バキ

バキ道 127話「飛ぶ」感想


2022年6月30日(31号)
第5部 第127話「飛ぶ」 (1304回)

 範馬勇次郎がなんか優しい!
 そんな勇次郎の優しさに触れているのは蹴速だ。
 優しく強さを試されているぞ。
 この優しさはいつまで続くのか!?

 今回は蹴速の独特フォームの蹴りがカラー表紙だ!
 書き下ろしじゃないのが、ちょっと残念ですね。
 やっぱこの独特なフォームは蹴速の特徴なのだろう。
 宿禰が肋骨を掴んで投げるというオリジナルを持っているように、蹴速も変な蹴りというオリジナルを持っている。

 本編では蹴速の蹴りを範馬勇次郎が足で挟んだところからだ。
 蹴りが捕まった状態なので蹴速が焦るのかと思ったが、わりと冷静だ。
 やはり、蹴速はなかなかの胆力を持っている。
 修羅場経験も豊富なのかもしれない。

「まずは飛んでみますか」

 膠着状態から蹴速が動いた。
 左足を掴まれているのなら、右足で蹴れば良い!
 蹴った足を掴まれたときの定番行動である、『軸足でジャンプしてから、軸足で蹴りに行く』だ。
 でも、これだと捕まっているほうの足を振られたら空中でバランスを崩して地面に落下しそうだ。
 そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

 蹴速は軸足で蹴りに行く。
 と見せて、勇次郎に捕まっていた足をさらに蹴り上げる。
 空中から空中に勇次郎を持ち上げ、天井に叩きこむ!
 って、ええ~~!?
 何が起きた!?

 軸足でジャンプした運動エネルギーを勇次郎に乗せて、天井まで蹴りこんだらしい。
 僧帽筋を切られて腕が使えなくなった宿禰が相手を抱えてジャンプすることで投げの高さを補ったみたいな感じだ。
 片足ジャンプで勇次郎を運んだというあたりが凄い。
 自分と相手、二人分の体重を片足で持ちあげる事ができるんだから、両足ジャンプなら4人分までイケる?
 イスタスに関節技を極められながら、片腕で二人分の体重を支えてジャンプした克巳には負けるかもしれないけど。
 それでもただ事ではない脚力だ。

 天井に叩きつけられた勇次郎は、そのまま天井を破って落ちてこない。
 どうなっているんだ?
 さすがの範馬勇次郎もビックリだろうな。
 と思ったら、背後から範馬勇次郎が声をかけてきた。
 いつの間に移動したんだ?

「旧い屋敷ってのは」
「抜け道が多いものだ」

 静かに移動してきたらしい。
 天井に叩きつけられるというのは、ちょっとした失態だ。
 クールな帰還でミスを誤魔化した感じか?
 余裕ぶっているけど、内心屈辱に燃えたぎっていそう。

 勇次郎って地上最強と言われている割に、こそこそと侵入するの得意だよね。
 刃牙の家に侵入する時だけかもしれないけど。
 おかげで侵入や抜け道に詳しくなったのだろう。

「あれも出したい………
 これも使用(つか)いたい……」

 引田天功なみの脱出を見せた範馬勇次郎に蹴速が感動しちゃっている。
 自分のもつ技をあれこれ試したい!
 まずは足で正拳を作る!
 足の指をグーにした蹴りだ!
 これは烈海王と同じ蹴り技だぞ。
 中国4000年に、どこかで追いついていたらしい。

 だが、勇次郎は姿が消失したようにかわし、後ろ蹴りで蹴速を蹴り上げた。
 すさまじい勢いで蹴速は天井に叩きこまれて、天井を突き抜ける。
 やっぱり勇次郎は天井に叩きつけられたことを恨んでいたんだろうか?
 同じことをして留飲を下げたようだ。
 範馬勇次郎は地上最強だけど、鷹揚に構えることができない人ですね。

 勇次郎が叩きつけられてできた穴は円形に近い。
 だが、蹴速がぶつかってできた穴は人型に近いようだ。
 蹴速がぶつかった速度のほうが速いので、天井板が綺麗に破れたってことでしょうか。
 蹴りの威力は、勇次郎のほうが上らしい。当たり前と言えば当たり前なんだけど。
 しかし、天井が低すぎないか?

穴の形が違う


 蹴速は天井裏でのびているのか、出てこない。
 と思っていたら警備隊長・加納秀明がやってきて、蹴速が帰ったと告げる。
 蹴るのだけでなく、逃げるのも速い!
 範馬勇次郎の魔の手から無事に逃げ出せたようだ。
 技を試したいと言っていながら、やっぱ無理となったようですね。
 だが、逃げ足も実力の内だ。

 大きなダメージを受けないうちに逃げるのは、なかなかセンスが良いぞ。
 いや、逃げる時の姿を見ていないから、本当にダメージ少ないか不明ですけど。
 本当はもっといろいろな技を試すつもりだったけど、思ったより強烈なのを喰らっちゃったので早退したのかも。

 なんにしても、蹴速は五体も尻も無事だったようだ。
 かなりの偉業だ。
 蹴速はけっこうやり手ですね。
 範馬勇次郎の試しが終わったところで次回につづく。

 これで次回から、刃牙vsジャックの再戦に話題が戻るのだろうか?
 だが、蹴速という新手の参加があったのだ。
 第二回兄弟対決に蹴速が割り込んでくる可能性がある。

 さらに宿禰も出てくるかもしれない。
 先の読めない展開になってきたぞ。
 そして、金竜山の計画は終わっているのだろうか?
 地下闘技場で相撲を貶めても世間は変わらないよね。
 日本が相撲に支配される計画とか準備していそうで怖いな。


週刊少年チャンピオン2022年31号
週刊少年チャンピオン2022年31号



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・おまけ感想
『RIZIN』朝倉カンナvs『バキ道』板垣恵介 格闘技対談!(2019/4/17)
板垣恵介 × 堀口恭司 頂上対談!(2019/6/12)
座談会『高橋ヒロシ×板垣恵介×浜岡賢次』(2019/7/25)
板垣恵介×板垣巴留 親娘 異種格闘対談(2019/9/26)
『激レアさんを連れてきた。』に板垣先生が出演(2019/10/30)
板垣恵介 堀口恭司 対談FIGHT!(2021/3/25)

『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』感想を、まとめ中です。

・おまけ 新刊情報
バキ道13巻 バキ道13巻が発売される!
ジャック・ハンマーが噛みつきをメインにした戦闘術・噛道を立ち上げた!
噛道、初戦の相手は野見宿禰だ!
古代相撲と噛道の移植対決が激しく熱くなる!
13巻は110話から118話までッ!

小説 ゆうえんち -バキ外伝-5 小説 ゆうえんち -バキ外伝-5巻が発売される!
格闘大河ドラマゆうえんちが、ついに完結する!
クライマックスはもちろん、葛城無門vs柳龍光だ!
だが、それだけでは終わらない。
衝撃のラストで座り小便を漏らすなッ!
収録は、巻の十六133回から!

バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 4巻 バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 4巻が発売だ!
オーガとの死闘もクライマックスだ!
さらに烈海王の異世界バトルは続くぞ!
2巻は25話から32話まで!

新・餓狼伝 巻ノ五 魔拳降臨編 小説の感想もあります
新・餓狼伝2感想新・餓狼伝3感想新・餓狼伝4感想新・餓狼伝5感想
獅子の門 雲竜編 感想獅子の門 人狼編 感想

バキ道126話 感想追記4

追記4 (22/6/29)
バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 武尊選手との対談は載せつつ、連載は休むという荒業を見せてくれたバキ道である。
 次号はセンターカラーなんですけど、また休むという心配が残る。

 センターカラーは載せつつ本編は休載という奇跡を起こしたら、伝説になってしまうぞ。
 連載の内容とは別のところで緊張感が生まれてしまっている。
 ここで休載になったら、まあショックだけは大きいな。

 板垣先生はショックやインパクトを与える展開を心掛けているそうです。
 最近は会心の一撃が出にくくなったから、妥協せずに休んでいるのだろうか?
 刃牙と勇次郎の親子喧嘩に決着がついちゃったから、やる事無くなったという面もあるんだろうな。

 ここで新たなショックを与えるには、やっぱ新キャラの衝撃なんだろうか?
 宿禰の再利用と蹴速のデビューが当面のショック要員か?
 個人的には復活を示唆された死刑囚たちの復活が見たいな。
 敗北を知ったことで人は強くなれるのか?
 今度は勝利を知るために死刑囚がリベンジする!
 そんな展開でどうでしょうか。


週刊少年チャンピオン2022年31号
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バキ道126話 感想追記3

追記3 (22/6/22)
休載だ。「業」だなあれは
休載だ。「業」だなあれは。

 今週の『バキ道』は定期の休みです。
 代打の『バキ外伝 ゆうえんち』があるのでマシなんですが、先週も『バキ道』休載だったんだよな。
 さすがに最近の『バキ道』はスローペースだ。
 作中の展開も遅いが、掲載ペースも遅い。

 『刃牙シリーズ』はどのキャラとどのキャラを闘わせるかというカップリングを考えるだけで無限の可能性がある!
 と言う趣旨の発言を板垣先生はしていました。
 ジャックが全方位に喧嘩を売っていたのも、その流れだろうか。
 でも、新キャラの蹴速を投入しているのでキャラが足りなかったのかもしれない。

 カップリングで悩んでいるのか、別件で悩んでいるのか?
 どちらにしても板垣先生も悩んでいるのかも。
 ならば、投入するのか?
 武尊と那須川天心をモデルにした新キャラをッッ!
 贅沢な噛ませ犬にされそうだけど。



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バキ道126話 感想追記2

追記2 (22/6/16)
月に3回休載するなんて!
「月に3回休載するなんて!」

 来週も安定の休載なので、連載再開は次々号になります。
 う~ん、ほぼ月刊連載か。
 今週は対談もあるし、休むことは無いだろうと思っていた所に休載だ!
 でも、対談は載っているぞ!

● 板垣恵介 先生×武尊 選手 対談

 板垣先生とK-1王者武尊の対談だ!  那須川天心選手との試合が決まった武尊選手である。
 まさに日本キック界の頂上決戦だ!

武尊:最初に(天心に)対戦表明をされてから7年くらいかかりましたね。

 7年越しの実現と言っていますが、もうそんなに時間がたったのか。
 異なる団体の王者同士ってのは負けた時に団体が受けるダメージがデカいので、なかなか実現しないんですよね。

 那須川選手と武尊選手は共にバキファンなので、バキファン立ち技最強決戦でもあるのだ。
 なんと贅沢な試合だ。


武尊:最後はメンタルの勝負かなと。なので、僕は「刃牙」シリーズのキャラでは柴千春が好きなんです(嬉しそうに)。

板垣:こんなヤツが出てきたら絶対にウケるっていう、存在し得ないメンタルね。「フルマラソンを当日まで一切トレーニングせずに、根性だけで勝ってみせる」

 根性だけで闘う柴千春が推しキャラらしい。
 確かに身体能力では格闘士の平均に届いているのかも怪しい柴千春だけに、根性が凄いぞ。
 肉体が優れている花山よりも、根性だけで闘っている感じがする。
 そして、武尊選手も根性で闘う時があったそうだ。
 K-1ワンデートーナメントで――――

武尊:そのまま決勝に上がって、折れた手と折れた足で勝って優勝したんです。

武尊:グニャグニャの拳で殴って優勝しました。その時はちょっと柴千春をイメージしながら(またしても嬉しそうに)。

 拳と足を骨折しながら闘って優勝した!
 漫画みたいな事を現実にやっているッ!
 むしろ、漫画でやったらリアリティーが無いと言われそうな無茶な事だぞ。
 柴千春の根性をリスペクトして乗りきったと。
 リアルグラップラーだ。

 柴千春は今後も出てくる予定らしい。
 出てくるのは良いんだけど、誰と闘うんだろう。
 宿禰みたいな筋肉の怪物は根性だけじゃどうにもならない相手と言う気がする。
 根性でマラソンは走り抜けるかもしれないけど、根性で300kgを持ち上げる事って無理だよね。
 相性の良い相手が欲しいところだ。


板垣:俺はあのフォームを描くために、何度もあのポーズを撮影しながらやったけど、ものの10秒ぐらいしかできないもんな。キツいよ、あれは。だからあれを試合の最中にやることは、ホントにマイナスでしかない。

 トリケラトプス拳の構えについて。
 板垣先生、自分でやっててきつかったのかよ!
 まさに特殊な訓練をしたプロの行う構えなので一般人はマネしないでくださいだ。

 天心選手と言えば、試合中にトリケラトプス拳をやった事で有名(?)だ。
 武尊選手は、天心選手の真似と言われそうだからやらないと言っている。
 だが、もしかしたら、両者トリケラトプス拳の構えをとるシーンがあるかもしれない。

 いや、無いか。
 マイナスでしか無いと作者に言われているもんな。


武尊:あのー、僕、夢がありまして。「刃牙」のなかに出たいっていう夢があるんですけど

板垣:あのね、総理大臣になったら間違いなく描くよ。アメリカ大統領とかな。

 おぉい!? 板垣!?
 どういう無茶振りだよ!
 総理大臣はもちろん、アメリカ大統領とか無理すぎ。

 バキに出たいとの事ですが、噛ませ犬になる可能性が高いので、ちょっと怖いな。
 だが、今後の展開で出てくるかもしれないのでちょっと期待だ。
 バキ世界は若い選手が少ないので、出てきてくれれば大歓迎ですよ。
 2022年6月19日に行われる武尊選手と天心選手の試合も大期待だ!



週刊少年チャンピオン2022年29号
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バキ道126話 感想追記

追記 (22/6/15)

 勇次郎と蹴速が絡み合っている!
 やっぱり今日の勇次郎は優しい。
 少し前の勇次郎なら、蹴速の蹴りを踵落としのカウンターで切って落としていたところだろう。
 勇次郎にも心境の変化が起きたようだ。

 最近の勇次郎に起きた変化と言えば、お供のストライダムが居なくなった。
 範馬勇次郎のお供であり接待役がキャプテン・ストライダムだ。
 つねに範馬勇次郎によりそってきた腹心が消えたのは如何なる訳だろう。

 ストライダムは惰性で側にいる訳じゃあない。
 毎年契約更新のために強さを勇次郎に見せる必要がある。(範馬刃牙23巻 188話
 最近、契約に失敗したのだろうか?
 毎年すばらしい品質を誇るボジョレ・ヌーボも時には「近年まれにみる大失敗。これを飲むぐらいなら、酢を飲んだほうがまし」ぐらいの失敗をすることもあるだろう。
 ストライダムも「キャプテン(大尉)を取り下げて、二等兵からやり直すべし」ぐらいのダメダメだったのかもしれない。

 ちなみに、範馬刃牙23巻以前も以後も、ボジョレ・ヌーボは毎年当たり年のようです。
   1998年「10年に1度の当たり年」
   1999年「品質は昨年より良い」
   2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
   2001年「ここ10年で最高」
   2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
   2003年「100年に1度の出来、近年にない良い出来」
   2004年「香りが強く中々の出来栄え」
   2005年「ここ数年で最高」
   2006年「昨年同様良い出来栄え」
   2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
   2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
   2009年「50年に1度の出来栄え」
   2010年「2009年と同等の出来」「今年は天候が良かった為、昨年並みの仕上がり。爽やかでバランスが良い」
   2011年「2009年より果実味に富んだリッチなワイン」「出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい」
   2012年「ボジョレー史上最悪の不作」「糖度と酸度のバランスが良く、軽やかでフルーティーな仕上がり」
   2013年「みずみずしさが感じられる素晴らしい品質」
   2014年「2009年の50年に一度のできを超える味わい」「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
   2015年「今世紀で最高の出来」
   2016年「エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい」
   2017「豊満で朗らか、絹のようにしなやか。しかもフレッシュで輝かしい」
   2018年「2017年、2015年、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう」「理想的な条件の下、すばらしいヴィンテージへの期待高まる」
   2019年「天候などの条件は厳しかったが、有望で生産者のテクニックが重要な年」「バランスのとれた味で、適度な量と高い品質のワイン」
   2020年「極めて早い成熟と乾燥した夏による、究極のミレジム(ヴィンテージ)」「非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり」
   2021「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」


 ストライダムにダメ出ししたものの、範馬勇次郎も寂しくなったのだろう。
 やっぱり付き人や、アシスタントや、小姓が居たほうが便利だ。
 勇次郎だって飯は食うし、会計で小銭を出したり受け取ったりもするだろう。
 範馬勇次郎が財布からちまちまと硬貨を取り出すのは、本人にとっても嬉しくない事態だ。

 そんな訳で新しい接待役が欲しくなったのかもしれない。
 蹴速は器用そうには見えないけど、宿禰より良さそうに見える。
 勇次郎は蹴速に強さを見せつけて、下僕と言う名の弟子にするつもりかも。
 そうなるとストライダムが嫉妬してしまいそうだ。
 なにやら愛憎渦巻く展開になりそうな気がしてきたぞ。


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バキ道 126話「相踏み合いましょう」感想


2022年6月9日(28号)
第5部 第126話「相踏み合いましょう」 (1303回)

 範馬勇次郎が蹴速なる男の強さを試す!
 昔の勇次郎なら「喰うぜ」とか言って、ドキャッっと叩き潰すのだろうが、今日は妙に優しい。
 ダメージが少なめの蹴りで蹴速の鼻を打ち抜き鼻血ブーにさせるぐらいだった。

 鼻血プシャーな蹴速は両人差し指で鼻の根元を押さえて止血した。
 これはかなりの鼻血経験者だな。
 山に籠って、ひたすら岩を蹴っている人間じゃあ無い。
 蹴ったり蹴られたりして、流血してきた男のようだ。

 蹴速はハンカチを取り出して鼻血をぬぐう。
 紳士だ!
 ハンカチ王子ならぬ、ハンカチ力士だよ!
 噴ッと血を飛ばすだけの格闘士が多い中で、ハンカチを使うとは。
 蹴速は意外と都会的なセンスの持ち主なのかもしれない。

「「地上最強の生物」」

 範馬勇次郎の神速蹴りを喰らって、蹴速は相手が"地上最強の生物"であると認識する。
 蹴速が日本書紀からつづく伝説の存在なら、範馬勇次郎は現代の都市伝説的な伝説の存在だ。
 伝説同士が奇跡の対面したわけだ。

 でも、ちょっと気がつくのが遅かったかも。
 蹴られる前に気がついて欲しかった。
 危機察知能力が、やや低いか?
 蹴速は強敵と戦った経験が少ないのかも。
 世の中には経験したことのないほどの強敵もいるのだ。

「なんたる僥倖か…」
「地上最強を肌に触れる機会を」
「ご本人自らが与えてくれている」

 蹴り合うのかと挑発する勇次郎に、蹴速が応えたッ!
 あれだけの蹴りを見せられていながら、まだ挑戦する気になるのか!
 メンタル強いな!
 いや、実力差が分からない、おバカなだけという可能性もありますが。

 勇次郎が優しく攻撃してくれるのは、レアなんだから無傷のうちに帰るのが吉なんですよ。
 この優しさがいつまで続くのか。
 ロシアンルーレットなみに危険な賭けだ。
 だが、確かに地上最強を体験できるまたとない機会であることに間違いは無いのだけど。
 戦士ならば、勝負の一択か?

「ぜひ相踏み合いましょう」

 蹴速が受けた!
 すかさず範馬勇次郎が両腕を持ち上げる。
 背中に鬼が浮かび上がる本気の構えだ!
 勇次郎が本気になっている!?
 蹴速とは、そこまでの強さなのか!?

 対する蹴速は両手を合わせ、手の平を上に向ける。
 手に武器は無いと見せる相撲の所作のようだ。
 そして、構える。
 やや腰を落とし、両手は広げて前に出す。
 独特の構えだ。

蹴速の構え

 上半身が前屈気味なので蹴りを出しにくそうだ。
 蹴速なのに、蹴りを捨てたのか?
 拳を握っていないので、掴む前提だろうか。
 座って立ち合いを始めるの前の古代相撲は、こんな構えだったのかもしれない。

『所作 振る舞いは 確かに相撲じゃが――』
『「構え」と動きは 相撲に ほど遠く』
『「打撃系」そのものだ』

 徳川光成の見立てでは、相撲っぽいけど打撃系らしい。
 見巧者である徳川さんが言うからには間違いないのだろう。
 手を広げているけど、重心などが打撃なのかも。
 そう考えると両手を伸ばしているのは蹴りの間合いを取っているのかもしれない。
 ガードの位置によって、相手の間合いも変わるのだ。

 ここで蹴速は蹴りの素振りを行う。
 蹴りのフォームも独特だ。
 足の裏で外側から内側に蹴りこむ感じか?
 空手には内回し蹴り、外回し蹴りのように足で受ける払う技もあるのだが、同様の受ける技かも。

 相撲では胸や腹への蹴りが禁止になった。
 その禁じ手である蹴りを独自進化させた技なのかも。
 蹴速は多彩な蹴り技をシャドーボクシングのように放ちまくる。
 まるで足で行うボクシングだ!
 いや、ボクシングが手で行う古代相撲蹴りか???

 デモンストレーションを見せた蹴速がいよいよ攻撃にうつる。
 上半身を起こした!
 これは蹴りやすい構えにかえたって事だ。
 行く気だぞ!

「我――」
「ひたぶるに力比べせん」

 まさに日本書紀で当麻蹴速が言ったセリフそのままだ!
 やはり、この蹴速は当麻蹴速の後継者か!?
 そして、範馬勇次郎に蹴りこむ!
 左の前蹴りか!?
 軸足も移動しているので、全身で突っ込む蹴り技だ。

 だが、勇次郎に足で受け止められた。
 受けるというか足で絡んではさみ取っている。
 蹴速の蹴りが捕まった。
 相踏み合うべきが、相絡み合っているぞ。

 この局面は蹴速の不利なのか?
 なんとなく相撲っぽい組み合った展開になっている気もするけど。
 ここから蹴速は脱出できるのか?
 そして五体満足で徳川邸から帰還できるのか?
 次回につづく。


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・おまけ感想
『RIZIN』朝倉カンナvs『バキ道』板垣恵介 格闘技対談!(2019/4/17)
板垣恵介 × 堀口恭司 頂上対談!(2019/6/12)
座談会『高橋ヒロシ×板垣恵介×浜岡賢次』(2019/7/25)
板垣恵介×板垣巴留 親娘 異種格闘対談(2019/9/26)
『激レアさんを連れてきた。』に板垣先生が出演(2019/10/30)
板垣恵介 堀口恭司 対談FIGHT!(2021/3/25)

『グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ』感想を、まとめ中です。

・おまけ 新刊情報
バキ道13巻 バキ道13巻が発売される!
ジャック・ハンマーが噛みつきをメインにした戦闘術・噛道を立ち上げた!
噛道、初戦の相手は野見宿禰だ!
古代相撲と噛道の移植対決が激しく熱くなる!
13巻は110話から118話までッ!

小説 ゆうえんち -バキ外伝-5 小説 ゆうえんち -バキ外伝-5巻が発売される!
格闘大河ドラマゆうえんちが、ついに完結する!
クライマックスはもちろん、葛城無門vs柳龍光だ!
だが、それだけでは終わらない。
衝撃のラストで座り小便を漏らすなッ!
収録は、巻の十六133回から!

バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 4巻 バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 4巻が発売だ!
オーガとの死闘もクライマックスだ!
さらに烈海王の異世界バトルは続くぞ!
2巻は25話から32話まで!

新・餓狼伝 巻ノ五 魔拳降臨編 小説の感想もあります
新・餓狼伝2感想新・餓狼伝3感想新・餓狼伝4感想新・餓狼伝5感想
獅子の門 雲竜編 感想獅子の門 人狼編 感想

バキ道125話 感想追記3

追記3 (2022/6/8)

バキの再開を今や遅しと待っているッッ
花山がバキの再開を今や遅しと待っているッッ

 バキ道が連載再開だ!
 最近、優しくなった範馬勇次郎が蹴速を優しく品定めしてお墨付きを与えた感じだろうか。
 でも、鼻先をかすめただけの蹴りが脳に深く浸透して時間差で大ダメージになるという可能性もあるかも。
 いや、無いか?

 勇次郎は蹴速に対して妙に優しい。
 ブログコメントでは、好みのタイプだから説が有力です。
 勇次郎からの扱いが悪かった宿禰とはずいぶんタイプが違うし、好みなのかもしれない。

 だが、まだ蹴速が勇次郎の隠し子と言う説もあるぞ。
 勇次郎は世界中に種をバラまいているらしいので、ひょっこり隠し子が出てくる可能性は高い。
 むしろ、刃牙とジャックしか息子が出てこない方が不自然だ。
 刃牙とジャックの兄弟リベンジマッチが開催されるので、新手の兄弟が出てきたシンクロニシティかもしれない。

 大量に息子が出てくれば、そりゃあ質の悪いのも混じっているだろう。
 その辺を地下闘技場戦士たちに掃除してもらうのも一興だ。
 死刑囚復活の予感とかもありますし、また混沌の集団戦が始まると個人的には嬉しいぞ。
 特に愚地克巳の復活をちゃんと描いて欲しいな。


週刊少年チャンピオン2022年28号
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バキ道106話~122話(ジャックvs宿禰)まとめ


2022年6月2日(27号)
106話~122話(ジャックvs宿禰)

バキ道が休載……
バキ道が休載……

 休載なので、今までのバキ道をふり返ってみましょう。
 93話~105話では、宿禰vs零鵬と、宿禰が勇次郎と絡むところが描かれた。

 106話から、ジャック・ハンマーが復活だ!

 ジャック・ハンマー vs 野見宿禰
106「輪郭の変化」  復活したジャック・ハンマーはチタンの歯と新流派を作っていた!
107「嚙道(ごうどう)」  ジャックいわく噛みつきは凄い
108「急所ノ塊」  ジャックは噛ませ犬を噛まずに屈服させるのだった
109「素人」  噛みつきのプロであるジャックからすれば、ライオンですら噛みつきの素人だ! 
110「首吊(ハンギング)」  ジャックはストイックにトレーニングをするのだった
111「怠慢」  強くなるためなら手段を選ぶべきではない、と言うのがジャックの主張です
112「人目」  宿禰と遭遇したジャックだが、闘うなら人目のある場所が良いと言う
113「緊急事態(アクシデント)」  ジャックは宿禰の左小指を噛みちぎって喰う!
114「技術体系」  ついに試合が始まる!
115「不可解な立ち合い」  いきなりジャックの噛みつきが炸裂して流血だ!
116「あの構え」  宿禰は金剛力士の構えを取り、必殺のアバラ投げの体勢に入った
117「獣の構え」  ジャックは僧帽筋を噛み切ることで宿禰の投げを失敗させた!
118「存在しえ得ない」  ジャックは打撃も強い。壮絶なノーガードの打撃戦となる。
119「ナイス漢(ガイ)」  ジャックの噛みつきを受けつつも、宿禰がジャンプからの投げで逆転する!
120「標高」  宿禰は力尽き、ジャックが勝者となる
121「欲シイ全テ」  賞賛の大歓声を受けてジャックは満足するのだった
122「最大ノ弱点」  ジャックは刃牙に勝負を申し込む。ついでに。会場の武術家に喧嘩を売る。

 復活したジャックが宿禰との死闘を繰り広げる!
 振り返ってみると、試合までが長いことがわかる。
 なんか、すごく引き延ばされてしまったな。

 試合が始まってからは、わりと早い展開だ。
 どちらかと言うと短期決戦で終わった。
 相撲らしい短時間の勝負だった。

 ジャックに色々と変化が起きている。
 賞賛を求め、人目を欲していた。
 噛道を作り上げたのも、計画的な人生設計を感じる。

 変化したジャックは、なにを求めているのだろうか?
 それは今後明らかになるのかもしれない。
 ちょうど、この後から範馬勇次郎も出てくるのだし。
 と言うわけで、123話からは新展開だぞ!



週刊少年チャンピオン2022年27号
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バキ道125話 感想追記2

追記2 (22/6/1)

バキは休載である
バキは―― 「休載」である

 バキ道は2週連続で休載だ!
 連休かよッ!
 だったら『ゆうえんち』を2週連続掲載して欲しいな。

 休載が多いのは、やっぱり今後の展開に悩んでいるからなのだろうか?
 野見宿禰は強かったけど、思ったより暴れなかった。
 これはキャラが弱いって事なのだろうか?
 強いだけでは、ワクワク感が足りないのかも。

 宮本武蔵は強すぎるというか危険すぎて、絡みにくいキャラだったので扱いが難しい。
 いつ斬殺するのか分からない危険な魅力はあったんですけどね。
 なかなか強さとワクワク感のバランスってのは難しいのかも。

 そこ行くと蹴速は、ほどほどに強そうな安心感がある。
 人気キャラを踏み台にして成り上がろうとすると逆襲されそうな安心感だ。
 噛ませ犬のための噛ませ犬みたいな感じだ。

 夢枕獏も『ゆうえんち』執筆にあたって『Aというキャラを立てたいときには、やられ役のBというキャラが必要であり、このBの強さを立てるには、Cというキャラが必要でーーと』言っていた。(WEB連載「がんばれ!格闘技」
 そこまで贅沢に噛ませ犬を用意しなくても良いとは思いますが、丁寧な仕事ですよね。
 独歩に負ける龍金剛に負ける鬼神郡平もなかなか良いキャラでした。

 そう言う意味では相撲軍団に負けた総合格闘技選手たちは、良い仕事をしていたと思う。
 適度に面白い名前だった。
 彼らが零鵬に弟子入りして強化力士に改造されて宿禰に挑み1週で全員倒されるようなサプライズとか見たいな。


週刊少年チャンピオン2022年27号
週刊少年チャンピオン2022年27号


バキ道125話 感想追記1

追記1 (22/5/25)

『バキ道』がまた休載だ
『バキ道』がまた休載だ。

 新キャラ登場で盛り上がってきた(?)ところですが、休載です。
 いつもの定時休載ですね。
 代打で『漫画版 ゆうえんち』が掲載されるのでダメージが少なくなった。

 宮本武蔵と同じく登場前から盛り上げていた第二代・野見宿禰だったが、雲のように消えた。
 そして、初代・野見宿禰のライバルである当麻蹴速の後継者らしき人物が登場する。
 宮本武蔵で言えば、佐々木小次郎が出てきたようなもんですね。
 歴史的に敗者なんだから、あまり期待も無い気がしていた。
 でも、けっこう長々と出番があるな。

 蹴速は今後も重要人物になるのだろうか?
 敗者でも時間をかけて準備すれば勝者になることができる!
 という例だとしたら、蹴速はみんなの希望かもしれない。
 加藤や末堂と言った初期の実力者が再活躍する希望だ。

 ただ、花田はあまり期待できないけど。
 電子版チャンピオンでは『グラップラー刃牙』の再連載をやっている。
 ちょうど天才・花田の栄光が散ったところです。
 まさか、キャラが立ってなくて足りないと板垣先生に見捨てられたとは思わなんだ。
 連載時にはあまりの急展開に、「まさか打ち切りで前倒しに父親出して最終回か!?」とビビったものです。

 加藤と末堂は、まだ見捨てられていないぞ。
 たぶんだけど。
 あとは鎬兄弟とオリバやガイアも復帰してくれると嬉しい。
 そして、最新の敗者である第二代・野見宿禰はどうなるのか?
 蹴速の今後は要注意だぞ!



週刊少年チャンピオン2022年26号
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