2006年05月09日

インスリン分泌の謎解明 糖尿病治療の手掛かりに

血糖値が上がると膵臓(すいぞう)の細胞がインスリンを分泌する新たなメカニズムを自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンター(愛知県岡崎市)の富永真琴(とみなが・まこと)教授(分子細胞生物学)らが発見、2日までに欧州分子生物学機構雑誌に発表した。

 インスリンを分泌する膵臓のベータ細胞で、ブドウ糖からできる「環状ADPリボース」という物質が、細胞膜の「扉」の役目をするタンパク質に体温下で結び付くと扉が開き、インスリン分泌が始まる仕組み。インスリン分泌に異常があって起こる糖尿病の治療法開発に役立ちそうだ。

 ベータ細胞ではこれまで「カリウムチャンネル」という別の仕組みがスイッチになってカルシウムイオンが取り込まれるとインスリンを分泌することが分かっていた。しかしマウスを遺伝子操作してこのチャンネルを働かなくしても深刻な糖尿病にはならず、別の仕組みがあるとみられていた。

 富永教授らはカリウムチャンネルとは別に、ベータ細胞の膜に「TRPチャンネル」というタンパク質の一種「M2」があることを発見。M2は、温度が35度以上で環状ADPリボースと結合すると開き、細胞内にカルシウムイオンを通してインスリン分泌を促すことが分かった。

 富永教授は「M2のないマウスで実験し、糖尿病の治療法を探りたい。M2は脳や骨髄、肺にもあり、そこでの働きも調べたい」と話している。

(m3.com)(共同通信社)

糖尿病で多くの方々が苦労していますので、
良い治療法に結びつけていただきたいと思います。



ikiikihumannet at 06:50│Comments(0)TrackBack(0)

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