2024年10月3日(44号)
現代ドーピング戦士ジャック・ハンマーvs白亜紀ワイルド戦士ピクルの試合だ!
ともに噛みつきファイターの試合は序盤からジャック優勢である。
しかし、ピクルがダメージを受けているようには見えない。
ジャックの攻撃はちゃんと効いているのか!?
一抹の不安を残しつつ、ジャックがマウントポジションをとった。
近代の総合格闘技において圧倒的に有利と言われるのがマウントポジションだ。
この状態からなら、一方的に自分の攻撃を叩きこめる。
まさに攻撃のボーナスタイムだ!
ここでジャックが出した攻撃が鉄槌だ!
『空手 拳法における』
『最強の「手技」とは何か…?』
『「鉄槌」である』
何が強力なのかは状況に応じて違うから断定しにくいけど、とにかく強いのが鉄槌です。
手の甲を当てる裏拳よりも強力だ。
正拳や裏拳よりも拳を痛めにくいので思いっきり叩ける。
拳での打撃を計測すると、素手よりもグローブをつけたほうが高い威力となる。(吉福康郎『最強格闘技の科学』)
それは拳を痛める心配なく思いっきり叩けるからではないかと推測されていた。
格闘技でも心理的安全性(ここでは「リスクを恐れず挑戦できる環境」)が重要らしい。
人類最初の道具にして武器は握斧(ハンドアックス)だという。
石を握って上から下に叩きつける。
鉄槌と同じ動きだ。
原始の動きと攻撃は、シンプルで力強い!
話が脱線したが、ジャックは鉄槌を連続で叩き込む。
人間なら脳震盪を起こして勝負ありだ。
デントラニー・シットパイカーですらズールに殴られ3コマでKOする。
打撃慣れしているはずのムエタイ選手ですらダウンするのだ。
ちなみに刃牙もズールに鉄槌を喰らいまくったけど、わりと平気でした。
今回打たれているのは原人ピクルだ。
恐竜に踏まれても噛まれても死なない頑丈なピクルである。
武器無しの鉄槌などネズミが尻尾をペチペチ叩きつけている程度のものだろう。
そう思うけど、ピクルのリアクションが薄いので良く分からん。
ピクルは、脳震盪を起こしているような雰囲気もある。
でも汗かいていないから、あまり効いていないな。
出血も少ない。
あれだけ殴ったのに鼻血もめだたないぞ。
やっぱり、あまり効いていないようだ。
ここでジャックはチタン義歯をギワと光らせる。
マウントポジションからの噛みつきだ!
ズールも刃牙をパウンドや頭突きで倒しきれないと思ったのか噛みつきに移行した。
これが野生の容赦ない攻撃かッ!?
さすがのピクルも思わず変顔だッッ!
ジャックはピクルの顔の左側を噛み切って、はがす!
かつてピクルにはがされた顔の皮の仕返し意趣返しか!?
肉がモロ見えだ。
あたりまえだけど、血も出ているぞ!
だが、見た目のグロさは強いけど、ダメージ弱めじゃね?
やっぱりピクルは汗をかいていない。
ズールみたいに首を噛めば良かったのに。
この辺がジャックの優しさなのだろうか?
範馬勇次郎の教えである「噛みつきは頸動脈を狙え」を実践できていない。
そしてジャックはマウントをといて立ち上がる。
みずから有利なポジションを捨てた!?
起き上がって反撃の噛みつきをしようとするピクルを左の蹴りで突き放す。
やっぱり長身を活かしたアウトレンジ戦法に戻したのか?
マウントじゃダメですか?
ジャックはマウントでジワジワ削らずに展開を変えた。
ちょっと決着を焦っているのかも。ジャックの行動が謎だ。
そしてピクルのダメージ具合も謎です。
謎が謎を呼ぶ砂煙地下格闘場ミステリー原人噛みつき殺人事件は次回につづく!
たぶん、次回も解答編じゃあ無いぞ。
ジャックは何を考えているのだろう?
マウントポジションは不安定だから逆転されるのを恐れたか?
いや、マウントポジションは相手と接触しているのでピクルの噛みつきをおそれた。
例えば鉄槌した腕を掴まれて手首に噛みつかれるのは、嫌だろうな。
次に考えられるのは、鉄槌ですらあまり効いている感じがしなかったのでプラン変更した。
普通ならマウントポジションから寝技に移行するのもありだ。
でも、打撃が効いていないと寝技に入るすきが無いのかも。
ジャックは打撃の方が得意なので、寝技に入りたくなかった可能性もある。
あとは、マウントポジションは相手との距離が近いので、ピクルの体臭が耐えがたく臭かった。
目に染みるような臭さかも。
試合前に風呂へ行ってほしかった。
ジャックは、噛みついてはがしたピクルの肉を吐き捨てている。
臭くて、不味かったのかも。
宿禰の小指は建築資材みたいだと言いながらも完食している。
ピクルの頬肉は建築資材以下ですか?
不潔は噛みつき対策として有効だ。
刃牙は今日から風呂禁止で行こう!
週刊少年チャンピオン2024年44号
ジャックの目的は自分が受けた屈辱以上の屈辱にピクルを慟哭させる事なので、徹底的にピクルの手を攻略してみせ、その上でピクルを食い違っては食べずに吐き捨てて『保存食』と扱われた返しに『食うに値しない獲物』と扱うのかもしれませんね。
わざわざ攻撃のチャンスを与えてはカウンターで切って落としているのは、ピクルに無力感を味わわせるのが目的かも。
奇しくも、刃牙がピクルにやった攻略法に似ていますね(刃牙は肉体的ダメージでは撃破不能と判断して、トリックでピクルの攻撃を無効化しつつ耐久力を無視して苦痛を与える技で動揺させ続けて心を折った)