2016年04月12日

愛。

ブログから、お久しぶりです。

もうすっかり稼働していないことが当たり前になってしまった我がブログですが、時々無性に長文をしたためたい気持ちにかられる際には重宝しますね。

さすがブログ! さすがだねブログ! よっ! ブログ!
会わないうちに痩せた? ブログ! 髪切ったねブログ!

さ、これだけ気にかけておけば、ブログの方とてほっとかれたことを許してくれるでしょう。

前回のブログ更新はちょうど半年前の、KERA・MAP「グッドバイ」本番中でした。
もちろん本番中も多幸感あふれる公演だったわけですが、後々読売演劇大賞というご褒美までいただけるとは、多幸感にもほどがあるぞ!こらっ! と、無理やりにでも怒りでバランスをとりたくなったほどです。

そしていまは、新国立劇場プロデュース鄭義信3部作の第2弾「たとえば野に咲く花のように」本番中です。

本当にこのブログでも何度も吠えていると思いますが、もともとお芝居を生涯の伴侶やお仕事にしようなんて露ほども思わないまま流され、ただ流され、たどり着いている現在。

ですが、「グッドバイ」でなんだか演劇から「許し」をもらったような気がして、その流れで今度は自分を「許し」てあげたいな…と思っているのが、今回の公演です。

自分にとってお芝居の起源は「負」の要素でした。
怒りであったり、憎しみであったり、逃げであったり、ストレスであったり、負の栄養をパワーにして進んできたと思います。

もちろんそれらは、思いもよらないパワーをくれて助かるのではありますが、なんだかもうそれだけでは歩いてゆけん…つかれた…そしてせっかく演劇から「許し」を感じられたのに、いままでと同じでいいのだろうか…?

そう思い立ち、今回は100%「善」の想いでお稽古からいどみました。
私にとっての「善」は、「愛」です。

まあ、もちろん、もともと愛のダムは干からびているので、ちょびっとしかない、なけなしの愛です。

そんな、自分の中にあるそのほんのちょびっとの愛を信じて、無理をせず、自分の中にあるものだけを素直に使って作品づくりをしていきたいなと思ったのです。そうやって出来上がったものが受け入れられたら、それが自分を許すことになるんじゃないかな…と。

もちろん、作品づくりというものはコミュニケーションも大事だと思うので、「飲みにいきませんか!?」的な声かけも柄にもなくやってみたり…やったらやったで、もうストレスでしかないんですが…だって断られたらそれなりにショックじゃないですか…だいたい私と飲みたい人なんているわけないんだし…ほら…ちょっと気を抜くとすぐいつもの池谷なわけですが。

でも、もともとたくさん愛を持っている方々が集ったカンパニーなので、私のチャレンジしていることなんて塵のようなもんで、逆にたくさん愛をもらっている気がします。

演劇はつらい、つかれる、でも時々楽しい…と思って来た気がしますが、演劇は暖かい…と思えるのは今回が初めてです。

自分にとっては、やわらかな転換である今回の公演。
あと3週間くらいかな? 愛を持続していきたいと思います。

…が、もともと少ないから3週間もつか危なくなってきてはいる…。
節約するためにも、もう絶対「飲みにいきませんか!?」って誘わねー。
これが一番パワー使うんだもの…誘った後なぜか寂しいんだもの…。

そう、愛って意外と寂しものなのね…。

もちろん飲みには行くけど。勝手にな!


iketaninobue0522 at 07:16|PermalinkComments(0)

2015年09月22日

ちょっと真面目よ。

もうすっかり、twitterでつぶやくだけでスッキリできる身体に改造された昨今ですが、久しぶりに140文字に収まらなそうなことをつぶやきたくなったので、ブログに里帰り。

現在、KERA・MAP「グッドバイ」の本番中です。

日々感想等を眺めていると、多くのお客様が楽しんで下さっている様子でうれしいです。

ちょっと真面目なことを書きますと、自分にとって演劇は逃げ場だったので、もし自分と同じような想いで演劇を観に来ている人がいるのだとしたら、たとえ数時間でも現実のことから離れて、精一杯逃がしてあげたい…と思ってしまうのです。

逃げる…というとマイナスなイメージですが、現実の世界から少しだけ離れることは、また現実の世界に戻っていくためのパワーになるという意味では、確実に逃げ切れる場所はとても大切だと思うのです。

ずっとそんな想いで演劇を続けてきたような気もしますが、時には作品づくりに精一杯だったり、作品とそりが合わなかったり、自分だけが逃げ場にしていたり…なかなか完璧な逃げ場づくりを実現することも難しい。

しかし、ここ数か月、自分が演劇をやっている意味というのは、やはり逃げ場づくりだな…と強く思ったりします。
同じお仕事の方々に接していても、表現することの楽しさ、喜びなどに接する機会が多く、あまり同じ想いを共有できたことがないので毎度不安になるのですが、そろそろ自分の想いを信じてあげなくては…。

そんな時期に、今回の作品のように、3時間現実を忘れ幸せな気持ちになって劇場を後にできる、理想的な逃げ場づくりに携われてとても、とうれしく思います。

そして、私が演劇に携わるうえで、かならず絡んでくる私の永遠の宿敵・父親。
44歳にもなるのにいまだどこかはその影を引きずり続ける日々ですが、稽古中盤頃に久しぶりに夢に出てきて、ニコニコしながらひよこのポーチをくれました。

いままで夢に出てきても、「布団を敷いておいた」とめずらしく優しいことを言われ布団を探すも、1キロ先くらいの道路に敷いてあったりなどと、夢に出てきてまで意地悪すんのかい! という攻防を繰り広げていましたので、笑顔でプレゼントをくれるなんて生前も、夢に出演するようになってからも、初めてのことです。

いい加減、自分でも卒業したいと思っていたのでしょう。
そんな夢を見た数日後、今回の作品の台本が完成し、ラストシーンのセリフを見てなんだかじんわりしました。
ただただ勝手な解釈ですが、自分が父親から言われている言葉のような気がして、うれしかったのです。

強い妄想癖があってよかった…いくらでもいろんな方向に解釈できますもんね。解釈したもん勝ちですもんね。

ということで、なんだかとてもご褒美のような、そして、今後少し違うベクトルを向いてお仕事をしていきたいような、穏やかでさわやかな転機の作品です。

そんな作品に出合わせてくれたKERAさんに感謝。
というか、ノンポリの私に尊敬すべき変な価値観を叩き込んでくれたブルースカイくん、そこで何もわからないまま尊敬すべき変な価値観をやっているのを、拾い出してくれて、広い世界に出会わせてくれたKERAさん、あらためてありがとうございます。


iketaninobue0522 at 08:45|PermalinkComments(0)

2014年03月28日

いやだ、春だ。

春ですね。

さまざまな生き物たちが目を覚まし、一斉に芽吹きはじめました。

このブログも、ほおっておいたら勝手に芽吹くかと思っていましたがその気配もないので、自らの指や脳を使って執筆せねば更新されません。
やれやれです。

さて、年明けから成長したことと言えば、習い事をはじめ、ちょっと違うかなと思い、違う方向の習い事にしようと決め、自宅では一切飲めなかったお酒が、ほんの少し飲めるようになりました。

なんだこのつつましやかな一歩一歩は。
つつましやかさよりも、時の方が早く進んでゆくよ。
やれやれです。

そんな、やれやれな日々、やれやれに掛けて、消費税が8%8%になるわけですね。
何か買っておくべきものはなかったか…と思いながらスーパーをうろついていたら、ゴミ袋が山のように積んでありました。

確かに、ゴミは生きている限り出続けるわけで、ゴミ袋を買い貯めるということは、生きていく…ということなのだなとしみじみしたわけです。
私的には、買い貯める前向きさは湧き起ってきませんでしたが…。

さてそんな、完全に春と消費税のテンションに取り残されている池谷ですが、のそのそと土の中から這い出てはお仕事をし、また土の中に帰ってきております。

お花見で気持ちよくなった流れで、ぜひご覧ください。


【TV】
フジテレビ「ワオ」
4/1(火)〜毎週火曜日
24:10〜24:35

「高梨さん」再放送
4/7(月)〜毎週月曜
NHKワンセグ 19:55〜20:00
Eテレ 23:50〜23:55

NHK BS プレミアム
BS時代劇
「神谷玄次郎捕物控」#2
4/11(金)20:00〜20:43

テレビ朝日
金曜ナイトドラマ
「死神くん」#1
4/18(金)23:15〜24:15

「鶴瓶のスジナシ」ドラマSP
5/6(火)
CBC 24:28〜
TBS 25:28〜


さて、またしばし土の中に帰ります。
おやすみなさい。


iketaninobue0522 at 20:51|PermalinkComments(0)

2014年01月04日

2014よ。

あけましておめでとうございます。

昨年くらいから、ついに2ヶ月に1度くらいの更新になったこのブログ。
今年もいったい何回更新できるのでしょうか。

まずはこの1回。

「この一球は絶対無二の一球なり。されば身心を挙げて一打すべし」

テニスを志す者として噛みしめるべきこの言葉。
私はテニスなぞ志していないので、まったく気にすることなく、きっと今年もあと3回は更新するつもりで力のかぎりパワーを分散してお送りいたします。

昨年は、3月、5月、7月、10月、12月…ちっさい演劇、ちっさい演劇、ちっさい演劇、おっきい演劇、おっきい演劇、ちっさい演劇からおっきい演劇まで演劇祭りでした。

そして、その度にちっさい病気、ちっさい病気、ちっさい病気…の病気祭り。

まあ、とにかく祭りでした。

祭りはね…苦手だね…。
人がたくさんいるのがね…苦手だね…。

そんなこと言い出したら、演劇祭りなんて人だらけの祭りだもの…、ちっさい病気にもなりますね。

今年は、たぶん…2演劇くらい。
病気にならない適量ですね。
生活していけるのかは別として…。

でも、どちらもちょっと楽しみ。そしてどちらも原点回帰的。
もう一度何かを見つめ直せ的なメッセージに感じています。

何がやりたいのかとか、何が好きなのかとか、ありのままとは何なのかとか。

40も過ぎてなんですが性質的に、何がやりたいのか、何が好きなのか、まったくわからないのです。
それゆえ、ありのままの自分というのがまったくわからないのです。

自分探しをすればよかろうとも思いますが、自分探しにも興味がありません。
探したところで、たかが知れている感じもいたします。

総合的に、自分お手上げです。

でも、なんかそんな自分がかわいそうに思えてきまして…何が好きかも、何をやりたいのかも、ありのままの自分もわからないまま、あと何年かわからないのちに一生を終えるわけですもの。

楽しい人生だったと、少しだけでも思わせてあげたいものです。

とりあえずそれが2014年の抱負。
今年もよろしくお願いいたします。


iketaninobue0522 at 13:12|PermalinkComments(2)

2013年11月06日

未来

日々確実に冬へと近づいているわけですが…夏からお稽古の始まった「私のホストちゃん」も、先日無事に閉幕いたしました。

ご来場いただいたみなさま、お気にかけていただいたみなさま、ありがとうございました。

通常ほぼ縁のない、煌びやかな世界で過ごした一ヶ月半でしたが、表面的には煌びやかでも、
お稽古で悩んだり試したり挫折したり何かをつかんだり…
光の下でもがき蠢く様は、通常の舞台と全く同じで、
ああ…美しさという強力な武器をもっていながらもそれに頼るばかりでなく、
志を高く持とうとする表現者たちなのだな…と、
いわゆる、「イケメン芝居」とひとくくりにカテゴライズされがちなお芝居に対する、いままでの己の先入観を深く反省した次第であります。

そんな中で、これまた最近そうしたお芝居に関わった経験のある女優さんたちがこぞって応援に来てくれて、それが心から嬉しかった。

関わってみないとわからないことって、いっぱいね。

ということで、私のような汚らしい人間なぞとは口もきいてくれないであろうと思ったりして、お稽古場初期には、極力話しかけない運動なども開催していましたが、徐々に会話をしはじめ、その会話も楽しくなり、終わってみたらまだまだ話したいことがたくさんあった気もする…。

このような煌びやかな作品に呼んでいただけることも、今後もそうそうないと思うので、もう二度と会えない方たちもいるかもしれませんが、あぁ〜みんな可愛かった! みんなに素敵な未来が待っていますように! と、遠くからエール。

そして、縁というかなんというか…今回、私とコンビとして共演していたなっちゃんこと宮本奈津美ちゃんは、私が数年前まで事務員として勤めていたENBUゼミナールという演劇学校の卒業生で、さらに、今回作・演出の村上大樹さんが講師を務めるクラスの生徒だったのであります。

約10年前に、講師、生徒、事務員という立場だった3人が、なぜか青山劇場に結集しているという未来なんて…想像できないね。

未来って、意外なものですね。

写真
意外な未来を記念して、パシャリ。

なっちゃんの帽子についている、私の役の缶バッチは、村上さんが入手して教え子のなっちゃんにプレゼントしてくれたそうです。

講師が、事務員のバッチを教え子にプレゼントする…よくわからない構図ではありますが、もしもこの写真がタイムマシンに乗って10年前に流れ着いた時、どんな未来を想像するのでしょうね。この3人は。

ということで、未来などまるで予測のつかないまま、また次の作品へ。

年末はこんなにバタバタしているのに、来年は何にもないし。
生きていけてるのだろうか、未来…まあ、また事務員になるか。

インフルエンザの予防接種をしたのに、まるで腫れないし。
本当にワクチンを入れてもらえたのだろうか、今日…まあ、また事務員になるか。

いや、私くらいの歳になれば未来だって先細ってくるのだ…事務員になるのだって一苦労に違いないのだ。
とりいそぎ、インフルエンザにならない未来があれば充分。

みなさま、素敵な未来を。


iketaninobue0522 at 20:00|PermalinkComments(1)

2013年10月09日

お久しぶりね

日々の出来事を文章にして吐き出すのは、自分の唯一の生きがいだと思ってたけど、2ヶ月半も吐き出さないで済んでたなんて、もはや生きがいでもなんでもないわね。

こんにちは。2ヶ月半ぶりの更新です。

ツイッターで小出しにつぶやいていると案外スッキリするもので、さらに寄る年波により、長文を書くパワーが失せて来たというのも大きな原因ね。

ということで次はいつ更新されるやらのブログの存在ですが、なくなりゃしないので末永くお付き合いいただけましたら幸いです。

「いやなこった! 長文を書け! 長文を書かないんだったら消えちまえ!」
という、湧き上がる怒りが収まらない方は、月1で長文を更新しているので、そちらでどうか溜飲を。

■毎月第3木曜日更新
連載自伝「贋作 女優/池谷のぶえ〜涙の数だけ、愛を知る〜」
http://blog.livedoor.jp/nikkann2-iketani/


「月1で長文を書いてるだけかてめぇっ! そんなもの誰だってできるだろ! もっと働け!」
という、まだまだ怒りの収まらない方は、下記ちょこちょこと顔を出しますので、そちらでどうか溜飲を。

■10月12日(土) 21:00〜22:24    
NTV「東京バンドワゴン〜下町大家族物語」

■10月19日(土) 21:00〜22:00  
NHK総合「実験刑事トトリ2」#2

■10月22日(火) CBC 24:43〜25:13(通常より10分押しのスタート)
 10月22日(火) TBS 25:28〜25:58
「スジナシ」 


「ちょこちょこ顔を出すだけかてめぇっ! それくらいで罪が償えるとおもってるのか! もっともっと働け!」
という、もはやレミゼの看守のような気分の方は、もう…お芝居を観にくればいいよ。

現在、「私のホストちゃん」というお芝居のお稽古中であります。

私がいままであまり参加させていただく機会のなかった、イケメンくんたちが活躍する作品であります。
正直、私がそうした作品でどのように作用できるのか不安でありましたが、飛び込ませていただこう…と思ったのは、拙者ムニエル・村上大樹さんが作・演出だったというのも大きなきっかけです。

ムニエルさんとは兄弟劇団のような関係でしたし交流も盛んでしたが、一番初めに劇団同志が交流したのが13年ほど前に開催された「猫演劇フェスティバル」という、拙者ムニエル、猫のホテル、猫ニャー3劇団による演劇フェスティバルでした。

その中で、各劇団間で数人の役者をトレードしたりしての出演があり、私は拙者ムニエルに出演させていただくことに。

そこで、衝撃的な洗礼を受けるのです。
エチュードという、私の最も苦手とする演劇手法の洗礼を。

お稽古といえば、台本ありきであった我が劇団とはまるっきり反対の、「じゃ、とりあえずなんか面白いことやってみましょう!」というフリーダムな空気感満載の稽古場。

そして、お題が出されるとすぐさまキラキラと飛び出していく役者さんたち。

その時、猫のホテルからは中村まことさんも参加していましたが、まことさんとムニエル加藤啓さんによる、

「ポコタン」
「ペケタン」
「ツンポコタン」
「…ペケタン」

という、謎の言葉を発しながらなかなか勝負のつかない決闘シーンなどは、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いているくらい衝撃的な面白さで、そんな面白いことを何の台本もない状況で生み出す人々が周りに存在する…ということがショックだったのです。

もちろん、私は何もできないまま撃沈。
それからもお稽古がありましたが、正直エチュードのお稽古には死ぬほど行きたくなく、泣きべそをかきながら通っていた記憶があります。

後年、村上さんからも、「エチュードの時の池谷さんは、死にそうだった」と言われたほど、死相が出ていたのでしょう。

その後も、「エチュードなんてこの世からなくなってしまえばいいのに…」と、親の仇のように思い続けたものの、なくなるはずもなく、いつしかこうしたお仕事をしていくうえで、エチュードというものは受け入れなければいけないものなのだ…ということだけは、うなだれながらも納得していったのでした。

そんな、常に私を苦しめてきたエチュードと、向き合わねばならない時がついにやってきたのです。

「スジナシ」!

笑福亭鶴瓶さんが長年営んでいらっしゃる、即興ドラマであります。
演劇界的に言い換えれば、もろ、エチュードであります。

正直、エチュード恐怖症の私的には恐ろしすぎるほど恐ろしい挑戦でありましたが、なぜだか「いまだ」という気もして、出演させていただきました。

結果はご覧いただいたみなさまの人生感および、番組鑑賞時のコンディションにおまかせするとして…しかし、出演させていただいたおかげで、

「いまの自分というのは、いまの自分でしかないな。それ以上でも、それ以下でもないのだな」

ということが、とてもクリアに感じられて。
いま自分のできることを最大限に、しかし無理をせず、ケチることなく根こそぎ出す…それをずっと続けて行くことなのだな…と穏やかな気持ちになることができました。

そう思わせて下さった、鶴瓶さんはじめ、スジナシに参加させていただけた環境に感謝。

そして13年前、死にそうになりながらエチュードに通っていた池谷が、やっと穏やかにエチュードを感じることができました…例えるなら成仏…ということを村上さんに伝えたい。

毎日一緒の現場にいるわけですが、なかなかね。

そんな現場、「私のホストちゃん」ですが、昨晩初めての荒通し稽古でした。
美男子たちが歌い踊り、演んじる姿はやはり、女性ホルモンにいいものですね。

冬に向けてのホルモン補給に、ぜひご来場お待ちしております。


iketaninobue0522 at 14:15|PermalinkComments(4)

2013年07月23日

自己体内パズル

おにぎり「トークトワミー!」無事閉幕いたしました。
ご来場いただいた皆様、お気にかけていただいた皆様、ありがとうございました。

そしてしばしの休息を経て、本日は手術でした。
手術といっても、歯ね。
歯といっても、手術ね。

病気らしい病気をあまりしたことのない自分としては、手術という言葉だけでソワソワです。
それも、下あごの骨を削って、上の歯に移植…的な、自己体内パズルのような、己の身体は己でなんとかせいというような、人間だれしもひとりというような、哲学的な手術。

手術も初めてなら、笑気麻酔というものも初めてで、ソワソワしながらネットなどで調べると、

「南国のビーチにいるような気分」

などという意見が。

南国にもビーチにもたいして行ったことがない自分としては、そのトロピカル加減が全くつかめず、

「お酒で酔った時のような気分」

という意見を唯一心の支えとして、手術に挑んだわけでした。

初めて吸い込む笑気ガスは全くの無味無臭で、麻酔を吸い込んでいるという実感がまるでなく、果たして私はうまく酔えるのだろうか? という不安でいっぱいでありましたが、しばらくすると気怠い気分に。

確かに…確かに、日本酒2〜3合目くらいの気分ではある。
いいな、これ。
毎日吸いたいな。
笑気ガス吸ってるくらいの脱力感で生きていきたいよ。

そんな呑兵衛気分で漂っていると、「お顔にのせますね」と、口の部分だけ穴の開いたドーナツ型の紙布が顔に被せられる。

何かに…この状況は何かに似ている…そう…

便座!!

私の顔は便座!!

いまやすっかり少なくなってしまったが、ちょいとした小奇麗なトイレに設置されていた、便座に敷くあの紙をのせられた便座の気分です。

便座ってこんな気持ちだったんだ…いつかそんな役が来たら…

来るか!!

来てもやだし!!

なんだかんだやるけど!!

そんな、めったに味わえない便座の気分の中、痛みは全くないまま手術は進む。
麻酔…すばらしい発見ですよね。
麻酔がなかったら、完全に拷問だもの…。

途中、コンコンコンと金づちで打ち付けられるような感覚もあり、

舞台装置たちってこんな気持ちだったんだ…いつかそんな役が来たら…

来るか!!

もはやそれじゃ舞台装置だし!!

と、呑兵衛気分で脳内乗り突込みしている間に、手術は穏やかに終了。

麻酔が切れたかな…という現時点でも、ほとんど痛みはありません。
すばらしい手術をありがとうございます。

すこぅし頬が腫れてはいるが、全身太っているので全く気にならん。
太っててよかった!

よくねーわ!

よくねーよ…ほんと、健康が大切ね。
今年は、医療費のために働いている感じよ。
きっと今後ますますこうした生活になっていくわけでしょう?
やぁね。

小学校低学年の頃、「歯を大切に」っていうポスターをたくさん描かされた記憶がありますが、いま思えばあの頃は、歯に夢も希望もたくさんあった時期で、何も怖くなかったわけでね…もはや、盗んだバイクで走りだしたところで歯が戻ってくるわけでもなく、歯に夢も希望もなくなった今こそ、本当に魂がこもったポスターが描けると思うのよ。

いつか描きたいわ…壮大なパッションの歯絵画を。
歯で。

描けるか!!

cameran_image取り急ぎ、試し描きをして、蜷川実花カメラアプリで撮影したら、適当に描き添えた東京タワーから思いがけず花火があがったようなコラージュがされたわ。

実際はこんなファンタスティックな表現をしたいわけではないけれど、笑気ガスの雰囲気はよくあらわされていると思うわ。

演劇やってないと、歯のことばっかし考えちゃうわ。
みなさまも、歯を大切に。


iketaninobue0522 at 22:44|PermalinkComments(2)

2013年07月08日

おにぎり、はじまるよ。

なんだ、この暑さは。
これでも生きていけと、地球はいうのか。

ちきしょーめ…。

あれだろ。
地球をあっつくしておいて、冷房をガンガン使わせておいて、「冷房…苦手なんです…」と、カーディガンとストールを常に持ち歩く女子を見たいのだろう、地球め!

所詮、地球も男かよ。
なんだよ、地球め。

暑さを地球にあたりちらしたところで、あと二か月ほどはずっとこの仕打ちかと思うと、既に今日からうんざりの暑さですね。

みなさま、どうか地球という名の男から水分を吸われつくされないよう、ご自愛くださいませ。

さて、そんな夏のスタートと同時に、おにぎり「トークトワミー!」もいよいよ開幕です。

今年は、小規模だったり、自発的だったりするお芝居を3本立て続けにやってまいりましたが、おにぎりはそのラスト3本目。

ここ数年、すっかり呼んでいただき、出させていただき…みたいな公演ばかりだったので、40を過ぎた老体に自発3連チャンはやはり体力を吸われていたらしく、初めての急性声帯炎やらなんやらちょいとヘトヘトブームでしたが、なんとか本番に間に合いました…はぁ…おそろしい。

これから先の人生、ずっとこんなヘトヘト具合で進むのだろうか…やっぱ人間って衰える生き物なのね。

まあしかし、ヘトヘトブームのおかげで、喉を守るため首にストールを巻いたり、車内でカーディガンをはおるなどの女子的な行動を一週間くらい続けていたら、ある日目の下に涙袋ができていたよ!

あの、モテる涙袋がだよ!

しかし、すぐに消えたよ。

もう、カーディガンはおってないからね。
はおっちゃいられないからね。
ブタ汗かくからね。

そんなブタ汗をかきながら、ラスト仕込みの搬入を終え、いまスズナリの楽屋でこのブログをしたためております。

役者さんは仕込みでうろちょろしていてもかえって邪魔になってしまうので、おとなしく楽屋待機。
大好きなスズナリの楽屋は、畳効果も相まって大変落ち着きます。

さて、そんなおにぎり「トークトワミー!」、いよいよ7/10〜17まで、下北沢ザ・スズナリにて。
夫婦愛、兄弟愛、人間愛、病気、金、めんどくさいことだらけの人生を、ぜひ覗き見にいらして下さい!
お待ちしております。
おにぎりHP

iketaninobue0522 at 14:24|PermalinkComments(1)

2013年07月01日

上半期総決算

2013年も折り返しですってね。
毎度、時の速さを憂う書き出しでもはやうんざりかと思いますが、こっちだって時の速さを憂うのはもううんざりです。

少しは、「まだ3日後になんねーよ!」と、時の遅さを憂いてみたいものですね。

さて、今年の折り返しである6月は、病との闘いの日々でありました。

発熱→2日間お稽古を休む→咳→急性声帯炎→2日間お稽古を休む→お稽古場に行けども声が出せない日々→ようやく80%ほどに回復…。

オレ、ホトンド、ケイコ、デキテナイネ。
オケイコニ、ゴメイワク、カケドオシネ。

片言にもなりますわ。
なんなのだ、この上半期総決算みたいな仕打ちは。

きゃりーぱみゅぱみゅちゃんや、板野友美ちゃんなどと同じ症状であったわけですが、「不安で泣きそうになった」という彼女たちのコメントも痛いほどわかるわけですが、42の中年女が「不安で泣きそうです!」と訴えたところで、誰がどうしてくれるわけでもないので、修行のように黙っているしかないわけです。

「自分は高倉健だ」と言い聞かせ、
「自分、不器用ですから」と言い聞かせ、
小雪ちらつく中、北の駅のプラットホームで上り列車を待つ健さん、小さな女の子から何か紙を渡される健さん、「これは…?」女の子に問う健さん、「あの女の人から、おじさんに渡してって」と去っていく女の子、凍えた指をハーッと温めてからゆっくりと紙を開く健さん、綺麗な文字で「ずっと待っています。 幸恵」、改札を振り返る健さん、もう健さんいいでしょう? 上半期分の健さん、全部使っちまったよ。

まあ、それほどの寡黙な健さんな日々であった。
不安…本当に不安であった。

さらに、声が出なくなった前夜、稽古帰りの飲み屋でおにぎりの先輩たちに、「私はこの業界の仕事に向いてないと思う…」と弱音をはき、帰りの電車で、母と娘らしき女性二人の取っ組み合いの喧嘩に遭遇。その二人を止める、多分年の離れた妹らしき女の子。

なんだか、その女の子に自分の幼い頃が重なってしまい、心臓がバクバクして固まってしまい、結局何もできなかった。

近くにいた見知らぬお姉さんが、妹らしき女の子を喧嘩から離して肩を抱いてあげているのを目にして、女の子の気持ちは痛いほどわかるのに、その立場をまるで活かせない自分の生き様に悲しくなり号泣。

その夜寝て朝起きたら、声が出なくなってたもんだから、もう…どんより祭りだよ。

でも、声が出ない先の見えない日々で、「あぁ、この業界の仕事が向いてないにしても、やりたいという思いがどうしたってあるな…」ということには気づいた。
種みたいにちっちゃな、ほのかな収穫。

いつかは木みたいになって、あの女の子の肩を抱いてあげられる人間になれるのだろうか。

とりあえずは、あと20%を補う努力ね。
20%補充して、7/10〜17、おにぎり「トークトワミー!」でお待ちしております。

iketaninobue0522 at 00:54|PermalinkComments(0)

2013年06月11日

甘えさせて。

放置…放置というのはこうしたことを言うんでしょうね。
久しぶりに自分のブログに来てみたら、一ヶ月以上経っていたよ…。

その間、酒とつまみ「もうひとり」も無事閉幕し、おにぎり「トークトワミー!」のお稽古が始まったわけです。
追われるように生きる日々だよ…。

あ、その間、歳も1つとったわ。
いろんなものが、あたいを追ってくるよ…。

まあしかし今年は、ダックスープ公演では年下の群れ、酒とつまみでは同年代の群れ、おにぎりでは先輩の群れ、といったふうに段々年齢層が上がって来て、ようやくぼんやりと身をまかせております。

いや、決してぼんやりしてる場合でもないのだが、年上にまみれていると正直、楽だ…。
いざとなったら年下ぶればいいわけだからな。

とはいえ、年下でも42歳では許されることにも限界がある。
着替えくらいは自分でしなきゃなんめぇ。
電車だってひとりで乗んなきゃなんめぇ。
呼吸jくらいは自分でしなきゃなんめぇ。
台詞だって覚えなきゃなんめぇ。
掃除だって、食器洗いだって、灰皿の設置だって…あれ?これ、楽か?

でも、年上がわんさかいるという状況は気分的に楽だから、いつもに比べ苦痛も少ないのであります。
だが、年上がわんさかいるというお仕事も段々少なくなっていくのだろうな…若いうちに、もっともっと甘えておけばよかった…もうおいそれと甘えられんよ。俯瞰すると気持ち悪くって。

というか先日、私の見た目は49歳以上に見える…と人に言われたばかりですし、甘えるのは…やめよう。
つーか、もともと甘え方なんてよくわかんねーしな。

さて、この調子だとまたしばらくブログもほったらかされるとは思いますが、甘えさせてください。


iketaninobue0522 at 21:37|PermalinkComments(1)
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