2024年8月29日(39号)
第6部 第28話「白亜紀の耐久力(タフネス)」 (1355回)

 ジャック・ハンマーvsピクルの噛みつき対決 part2だッッッ!
 近代科学vs太古野生の対決だぞ。
 ドーピングや骨延長、チタン義歯など先端科学で武装しているのがジャック・ハンマーだ。
 対してピクルは白亜紀の原始人と言う無茶な野生戦士である。
 対照的な二人だが、ともに噛みつき攻撃をする所が共通している。

 過去に闘った時は、ジャックがピクルに1日で2敗した。
 おまけにピクルに保存食として吊るされる屈辱をうける。
 だから、この試合はジャックの復讐戦(リベンジマッチ)だ!
 今度はジャックがピクルを吊るす番だ!

 いつものジャックは、噛みつきを前提とした構えをとる。
 両手は相手を掴むために開く。
 だが、今回はわきをしめて両手を小さく固めた打撃の構えだ。
 ジャックが最初から積極的に打撃で攻めるのは珍しい。
 前回はいつのもスタイルで闘って敗北したので、違うパターンで行く気か?

 ジャックは、ここからジャブを打つ!
 二度の骨延長手術で243cmとなった長身を活かした一撃だ。
 充分に踏み込んでいるし、ジャブではなく左ストレートだな。
 打たれたピクルは後方に吹っ飛ぶ!
 ジャック211kg、ピクル130kgあまりという体重差が影響しているか?

 ジャックは追撃の左ジャブを連打する。
 長身選手なら圧倒的なリーチを活かした攻撃に徹するのが手堅い。
 セーム・シュルト(212cm)みたいに手堅すぎて塩っぱい試合になるけど、必勝法だ。

 ジャックは勝利への執念が強いと言っていた。
 勝つためなら尻穴だって晒す。
 よろこんで晒す。
 むしろ晒したい。

 でも、手堅い必勝法は取らなかった。
 手堅い試合は驚きも無く、お客さんが沸かない。
 尻穴ならいくらでも積極的に晒せる。
 でも、ため息とブーイングは受けたくないって事だろうか?

 だが、今は安全策で闘っている!
 勝利のために噛みつきすら封印したのか?
 いままで手堅くいかなかったのは、強敵用の秘密兵器なのかも。
 相手に研究されると言う事は勝率を下げる原因になる。
 たとえば、宿禰のアバラ投げも何度か出すうちに対策されてしまった。

 もっとも、ピクルは相手の研究なんてしないだろうけど。
 ここで出しちゃったから、刃牙は対策してきそうだな。
 ジャックの戦闘スタイルには、まだ引き出しがあるのか?

 ジャックはピクルに左ジャブを連打する。
 ピクルが突っ込んできたら、右ストレートを打ち込んで突き放す。
 理想的アウトボクシング戦法だ。
 これで相手に小さなダメージを蓄積させて、じわじわと削り殺す!
 お客さんにも緩慢な苦痛を与える変化の少ない展開だぞ。

追撃の左ハイキック

 だが、ジャックは突き放す右ストレートの後に追撃の左ハイキックを放った。
 ちょっとサービスした!
 塩に徹しきれなかったか!?
 ジャック、まだまだ甘し!

 このハイキックは、股間に命中していると思ってしまった。
 だって、ピクルのヒョウ柄パンツに衝撃あるし!
 勝つためには手段を選ばないジャックは、ついに睾丸狙いと言う高級コールガールに手を出してしまったのか!?
 と言うのは私の早とちりでした。
 ちゃんと顔に当てています。

 これは必殺ゴールデンチャンスを見逃したとも言える。
 尻穴を広げて見せても勝ちたい男が、なぜ金的打ちをためらうのか?
 ジャックは目潰しもしないし、意外とクリーンファイターなのかも。
 噛みついている時点で、クリーンには見えないけど。

 これだけの打撃を受けてもピクルは白亜紀スマイルを浮かべている。
 ダメージ無し!
 白亜紀の耐久力(タフネス)だッ!
 弱体化しているとはいえ、野生に打撃は通じない!?

 そして、約束通りに花山薫が2人の試合を見届けていた。
 バキ世界屈指のタフネスと言えば花山薫だ。
 タフネスの花山は、この試合をどう見ているのだろう。
 だれかインタビューしてほしい。

 今日の花山はひとりで観戦している。
 最近の花山は木崎をお供に連れていないのだろうか?
 刃牙が「花山さんは、遠くにいても目立つね」とか言って隣に立って話しかければいいのに。
 花山の心の内は明かされるのだろうか?

 ピクルの種族は四足歩行時期があって首の骨が太い。
 なので頭が揺れず脳も揺れない。
 頸椎の強さは打たれ強さになる。(吉福康郎『最強格闘技の科学』)
 やっぱ、金玉蹴っときゃ良かった。

 ピクルを打撃で倒すのは、ムリか?
 ならば、関節技や締め技で倒すッ!
 いや、ジャックなら やっぱり噛みつきだッッ!
 ここからが、本当の噛みつき対決かッ!?
 次回につづく。そして、次号は休載だ。


 ピクルがさっそく鼻血をだした。
 という事は、多少はダメージがあるようだ。
 でも汗は流していないので、まだ余裕だな。
 攻撃が通じなかったジャックも汗を流していない。
 2人とも、まだ余裕ですね。

 やっぱり勝負は噛みつき始めてからだろうか?
 ジャックのチタン義歯がどれぐらい通用するかで試合の流れが決まるだろう。
 武蔵に斬られて帰っていった経験のあるピクルは、刃物のようなダメージで戦意喪失するかも。
 やっぱり 噛んでこその噛道であり、噛んで駄目なら噛道破れたりだ。

 噛みつき失敗なら、基本にかえって皮膚の弱そうなところを狙うのも良いんだけど。
 野生動物なら性器狙いだ。
 ジャックの最終兵器は、股間に噛道しかあるまい。
 尻穴を晒してまわれる男は、尻穴に噛みつくことができるのか?


週刊少年チャンピオン2024年38号
週刊少年チャンピオン2024年39号


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