毎月第3月曜日には、ある市民団体の例会が行われる。夕方6時から、代表者のご自宅に10名前後の主に主婦を中心とした会員が集り、 食事を共にしながら、市政や社会のことについて、熱く議論が交わされる。
 今日は、先月当選したばかりのTo議員も参加した。選挙前にも一度顔を出したことがある。
 というのも、もともとこの会は、今から20年近くも前に、女性議員を増やすことを目的として結成された会だからだ。実際に、この会から女性議員が誕生したこともある。だからToさんも、立候補にあたって挨拶にお伺いしたという次第だ。
 その意味では、”待望”の女性議員だったに違いない。今日も、大歓迎を受けた。
 が、そこで安心してはいけない。なかなかどうして、この会は厳しい人たちの集りなのだ。
 実は僕は、当時はまだ議員になる前だったが、この会の創設メンバーの一人なのである。その関係で、ほぼ毎回出席している。
 すると、市政について、矢のような質問や批判が飛んでくる。「あの事業は不要ではないか」「あんなものに税金を使うなんて」「議会はなんでそんな条例を通したんだ」「どんな議論がなされているんだ」etc 
 「今泉さん、それ違うよ」「そんな考え方はおかしい」・・・遠慮も情け容赦もなく追求される。今日は議員報酬が適正かどうかという話も出た。
 議員になってからというもの、それらの声に、一人で対応してきた。まるで、議会を、いや市役所を一人で背負って立っているような状態だった。
 たまに他の議員も連れていったことがある。が、皆、1回出てたじろいでしまったのか、2度3度と続けて参加した議員は稀だった。
 最近になって、同じ会派を組むTa議員が、一緒に出席するようになった。僕は彼にこう言っている。
 「ここは、自分を鍛える絶交の場所だよ。答弁の仕方、批判の受け止め方・躱し方、紛糾した話をまとめる方法等々、またとない経験を積めるから」
 Ta議員も、それをよく理解してくれているようだ。傍で見ていれば、けっこう楽しそうに、会員と話をしている。その分、僕が楽になったと言えば、申し訳ないか・・・。
 To議員も、これからもちょくちょく参加してもらいたい。政治に深い関心を持つ生活者の厳しい声を、直接浴びることができる機会だなんて、滅多にあるものではない。
 まぁ、ベタな表現をすれば、鍛錬の場所。地獄の特訓だ。稽古をすればするほど強くなれる。
 えっ、何が強くなるかって? 少なくても、顔の皮が厚くなって、心臓に毛が生えてきて、打たれ強くなる。って冗談ですよ冗談・・・。(5704)