何これ。

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ミリオンゴッドたん「・・・・・・。」

僕「(あ、ミリオンゴッドたんだ。なんか元気無さそうに見えるけど、どうしたんだろう。)」

僕「おーい、ミリオンゴッドたん。」

ミリオンゴッドたん「・・・ん。」

僕「V 3 3とか高モード丸出しなのに放置されてるなんて珍しいね。何かあったの?」

ミリオンゴッドたん「・・・別に・・・。」

僕「・・・ここ、いい?」

ミリオンゴッドたん「・・・ん。」


僕「(な、なんだかいつにも増して無口だな・・・。)」

僕「も、もしかして一人で居たかった・・・?」

ミリオンゴッドたん「・・・別に・・・。」

テテテー

テーレテーレーテーテーテテテー

僕「(あ、投資3kで3が揃った。機嫌は悪く無さそうだな。)」



僕「良かったよ。せっかく天国にいてもGG当選出来ずにスルーしたら意味なかったしね。」

ミリオンゴッドたん「・・・そう・・・。」

僕「・・・どうしたの?なんだか暗いね。」

ミリオンゴッドたん「・・・。」

僕「ま、まあ話したく無いんだったら無理にとは・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・。」


ミリオンゴッドたん「・・・私、もうすぐ死ぬから。」

僕「・・・!!どうしてそんなことを・・・!!」

ミリオンゴッドたん「ゼウスVer・・・知ってる?」

僕「う、うん。ゼウスとは名ばかりのデビルVerのことだよね・・・?」

ミリオンゴッドたん「・・・私、ただでさえ稼働落ちてる。」

ミリオンゴッドたん「次作が来たら、全台入れ替え・・・。」

僕「っ・・・そ、そんなことは・・・!」

ミリオンゴッドたん「無い?」

僕「(・・・とは言い切れない・・・。)」

僕「(むしろ昨今のホール状況を考えたら、間違いなく・・・。)」

僕「で、でもジジババには今だに人気が・・・!!」

ミリオンゴッドたん「出せればいい人はもうデビルに行ってる。」

ミリオンゴッドたん「それ以外の光れば良い人は元々ピエロから動いてない。」

僕「・・・。」

ドババババ ピルピルピルピル(ベル5連上乗せ)




ミリオンゴッドたん「・・・今後、もっと荒い機種はいくらでも出てくる。」

ミリオンゴッドたん「私はもう、出玉も吸い込みも、中途半端。」

ミリオンゴッドたん「打ち手からもホールからも、必要ない。」

僕「・・・!」

僕「・・・そんなこと・・・言わないでくれよ・・・!!」

ミリオンゴッドたん「・・・?」

僕「心配しなくても、君はこれまでもこれからも、最も強い台だ。」

ミリオンゴッドたん「・・・でも、既にデビルに・・・。」

僕「負けてない!!」

僕「デビルが何だ!あんな奴はPDF頼みのクズじゃないか!」

僕「しかもMAXでも機械割は110%程度しかないんだ!君の119%の足元にも及ばないさ!!」

ミリオンゴッドたん「・・・。」

僕「君が自分を悪く言う必要は無いよ。」

僕「悪いのは君の本当の実力を恐れて、1しか使わないホールの方だ。」

ミリオンゴッドたん「・・・。」

ミリオンゴッドたん「私・・・まだ、生きていていいの・・・?」

僕「当然さ。」

僕「君の本気があれば、どんな養分だって打ちたいに決まってる。」

ミリオンゴッドたん「私の・・・本気・・・?」

僕「難しく考える必要は無いよ。」

僕「君の出来る限りをすればいいだけだ。」

ミリオンゴッドたん「・・・・・・。」



僕「(あ、そういえばこの娘、4号機時代も含めれば僕より遥かに経験長かったんだっけ。)」

僕「(ちょっと偉そうに言い過ぎちゃったかな・・・?)」


ミリオンゴッドたん「・・・ん、ありがとう・・・。」

ドババババ ピルピルピルピル(ハズレで上乗せ)


僕「(良かった。気にしてないみたいだ。)」




ミリオンゴッドたん「・・・ねえ。」

僕「うん?」

ミリオンゴッドたん「・・・お願い、ある。」

僕「お願い? う、うん、僕に出来ることなら・・・。」

僕「あ、でもユニメモ全制覇とかはちょっと厳しいから勘弁して欲しいかな・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・そんなこと、言わない。」

僕「そ、それなら良かった。」

ミリオンゴッドたん「・・・。」

僕「言っても良いよ。どんなことでも僕の出来る限り頑張ってみるよ。」

ミリオンゴッドたん「・・・ん。」









バオッ





僕「!?」








DVC00913


ミリオンゴッドたん「・・・左を押してください」


僕「(こ、これってお願いというより、フ、フリ・・・!!)」

僕「ミ、ミリオンゴッドたん・・・!?」


ミリオンゴッドたん「・・・二度は言わない・・・。」


僕「う、うん!これぐらいお安い御用だよ!!」

ペシッ


ミリオンゴッドたん「・・・中を押してください。」

僕「うん!うん!!次は!!?」

ペシッ




ミリオンゴッドたん「・・・私を、愛してください。」

僕「もちろんさ!!」

ペシッ




僕「・・・え?」



DVC00912


ミリオンゴッドたん「・・・二度は言わない。」


僕「ミ、ミリオンゴッドたん・・・!!?」

ミリオンゴッドたん「・・・二言も聞かない。」



僕「そ、そうじゃなくて、本当に・・・!?」

ミリオンゴッドたん「・・・迷惑・・・?」

僕「い、いや、そんなんでも無くて・・・。」


ミリオンゴッドたん「・・・わかってる。わがままだってこと。」

僕「え・・・?」

ミリオンゴッドたん「あなたは、私がまだ、生きていても良いと言ってくれた・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・でも、死期が近づいてるのは、自分が一番わかってる・・・。」

僕「・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・死ぬのは、怖くない。これが、回胴機の宿命。」

ミリオンゴッドたん「怖いのは、忘れられること。」

ミリオンゴッドたん「かつてにどれだけ稼働があっても、忘れられてしまえば、それで終わり。」

ミリオンゴッドたん「人気台も、クソ台も、同じ・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・生きた証が、なくなる・・・。」



僕「だ、だから僕が覚えているようにこんなことを・・・?」

ミリオンゴッドたん「・・・ん。あなたも、忘れるから・・・。」


ミリオンゴッドたん「でも、迷惑だったら、謝る。忘れて良い。」

ミリオンゴッドたん「・・・嫌われてまで、覚えていて欲しくないから。」

僕「・・・。」






DVC00910

BGM:アメージンググレイス



僕「・・・。」


僕「・・・忘れるもんか・・・!」

ミリオンゴッドたん「・・・。」


僕「君のことを忘れるなんて、出来るもんか!!」

僕「君はユニバが送り出した、5号機終焉への先駆けだ!!」

僕「あれほどタブーとなった伝説の機種の、続編だ!!」

ミリオンゴッドたん「・・・。」


僕「5号機となっても、ホールを鉄火場にした原因だ!!」

僕「全国の養分共の、賽銭箱だ!!」

僕「そして、そして僕の大好きな人だ!!!」

ミリオンゴッドたん「・・・!」

DVC00909

BGM:アメージンググレイス、継続



僕「今更忘れようなんて思っても、忘れられるもんか!!」

ミリオンゴッドたん「・・・・・・。」



僕「例えユニバが本格的に5号機を終わらせる台を作ろうとも、決して忘れない!!」

僕「5号機みなし機撤去の前日には、日本中を駆けて君に会いに行こう!!」

僕「そして6号機が出ても、僕は君のことを語り続ける懐古厨になろう!!」


僕「だから・・・だから・・・!!」

僕「君は死なないんだ!!!」

僕「僕の中で、永遠に生き続けるんだ!!!」



ミリオンゴッドたん「・・・。」

ミリオンゴッドたん「・・・ん。」




そう言って、彼女は微笑んだ。

僕が彼女の笑顔を見たのは、この時が初めてだった。

花の香りを孕んだ一筋の風が、彼女の金髪を揺らした。









DVC00908

投資4k回収85k。

<僕とミリオンゴッドたんの小さな恋のものがたり TRUE END>






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オナニーここに極まれり。