2024年3月21日(15号)
第25話 闇の祭典 ゆうえんち開園!

 葛城無門は師・松本太山に致命傷を負わせた柳龍光と戦うため、闇の祭典"ゆうえんち"に参加するッ!
 地下闘技場よりも過激な闘争の宴だ。
 無門は棺桶に入って開園時間を待つ。
 開園時間を待ちながら無門は主催者である蘭陵王の説明を思い出すのだった。

(1) 入園者は棺に入って、開園を待つ。棺がどこに置かれるのかは、蘭陵王が決めている。
(2) 参加者は武器の持ち込みを禁止とする。ただし、衣服や園内の物を武器にするのは構わない。
(3) 入園料の500万円はコイン1枚に替えて身につけること。コインをすべて失うと失格になる。
(4) 終了の放送が流れたら、今回の"ゆうえんち"は終わる。

 対戦相手も場所も選べないのは主催者である蘭陵王の愉悦につきあわされるって事だよな。
 無門が苦労したら、それは蘭陵王の罠だ。
 ただ、蘭陵王だって無門だけをひいきする事はないだろう。
 蘭陵王にとって推しの戦士だっているだろうし。

 対戦相手は偶然で決まる部分が大きい。
 確実に戦わせることができるのは、初戦の相手ぐらいだろう。
 つまり初戦の相手を見れば、蘭陵王の狙いも読める。

 500万円はコイン1枚に変えられて、後で換金できる。
 小説時は現金を裸で抱えていたので身軽になった!
 500万円単位を持ち歩くのは大変だよね。
 映像化による矛盾点の解消だろうか。

 "ゆうえんち"ルールの肝心な点は、武器の持ち込みを禁じている所だ。
 でも、武器の使用は禁じていない。
 武器密輸も成功すれば問題無し。
 現地で武器調達しても武器作成してもOKだ。
 器用な人なら石器で刃物を簡単に作ってしまいそう。
 この容赦なさが地下闘技場と違う所である。

 より武術的であり、まさに実戦だ。
 餓狼伝に登場する竹宮流は単純な格闘術だけではなく、薬草術まで網羅した総合サバイバル武術だった。
 まあ、本来の武術が武器の使用を前提とした生存・戦闘術なんだから当然だ。
 現代でいえばグリーンベレーSASのような特殊部隊なのだろう。

 蘭陵王も、そういった現代では発揮できなくなりそうな武術の神髄を見て愉悦(たの)しみたいのだ。
 その点では葛城無門の師・松本太山は総合武術とちょっと違うみたいなので、流派としてやや不利だ。
 桜の花を開花させられます、ってのはこの場で役にたたなさそう。
 いや、松本太山は枯れた桜を咲かせることで柳に精神ダメージを与えていたか?

 それにしても、こんなに大事なルールを直前で言うのか。
 もっと早く言ってくれれば、武器対策も考える時間があったのに。
 これも蘭陵王の罠であり、無門に対する期待なのか?

聞こえぬ最後のルール

 蘭陵王は最後に、重要なルールを伝えた。
 だが、読者には聞こえないッ!
 なぜ!?
 小説版だと聞こえていたのにッ!

 確かに、それを知っているとラストバトルがぶれる。
 私だって、小説版の感想で、この後に来るであろうラストバトルの心配を何度もしていた。
 雑念を与えず、戦いに集中してほしいという事なのだろう。
 でも、それってかなり先の話だから、読者の多くが忘れていそうだぞ。

 無門の目的は柳龍光と戦うことだ。
 余計な戦闘はなるべく避けたい。
 だが、開園となり棺から出た無門は、自分のとなりに空の棺が置かれているのを見た。
 すでに何者かが、居るッ!?

 無門の隣に配置されていたのは極東プロレス社長のゴブリン春日だった!
 極東プロレスは久我重明と闘っていて、そこに無門が割り込んで恩を売ったこともある。
 まさに因縁の相手だ!

 無門が柳と闘いたいことを知っていてなお、この配置である。
 蘭陵王の愉悦欲が凄まじい。
 まあ、無門と柳では格が違う。
 柳のほうが実力も実績も変態度も上だ。
 "ゆうえんち"という実戦で無門をもんで鍛え上げるつもりなのかも。

 ゴブリン春日は強力な指の力で人間の肉をむしり取る。
 浦安鉄筋家族でプロレスで一番痛い技は「つねり」と言ってたことがあった。
 つまり、ゴブリン春日は最痛プロレスラーなのだろう。

 強力な攻撃だけど、花山薫とすこし被っている。
 肉をむしり取るのは蛟黄金丸とも被っているし。
 さらに言えば、肉をえぐるのは柳龍光とも同じだ。

 この辺の因縁も加味して、蘭陵王は無門の隣にゴブリン春日を配置したのだろう。
 蛟黄金丸と闘うだけの資格があるのか?
 柳龍光の劣化版とも言える「つねり」ぐらいは攻略してみせろ。

 そして、蘭陵王は知らないし、未来の話なのだが……
 葛城無門の実弟・愚地克巳は超握力の持ち主である花山薫との死闘で、さらなる成長ができた。
 このシンクロニシティを活かして、無門も成長したい!

 でも、相手は強敵だ。
 まずはなるべくダメージを受けずに倒したい。
 でも、劇的に勝てばダメージ受けるのも良いのかも。
 愚地克巳だって何本も骨折られて、歯も失って、握撃くらっても、お釣りのでる成長をした感じだった。
 克巳は、その次の試合で負けちゃったんですけどね。


週刊少年チャンピオン2024年15号
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