、どうつづくのか。


 やる気を出したと思われた刃牙だが、そんな事なかった。
 というか、ここまで全身全霊をこめたやる気の無さは なかなか見ないぞ。
 やっぱり、日本刀対策ができていないから、まだ戦いたくないのだろうか?
 いや、そんな細かい事より、もっと根本的ななにかが狂っているような。

 徳川邸を出るときは、もうかばうことができないと言っていた。(16巻139話
 だけど、あっさり帰るんですね。
 それとも、犯罪をもみ消す新しいネタを仕入れたのかも。

 内海警視総監も、武蔵を敬意をもって見送っている。
 この人が言っていた同期のカタキってのもウソだったのかも。
 弱っている武蔵なら今いる警官の一斉射撃で確実に殺せる。

 いや、弱っていなくてもちゃんとマジメに一斉射撃したら殺せるけど。
 武蔵は、むかしに弓矢に射られ、足を槍で突かれていた。(8巻 67話
 だから、鉄砲も当るハズだ。
 やらないのは、武蔵を殺せない事情があるのだろう。

 徳川さんが犯罪者をかくまうのも、警官が武蔵に敬意を払うのも、刃牙に戦う気が無いのも、すべて武蔵の武名に魅せられたのだろうか?
 人斬りの魔力に魅了されているのかも。
 やはり、現代でも斬り登って出世できる。
 一国一城の主になることも夢ではない。

 武蔵の出世街道がひらけた。
 いったい何処まで昇りつめるのか。
 この感じだと、武蔵の殺人罪は無かったことになっているようだ。
 死んだ人間はすべて事故死あつかいにしているのかも。
 これなら武蔵はだれも殺していないし、罪もない。

 とにかく今回は話の筋がムチャクチャだ。
 登場人物の言動が過去とつながっていない。
 やっぱり、どっかでページを読み飛ばしちゃったんじゃないかとの疑惑が。

 あと、刃牙の言動は1グラムも信用しちゃいけないと、改めてワカった。
 刃牙の言葉に真実は無い。
 つまり、戦わないと言っているのも信用できないぞ。
 たとえば『バガボンド』でやってたように、武蔵が風呂にはいって全裸になった所を狙って襲撃するかも。
 などと言う予想もくつがえし、風呂に入っている梢江を襲撃しかねない。
 それさえ裏切り、母親の絹代が入っている風呂に攻めこむかも。

 でも、これだけ話がムチャクチャなのは別の原因だったりして。
 いまの展開は花山が放った最後の一撃を喰らった武蔵が見ている妄想(ゆめ)とか。
 それか、武蔵に斬られて花山の拳が流れて刃牙に誤爆し、そのまま見ている妄想(ゆめ)かも。


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