2021年9月18日(42号)
第162回 終の巻「この時が来るのを、ずっと待ってたんだ」

 葛城無門は蘭陵王(らんりょうおう)を楽にするため、とどめの無寸雷神を放つ!
 だが、蘭陵王は倒れない。
 蘭陵王は わずかにタイミングを外したらしい。
 まだ、蘭陵王を楽にしてやる事ができないな。
 無門は、まだ非情になりきることができないのか?

 初めての片手無寸雷神だったので仕留めそこなった。
 ぶっつけ本番は、こんなもんですね。
 だから練習が必要なのだ。

 両腕を破壊され、左足を折られた。
 それだけのダメージを受けても蘭陵王は敗北を認めない。
 このしぶとさは死刑囚並みだ。
 無門はこの瀕死の蘭陵王に無慈悲なとどめを刺すことができるのか?

「そこまでだね」

「きみの勝ちだよ、無門くん……」


 背後から蛟黄金丸が声をかけてきた。
 無門は用心深く間合いを取る。
 勝負の途中だが、黄金丸がここで交代する気らしい。
 それはダメじゃないのか?
 勝者と敗者がちゃんと確定しないと決着じゃ無いのでは?

 だが、久我重明と愚地独歩は無門にさがるように促す。
 この二人に言われたら、逆らいにくい。
 間違いなく世界最強クラスの二人だし。
 蘭陵王の家には、深い事情があるようだ。
 無門は当事者の一人なんだから、もうちょっと説明してあげて。

「この時が来るのを、ずっと待ってたんだ……」

「おれの時も、そうだった」


 蘭陵王と蛟黄金丸の親子が会話する。
 なんとなく事情を推理すると、蘭陵王は世代交代の時に父親をぶちのめす掟らしい
 厳しくムチャクチャな継承方法だ。
 蘭陵王の伯爵病体質が原因なんだろうか?

 両腕と片足を負傷している蘭陵王は背筋をつかってダッシュをかける。
 だが黄金丸は、そのダッシュを膝蹴りで迎撃した。
 そのまま、蘭陵王の後頭部を地面に叩きつける。
 これこそが、完璧なとどめだ!
 実の父親に対して容赦ないな。

『強い喜びと興奮が、黄金丸の全身を包んでいいるのがわかる。』

『声をあげて、黄金丸が、いったんのけぞってから、前に身をかがめた。』


 どうやら伯爵病の発作が出たようだ。
 落ち着いた黄金丸は蘭陵王の仮面で左側の顔を隠している。
 高校に通っていたら、黄金丸は高校生なのだろう。
 だが、もう伯爵病が発病して左右の顔に年齢差ができているっぽい。

 黄金丸は無門のことを「くん」付けで呼んでいる。
 実は黄金丸のほうが年上だったりして。
 伯爵病関連の治療で休学していたから、今でも高校に通っているのかもしれない。

 黄金丸もこれからは仮面をつけて、"ゆうえんち"を主催していくのだろう。
 "ゆうえんち"を円滑に運営するために、強さが必要なのかも。
 だからこそ、老いた父を若く強い息子が倒して蘭陵王を襲名して行く、と。

 しかし、こんなところで急に襲名されてもなあ。
 いろいろと深い事情がありそうなのは感じるんだけど。
 あれだけダメージを受けるまで待ってから参戦するって、ちょっとズルくないか?
 でも、これが蘭陵王継承の通常パターンなのだろう。
 これだと真の実力が見えにくくなっていそうだ。

 蘭陵王(父)は、きっちり敗北した。
 改めて新・蘭陵王(黄金丸)と無門が闘うのだろうか?
 さすがに無門が限界超えているから、今日はもう無理だろうな。
 今度こそ『ゆうえんち』も終幕か?


週刊少年チャンピオン2021年42号
週刊少年チャンピオン2021年42号



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・おまけ 新刊情報
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今宵の"ゆうえんち"には超級の怪物・変態が大量にいるぞ!
そして無門は予想していなかった因縁の相手と再会するのであった。
収録は、巻の九70回から102回まで!

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範馬刃牙vs炎という小兵対決が始まる!
刃牙が珍しくスピードで後れをとるのか!?
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