一昨年・昨年と比べれば、コロナに対する脅威はかなり弱くなってきた。室内でのマスク着用の制限を緩和しようという動きもあるやに聞く。
僕の身の周りでもそうだ。昨年あたりはほとんど開かれなかった”新年会”も、今年は随分と多くなった。夜の街にも、少しずつ人出が戻ってきているようだ。ご同慶の至りである。
今日は、弘前文学学校の新年会。僕は講師の端くれとして声をかけていただいた。
僕の他に、講師としての参加はお二人。両名とも、実際に創作活動を行っておられる、文字通りの”先生”だ。それに対し僕は、単なる雑文家にしかすぎない。頼まれるままに挨拶原稿などを書いているだけだ。なので、とても肩身の狭い思いをして席に座っていた。
さすがに、文学を志す仲間の集まりである。会食中の話題も、執筆や原稿のことが中心だ。僕の隣に座っていた先生が、「最近の若者の文章は、文頭を1文字空けるとか、改行をしないんだね」と話し出した。すると、さらにその隣の先生が「読点も打たない」と続けた。確かに、若者に限らず、メールで送られてくる文章には、そういうものが多いような気がする。
「絵文字も使わなくなったねぇ」と最初に口火を切った先生が、また喋った。「今時、絵文字を好んで使うのはおじさんくらいですよ」と隣の先生もうなづいた。「今度、絵文字を主人公にした小説を書いたら面白そうだね」と、創作家二人は話し合っている。
僕は、その脇で、少なからぬショックを受けていた。そうだったのか。ついさっき友人に送ったLINEにも、絵文字を使ってしまっていた。今度から、若い人に文章を送るときは、気を付けなければならない。
さて、文学学校では、いよいよ2月から、機関誌に掲載する作品の合評会が始まる。今年度は、エッセイ・小説・詩・短歌等、18人の生徒さんが原稿を寄せてくれた。それも全員、締め切りを護ったのだそうだ。パチパチパチ。

2月17日からは定例議会も始まるし、その後には選挙も控えているというのに、とんでもない宿題を引き受けてしまった

あっ、絵文字を使っちゃった。(6233)