2013年03月02日

● さの科学たんけんクラブ〜第3弾〜ペットボトル風車で発電しよう

▼今日は、13時〜15時に『佐野地域学習センター』にて、ペットボトル風車をつくりました。大人と子供7名が参加しました。

▼初めに、一円玉と十円玉各8枚を使った化学電池をつくってLEDを灯してみました。電解液としてしょう油を使いましたが、ちょっと光が小さかったようです。太陽電池についても、実際に太陽光を当ててモーターを回すのを体験しました。

▼次に、電線に電気が流れると、磁力が発生することを方位磁石で確認しました。ストローにエナメル線を巻き、電磁石やソレノイドになることを実験し、電気が磁力となり、物を動かすことを学びました。また、このようなコイル一つで出来た簡単なモーターを動かして見せ、その原理を説明しました。そして、今回風力発電で使うモーターが電池で動くことと、その同じモーターを回すと電気を起こすことができることを、LEDの点灯で確認しました。モーターは磁力を介して電気と力の変換装置となることが判りました。
motors
簡単なモーター(左)と原動機と発電機を兼ねるモーター(右)

▼発電所のタイプを解説。現在主力の火力発電の他、原子力発電、地熱発電と共に、水蒸気を使ってタービンを回して発電しています。そこで、そのモデルを圧力鍋で実験!! カセットコンロの火で温められた鍋の水が、フタの調節弁から吹き出す蒸気圧で、フタの上に取り付けた風力発電用モーターのタービンを回しました。火力を強くするとシューッと水蒸気が強く吹き出し、モーターの回転が勢いを増し、つながっている高輝度LEDを強く発光させました。
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圧力釜のから吹き出す蒸気で発電した

▼いよいよ、風力発電のキットを作成します。モーターにLEDを取り付け、ケースに入れました。LEDは半田を付けないものでしたが、なんとかつきました。次にペットボトルの上半分を切り出して、縦に8〜10枚程度にはさみで切り、それを広げてねじりを加えてプロペラを作ります。
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handiwork-2

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みんな熱心に作りました

▼完成したものを、扇風機の前で回してみました。よく光るものもありましたが、回っても回転速度が低く光らないものも。そこで翼を短くして軽量化したり、LEDを半田付けしてしっかり接続するなどして、全員点灯するようになりました。プロペラとなるペットボトルの形、厚さ、重さなども影響するようでした。今日は風も強く吹いているので、外で回したいところでしたが、結構メンテナンスが必要だったので、部屋の中だけにしました。
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やっと点いたぁ〜

(いとう)


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2013年02月21日

寒い日が続いていますが、みなさま、お風邪などひいていませんか?
さて、佐野いこいの森に近い『佐野地域学習センター』にて、ペットボトル風車を作る教室を開きます。足立区民の方は、是非ご参加下さい。講師は、私が務めます。詳細は、以下の通りです。

■さの科学たんけんクラブ~第3弾~ペットボトル風車で発電しよう
【日  時】2013年3月2日(土) 13時〜15時
【内  容】
空のペットボトルで風車を作り、その風車を回すことでLEDライトが点灯する風力発電機を作ります。そして、佐野公園で実際に自然の風で発電してみましょう。
発電のしくみについての実験もやっちゃいます。
お友達を誘って、ぜひご参加ください。

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ペットボトル風車の作成例

【費  用】300円(受講料)+360円(教材費)+10円(保険料)
【対象者】小学生以上の方
【持ちもの】炭酸などの入っていた円柱形の500mlペットボトル2本
【定  員】20人
【申込方法】受付窓口または電話にてお申し込みください。
【問い合せ先】佐野地域学習センター  03‐3628‐3273

(いとう)

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2012年11月24日

● さの科学たんけんクラブ〜第2弾〜チョウ型飛行機を作って遊んで学ぼう

▼今日は、13時〜15時に『佐野地域学習センター』にて、集まってくれた子供たちと昆虫の羽と進化について、種類による飛び方の違いなどを、模型を使って考え遊びました。

▼初めに、昆虫の足と羽の数の関係を、飛び出す絵で学びました。6枚羽のような昆虫もいたことや、2枚しか羽の無い昆虫もいることなどを知りました。空を飛ぶ生き物の中で昆虫が最初に飛んだこと、昔は開いた羽が70cmにもなる巨大なトンボがいたことを絵をつなぎ合わせて感じました。こんなにデカかったのかと、実際作った大きさにびっくりしていました。

▼ふわふわと飛ぶチョウは、どんなふうに飛んでいるのでしょうか。標本や図鑑の形では飛んでいないことを写真などで解説。実際は、羽を下ろした形で飛んでいます。それに似せたアゲハとオオゴマダラというチョウの形の紙を切り抜き、前進して飛ぶバランスをとるためにクリップを頭に付けたものを滑空させて遊びました。真ん中でやや谷折りにして軽く前にふわりと押し出す様にすると、うまく滑空するのですが、羽がちょっと曲がっただけで飛ばなくなるので、なかなかうまく飛ばせません。それでも時々すごくきれいに飛ぶことがあるので、みんな何とかうまく飛ばそうと実験しながらで工夫していました。
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作ったチョウの飛行模型

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作り方を解説

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何度もいろいろ工夫して飛ばしました

▼チョウ形のゴム動力で飛ぶ模型も飛ばしてみました。あらかじめ用意した針金と輪ゴムで作った骨格に、羽を取り付けてもらい、これも飛ばしてみました。ハチのように素早い回転する前羽で飛びますが、あんまり巻き過ぎないようにといっても、巻き過ぎて壊してしまう子もいました。直ちに外科手術をして飛べる様にしました。
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切れたゴムを付け替える

▼うまく飛ばすのは難しいけど、最後は大きな網で紙のチョウを採ったりして、みんな楽しく遊べたようでした。

(いとう)


佐野いこいの森ikoinomori at 23:50│コメント(4)トラックバック(0)イベント報告 │

2012年10月30日

少し冷えてきました。みなさま、お変わりありませんか?
さて、佐野いこいの森に近い『佐野地域学習センター』にて、チョウ型飛行機を作る教室を開きます。足立区民の方は、是非ご参加下さい。講師は、私が務めます。詳細は、以下の通りです。

● さの科学たんけんクラブ~第2弾~チョウ型飛行機を作って遊んで学ぼう
【日  時】2012年11月24日(土) 13時〜15時
【内  容】
ふわふわと飛ぶチョウは、どんなふうに飛んでいるのでしょうか。
模型を作ってどんな形がよく飛ぶか、みんなで実験してみよう。
チョウだけでなくその他の昆虫について、飛び方や羽のしくみについてお話しします。
お友達を誘って、ぜひご参加ください。
【費  用】100円
【対象者】小学生以上の方
【定  員】25人
【申込方法】受付窓口または電話にてお申し込みください。
【申込期間】お申込受付中
【問い合せ先】佐野地域学習センター  03‐3628‐3273

(いとう)

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2012年08月04日

● さの科学たんけんクラブ〜絆を深めよう〜セミの羽化の観察会

▼今日は、18時〜20時に『佐野地域学習センター』にて、集まってくれた子供たちと、『佐野公園』でセミの羽化の観察会を行いました。

▼初めに、セミの羽の飛ぶしくみ、鳴くしくみ、生活史、天敵・寄生などについて、模型や写真を使って解説しました。もちろん、羽化についてもある程度解説して、あとは自分の目で観察してもらいました。

▼そのあと『佐野公園』に移動しました。もうだいぶん暗くなってきました。日没後からセミの幼虫が地表に出てきます。最初の頃はなかなか見つかりませんでしたが、樹の上に登りはじめているものや、まだ地表に出たばかりのものまで、少しずつ見つかりました。しっかりと動かなくなるまでは、ライトを当てないように注意しました。驚いて羽化しなくなるからです。それから、絶対に触らないことも。
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付近を探す参加者のみなさん

▼やがて、羽化をはじめる個体も見られました。でも、みんなちょっと興奮しすぎてライトを当ててしまう子や触ってしまう子も…。途中で羽化を止めて失敗してしまったものもいました。初めて見る身近に起きる神秘的な様子なので、大人が言ってもある程度は仕方がないのかも知れません。こうして失敗してしまった幼虫を見ることで、命について感じたり、考えるようになるのでしょう。
watcher
背中が割れてきた


▼そんな中でも最初に見つけた個体は、やや高い位置にあって、順調に羽化を進めました。みんなでゆっくり観察できました。
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背中が割れた

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体をのけぞらせる

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頭を上にして前足でぶら下がる

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柔らかい羽を下に垂らして伸ばす

みなさん、美しい薄緑色の羽が伸びていく様子に、感動された様子で、少し時間が過ぎても飽きずに見ていました。朝までは見ていられないけど、この後はきっときれいに色付いて体が固まり、昼過ぎには飛べるようになるはずです。

(いとう)


佐野いこいの森ikoinomori at 23:55│コメント(0)トラックバック(0)イベント報告 │