新・餓狼伝 巻ノ五 魔拳降臨編
新・餓狼伝の5巻が出た!
前巻では、カイザー武藤と覆面忍者・葛城流忍術の猿神跳魚(さるがみとびお)の試合途中で終わっていた。
葛城流忍術という流派で身が軽い。
もしかして、中身は葛城無門なのか?
という疑問があったが、正体は不明のままだ。
カイザー武藤を翻弄して、足を破壊する。
無門にしては性格が悪すぎるので、別人か?
どちらかというと、無門と観覧車で闘った忍者・羽鳥かもしれない。
つぎの試合は消えたプロレスラーであるマンモス平田と元大関・大龍山が闘う。
巽真やカイザー武藤と因縁のある不気味なマンモス平田が勝利する。
マンモス平田がなんで強いのかという理由が気になるところだ。
あと、今回は相撲がよく出てくる。
これは『バキ道』の影響だろうか?
つぎは姫川勉 vs マカコだ。
ながく活躍してきた二人の試合なのに、わりとあっさり終わってしまったな。
秘伝書は燃やしましたと言って動揺させる姫川さん、鬼っスね。
でも、必殺技『蝉丸』で勝って見せるところは劇的で良い。
そりゃ、久我重明も見学にでてきちゃうよ。
丹波文七の新ライバルになりそうな京野京介は、相変わらずクールに勝つ。
バランス+打撃の妙技か!
こういう技をバランスの良い山本選手にも教えてあげたい。
立脇如水 vs 葵文吾が、今回のメインイベントか?
北辰館の日本チャンピオンでありながら活躍の少なかった立脇如水がついに活躍した!
漫画版だと噛ませ犬あつかいだったけど、強いじゃないですか!
そして、父親が元大関・大破山であり、彼も相撲と因縁がある。
大破山は大龍山と四股名が似ているので、そこにも因縁があるかも。
立脇如水は、空手の前に柔道をやっていたという過去もやっと具体的になる。
鍛えるのはずるいと思うような花山薫っぽい巨漢だったんですね。
こうやって、過去があきらかになると、ぐっと親近感がわくぞ。
激闘と回想の末に、立脇如水が勝利した!
これで、立脇如水よりも上に居ると言われていた世界大会レベルの川間一、奥村栄、立花文時、如月九平に並んだ感じだ。
立脇如水ですら活躍するのに時間がかかったから、世界を狙う4人はもう出さないでも良い感じがする。
なにしろ、他にも新キャラがいっぱい出てきてるし。
丹波文七は梅川丈次と闘うはずが、中止となる。
梅川丈次が、闇からの刺客・翁九心に倒されたのだ。
翁九心、猿神跳魚、マンモス平田は闇試合の闘人市場から出てきた男たちである。
ここにきて新キャラをこれだけブチこむのか。
丹波文七と梅川丈次には因縁があった。
技術的と言うより、心情的に良い試合になりそうだったんだけど、翁九心にもっていかれた。
で、丹波が敵討ちをするのかと言うと、違う。
翁九心は松尾象山と闘う予定らしい。
今回の丹波文七は、とことん出番が無かった。
だが、決着に向けて話が進んでいる感じがするぞ!
でも新キャラ登場でゴールが遠くなった気もしますが。
次巻も激闘だな!
ただ個人的に納得行かないのはそれなりにクローズアップされてた寝技オタクの柔道の猛者が体格を下回る玉無し野郎の噛ませ犬されたのはどうなんだって思いました。
少なくとも相応に接戦だった後に何とか玉無し野郎が勝利するって展開でも良かったと思いますね。