今、WOWOWで三国志の趙雲を主人公とした『三国志・趙雲伝(原題「武神 趙子龍」)』をやっている。
三国志演義だと趙雲は全120回中の第7回から登場する武将だ。
作家の北方謙三は三国志の小説を書くにあたり中国で取材した時、女性人気No.1が趙雲だったと言っている。
赤ん坊を守りながら敵中を突破するところがステキ、だそうだ。北方謙三はムカついたので趙雲の出番を減らすと決意したとか。
このドラマは全59話らしいのだが、三国志演義の第7回に相当するのが27話だった。
どんだけ回り道しているんだよ、と。
ここから趙雲が病死するまで、30年ぐらいあるんだけど、1話1年のペースで進むんだろうか?
『三国志・趙雲伝』は時代考証に関して、気持ちがいいぐらい無視している。
きらびやかで鮮やかな色の衣装に建屋・家具だ。
人の意識・価値観とかも現代っぽい。
少なくとも清朝以前の感覚では無い。
武侠小説の影響を感じるんだけど、武侠小説よりも さらに現代的な感じがする。
ヒロインたちは女だけで旅に出て山賊につかまって、助けられたら、別の人がつかまって、主人公と一緒に秘境に落ちてサバイバル生活とかが、金庸の武侠小説っぽい。
趙雲の両親を死に追いやった仇こそがヒロインの父親で、ヒロイン父とヒロインの許嫁である高則が共謀して趙雲の命を狙うとかコテコテかつオリジナルの展開が山盛りだ。
ああ、また本筋から離れている。
この作品は作中時間の20年後ぐらいにある大イベント(赤ん坊を守りながら敵中を突破)まで話が進むんだろうか?
ツッコミどころが多いというか、多すぎてツッコンでられないんだがアクションの質は高いので結構楽しく見ている。
三国志のドラマはいくつか見ているのだが、時代性と国民性の違いがあると感じていた。
そのひとつにライバルキャラの描きかたがある。
どうも、三国志ではライバルを、おとしめる傾向があるのだ。
無能なライバルは主人公にしてやられて、ムキーと怒るのがお約束である。
これは100分de名著「三国志」感想でも書いたが、曹操に対する袁紹の扱いなど、歴史書からすでにその傾向があるものだ。
中には羊コと陸抗のように互いに尊敬しあえる好敵手ってのも居るんですが、そうでない方が多い。
そこに行くと、『三国志・趙雲伝』のライバル高則は頭がキレて腕も立つという有能設定だ。
中盤まではヒロインをめぐる確執はあるものの、山賊退治のため趙雲と協力し友情も芽生えている。
でも、最近の展開でヒロインも栄光も奪われ、内心嫉妬にもだえ苦しんで復讐を狙っていたことが判明して評価が変わってきたような。
なんにしても強いライバルを倒すことで主人公がさらに強く見えるという手法を中国も使うようになったようだ。
ヒロインが趙雲に対して「文武両道」を誉め言葉として使っていたりと、中国の価値観も変化している。
まだまだ、EXILEみたいな色黒細身マッチョは、出稼ぎの肉体労働者のようで不人気らしいが、それも20年ぐらいたてば変わるかもしれない。
いや、50年後かな。
三国志演義だと趙雲は全120回中の第7回から登場する武将だ。
作家の北方謙三は三国志の小説を書くにあたり中国で取材した時、女性人気No.1が趙雲だったと言っている。
赤ん坊を守りながら敵中を突破するところがステキ、だそうだ。北方謙三はムカついたので趙雲の出番を減らすと決意したとか。
このドラマは全59話らしいのだが、三国志演義の第7回に相当するのが27話だった。
どんだけ回り道しているんだよ、と。
ここから趙雲が病死するまで、30年ぐらいあるんだけど、1話1年のペースで進むんだろうか?
『三国志・趙雲伝』は時代考証に関して、気持ちがいいぐらい無視している。
きらびやかで鮮やかな色の衣装に建屋・家具だ。
人の意識・価値観とかも現代っぽい。
少なくとも清朝以前の感覚では無い。
武侠小説の影響を感じるんだけど、武侠小説よりも さらに現代的な感じがする。
ヒロインたちは女だけで旅に出て山賊につかまって、助けられたら、別の人がつかまって、主人公と一緒に秘境に落ちてサバイバル生活とかが、金庸の武侠小説っぽい。
趙雲の両親を死に追いやった仇こそがヒロインの父親で、ヒロイン父とヒロインの許嫁である高則が共謀して趙雲の命を狙うとかコテコテかつオリジナルの展開が山盛りだ。
ああ、また本筋から離れている。
この作品は作中時間の20年後ぐらいにある大イベント(赤ん坊を守りながら敵中を突破)まで話が進むんだろうか?
ツッコミどころが多いというか、多すぎてツッコンでられないんだがアクションの質は高いので結構楽しく見ている。
三国志のドラマはいくつか見ているのだが、時代性と国民性の違いがあると感じていた。
そのひとつにライバルキャラの描きかたがある。
どうも、三国志ではライバルを、おとしめる傾向があるのだ。
無能なライバルは主人公にしてやられて、ムキーと怒るのがお約束である。
これは100分de名著「三国志」感想でも書いたが、曹操に対する袁紹の扱いなど、歴史書からすでにその傾向があるものだ。
中には羊コと陸抗のように互いに尊敬しあえる好敵手ってのも居るんですが、そうでない方が多い。
そこに行くと、『三国志・趙雲伝』のライバル高則は頭がキレて腕も立つという有能設定だ。
中盤まではヒロインをめぐる確執はあるものの、山賊退治のため趙雲と協力し友情も芽生えている。
でも、最近の展開でヒロインも栄光も奪われ、内心嫉妬にもだえ苦しんで復讐を狙っていたことが判明して評価が変わってきたような。
なんにしても強いライバルを倒すことで主人公がさらに強く見えるという手法を中国も使うようになったようだ。
ヒロインが趙雲に対して「文武両道」を誉め言葉として使っていたりと、中国の価値観も変化している。
まだまだ、EXILEみたいな色黒細身マッチョは、出稼ぎの肉体労働者のようで不人気らしいが、それも20年ぐらいたてば変わるかもしれない。
いや、50年後かな。