2021年2月11日(11号)
葛城無門は師・松本太山の仇である柳龍光とついに闘う。
想像以上の妖怪性を見せる柳にのまれかかるが、愚地独歩の出現に助けられ無門は冷静さを取りもどす。
柳の技を警戒する無門は加奈村狂太から学んだ技を仕掛ける。
片膝ついた状態で闘う御式内の構えだッ!
初見殺しの技はどの世界でも強い。
未知の技である御式内なら柳も対応できないだろう。
だが、柳龍光には神野仁との戦いで使った手袋分銅がある。(ゆうえんち76回)
アレを出されたら御式内は通用しないんだよな。
「おやおや、そんなことまで知ってるんだねえ。」
柳、知っていたのかよッ!
いきなり予定が狂った!
御式内はかなり秘密主義の武術だと思っていたけど、わりと知られているんだな。
現代の使い手が、わりとあちこちで闘っているせいだな。
なにしろ無門も今日知って早速使ったし、今後も使うだろうし。
柳は無門の構えがつたないのを見ぬく。
見ぬけるほど御式内に詳しいのだ。
やはり柳龍光は恐ろしい。
ただ、無門は御式内だけで勝つ気は無かった。
時間を稼ぎ、落ち着いて柳を観察するためのつなぎだ。
改めて見ると、柳のTシャツは前部分が破れていた。
神野仁との戦いで敗れたのだろうと無門は推測する。
柳は簡単に修復していたので、パッと見ただけじゃワカらなかった。
無門は一つの情報を得た。
だが、情報を吟味する時間を得られない。
柳は動いた。
手袋分銅かッ!?
と、思ったらズボンのベルトをはずしはじめた。
また予想を上回りやがる!
「武器はね、どんなものでも、どんな時でも、その発想しだいで、まったく新しいものになる。わたしは芸術家だからね。同じ発想のことはしないんだよ。」
柳はベルトの新技を開発してきたッ!
芸術家と言うだけあって、こだわりが強いようだ。
範馬刃牙を一発でしとめた低酸素の毒をその後使わなかったのも、こだわりだったのかも。
おそらく柳はベルトにテグスを取り付けた。
ベルトを投げ輪のように投げ、テグスで操る!
自由自在にベルトを動かして、無門をとらえに行く。
無門はベルトを払うが、ベルトは軌道を変えて無門の頭にかぶさる。
頭が引かれた。
その力にさからわず無門は前に倒れる。
柳は無門の頭を引っかけ、倒れかかったところに蹴りを入れるつもりだろう。
無門はその先を行く!
柳が蹴りの動きに入る前に、前方へ飛び出した。
無門は柳の両足首をつかむ。
そのまま逆立ちの動きをする。
加奈村狂太が見せた最後の必殺技だ!(ゆうえんち109回)
身体か柔らかい無門はよけることができた。
柳龍光に、これをかわせるか!?
じつは新技にこだわりがある芸術家肌の柳龍光であった。
一方の葛城無門だって、変態数学者である加奈村狂太と美しい数式を作りあげている。
コピー技の多い無門だけど、だいたいの芸術は模倣(コピー)から始まるものだ。
この勝負は、無門が闘争のさなかに新しい芸術を生み出し、柳を失禁するほど喜ばすだろう。
この一撃で柳が倒されるとは思えない。
だが、立ち直った葛城無門なら、なにかヤッてくれる!
見学している独歩おもわず乱入したくなる新必殺技を見せてくれ!
そうなると、蘭陵王が闖入してきそうで、ちょっと心配だ。
あと、柳のTシャツが破れたところを直している件について。
柳が直したのには、なにか意味がありそうだ。
無門がなにかに気がつきそうだったが、ジャマが入ってしまったな。
逆立ち蹴りをすると、足が柳の胸の前を通る。
そこに罠があると、ちょっとヤバいかも。
週刊少年チャンピオン2021年11号
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