野良猫を保護し始めてから、早7ヶ月が経過した。寒かった季節は、凍死させれば駄目だと思い、暑さ厳しいここ数週間は、熱中症になりはしないかと、あれこれ心配をしながら、一緒に暮らしている。
 僕の生活は、以前に比べて規則正しくなった。午前7時半頃には、朝ご飯と水を与える。自分の朝食を終えると、猫トイレの掃除だ。(さすがに食事前にトイレを片付けようとは思わない )
 日中はほとんど家にいない。まれに居たとしても、猫は縁側で昼寝兼日向ぼっこで、めったに寄ってくることはない。
 夜は、21時過ぎに、テレビCMで有名な〇〇チュールで遊んであげる。その後で、餌と水を与える。お陰で、外食や宴会に出ても、二次会には行かず、まっすぐ帰宅するようになった。
 そんな僕のルーティーンの中で、読書に避ける時間と言えば、朝なのである。目覚めてから猫に餌をやるまでの数十分、時には十数分くらいが、いわゆる”余暇”というものなのだろう。
 最近はまた、一時失われつつあった読書欲が戻ってきた。読書力も徐々に回復してきたように、自分では思う。数ヶ月前は、正直言って、プロレス雑誌のバックナンバー以外、手に取る気力も湧いてこなかった。
 やはり、7月に2回も視察に行ったからだと思う。目的地までの電車や飛行機の中は、絶好の読書タイムだ。そこで勢いがついて、今は、以前買っておいたミステリーを、書棚から取り出し、チリポリと読んでいる。
 さて今日は、取り立てて書くようなトピックスはない。勿論、仕事をしなかったわけではない。予てから懸案の件で建設部長と面談し、別件で人事課にも足を運んだ。久々に(20年以上ぶりに?)、銀行の融資窓口にも行った。が、まだブログで詳細を紹介するような段階ではなかったり、一篇の物語を紡げるような内容では無い。
 こんな日は、どうするか? 11年前にこのブログをスタートさせた時に、「毎日更新する」と決めた。何も書くような話題がない時には、「本」のことを書けばいいと思ったからだ。「本」であれば、これまで読んできたものも入れれば、何かしらのことを捻り出せるのではないかと安易に考えていた。
 と、長い前書きは、これくらいにしよう。そんな訳で今日は、”猫”の本を紹介する。今日、机の上に乱雑に積まれた書類の下から出てきた本だ。あっという間に読んでしまった。
 狭くて退屈だけど、ご飯は貰えるし危険はない・・・保護された猫の日常や気持を綴った小品だ。帯びに書かれた西加奈子の「なんて美しく、尊い退屈なんだろう」という言葉がピッタリだ。
 僕が保護している猫たちは幸せなんだろうか? 退屈をしているんではないか? なんてことを、真剣に考えてしまう。
 作者は青森県出身。だからというわけではないが、猫好きな人には勿論、僕が「猫、あげようか」と言った時に、「私、猫は嫌い」と断った人にも、是非読んで貰いたい名作だと思う。(5820)