市議会の一般質問に登壇する時よりも、議会報告会で大勢の前でマイクを握るときよりも、遙かに緊張する瞬間がある。糖尿の定期検診、主治医の診療室の扉をくぐる時だ。毎回、足を踏み入れたとたん、奈落の底に落ちていきそうな錯覚に襲われる。 
 今日も、ついサボりたくなる気持を抑えて、足取り重く、大学病院に行ってきた。
 でも、今回はちょっぴり自信があった。数日おきにだが、自宅で測っている血糖値が、ここのところ低めで安定していた。少なくとも、先月と比べれば、暴飲暴食の回数は減っていた・・・と自負している。
 がしかし、これまでも自信が裏目に出た経験は数知れない。そこで、いつもの通り、悪かった時のための言い訳を考えていった。Wカップのせいにしようという作戦である。
 以前にも書いたが、僕の体質は大きく様変わりしている。極度の睡眠障害が改善されてきているのだ。最近は、ブログを書き終えるころには眠気に襲われ、布団に入るとすぐに眠られるようになった。
 昨夜も10時前には眠くなった。サッカーは気になったがとても起きていられそうにない。正直言って、どうせ負けるだろうと高をくくって、布団にもぐりこんだ。案の定、本を読む間もなく眠りに落ちた。
 ところが、夜中の零時過ぎである。枕元に置いたスマホが短く振動した。ラインの受信音だ。それも2回3回4回と立て続けに・・・。
 こんな時刻にラインを送ってくるなんて、家族や親せきに何か良からぬことでも起きたのではないか。ふつうはそう考えるだろう。
 そうしたら「日本がドイツに勝った」の速報が、スタンプ欲しさに登録している各種新聞のラインニュースが送られてきていた。一気に眠気は吹き飛んでしまった。
 「だから今日は体調が悪いんです」という言い訳を考えた。しかしまぁ、毎月測定しているHba1cは、一日二日の血糖値ではない。1~2ケ月の平均値が出るのだそうだから、かなり筋違いの理屈だということはわかっていたけど、他に思いつかなかったのだ。
 結果は、そんな屁理屈はこねなくても済んだ。数値は大幅に(?)改善されていた。
 「えっ、0.6ポイントも下がってるんですか⁉ すごいですね!」
 僕は自慢げに言った。少しは褒めて貰えるかと期待した。
 「でも、まだまだ相当高いですからね」
 医師からは、たった一言冷たい言葉が返ってきた。
 来月以降も、緊張と恐怖の定期検診は続く。さて、次の言い訳は何にしようか。(4234)

 追伸
 ”理由”と書いて”わけ”と読ませるのは、中条きよのヒット曲からパクった。
 その中条きよし氏、先日、国会で自分のCDとディナーショーのPRをしたと報道されていた。こういう輩を公認する政党、当選させてしまう今の選挙制度に、首を傾げざるを得ない。まぁ、「はんこ押すだけ」の元法務大臣よりはいくらかましなのかもしれないが・・・。