2020年2月8日(10号)
連載 第84回 巻の十「捜したよ……」

 夜の格闘遊技場"ゆうえんち"では各地で死闘が継続中だ。
 現在は『元ヘビー級ボクサーvsライオン』の異種・格闘技戦が開始(はじ)まろうとしている。
 バキ世界では動物との戦いが避けて通れない。
 動物を倒せないと一流と認めてもらえないぞ!

 元ヘビー級ボクサーのジャン・ロドリックス(2m 167Kg)はライオンを警戒しつつ、逃げる準備を整える。
 戦わずに、逃げる気か!?
 普通の人だ!
 バキ世界の戦士は自らサバンナまで行ってライオンと戦いたがるのに、一般人みたいな反応をしているぞ。

 常識的に言えば、猛獣とは戦いたくないよね。
 だが、常識的であるがゆえにロドリックスは並みの戦士ってことだ。
 加藤清澄だって、夜叉猿Jrとの再戦にむけて鍛えているよ、きっと!

 ロドリックスは、先ほど倒した男をライオンへのオトリに使おうと考える。
 まだ戦う気持ちはあるらしいが、逃げることも考えた行動だ。
 方針が定まっていないのは危ないと言われている。
 やっぱり、ロドリックスの実力は地下戦士には届かないな。

 ロドリックスもライオンも、次の行動を迷っている。
 この状況で、新手の男が入ってきた。
 スーツにネクタイ、革靴、眼鏡と、この"ゆうえんち"に相応しくない格好だ。
 戦場においてもエレガントな男、神奈村狂太である。
 やはり、ライオンと神奈村狂太は惹かれあうのかも。

「捜したよ……」

「おまえ、おれの兄貴を殺して喰ったんだって?」


 このライオンは、あのライオンなのか!?
 葛城無門と愚地克巳の義父・葛城正介を殺害したライオンだ!
 神奈村狂太にとって、兄を殺した直接の仇になる。
 どうやら狂太はライオンの足取りを追って、"ゆうえんち"に来たらしい。
 だが、今回の参加者に葛城無門がいることを知っているのだろうか?

 とりあえず狂太は兄のカタキであるライオンに襲いかかる。
 やはり、猛獣に襲いかかるのが格闘士だ!
 狂太はライオンをチョーク・スリーパーで絞めあげる!
 スーツ・ネクタイ・革靴のまま、絞めあげるのだ!
 ライオンは狂ったように暴れたあと、動かなくなった。
 生死は不明だ。

 ロドリックスは、ここを勝機と見た。
 狂太がライオンからおりる時に生じるスキをつく!
 一撃必殺の右ストレートをぶちこむのだ!
 だが、当たらないッ!

 狂太はロドリックスの右拳を左手でなでた。
 それだけでロドリックスの右ストレートが浮いて、狙いがそれたのだ。
 元プロボクサーの右ストレートに手を当てる。
 神野仁なみの神速をもっているぞ!

 しかも、なでただけで拳が浮く。
 米国で銀行強盗にやったのと同じ技か?(82回
 なでるように見えるが、何らかの衝撃を与えているようだ。
 こっそりデコピンでも やっているのだろうか?

「ぼくにとっては、どんなパンチも、テレフォンパンチなんだよ……」

 やっぱり神速もちのような発言をする狂太である。
 狂太は右手の人差し指で、ロドリックスのアゴ先をなでた。
 それだけでロドリックスは脳に衝撃をうけて意識をうしなう。
 使っているのは人差し指だけのようだ。
 デコピンとは違うらしい。

 ライオンと元ボクサーを無傷で倒した。
 ウワサ通りの強さを見せる神奈村狂太だ。
 ライオンを倒したけど、とくに嬉しいようでもない。
 やっぱり本命は葛城無門なんだろうか?

「悪くはないけど、少し、たいくつだね。もう少し、おもしろいこと、ないかねえ……」

 今回の"ゆうえんち"に葛城無門が参加していることを知らないようなセリフだ。
 ライオンを倒した達成感もないようだし、なにか別の目的もあるかも。
 どちらにしても、無門にとって最大の障害になりそうだ。
 葛城無門が柳龍光と戦える日は遠そうだぞ。


週刊少年チャンピオン2020年10号
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・おまけ 新刊情報
バキ道(4) バキ道4巻が11月8日に発売だ!
範馬刃牙vs野見宿禰は、まだつづくぞ!
そして、地下戦士たちも登場する。
さらなる激闘につながる新展開だ。
4巻は29話から37話までッ!

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