意味が分かれば、

意味が分かれば、入試問題も面白い
って話しです。

去年の古典の問題

話の筋はこんなです。

孔子が東の方へ出かけた折、
二人の子供が言い争いをしているのに出会った。

聞いてみると、
日の出と日中とでは、どちらが太陽は近いかと議論している。


一人の子供は、日の出の太陽は大きく、
日中は小さく見えるので、
「これ遠き者は小にして 
近き者は大なるが為ならずや」

日の出は近く、日中は遠いと主張。


これに対して、もう一方は、
日の出のときは涼しく、日中は暑くなる。
「これ近き者は熱くして 
遠き者は涼しきが為ならずや」

日の出は遠く、日中は近いと主張した。

これ聞いた孔子は、どう判断したか?

「孔子、決すること能(あた)はざりき」
(どちらが正しいか決めることが出来なかった。)


それで

両小児、笑いて曰く
「たれか汝を 知多しと 為せるや」

「あんたが知恵者だなんて、笑わせるゼ」
と馬鹿にしたとか。

出典は「烈子」。
調べてみますと、烈子は、紀元前の中国、戦国時代
老子と荘子の間にいた道家の思想家(生歿年不詳)で、
「烈子」は弟子と作った著作であるとか。


老荘思想と呼ばれる道家は、
文明の進歩や個人の努力に価値を置かないので
こんな話を作って、
何事も、正と偽、善と悪、賢と愚と決めてしまう
孔子たち儒家を馬鹿にしているのでしょう。

この道家の思想はそれとして
共感できるところも多いのですが、
これが生徒達が学ぶ教材にふさわしいかというと
ちょっとヤバイでしょう。


なんせ我々は、
努力じゃ、進歩じゃ、前向きじゃ
といつも言ってますから、、。


人生の価値観は、人それぞれとはいえ、
「努力なんて、つまらんことよ。」
なんていわれると
教育関係者は立つ瀬がありません。


老荘思想は、
努力して目標を達成するという入試のシステムと
真逆の考えだと思いますが、
出題者は、どういう意図だったのでしょうかね。


話を元に戻して、
では、二人の子供になんと答えたらいいのかというと。


A ホトケの塾長の場合

なるほど、なるほど。二人ともよく考えたね。
どちらも正しい。
エライエライ。


B オニの塾長の場合
二人とも間違い。
確かに地球が太陽を回る軌道は、
円軌道ではなく、楕円軌道であるから
近づくときと遠ざかるときがあるが、
だからと言って、
朝昼で、太陽が、のべつ近づいたり、
遠ざかったりするするワケがなかろーが

つまらん屁理屈言わんと
ちゃんと理科を勉強センカイ。


さて、どちらのバージョンを、
お望みでしょうか。

今年の入試は、ヤスムズ

昨日は、福岡県の県立高校の入試 
ちょっと寒かったですが、良い天気で入試日和でした。

午前中に、生徒たちが充分に自分の力を発揮してくれるように
近所の香椎宮にお参りしてきました。


香椎宮は近年、正月は長蛇の列の大賑わいで、
気の短い私なんぞは、とても本殿に行きつくまで
待っておれませんでしたが、

こんな日は、参拝客は数名。

他に、咲き始めた梅の写真を撮っている人、
近所の散歩の人ぐらいで、
神様も、暇そうでネライ時です。


福岡県の入試は、入試改革ということで
今年から、全教科とも試験時間が5分延長され、
リスニングの配点も増えましたので、
どれぐらい難しくなるか心配していました。


しかし問題を見てみ見ると、
難易度はそう変わっていません。

では安心か、というと、そうともいえないんですね。


テレビにもよく出てくる変わった絵描きの蛭子さんっているでしょ。
あの人の絵が、一見下手そうで、味わいがある
いわゆる「ヘタウマ」と評されています。


その表現を借りると、今年の入試問題は、
「ヤスムズ

一見やさしそうだけど、点が取れない。


なぜ点がとれないかと言いますと、
問題をよく読んで内容を理解する読解力と
解き方や理由を説明する論理力・表現力が
必要とされるからです。


そんなわけで、ボーダーは各校とも下がる、
というのが私のヨミです。


詳しい分析は、これからじっくりやりますが、
読解力・思考力・判断力の養成が
より重要になってきたということは確かでしょう。


このような力は、一朝一夕にはつきません。
やはり「ローマは一日でならず」
時間をかけて培っていくしかないと思います。


受験生諸君、お疲れ様でした。
大学受験と違って高校受験は来年はないのですから、
自己採点ややり直しをする必要はありません。
(どうしてもやりたい人は、やっても構いませんが)


記号問題なら点数を確定出ますが、
説明の記述は、自分で正解を書いたつもりでも、
どこで減点されるかわかりませんから、
ハッキリした得点を出すことは不可能なんです。
そんなんで一喜一憂しても始まらんでしょう。


結果は天に任せて、
合格発表までは、今までできなかったことをやる。


結果が出たら、
勝っても有頂天にならず、
(これが人生のゴールではない。)
負けても、落ち込まず、
(これで自分の価値が決まったわけではない。)
新たな目標と決意で、高校の宿題と予習をやる。


常に前向きであれ!
がんばれ!

いともやさしき心ばえかな

チョコ










先日二人の卒業生が、
「ジュクチョー、ブログ更新せんと?」
と催促に来ました。
写真は、その時持ってきてくれたお土産。

こんなお菓子をくれるとは、
彼らは、まだ私を同類の生物と認めてくれているようです。

しかし、すぐに、復活させるのは、
シャクなので、一呼吸おくことで、
せめてもの抵抗をしたつもり。


入試まであと3日。
今日は最後の日曜特訓でした。
本番で実力が出せるためのテクニックを
いくつか指導しました。

適度な緊張とリラックス
受験の永遠のテーマです。


さて、感動の古文の話ですが、
「いともやさしき心ばへかな。」
心ばへ=思いやり、心づかい
なんと、やさしい心づかいなんでしょう 
という話。


話の内容は、

教養人の端隆(はし たかし)という人が、
吉野へ花見に出かけたときのこと
金峯山寺(きんぶせんじ)の本堂のあたりに来たとき

年のころ十三、四なる賤(しづ)の女(め) 
ふたり打ち連れつつ、
竹にて編みたる目籠(めかご)という物と、
鳥の姿に造りたる物を、
あまた持ち来て売るに 行き逢いたり。

都へのみやげ物にしようと思って、
一人を呼び止めて
その鳥を二、三個買った。それから、
目籠も買おうかと言ったら、その娘は、

先へ行きたる者を呼び返し、
「我は鳥を参らせぬ。
目籠はそこより参らせよ。」
と云いたりしを聞きて

いともやさしき心ばへかな

都の人は ひたすら いきおいのある方につきて
身の栄を望み、兄弟一門をも越えて
おのれ独り 世にあらんとのみするが、
かかる田舎の幼き賤の女には
遥かに劣れりとて

涙を流しける。
「落栗物語」より 2月の模試に出ていました。
意味わかりますよね。

一人の少女から、お土産に竹の鳥を買って、
ガゴも買おうとしたら、

自分の方は、売れたから、もう一人に
あんたが売りなさいと客を譲ったという話。
これに主人公がいたく感動したということです。

今も昔も、ガリガリ亡者が横行する中で、
つましく誠実に生きる庶民がいるということでしょう。
なかなかの感動話だと思います。

古典の授業は、言葉の意味が難しく、
さらに、やれ活用の種類がどうの、活用形がどうだ、
助動詞だ、助詞だ云々と、
多くの生徒たちにとっては、
話の内容の面白さまで到達しないまま
メンドクサイ感で終わっちゃている気がします。

でも、その意味まで分かってくると、
現代の自分たちの世界にも通じるところがあって
いろ考えさせてくれる面白いものです。

訪れてきてくれた二人の卒業生に、
ジュクチョーは、
いともやさしき心ばへかなと
涙を流しける
とかや。


次回は、去年の入試問題の古文で
それをやってみましょう。










補足というか

ルート5ヲダス












古文の話の前に、

実は、ルート5は出せないことはありません。

三平方の定理を使って、
直角をはさむ辺を、1cmと2cmにすれば、
斜辺の長さはルート5になります。

(この三角形は、1:2:√3の三角形を
凌駕して入試の舞台を制覇したこともありましたが)

ですから、その3倍の直角三角形を書けば、
3ルート5が得られる、となります。

この斜辺を、さらに8cm延長して、
これを一辺とする正方形をつくればよい。
ということになりますね。

しかし、キャンプに
三角定規やコンパスはもっていかんよね、
フツー。計量カップ忘れる以前に。



おいりゃーせんのー

岡山数学2とある県の入試問題


















問題見えますかね。
要約すると
「キャンプに行ったが、計量カップを忘れたので、
正方形の用紙の4すみから、4cmの正方形を切り取って
直方体の箱をつくり、容積を180立方cmにするには、
元の正方形の用紙の1辺を、何cmにすればよいか」
という問題です。

出題した岡山県教委の教育指導主事は、
普通の二次方程式の問題のつもりなんでしょうが、
「なーんば、いいよっとか。この○○○○が!」
なんですけど、

岡山弁では、
「おいりゃーせんのー」

方言変換アプリ、誰か作ってくれませんか。

さて、問題文に「キャンプに参加した」とあります。
どうやって野外で8+ルート5cm、という長さを測るんですかね。
野外じゃなくても、教室でも無理だと思うのですが、、、
なんせ、ルート5には、
無理数という名前までついているのですからね。


もっとも、4つのすみを5cmすれば、
整数で答えが出るんですが、、、、。
(小学生でも解けます。自分でやってみてください。)

どうでも解の公式を使わせたかったのでしょう。

しかし、それだと計量カップに代わる箱は
実際には作れない、
とは考えがいかなかったんですね。


その後、これが問題になったという話も聞きません。
岡山の人たちは、オーヨーなんですねぇ。
それで、こんなオーヨー問題を出す、
なんて、ちょっとキメました。


そういえば、あのカケガクエンって岡山でしたね。
なんか、ナットクできたような、できないような。


ちなみに、野外炊飯であれば、
基本、飯盒を使うはずですが、
だったら、計量カップなんか不要なんです。
飯盒のフタが、1合なんですから、
これってキャンパーの常識。


飯盒使うなら、計量カップはいらんので
こんなシチュエーションはあり得ないつーの、
岡山県教委、勉強せーよ。


次回は、感動の古文の話です。






名門宗像高校がまさかの定員割れ

第4学区では、福高にせまる名門、宗像高校の志願者が、
先日の中間報告で定員に13名満たず唖然としました。
その後、1回だけ認められる志願先変更で、12名増加したものの、
結局320名の定員に319名の応募という結果になったようです。

この宗高ショックのあおりを受けて、他はとんでもない倍率です。
推薦合格を除いた実質倍率は、
新宮理数科3.1倍、
香住丘数理1.76倍、
香椎2.11倍、
魁誠1.97倍、
福高1.56倍と、
他の県でこんな高倍率はあり得んでしょう。

原因は、3年前に始まった中高一貫制で、
ことしから80名の内部進学があるため、
高校からの募集定員が減ったことです。

かなり厳しくなるだろうと予測して
多くの生徒が断念したのが原因でしょう。
宗高の人気や評価が下がったからではありません。

当方も、「宗像はやめとけ」と言ってましたから、、、。

そんな塾長の教えに背いて、
初志貫徹した生徒はホクホク。
しかし、人生、そんなに甘いもんやないんやけどなぁ。
合格発表までは気を抜かないようにね。


次は、とある県の変な数学の問題について。

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