コロナ経済対策として、様々なプレミアム付商品券が発行されている。
 以前、議会でも採り上げたことがあるが、弘前の場合、商店街や業種別団体がそれぞれに企画しているので、種類も多く、販売時期や使用期限も重なり、人によっては使い勝手が悪いと感じている場合もあるようだ。 実際に、名前も名乗らぬ人から、「弘前は何故、全市で使える共通商品券を発行しないんだ!」と、お叱りの電話をいただいたことがある。
 市の担当者によると、その理由は、全市共通にすれば、これまでの例から、IYドーや、イ〇ン等、全国チェーンの大型店に利用が偏ってしまい、市内中小事業者の活性化には繋がらないからだということだ。それも一理あるようにも思える。  
 僕も、地元経済のためならと、けっこう色んなものに飛びついた。基本的に”物欲”が少ないせいか、プレミアム付食事券は、随分と購入した。トータルをすれば、けっこう得をしているはずなのだが、あまりそういう実感は無い・
 チケットさて、来週に迫った議会報告会の資料を作成するため、去年の手帳を開いてみた。そしたら、使い切っていないお食事チケットの綴りが挟んであった。3000円分である。ちょうどプレミアム分に相当する。
 よく見れば、明日(1月31日)が使用期限となっている。あっ、さっそく使わなければならない。
 そこで今日、日頃から世話になっている大先輩と昼食を摂った際に、「チケットがあるから、ここは僕が払います」と見栄を切って、会計カウンターに行った。金額も一般的社会通念上の儀礼の範囲内だし、こと選挙に関しては、絶対に僕に投票しないことはわかっている方なので、公職選挙法にも抵触しないはずだ。
 場所は弘前でも有名な料理屋である。平日の昼というのに、超満員だ。当然、そのチケットは使えるものだと思った。
 が、甘かった。「うちではそのチケットは扱ってません」と言われて、しどろもどろする僕を見て憐れに思ったのか、その先輩は、財布から現金を出して、僕の分まで払ってくれた。面目も何も、丸つぶれであった。
 家に帰ってから、改めて、取り扱い店ネットネットで調べてみた。どの店も魅力的なのだが、一人で行ってもつまらなそうだったり、高そうだったり、予約が必要そうな店もあって、どうにも明日中に使えそうにはない。結局3000円は紙屑と化してしまうのか・・・。
 でも、考えてみれば、今日は、図らずも昼飯が只になった。そう思うと、あんまり損をしたわけでもなさそうだ。なんて、随分とせこいことを考えた一日であった。
 皆さんも、プレミアム付商品券を持っていたら、なるべくお早めにお使い下さいね。(5655)