2024年10月31日(48号)
第6部 第32話「叫喚」 (1359回)

 格闘サイボーグ ジャック・ハンマーvs白亜紀の原人戦士ピクルも決着が近いか!?
 ピクルが血の噴水を出して大ピンチだッ!
 と言うのが前回の引きだったので、話を巻きもどす。
 またかよ!

 ジャックはピクルの上腕に噛みつく。
 刃牙と花山は、ぼ~っと見ているが徳川さんの表情だけが厳しい。
 なにか不満があるのだろうか?
 ピクルが本気を出さないうちに敗北してしまいそうだから不満かな?
 もっと必死に戦う戦士たちが見たい!

 ジャックは噛みつきながら、ピクルの腕を引く!
 なんと噛みつきながら投げだ!
 噛みつき一本背負いかッ!?

 通常の投げは手・足・腰などをつかって投げる。
 だが、ジャックは口と言う独自ポイントを使って投げられるぞ!
 これが噛道の投げ技だ!
 投げと噛みつきの複合技である。

 ジャックの投げにピクルが踏ん張る。
 ピクルが一筋の汗を流した!
 ジャックの攻撃で初めだッ!

 前に汗をかいたときは、ジャックの攻撃がティラノサウルス似と思っての汗だった。
 いわば回想汗だ。
 今度の汗はダメージ予感汗である。
 ついにピクルがダメージ汗を流した!

 ピクルは踏ん張り切れずに投げ飛ばされる。
 ついでに左腕を噛みちぎられた。
 投げ+噛みつき=大ダメージだッ!

 でも、恐竜に踏まれたり噛まれたりしていたピクルならダメージは少ないはずだ。
 たとえ血の噴水をあげても余裕だろう。
 と思っていたが、ピクルが叫喚(ほ)えたッ!
 さすがにこれは痛かったようだ。

 ピクルが汗を流している!
 怒っているぞ!
 戦意喪失はしていないが、動揺するぐらいのダメージだった。
 もう寝ぼけては居られない!

『うおおっとォ……ッッ!!?』
『今宵初めて見せる――』
『あからさまなファイティングポーズだァッッ』

 ピクルが構えた!
 拳ではなく、爪と牙で戦おうとする野生的なスタイルだ!
 そして、いきなり飛びかかるッ!

 ジャンプして襲いかかるのはネコ科の猛獣のような狩猟スタイルだ。
 格闘技や武術にはあまり見ない動きかも。
 飛び蹴りとかスーパーマンパンチみたいな大技だ。

 だが、ピクルは恐竜時代の狩猟者である。
 ジャンプして正面からジャックに迫った。
 凄い跳躍距離なのかも。
 両手でジャックの頭をホールドする。

 ジャックが妙にあっさり捕まったぞ。
 なにか作戦があるのか?
 いや、予想外の動きで虚を突かれたようだ。
 この状態からピクルがついに攻撃する!

『ひっ掻きダッシュッッ!!?』

『ひっ掻きダッシュッッ!!?』

 これまた人間には無さそうな技だ!
 野性的と言うか、なんか犬っぽいッッ!
 ちょっと可愛いかッ!?

 これにはジャックも血まみれです。
 汗も流しているので、ちゃんと効いているし、痛そう!
 人間の皮膚は弱い。
 オリバのように粗塩をすりこんで鍛えておけば良かった。

 ジャックの流血を見て、ピクルは歓喜している。
 反撃ができて嬉しい!
 だが、油断しすぎだッ!
 汗を流しつつジャックはピクルの右腕関節を極める!
 関節技はピクルにも有効か!

 と思ったけど、すぐ右腕に噛みついた!
 ジャックが容赦ない噛みつきだ。
 再び血の噴水警報か!?
 ピクル、異世界にて死す!?
 二連休した後なので、来週も休載して再来週の次回につづく!


 ピクルは本気出すのが遅かった!
 このまま敗北の可能性もありそうだ。
 ちょっとジャックを引っ掻いたぐらいで喜んでしまうなど、ピクルはメンタルが弱い。
 異世界に迷い込んでしまったので、弱体化してしまったか。

 ただ、ジャックもピクルを攻略しかねている。
 関節技でとどめを刺さず、噛みついた。
 噛みつきが効いたという安心感があるのだろう。
 逆に言えば、関節技で倒しきれないという予想もあったのかも。

 ロングレンジからの攻撃、投げ技、顔面にローキック、噛みつき、と色々仕掛けた。
 やっぱり噛みつきが一番効いている気がするのだろう。
 だがピクルも噛みつき強者だ。
 最後は噛み合いで勝負を決めるのだろうか?
 そうなったら、チタン合金の強度で勝てるッ!


週刊少年チャンピオン2024年48号
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