2019年11月16日(50号)
バキ前半で大暴れした最凶死刑囚5人の一人である柳龍光は昔から暴力をふるい人を破壊しつづけていた。
葛城無門の師・松本太山の腹の肉をえぐり、致命傷を与えている。
神速子連れ観音という異名を持つ神野羽矢雄も柳龍光に顔面を破壊され、屈辱を胸に自殺した。
なので、葛城無門に狙われ、神野羽矢雄の息子・神野仁にも狙われている。
追う執念と偶然に導かれ、二人とも柳龍光とともに"ゆうえんち"に参加しているのだ。
狙われていると知っているのか知らないのか、柳龍光は"ゆうえんち"を ゆっくり歩いていた。
葛城無門とゴブリン春日が戦っているところから離れてた直後だ。(ゆうえんち60回)
柳龍光は敗北を知りたいと思っている。
それはもう変態的に、ねちっこく、夢枕獏口調でねっとりと思っているのだ。
自分が無残に敗北することを思うと射精しそうになる。
――――変態だ!
きわめつけの変態、たまらぬ変態である。
性癖はかなり異常だけど、甘美な敗北を「そこいらのどんな坊主よりもストイックに」追求するのが柳龍光であった。
快楽を求め禁欲的と言う矛盾が後の最凶死刑囚らしいな。
葛城無門とゴブリン春日の勝者と戦えば、消耗した相手なので楽に勝てるだろう。
だが、そういう楽はしたくないらしい。
戦うからには全力を尽くすし、卑怯な手だって使う。
だが、戦う前に相手の強さを弱めるような策はしたくないようだ。
毒をもったり、人質をとったりしない、と。
その辺が柳龍光の美学のようだ。
刃牙と戦った時は背後から武器で襲いかかったり、SAGAで刃牙も読者も疲れているところに出てきたりしていた。
刑務所での生活で、柳の美意識も多少変化したのかも。
いや、価値観の変わる何かが柳の身に起きたのだろうか。
このころの柳龍光は、きれいな柳龍光だ。
柳龍光が、無門たちのところから去ったのには、もう一つ理由がある。
尾行(つ)けられている気配を感じていたのだ。
かなりの手練れであり、そうとうな殺気をはらんでいる。
敗北を渇望する柳龍光にとって、こりゃフル勃起もののお誘いですね。
やはり、ドえらい変態だ。
『こういう剥き出しの殺気は、どのような愛の言葉よりも、その気にさせる。』
柳龍光がムラムラきているぞ!
相手の事ばかり考えて、相手をどうしようと妄想ばかりしてしまう。
愛も殺意も、相手を思う気持ちの強さは同しだッッ!
そりゃ、柳もそそられると言うものである。
柳としては背後から不意打ちなど、卑怯な攻撃をして欲しかった。
自分が容赦ない攻撃をするのだから、相手にも求めるのだろう。
まさに歪んだ性癖全開だ。
本来なら、ジャック・ハンマーみたいな相手と戦いたかったんだろうな。
ジャック・ハンマーからのガイアというシコルスキー殺しコースを味あわせてあげたい。
柳龍光は待ちきれず、自分から誘いをかける。
尾行(つ)けていた相手は、もちろん神野仁だ。
ついに父親のカタキである柳龍光の前に姿をあらわした。
死闘の予感をさせつつ、次回につづく。
神野仁は、ずっと柳の後を尾行(つ)けていた。
葛城無門と柳龍光が戦いそうなときも見ていたのだ。(ゆうえんち59回)
神野仁は葛城無門よりはるかに辛抱強く柳龍光を狙っている。
それだけ、柳龍光への憎しみ・恨みが大きいのだろう。
最終的に柳龍光を殺せればいい。そう思っているのかも。
いっぽうで神野仁は柳を背後から不意打ちしなかった。
正面から倒したいと思っているのか?
それとも、柳が自分に気がついていて反撃されると読んだのかも。
いきなり襲いかからないのは慎重な性格だと思っていいだろう。
恨みを長年捨てていないので、ねちっこい性格でもある。
葛城無門とは別の場所でも超絶バトルが開始(はじ)まりそうだ。
神野仁の復讐は成功するのか!?
もっとも、柳が死んだり再起不能になったりしない未来があるのは確かだ。
あとは、柳にどれぐらいのダメージを与えてくれるのか?
そして神野仁が受けるダメージはどれぐらいだろう。
葛城無門は強敵と遭遇しまくって大変だ。
柳龍光のほうも強敵と遭遇してダメージを受ける可能性がある。
葛城無門と柳龍光の対決は、両者万全の状態で心置きなく戦って欲しいかも。
だが、『バキ』の柳龍光は敗北を知りたいと言っていた。
つまり「戦う前からダメージあったから、この敗北は認めない」と言うオチになりそう。
そして葛城無門は、この後どこへ行くのだろうか。
週刊少年チャンピオン2019年50号
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・おまけ 新刊情報
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バキ道4巻が11月8日に発売だ! 範馬刃牙vs野見宿禰は、まだつづくぞ! そして、地下戦士たちも登場する。 さらなる激闘につながる新展開だ。 4巻は29話から37話までッ! |
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バキ外伝 疵面8巻が発売だ! ひさしぶりの疵面は単発ギャグ中心だぞ。 |
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私もまだ心に深い傷を負っています。