弘前読書人倶楽部の定時総会を開催した。昨年は、コロナを口実に行わなかったので、二年ぶりということになる。
実のところ、コロナの2年間、思うような活動が出来なかった。活動ができないため、会費の徴収もままならなかった。よって今、倶楽部の財政は、恥をしのんで書けば、かなり厳しいところまで落ち込んでいる。
そういう中での決算報告や、状況打開のための事業計画案を提示した。会員の拡大、会費以外の収益事業、経費削減のための具体的提案だ。参集した皆様の暖かいご理解をいただき、全議案、全開一致で、承認させていただいた。

I会頭と僕とは、青年会議所でほぼ同期である。Iさんが理事長に就任した年に、僕は初めて副理事長に指名していただいた。
会員が100人以上もいて、創立40周年事業やら、城下町シンポジウムやら、青年経済人会議やら、アップルフェアやら、とにかく毎年のように、巨大事業が続いた頃である。理事会でも実行委員会でも、毎晩、喧嘩腰で議論をした。だから、当時のメンバーは、言わば戦友のようなものだと僕は思っている。
中でも、忘れられないのは、場外舟券売場の問題だ。弘前に舟券売場をつくることの是非を巡って、市内の経済界は真っ二つに割れた。商工会議所は誘致したい。青年会議所はそれに対して反対の立場を表明した。
その頃の話である。僕とIさん(当時理事長)は、商工会議所の専務室に呼ばれた。そして、「何故、おまえたちは反対するのか?」「舟券売場が如何に地域経済に寄与するのか」などを、延々と説教をされた。ほぼ3時間以上は軟禁状態だったと思う。
一つ一つの話は覚えていない。ただ一つ、間違いなく記憶に鮮明なことは、僕は、「舟券売場なら反対だが、馬券売場なら賛成だ」と言ったことだ。多分、呆れられて解放されたのではないかと、今となっては思う。
結局、弘前への舟券売場計画は頓挫し、その数年後に、黒石市に開設された。でもその後、たまに前を車で通ることはあるが、さほど混み合っているようでもないし、黒石市の経済が活況を呈しているという話も聞こえてきていない。
何の問題にしても、経験をしたことのない人たちが、机上で算盤をはじいているだけでは本質が見えてこない。その点、僕は、府中競馬場にも中山競馬場にも平和島競艇場にも行ったことがある。エッヘン。
って、そんなことを自慢して、一体何になるんだろう? 平和島に行った時も、行きはタクシーだったが、帰りは徒歩だった。トホホ。(5625)
追伸
現商工会議所会頭の会社はN産サティオ。かつてはN産サニーと言った。
そこで思い出したのがこの曲「Sunny」である。同年代の人ならば、一度は聞いたことがあると思う。
当方も昨年より商工会議所会員になりましたので