2013年3月19日(5号)
感想をサボっててすいません。
別にジャイアントロボがツマらんからサボっていたわけではないのですが。
むしろ、新展開の連続で書くべき内容が多くて、逆に手が止まるような状況でした。
そんなワケで最近の展開を広く浅く振りかえります。
・ 大作がキーワードを思い出す
『ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日』の第1話から、物語最大の鍵とされていたものがジャイアントロボ操縦権を放棄するためのキーワードだ。
ついに、ついにッ! キーワードが明らかになる。
『幸せは不幸なしに得ることはできないのか
時代は犠牲なしに越えることはできないのか』
キーワード、長いよ!
というか、これはOVAからつづく草間博士の問いかけだ。
ジャイアントロボは、かなり人が死んでいく。
それぞれが、何らかの大きな夢や希望のため礎となって散る。
幸せは不幸なしに得ることはできないのか?
それこそが、今川ジャイアントロボ世界のテーマだ。
OVAのジャイアントロボは原子力が動力だった。
危険な原子力で動く兵器だ。勝利は危険なしに得られないのか?
まさに、ジャイアントロボそのものが問題定義となっている。
大作が父の言葉を思いだしたのは偶然じゃないだろう。
なにしろ、激動たるカワラザキとあばれ天童が自らを犠牲にして三獄死の馬超を倒したのだ。
まさに犠牲を出して時代を越えた。
できれば、大作がGR-2やGR-3を犠牲にして勝利した時に思い出してほしかったよ。
まあ、あの頃の大作は若かったからね。
・ 三獄死の黄忠が登場だ
五虎将軍の二番手は黄忠です。
加入が遅い順にでてくるんだろうか。
そうなると次は趙雲だよな。まあ、順当な順番かもしれない。
アレ? じゃあ、最後は張飛になるのか?
ちなみに、黄忠が老人と言う設定も弓矢の達人と言う設定も三国志演義になってからだ。
正史では老人設定は無いものの、関羽が「大の男が、絶対に老兵と同列にはならぬぞ」と黄忠を悪く言った話がある。(三国志 蜀書 費詩伝)
これを素直に信じれば黄忠は関羽より年上ってコトになるのだが……
世間のイメージがあるから、いまさら若かったとは言えないよな。
・ 梁山泊の指南が二人、花栄に黄信ここにあり!
OVAではおなじみの戦士がやってきた。
小李広・花栄と、鎮三山・黄信だ。
横山水滸伝でも花栄はサリーちゃんのパパみたいな髪型と見事な弓矢の腕で目立っていた。
黄信は……、あとで漫画を読みかえすまで存在を忘れていたけど、それなりに出番ありますね。
小李広ってのは前漢の名将李広にあやかっている。
呂布も李広にあやかった名前である飛将と呼ばれていた。
二人が戦えば、真の後継者あらそいになって面白かったのに。
ちなみに、水滸伝には大刀関勝、美髯公朱仝、病関索楊雄など、関羽にちなんだ人間が三人もいる。(大刀は関羽の武器、美髯公は関羽のアダ名、関索は関羽の三男)
対決したらえらいコトになりそうだ。
なお、水滸伝には張飛にちなんだ人物もいる。
豹子頭・林冲、そうあのイケメンの林冲さんだ。
アダ名の豹子頭は「豹頭環眼、燕頷虎鬚」という容貌からきている。
これは、後漢の英雄班超が人相見に「燕頷虎鬚、飛んで肉を食う、これは万里候の相だ」と言われたところに由来するのだ。
でもって、三国演義の張飛も「豹頭環眼、燕頷虎鬚」である。
少なくとも見た目は張飛ポジションらしい。
班超は「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と発言しただけあって、虎に縁の深い人なのだろう。
虎ヒゲがチャームポイントだ。
……林冲さん、ヒゲそっていましたよね。
水滸伝の林冲は美人の奥さんをめぐって悲劇に巻きこまれる役回りであり、女がらみなので美形になっているのだろう。
この辺は三国志演義の呂布が美形なのと同じ事情だ。
最初は張飛だったのだけど、物語が発展していくうちに林冲が美形化していったのだろう。
つまり、張飛も美形になる可能性があるってコトだ。
女がらみのエピソードさえ、あれば!
……いちおう夏侯家の娘とエピソードあるんだけど。
・ ジャイアントロボ量産計画
ヨミへの切り札が、コレだ!
でも、得体のしれない兵器を量産するのって怖いよね。
大作が慎重になるのもうなずけると言うものだ。
・ 生きていた呉先生と、孔明
呉先生、無事でしたか。
大作はかなりの戦力不足だけど、もっと困っているのが頭脳不足だ。
解説役がいないまま戦っている。
どっちの進んでいいのかわからない。明日はどっちだ!?
こんな状況なので、軍師の存在がありがたい。
でも、呉先生ってあらかじめ策を用意して悲劇を防ぐより、起きた悲劇を分析するほうが得意な人だしな。
今川カントクいわく、金田一耕助だし。
連続殺人が終わるだけ終わってから推理をはじめて、解説しているスキに犯人が自殺しちゃう黄金パターンだ。
う~ん、いないよりはマシなんだけど……
そして、孔明の死体(?)からライセがデータを取り出そうとしている。
なにかを利用しようとして、利用されるのがヨミさまプレイだ。
怖いのは孔明のほうだよな。
あと、ライセのところには劉備が居候している。
これは劉備が孔明をスカウトする歴史的な状況とそっくりだ。
水と魚が交わろうとしている。
どんな生臭い化学反応が生まれるのだろう。そして、ライセさんの立場が危うそうだ。
(更新 2013/4/9)