2019年9月29日(43号)
連載 第67回 巻の八「ごっつぁんでした」

 元力士のプロレスラー力剛山と後の横綱・龍金剛が酒場で闘いを始める。
 いわば力士同士のぶつかり合いだ。
 『バキ道』に先駆けて相撲の恐ろしさが炸裂する!

 力剛山と龍金剛は、ノーガードで交互にお互いを殴りはじめた。
 古代ボクシングの「クリマコス」状態だ!
 ボクシングで決着がつかないとき、交互に殴り合うものらしい。
 グローブではなく、ヒマンテスという革の紐を巻いて殴るのでダメージも高そうだ。
 うむぅ、聞いたことがあるぞ。胸とか脇腹とか殴る場所を決めて殴り合うとか。やっぱり脇腹のほうがダメージが大きくて決着の回数が少ないとかあるらしい。

 とにかく相撲ではじまったケンカがプロレスに変化した。
 お互いにノーガードで交互に殴り合う!
 いや、ふたりとも力士だから拳ではなく張り手で打ちあっている!
 どちらも強くてタフで、バカだ!

 人気レスラーと、駆け出しの力士、どちらも純粋にケンカしている。
 少年のような純粋の闘争本能を持っているのかもしれない。
 ふたりとも格闘バカだよな。
 まさに格闘士(グラップラー)だ。いや、スモウレスラーなんだけど。

 お互いに10発ぐらい打ちあっても、まだ倒れない。
 が、組み合った!
 やっぱりダメージが大きいのだろう。
 組み合えば、お互いに支え合う形になって立っていられる。
 ふたたび相撲スタイルにもどった。
 やっぱり決着は相撲か!?

 龍金剛は蹴たぐりで力剛山の左脚を折った!
 力剛山だって長年プロレスをやっていたのだ。
 打撃の経験は力士に負けていないだろう。
 そんな力剛山の脚を蹴り折った。
 すさまじいパワーと技だ。

 まだ若い龍金剛だから、相撲ではないオリジナル技か?
 それとも相撲上層部から力剛山を倒すようにと授けられた裏技かも。
 どちらにしても、力剛山は脚を折られて仰向けに倒れた。
 総合格闘技でも通用しそうな強烈な技だ。

 そこに龍金剛の恐るべき必殺技が落とされる。
 四股だッ! 龍金剛が力剛山に四股を踏みおとした!
 力剛山の胸に、龍金剛の足が足首まで埋まるほどの一撃だ。
 毎日の稽古で行う四股を、ダメ押しのトドメに使う!
 邪気を鎮める力士最大の必殺技だ! ……なのか!?

 必殺の追い討ちは四股だ!
 かつて本部以蔵が金竜山に四股攻撃をくらっていた。
 でも、そのあとで普通に解説ができていたので意外とダメージは軽かったのだろう。
 そう考えると本部って、すごく頑丈なのかも。
 範馬勇次郎に倒されても数日後の試合では解説ができていたし。
 宮本武蔵に勝ったのも偶然ではない!

 力剛山はまだ意識があったのだが、もはや戦闘不能だ。
 龍金剛は無慈悲に力剛山から足を抜き、つかんでくる力剛山の手首を折って、帰る。
 ただ「ごっつぁんでした」とのみ言って……
 これほどの破壊が必要だったのだろうか?
 龍金剛の動機が知りたい。
 だが、目撃者であるウェイター桜葉人志が知っているのはココまでだった。

 いや、その後が少しある。
 龍金剛が出て行った直後にチンピラが刃物をもって入ってきた。
 力剛山に恨みをもつチンピラが機会を狙っていたのだ。
 チンピラは力剛山を指すが、反撃されて吹っ飛ばされて動かなくなる。
 そして、動くものはいなくなった。
 これがウェイター桜葉人志の知る力剛山の死だ。

 マウント斗羽は力剛山がケンカで刺殺されたと認識していたようだ。
 でも、真相は複雑っぽい。
 プロレスラーが新人力士に負けたのは体面が悪すぎるので、隠したのかも。
 それとも、やっぱり相撲協会が裏で絡んでいるのだろうか?

 そして、この話が葛城無門とどうかかわるんだろう。
 "ゆうえんち"で無門は、倒れている人間に遭遇した。
 それが龍金剛ってことはないだろうけど。
 同じように力士に踏まれた人間を発見したんだろうか?
 そうなると、葛城無門の柳龍光探しは、また遠回りになりそうだ。


週刊少年チャンピオン2019年43号
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