2006年04月04日

シート1枚で心筋梗塞改善

さまざまな細胞になる能力がある幹細胞を培養してシートをつくり心筋梗塞(こうそく)の部分に張ると、心機能が改善するというラットの実験結果を国立循環器病センター研究所(大阪府吹田市)の永谷憲歳(ながや・のりとし)再生医療部長らがまとめ、米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に3日、発表した。

 張ったシートは厚さが30倍になり、心筋のような組織と血管網ができた。これまでの再生医療では実現できなかった成果で、比較的簡単で有効な治療法になる可能性があり早期の臨床応用を目指すとしている。

 永谷部長らは、ラットの脂肪から間葉系幹細胞を採り培養、1センチ四方で厚さ0.02ミリのシートをつくった。ラットを心筋梗塞にして心臓の外側にシートを張ると、約1カ月後のシートは厚さ0.6ミリで約5%は心筋細胞になっており、中に血管網ができていた。幹細胞が血管新生を促す物質を分泌したためらしい。

 シートを張ったラットはすべて生存したが、シートを張らないラットは約3割が死んだ。心筋梗塞の部分は心臓の壁が薄くなり肥大化するが、張ったシートが厚くなることで肥大化が防止され、心臓の収縮率が改善された。シートの部分は拍動はしていない。

 永谷部長は「薄いシートを1枚張るだけで済み、幹細胞は脂肪から採るので患者の負担も少ない。ブタで安全性を試すなどし、早ければ1年以内に子どもの患者に応用したい」と話している。

(共同通信社)

色々な事が出来るんですね。
早期実用化に期待しています。





ikiikihumannet at 04:32│Comments(0)TrackBack(0)

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