2009年11月20日
報道がみたHIVエイズ
来週のエイズ学会が終わったら、もうすぐ。イルファー釧路主催の師走講演会のことです。
第五回目の今年は、産経新聞特別記者の宮田一雄さんをお招きしての、「報道が見たHIVエイズ」。タイトルのインパクトもさることながら、ポスターも見て欲しい。なかなかの力作です。
ジャーナリストとしてHIVエイズを継続的に追いかけてきた宮田氏ですが、エイズ&ソサイエティー研究会議やぷれいす東京、エイズ予防財団などの理事でもあります。
ジャーナリストの本分であるところの、取材対象とは一線を画し、冷静な目で対象を追うという姿勢を持ち合わせながらも、その取材対象の当事者に限りなく近づいている彼は一体どのような考え方をお持ちなのか。とても興味がありました。報道の裏も表もすべて知り尽くしている彼から発せられる言葉に注目したいと思います。
報道の裏というと思いだすのは、松本パニックや神戸パニックと言われる騒動です。コマーシャルセックスワーカー(性を生業とする方)の女性がHIV陽性と判明したときに、一斉に報じられたのは、感染者当事者の顔写真入り報道でした。彼女と関係を持った人はHIV検査をするようにとの意図です。まさに感染者をあぶりだしにして社会から抹殺することで感染予防するという魔女狩り的発想です。大衆は報道に真っ先に左右される集団なのです。
一方、薬害エイズでのすさまじい報道は、現在すっかりなりを潜めています。報道がなければ動かないのもまた大衆です。
というわけで、報道の影響力は絶大であり、使いようによっては最大の効果を期待できる半面、使い方を誤ると大変な失態となる、両刃の剣と言えます。
ジャーナリストが見続けてきた社会とエイズの関わりの歴史を今、我々は目の当たりにしようとしているのです。
12月4日午後6時半開演、釧路市民文化会館小ホールで待っています。
ilfar946 at 12:46|Permalink│
2009年11月15日
土曜の夜はあったか?
土曜日の夜の長寿番組、「世界不思議発見」を見ながら、このシチュエーションすごく久しぶりの気がしました。居間の床に転がって、テレビを見ている状況がです。
最後にこの番組を観たのはいつだろうと、ふと気になってスケジュール表を確認して驚いた。先週は研究会で札幌、その前は根室講演、その前は看護師さんの結婚式、どんどん土曜日の夜は埋まっていました。遡っても遡っても予定がびっしり。ケニア、学会、イルファー会議、イベント、夏休み、同窓会、、、、結局今年の4月11日を最後に私は土曜日の夜のゴールデンタイムを自宅で過ごすことはなかったのでした。
これにはびっくり、というより笑うしかありませんでした。考えてみれば、土曜日に限ったことではありません。連続モノのテレビ番組はまず観ないのは、同じ曜日の同じ時間に在宅している確率が極めて低いからなのかもしれません。道理で一年が早く過ぎるわけです。本当にもうカレンダーも一枚になってしまっています。こうやって追い立てられるように過ぎていく時間。
引き返すことは出来ないのですね。
でも勝手に予定を入れているのは自分です。
諦めて身をまかせるしかないようです。
久しぶりに授かった何も無い土日。
タイヤ交換をして、のんびり本を読んでみました。
最後にこの番組を観たのはいつだろうと、ふと気になってスケジュール表を確認して驚いた。先週は研究会で札幌、その前は根室講演、その前は看護師さんの結婚式、どんどん土曜日の夜は埋まっていました。遡っても遡っても予定がびっしり。ケニア、学会、イルファー会議、イベント、夏休み、同窓会、、、、結局今年の4月11日を最後に私は土曜日の夜のゴールデンタイムを自宅で過ごすことはなかったのでした。
これにはびっくり、というより笑うしかありませんでした。考えてみれば、土曜日に限ったことではありません。連続モノのテレビ番組はまず観ないのは、同じ曜日の同じ時間に在宅している確率が極めて低いからなのかもしれません。道理で一年が早く過ぎるわけです。本当にもうカレンダーも一枚になってしまっています。こうやって追い立てられるように過ぎていく時間。
引き返すことは出来ないのですね。
でも勝手に予定を入れているのは自分です。
諦めて身をまかせるしかないようです。
久しぶりに授かった何も無い土日。
タイヤ交換をして、のんびり本を読んでみました。
ilfar946 at 15:17|Permalink│
2009年11月09日
師弟対決?
現役の泌尿器科医であり、かつ (社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センターセンター長として、特に性感染症、HIVの予防啓発のため、全国を講演行脚しています。
そして釧路にも。
釧路市健康推進課のプロジェクトに賛同され、地元高校生への出前講演のために毎年秋に来釧されるのです。最近の先生のお話は、単にHIV、性感染の予防啓発にとどまらず、人間として社会の中でどうやって生きるべきかを軽妙な語り口で投げかけていきます。私も多くの場面で講演することがありますが、こういうとき岩室先生ならどうやって話すだろうかと、いつも考えながら言葉を選んでいます。まさに私の師。
彼から頂いた、二つの大事な言葉。
コミュニケーションスキルと当事者意識。いつも意識しています。
しかしながらコンドームの達人のトレードマークは健在です。昨年のエイズ学会でお会いした時、快く頂いた一本のネクタイ。かわいいコンドームがモチーフです。
岩室先生の高校講演が終わった宴会に呼ばれて、シチュエーション上これしかないと結んでいったそのネクタイ。なんと、岩室先生も同じ柄をつけていました。もちろん楽しいお酒でした。
私の師は、今年のエイズ学会での再会を誓って、すこし顔を赤らめながら、釧路の夜に消えて行きました。
ilfar946 at 12:26|Permalink│
2009年11月02日
ジャズの鳴る街
根室のイベント会場に入る前のわずかな間隙を利用して、根室駅前に佇むジャズ喫茶に入りました。釧路のジス・イズ、根室のサテンドールと言わしめる、知る人ぞ知るジャズファンのメッカのような場所です。3000枚を超えるレコードがびっしりと壁を埋め、カウンターの横の巨大なスピーカーから流れる漆黒のジャズ。50年前にタイムトラベルしたようなモノトーンのサックスが私の心を揺さぶります。カウンター越しに並ぶサイフォンの中で程良く蒸されたコーヒーの匂いのまた向こうにしっくりと調和した人物が、そこのオーナー谷内田さんでした。ジャズ好きが高じて、市内のジャズ愛好家とネムロ・ホット・ジャズ・クラブを結成。みなが集まる場所を提供しようと、脱サラして喫茶店を開いたほどの人です。良い演奏を聴きたいというただそれだけで、クラブを結成して45年。その間多くのプロミュージシャンを招き、根室にジャズありとの風土を作った人はしかし、控え目で物腰の柔らかな人でした。
炭焼きコーヒーを飲みながらジャズに聞き入る至福の時。なにもかも忘れたくなったその時、あ、先生そろそろ時間。同伴の田村君に現実を知らされしぶしぶ洞窟を後にしました。
帰る前に一枚の張り紙。見逃しませんでした。
ジャズのひと時をアルコールでいかが?
おっと!ここは喫茶といえどもアルコールオーケー。また来ますとも、ぜひ、また!
ilfar946 at 20:33|Permalink│
2009年11月01日
インフルに負けず、根室
今年の夏前のことでした。根室保健所の佐藤さんから、根室でエイズの予防啓発イベントを打ちたいのですが、イルファー釧路さんのそっくりなことしてもいいですか?と。若者対象のライブをやってみたいのだとのことでした。どうぞどうぞ、お手伝いできることがありましたら遠慮なくおっしゃってください。
保健所が自らこのような企画をすること自体ビックリしましたが、彼らの熱意にさらにビックリしました。根室の地域の若者、高校生を巻き込み、時には若者のライブに潜入し突撃出演アポをとるという実行力。ライブの前の座学(参加高校生に対するHIV/AIDSに関する勉強会)までやってくれていました。保健所という硬いお役所構造の中で自由に動き回るのはかなり大変だと想像されましたが、上司や同僚の理解と協力(これもすごい!)で、ついに実現させちゃいました。
昨日のそのイベントで、私はHIV/AIDSの基調報告(HIV/AIDS 若者に今何がおきているか)を担当しました。しかし、、、。
本来の主役の高校生。新型インフルの猛威で学校閉鎖のため、参加中止!せっかくの彼らのライブも中止せざるを得なくなったのです。彼らのHIV感染者の手記朗読もおじゃん。
でも、実行委員の保健所の面々は頑張りました。社会人の若手を呼び込み、手記朗読は保健所の実行委員が担当し、ライブの代わりに性感染予防啓発のDVD(エッチの掟)を上映し、最後までやり通したのです。
ライブはなかったけれど、高校生は来られなかったけれど、参加した市民の心にはHIV/AIDSのこと語り合う共通の雰囲気がきっちりと醸造され、根室の街に散っていきました。
参加者への手作りの(本当に手書き!)ハンドアウトやメッセージが用意されていて、保健所の実行委員たちの暖かな心と熱意に私は感動すら覚えました。
根室では初めてのイベント、それを保健所がやったことのインパクト。彼らも来年への確かな手ごたえを感じたことでしょう。
来年こそ高校生!絶対うまくいくと私も確信しました。
ilfar946 at 15:33|Permalink│
2009年10月23日
新型インフル現場からの提言
さすがにこれだけ学級閉鎖や行事の中止があると学校も大変です。私が校医・産業医を務めている学校の養護教諭からは、毎日のように学級閉鎖の情報が届けられます。修学旅行も途中で10人ほどが帰ってきたとは心痛い話です。
流行のパターンをみると面白いことに、一つの学級あるいは学年に流行しそれが終焉したころ、また隣の学級や学年に飛び火していく。おそらくは、発症者に対する十分な隔離が出来ていないのでしょう。十分な隔離とは、ウイルスを伝播しなくなるまで十分な期間を隔離するということです。
これには二つの問題があると私なりに思っています。まず一つは、流行型とは違う新型インフルの特徴。現場での認識では、インフルの迅速検査の陽性率が低いということです。それには理由があります。新型はトリインフルの形質を一部もっていまして、体温のより高いところで増殖する傾向があります。したがって、咽頭喉頭などの比較的表面に近いところは体温が低いのであまり増殖がさかんでない(むしろ、体温の高い肺の内部で盛んに増殖しやすいのです)ために、咽頭ぬぐいを試料とする検査では陽性が出にくいのです。普通は発熱12時間ころから陽性になると言われていますが、新型はそれより遅く24時間ころに陽性がでる印象です。あくまでも現場の経験的印象ですが。ですから、インフルとしてとらえられないまま、放置されているケースが一杯あると思います。症状は軽いものが多いので、そのまま薬剤を処方され治ってしまう方が大半です。かれらはインフルとしての隔離から免れるわけです。
それからもう一つは、インフル出席停止期間の誤解です。登校許可の目安としては、発熱から5日以上7日程度、あるいは解熱してから2日以上たってからと言われてきましたが、後者のほうが復帰が早いのでよく使われます。しかし、タミフルやリレンザを投与しますと、簡単に熱が下がっちゃう。それから2日たったとしても、ウイルスは体から排出され続けています。こういうわけで、発症者が中途半端に復学することで、またまた流行が起きるわけです。社会も親も子供もそして医療者も認識を変えないといけないようです。
新型の場合は発熱してから少なくとも一週間は登校禁止としたほうが、疫学的には有効な気がします。そして医療機関でたとえ迅速検査で陰性であっても、発熱があったり同僚がインフルとわかっている場合は、インフル疑い例として一週間休むくらいの度量が必要になりそうです。
まわりの人にうつさない心配りの究極が自発的隔離ですから。まさにそれこそ隣人愛なのです。
流行のパターンをみると面白いことに、一つの学級あるいは学年に流行しそれが終焉したころ、また隣の学級や学年に飛び火していく。おそらくは、発症者に対する十分な隔離が出来ていないのでしょう。十分な隔離とは、ウイルスを伝播しなくなるまで十分な期間を隔離するということです。
これには二つの問題があると私なりに思っています。まず一つは、流行型とは違う新型インフルの特徴。現場での認識では、インフルの迅速検査の陽性率が低いということです。それには理由があります。新型はトリインフルの形質を一部もっていまして、体温のより高いところで増殖する傾向があります。したがって、咽頭喉頭などの比較的表面に近いところは体温が低いのであまり増殖がさかんでない(むしろ、体温の高い肺の内部で盛んに増殖しやすいのです)ために、咽頭ぬぐいを試料とする検査では陽性が出にくいのです。普通は発熱12時間ころから陽性になると言われていますが、新型はそれより遅く24時間ころに陽性がでる印象です。あくまでも現場の経験的印象ですが。ですから、インフルとしてとらえられないまま、放置されているケースが一杯あると思います。症状は軽いものが多いので、そのまま薬剤を処方され治ってしまう方が大半です。かれらはインフルとしての隔離から免れるわけです。
それからもう一つは、インフル出席停止期間の誤解です。登校許可の目安としては、発熱から5日以上7日程度、あるいは解熱してから2日以上たってからと言われてきましたが、後者のほうが復帰が早いのでよく使われます。しかし、タミフルやリレンザを投与しますと、簡単に熱が下がっちゃう。それから2日たったとしても、ウイルスは体から排出され続けています。こういうわけで、発症者が中途半端に復学することで、またまた流行が起きるわけです。社会も親も子供もそして医療者も認識を変えないといけないようです。
新型の場合は発熱してから少なくとも一週間は登校禁止としたほうが、疫学的には有効な気がします。そして医療機関でたとえ迅速検査で陰性であっても、発熱があったり同僚がインフルとわかっている場合は、インフル疑い例として一週間休むくらいの度量が必要になりそうです。
まわりの人にうつさない心配りの究極が自発的隔離ですから。まさにそれこそ隣人愛なのです。
ilfar946 at 17:54|Permalink│
2009年10月18日
陰性であることの意味
高校生の受検者が多かったのがうれしく思いました。特に、今年の9月に私のHIVに関する講演を聞いてくれた江南高校の生徒たちが、絶対行かなくちゃ!って、何人も来てくれたのがなによりもうれしく励みになりました。
今年も陽性者はいませんでした。
心当たりが無くても、検査の結果を聞くときというのは、みなさんやっぱり少し神妙な顔をしますが、陰性であることを知った時不満そうな顔をする人は誰もいません。その後で陰性であることの意味とそれを知ることの大切さを話させてもらうのですが、それを聞く彼らの素直な、いい顔が忘れられません。
陰性であることを知ったのだから、ちょっとした愛の勘違いでわざわざ陽性にすることはないんです。HIVは最も予防の簡単なウイルスなのです。ちょっとした動機付け、ちょっとした心遣いがあなたを守る。
こういう街の中のHIV抗体検査にかかわって、改めてHIV予防の大切さを認識しています。
この検査会を協働してくれた、釧路市健康推進課、釧路保健所、釧路市医師会、釧路労災病院、そしてイルファー釧路、愛と生命のネットワークの皆さん、協賛していただいた企業のみなさん、ありがとうございました。
来年も愚直に街の検査会、続けて行きます。
ilfar946 at 19:09|Permalink│
2009年10月13日
ピンクリボン
毎年10月はピンクリボン月間。ピンクリボンとは乳癌の撲滅、検診の早期受診を啓発するための運動としてのシンボルです。レッドリボンがエイズ患者への理解と支援の象徴として使われているのと同じような意味合いです。そういえば昔、幸せの黄色いリボンという歌がありました。刑務所を出所した男を黄色いリボンで迎える愛の話し。日本では映画の中で黄色いハンカチになっちゃいましたね。
一方、ブルーリボンは北朝鮮拉致解放活動のシンボルになっていますが、アメリカでは、表現の自由を訴えるシンボルとして、あるいは前立腺癌の理解を深める運動のシンボルとして使われています。
横道にそれてしまいましたが、ピンクリボンです。
現在乳癌は、罹患率、死亡率ともに増加しており、若い人ほどその率が高まっていると言われています。統計学的には日本人女性の20人に1人が罹患する計算になります。しかしこの病気は、ちゃんと検診を受けて、早期に発見され対策が講じられれば、治癒する確率がずっと高くなるのです。ですから、マンモグラフィーなどの検診が欠かせません。ところが、まだまだ受診率が低いのが現状なのです。啓発運動の未熟さのみならず、おっぱいを診てもらうという羞恥心が若い女性にはまだまだ根強いからなのでしょう。でもほんのちょっとの勇気が、あなたを、あなたのパートナーを、あなたのこどもを救うかもしれない。ぜひ、一度は早い時期に検診を受けてもらいたいものです。
10月第3日曜日を、ジャパンマンモグラフィーサンデーとして、全国の病院で休日検診を実施します。釧路労災病院でも当日、9時から11時まで、外科外来にて乳癌検診を実施します。玄関入口にピンクリボンをいっぱいつけたツリーがシンボルです。
乳癌もエイズと同じなのです。早期に発見されれば、平均寿命を謳歌出来るのです。
ilfar946 at 19:11|Permalink│
2009年10月11日
釧新ボランティア大賞!
釧路新聞が年間キャンペーン(おこせ地域の風―育てよう活力の芽)の一環として募集していた釧新ボランティア大賞にイルファー釧路が選ばれました。審査基準は釧路根室管内に拠点を持ち、福祉・自然保護・環境保全・教育・国際交流・観光の各分野で活動が3年以上の団体を対象に、地元に密着して活動している団体に注目するというもので、イルファー釧路まさにぴったりじゃん!というわけです。いわゆる自薦というかたちで、私がケニアにいる間に副事務局長の田村さんが、丁寧に真心をこめて応募してくれました。代表の顔写真がいるというので、あわててケニアから送りもしましたが。
イルファー釧路を立ち上げて5年、ケニアのエイズ危機がそのまま釧路地域に波及するような危機感からの出発でしたが、地域のHIV、性感染症の予防啓発とケニア医療支援を活動の両輪として地道に活動してきたことが、評価されたのだと思っています。5月の地域の人たちとの合同勉強会、夏の若者対象のライブイベント、9月のケニア、12月の大人対象の講演会、そして4月、11月のイルファー釧路通信の発行。これらを淡々とこなしてきただけですが、きっちりと継続出来たことが何よりです。これも住民のみなさまや、一生懸命活動してくれた実行メンバーのおかげです。なんたって、最初はイルファーってどこの宗教団体だ?と思われたこともあったのですから。
今年の春にはベンチャークラブから30周年記念事業として寄付をいただきましたし、そしてこの秋の受賞。心から感謝します、と同時に、心を新たにし、慢心を排除し、惰性から脱却し、地域へのアプローチを継続し続けることを宣言します。
さて次は、11月の通信の発行と、12月4日の師走講演会の準備です。昨日実行メンバーの会議がありまして、着々と進行していることをお伝えいたします。もちろんケニア報告会と当然のごとく親睦会(宴会)もありましたが。
イルファー釧路を立ち上げて5年、ケニアのエイズ危機がそのまま釧路地域に波及するような危機感からの出発でしたが、地域のHIV、性感染症の予防啓発とケニア医療支援を活動の両輪として地道に活動してきたことが、評価されたのだと思っています。5月の地域の人たちとの合同勉強会、夏の若者対象のライブイベント、9月のケニア、12月の大人対象の講演会、そして4月、11月のイルファー釧路通信の発行。これらを淡々とこなしてきただけですが、きっちりと継続出来たことが何よりです。これも住民のみなさまや、一生懸命活動してくれた実行メンバーのおかげです。なんたって、最初はイルファーってどこの宗教団体だ?と思われたこともあったのですから。
今年の春にはベンチャークラブから30周年記念事業として寄付をいただきましたし、そしてこの秋の受賞。心から感謝します、と同時に、心を新たにし、慢心を排除し、惰性から脱却し、地域へのアプローチを継続し続けることを宣言します。
さて次は、11月の通信の発行と、12月4日の師走講演会の準備です。昨日実行メンバーの会議がありまして、着々と進行していることをお伝えいたします。もちろんケニア報告会と当然のごとく親睦会(宴会)もありましたが。
ilfar946 at 09:37|Permalink│
2009年10月04日
ドクターヘリ登場
いよいよ道東でも明日からドクターヘリの運行が始まります。広大な道東ですからヘリによる緊急搬送システムの必要性は理解しています。では、誰が乗るのか?まさにこれは猫の首に誰が鈴をつけるかの理論に似ています。必要だけど、搭乗専従医師がいないという現実があるからです。
ただでさえ医師不足のこの地域で、札幌地区のように、救急医療のプロがヘリだけに関わることはとうていありえないこと。結局、各病院の医師が回り持ちで、当番に当たることになりました。当番になれば、一日中市立病院の出動待機室に缶詰です。なんたって出動要請の3分以内に出動しなくてはならないからです。
というわけで、労災組みは土日の当番となります。土日とはいえ若手医師は病院業務で忙殺されるでしょうから、労災の搭乗候補者は副院長の二人と、脳外科医の三人に決定。まあ覚悟していたことです。そして今日、ドクターヘリ安全講習会がありました。
そこで協調されたのが、フライトドクターやナースは後ろの席のお客さんではないということ。操縦士と整備士とともに協力して一組のクルーとして、緊急時にあたらないといけないとの心構えでした。それをCrew Resource Management(CRM)というのだそうです。それにはコミュニケーションが最も大切で、4つのC(credibility;信頼、clarity;明瞭、channel;方法、content;内容)と1つのN(neutrality; 中立)それを4C-Nと表現します。情報の送り手と受け手にとって必要なことのエキスです。なるほどこれはどこにでも当てはまること。まあとにかく漫然と乗っていればいいというわけではないらしいということは理解しました。ちなみに最悪の場合の補償は2億だそうです。
その後、屋上のヘリポートに上がって実際のヘリを視察しましたが、思った以上に狭い搬送空間にややびっくり。これは搬送前にやれる処置はしておかないといけないと感じました。
運行までに、紆余曲折があった道東ドクターヘリですが、乗ることが決まったからには、最善を尽くすよう努力するつもりです。でも、いつ呼ばれるのでしょか?
まだまだ未知は続きます。
ilfar946 at 16:57|Permalink│
