2020年1月25日(8号)
連載 第82回 巻の十「たぶん、あいつだ」

 米国メイン州のハイスクールに元軍人の強盗犯が立てこもった。
 だが、その学校には危険な男がいたのだ。
 数学教師キョウタ・カナムラである。

 キョウタ先生は噛んでいたガムを棒状にして口から吹き飛ばした、
 それが、強盗犯のもつ銃口に入り、銃が暴発する!
 銃対策の定番技だ!
 いや、それにしてもガム飛ばすのが上手すぎ!
 キョウタ先生は、何者なんだ? 大道芸の達人か!?

 銃口に物がつまると暴発するという話はよく出てくる。
 でも、『MASTERキートン』で、銃口を指でふさいでもガス圧で指が抜けるから意味が無いというエピソードがあった。
 一方、フレデリック・フォーサイスの小説『神の拳』(AA)では湾岸戦争で、米軍兵士が銃口に入る砂に苦労していたが、英国兵士は銃にコンドームをかぶせていたので掃除いらずだったという話がある。
 銃口に異物はどこまでイケるのか?
 たぶん、現実で試す機会ないんで謎のままである。

 とにかく強盗犯の銃は暴発して、両手首が無くなった。
 のこりの強盗犯たちが銃を撃つ。
 だが、キョウタ先生は両手首を失った強盗犯を盾として防ぐ。
 強盗犯たちを盾として同士討ちをさせつつキョウタ先生は縦横に動く。

 金的蹴り、銃を借りて撃つ、銃ごと蹴りあげ、肘を折り指を折り後頭部を撫でて失神させる。
 素手の数学教師が銃で武装した元軍人5人を倒したッ!
 だが、荒々しいというよりはエレガントなたたずまいだ。
 これがキョウタ・カナムラである。

 高い身体応力と素早い反応と、頭の回転も良い。
 強盗犯を投げたから投げ技も得意なようだ。
 そして蹴りが得意らしい。
 さらに後頭部をなでるだけで、相手に脳震盪(?)させた。
 あと、ガム飛ばしもできる。
 武術家と言うより忍者だな。

『日本の、マーシャル・アーツをやってたみたいですね。
 アイキドーでしたか。
 いえ、ヤマト流でしたか。
 そんな名前だったと思います。』


 ヤマト流か!
 ゆうえんち16回に出てきた磯村露風の流派である。
 意外なつながりが出てきた。
 葛城無門はヤマト流に縁深いんだな。

 キョウタ・カナムラは二か月後に日本へ帰った。
 サーカスをやっていた兄がライオンに殺されたためらしい。
 キャサリン・ホフマイヤーはその時にキョウタの言葉を聞いていた。

「おかしい……」
「兄貴が、ライオンなんかにやられるはずはない……」
「殺されたんだ」
「たぶん、あいつだ。カツラギ・ムモン……」


 キョウタ・カナムラ、……いや葛城無門の義父・葛城正介の弟・神奈村狂太は凍るような声でつぶやいていた。
 葛城無門が、不自由を感じて家出したらしいことはわかっている。
 同様に、義父・葛城正介も無門との仲が良くなかったようだ。
 少なくとも神奈村狂太は、無門が葛城正介の死に関わると考えている。

 葛城正介が死んだのは、無門が家出した2日後ぐらいだ。(ゆうえんち12回
 家出をするとき、無門が義父に何らかのダメージを与えた可能性は前に考えた。(ゆうえんち36回
 狂太の疑問は、あながち間違いではないのかも。

 葛城無門は師・松本太山のカタキである柳龍光を狙っている。
 逆に葛城無門は神奈村狂太に、兄のカタキとして狙われているのかも。
 今回の"ゆうえんち"は、さまざまな復讐が渦巻いているようだ。
 やっぱり、今年も葛城無門が柳龍光と戦うのは大変かもしれない。


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