敬老の日なのである。
 以前は9月15日だった。それがハッピーマンデー制度とやらで、9月の第3月曜日に移ってから、もう20年以上も経つ。だけど、僕にはどうもまだ、馴染めていない。土日月の3連休だと言われても、もともと書店時代から、土曜も日曜もない仕事をしたきた。学生時代だったらまだしも、連休の有り難さはあまり感じない。
 さて敬老会のことである。昨年は、市の社会福祉協議会が、一斉に開催しないことを決めたのだが、今年は各地区各町会に任せるということになったことは、8月10日のこのブログでも少し触れた。
 正直言って、任せられても困るのである。開催の是非を決定する7月下旬から8月上旬の段階では、一日の新規コロナ感染者数が、毎日のように過去最高を記録いたし、もしクラスターでも発生すれば町会の責任になりかねない。多くの地区・町会で、頭を悩ませていたことと思う。我が町会は開催を見合わせた。
 で、蓋を開けてみたら、僕の住む和徳学区では、18ある町会の中で、敬老会を実施したのは僅か3町会しかなかった。やはり最悪のケースを心配したのだろう。
 敬老が、敬老会は無くても町会長としてやらなければならないことがある。市や県から、一定の年齢に到達した個人や夫婦にお祝いの品が贈られてくるのだが、それをお届けに行くという仕事だ。
 我が町会には今年、満90歳になられた方がお二人いらっしゃって、市長からの品を預かった。一人はお留守だったので、玄関前に置いてきた。上熨斗がかかっているのでわかるだろう。
 問題は、もう一人の方である。実は先々週にお亡くなりになっていた。敬老会の名簿が締め切られたのは8月中旬。その時には、まだご存命だったのだが・・・。
 さて、この場合は、どうしたらいいんだろう? まさか喪も明けぬご遺族に、紅白の水引のかかった品を持って行くことも、礼を失した話だ。かといって、僕が23年後を想定して頂戴するわけにもいかない(当り前だ!)。
 取り敢えず明日、市の担当課に尋ねてみよう。1ヶ月も前に締め切っていれば、おそらく同じようなケースはそれなりにあるだろうと思われる。他の例を聞いてから対応することにする。
 昨日、読書人倶楽部でも、敬老会のことが話題になった。「もっと予算をつけろ」とか「もうやる必要がないんじゃないか」とか「成人式のように広い会場を使って、希望者全員に来ていただいて、豪華なショーを見せればいいんじゃないかとか」etc。
 大方の町会では、2020年以来、開催されていない。”やらないこと”が当り前のようになりつつある。
 それに、若者の町会離れが進んでいる今では、運営にも苦労をしているところがあるようだ。祝う側も祝われる側も高齢者ばかり、というのでは洒落にならない。
 確かに、このコロナの3年間は、長い間続いてきた敬老会の在り方を見直す、いいきっかけなのかもしれない。(4912)