
この団体は当初、自然保護の観点から、リゾート開発そのものに反対をしていた。スキー場計画が破綻したあと、その跡地に大型児童館建設の話が持ち上がってからは、自然保護に加えて、税金の使われ方の是非を問題に、運動を続けてきた。
が、児童館計画も取りやめられ、新たな箱物を造らないという市の方針が示された後は、逆に、自然の回復力を目の当たりにできるこの場所をもっと活用しようと、弘前市とも協力をしながら活動をしている。
昨年度は、教育委員会に対し、子どもたちの自然体験学習に使えないものかと提言をした。教育長は、前向きに検討すると回答した。そして事実、2月の校長会には、その趣旨のチラシを作成して、各校に配ってくれた。
ただし、強制はできない。あくまで判断するのは各学校とのことだった。弘前市の場合、多くの場面で、学校毎の特色と自主性を尊重する傾向が見られる。
新学期も始まって早1ヶ月。今日の総会で報告されたのは、今年度はどこからも申込みが無かったという、寂しい現実であった。
いやいや、それに怨み辛みを言うつもりはない。積極的に取り組んでくれた教育長や担当職員には感謝をしたい。
ただ、あとはこちらの問題だ。何故1校も申込みが無かったのか、そのことを真剣に考える必要がある。魅力を感じてもらえなかったのか? だとすれば、その理由は何なのか?
そもそも、ここの開発云々が新聞紙上を賑わせたのは、もう20年以上も前のことである。その後の経緯についてはほとんど報道されていない。
だから、若い教師の中には、弥生の森のことを知らない人も多いのではないか。もっと、具体的にどういう場所で、どのような教育効果が期待できるか等を、詳しく説明できる資料を配った方がいいのではないか、といった意見が、総会の中では交された。
学校の中だけが学習の場ではない。むしろ、子どもたちにとっては、公共施設や民間企業でも、文化財や自然でも、外に出て実際に体験してみることの方が、脳にも心にも残るのではないか。そんな観点で、これからも議会の中で採り上げていきたい。
6月議会では、久々に、教育のことを質問しようかな、と今のところは考えている。が僕のことだ。いつどう変るか、その時にならないと自分でもわからない。(7017)
やたらに頭でっかちになり過ぎて、
建物の中に閉じこもり、机上の空論ばかりになりかねない学校や職場の中より、まずは外に出て、自ら、自分の五感で体感する事が何より必要と私も思います。
ネットにしろ、テレビや紙媒体の書物や新聞等にしろ、それだけを頭から信じ込み、自分一人でも、直接、現場に足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、自分の手足で実際に体験や体感しないとわからない事はたくさん。
机上の空論だけなら、頭でっかちになり過ぎて、視野が狭くなりかねないしね。
外を自分の足で歩き、自分の手足を実際に動かし、全身で自分で体感しないとわからない事はたくさんあると思います。
必要なら、それを事前に地元の新聞社やアップルウェーブの動画のアップルストリームに情報提供し、取材してもらうとかね。
寺山修司からの本日の表題。
まさにその通りと私も思います。