商売を長くやっていたからか。どうしても数字を前年対比でみてしまう。と言っても、100を超せば成長、切れば減退といった程度だ。
 今日、弘前ペンクラブの指定管理事業実行委員会並びに役員会が開催された。総会前の会議とあって、いつもより大勢の会員が集った。
 席上、弘前市立郷土文学館と太宰治まなびの家の、4月の来館者数の報告があった。どちらも前年を上回った。特にまなびの家は、前年比123.5%という伸張率である。新たな指定管理期間の開始にあたり、幸先のいいスタートを切った。
 と、安心もしていられない。ご案内の通り、昨年の今頃は、緊急事態宣言が多くの都道府県で発せられていた。県を跨いだ不要不急の移動には、自粛が呼び掛けられていた。そんな数字と比較してもしようがない。
 シビアに数字をみると、コロナ感染拡大前の令和元年には遠く及ばない。正直言うと、半分未満だ。
 新聞等では、弘前桜祭りの入園者数が、昨年の1.6倍だったと、肯定的な報道がなされていた。が、その数字を、ことさら”良し”とする気持はわからない。少なくてもコロナ前と比較しての論評を加えるべきだろうと思う。
 ペンクラブもまた、たった1ケ月の数値に胡座をかくつもりは、言うまでもなくない。色々と仕掛けてはいく。施設の維持管理とは別に、太宰文学の継承もまた、課せられた使命だからだ。
 5月29日には、太宰治まなびの家において、津軽カタリストの春の定期公演がある。6月18日には太宰治生誕前日祭。これもコロナで2年間行われなかった事業の復活だ。その記念事業として、劇団演人による演劇も開催する。まぁ、今年は、積極的に活動をしていくつもりだ。
 アフターコロナなのか、ウィズコロナなのかはわからない。経済活動の復活だけが声高に叫ばれている。が、文化活動の再開も、こうして静かに始められんとしている。国も市も市民も、是非、関心を持って見ていただきたいと願う。出来れば補助金も・・・。(4875)