2024年6月27日(30号)
恐竜時代からよみがえった奇跡の原人ピクル!
範馬勇次郎の遺伝子に人体改造を加えた狂戦士ジャック・ハンマー!
この二人が再び対峙する!
かつて、二人は闘い噛み合った。
ジャックはアゴを粉々に砕かれ日に二度も敗北して保存食として吊るされる。
弟の範馬刃牙に戦士として終わったと言われるほどの屈辱的大敗だった。
だが、そこからのジャックが凄かった。
復活したプロジェクトXに取り上げて欲しいほどの奮闘だ。
(BGMに『地上の星』をイメージしてください)
再度の骨延長手術を行い、身長を243cmに伸ばす。
巨人となったジャックは本部以蔵に勝負を挑んだ。
インプラントで治した歯を全損させて敗北した。
「安西先生は思った『まるで成長していない……』(語り:田口トモロヲ)」
その後、ジャックは台湾に飛ぶ。
「これだ。チタン合金製の総入れ歯だ。(語り:田口トモロヲ)」
「のちに読者は思った『台湾、関係無い』『骨延長は余計だった』(語り:田口トモロヲ)」
塞翁が馬とばかりに色々あったけど、チタン義歯が正解だったようだ。
でも、伸ばした手足は元に戻らない。
それとドーピングもやめられていないんだよなぁ。
薬をやめたら、鬼の背中が出るかもしれないのに。
とにかく、ジャック・ハンマーは強くなって戻ってきた。
人間が野生動物だったころの強靭さ、それが原人ピクルだ。
ドーピングとチタン義歯という人類の科学技術で得た強さ、それがジャック・ハンマーである。
二頭の怪物が再戦するのかッ!?
だが、ピクルは闘技場でも無く試合開始の合図も無いのに、いきなりジャックに噛みついた。
野生には、よーいどんの合図なんて無いんですよ。
ズールにだって無い。
だがジャックは不用意に背中を見せた自分のミスだと言う。
ジャックはけっこう武人ですね。
酒に酔って不覚をとる方が悪いと考えるタイプだ。
逆に言えば、背中を見せて隙だらけの奴には噛みついて良いと考えているな。
刃牙よ、ジャックと会う時は油断しすぎるなよ。
無くしたと思っていた保存食が見つかった感覚なんだろうか?
ピクルの精神テンションは今! ホームレス状態だ!
空腹! 残飯! 落ちているものでも喰うぜ!
噛まれたジャックは回転して、ピクルの噛みつきから脱出する。
この動きは本部流か!?
いや、仮にも噛みつき専門格闘技=噛道を名乗っているのだ。
噛みつくのはもちろん、噛みつかれても対応できる!
ほら、ボクシングが「パンチで攻められるのは苦手」とか柔道が「投げられると弱い」とか、言いだすと変でしょ?
噛みつきから脱出したジャックは、ピクルに反撃する。
ただの反撃ではない。
範馬勇次郎感を出しながらの反撃だッ!
「歯ァ食シバレッッ」
範馬勇次郎感、あるいは実弟の範馬刃牙みたいな一発だ。
自分だって範馬一族なんだという主張がこめられた一撃かもしれない。
ジャックの一撃でピクルは吹っ飛び、鼻血が出た。
汗は無いので、軽いダメージだな。
鼻血は汗より軽い!
殴られたピクルは跳ねおきる。
吊るしておいた保存食ではなく、倒すべき獲物だッ!
ジャックへの判断を変えたようだ。
やっぱり路上で二大噛みつき戦士が激突するのか!?
最近のジャックは、ほめられたい欲が高まっている。
この勝負を地下闘技場に持ち込んだほうが良いぞ。
負けて喰われそうになったら、助けてもらえるのも助かるし。
「そのへんにしときねぇ………」
「ご両人」
この危険なにらみ合いに割って入ったのが花山薫であった。
なんで、この場所このタイミングで仲介に入れたんだ!?
ここは花山組のシマなのか?
それとも常にピクルの動向を探っていたのか?
二大恐竜の激突と言う重圧の中に割り込める人間は、そんなに居ない。
数少ない人間のひとりが花山だ。
二人を止めるにはベストの人材である。
刃牙なら放置してデート続行しちゃうだろう。
範馬勇次郎なら自分が二人とも倒すと言い出しかねない。
パワー、気力、若干の良識を兼ね備えている花山がいてくれて助かった。
花山の仲介でこの勝負はどこに向かうのか?
改めて地下闘技場でバトルなのかも。
いや、意外とワイルドターキーで乾杯して和解しちゃったりして。
姿は見えないけど、近くに酒を持った木崎がいるだろうし。
来週は休載で、連載再開は32号(7/11)だ!
噛みつきをするジャックとピクルの闘いは流血必死で、一般人にお見せしにくい。
地域住民を守るために花山が出てきたのだろう。
このあとで地下闘技場に連れて行って、無観客試合でファイトか?
でも最近のジャックは褒められたい。
歓声のない無観客だとモチベーションが下がりそう。
いや、範馬勇次郎さえいてくれれば やる気爆上がりだ!
ここは猪狩に頼んで範馬勇次郎の影武者を用意してもらおうか。
週刊少年チャンピオン2024年30号
もっとむず痒いのはその外伝の方が今の原作よりメチャクチャ面白いというところ、、、