弘前の人間が誇りにしている物の一つに、弘前市民会館がある。 収容人数は約1300人と、同規模都市の主要ホールと比べても、決して大きくはないが、何せ前川國男の手による建築である。こと音響に関しては、全国屈指と言われている。
 他にも、弘前文化センターをはじめ、文化催事のための施設がいくつかある。それらを活用して、弘前にいながらにして、一流の芸術・芸能を鑑賞しようと結成されたのが、一般社団法人弘前芸術鑑賞会である。
 これまでも、落語、講談、演劇、音楽、和太鼓等の公演、俳句の夏井いつき先生を招いてのライブ等、様々な活動を行っている。自らも「リーディングライブ卍の城物語」を作製・上演してきた。
 が、ここ2年は、コロナの影響で、思うような活動を行えなかった。昨年度は、感染のピークとピークの合間を縫って、前座・二つ目・色物・真打ちを揃えた本格的な寄席を開催したが、外出や集会の自粛の風潮があるためか、低調な客足に終わった。
 今日は、その総会が行われた。僕も、創立来の会員として出席した。
 席上、今年度の事業案が発表になった。いつまでもコロナコロナで足踏みはしていられない。積極的に進んでいこうという姿勢がみられた。
 文楽中でも注目したのは、9月30日に、文楽の公演を行うことだ。人形浄瑠璃である。弘前では、数十年に一度あるかないかの、珍しい企画だ。  
 何せ、”文楽”そのものが、UNESCO世界文化遺産に登録されている。しかも、今度の公演には、人間国宝に認定されている演者が2人もやってくる。これは、是非、お薦めしなくてはならない。  
 例えば”能”もそうだ。昨年度は、弘前城薪能が行われる予定だったが、コロナの影響で、2度に渡り中止になってしまった。実は僕もチケットを買っていたが、結局払い戻しになった。その時に事務局に尋ねたら、けっこうの数が売れていたらしい。弘前には、古典芸能を嗜む文化が根ざしているのだろうと思う。
 そういう意味では、9月の文楽公演は、大いに期待したい。勿論、僕も観に行く予定である。このブログの女性読者の皆さん、どなたかご一緒しませんか?(4605)