弘前市議会経済文教常任委員会と、弘前観光コンベンション協会との意見交換会を開催した。2年越しの念願が叶った。
 経済文教常任委員会は、農林水産業・工業・商業・サービス業等、広く経済全体から、文化・教育までが、所管となっている。これらに関する議案は、まず、この委員会で審査されてから、その結果を以て、本会議に諮られる。
 勿論、”観光”もその中に入る。弘前の経済を支える、大きな柱の一つと言ってもいい。とかく「りんごが基幹産業です」と言う向きもあるが、裾野の広さ、交流人口・関係人口の増加を考慮すれば、むしろ農業以上の”基幹産業”と言ってもいいのではないかと考える。
 そういう考えもあって、実は、2年前にも、委員会と観光コンベンション協会との会合を企画した。かなり具体的なところまで話は進んだ。
 ところが、その直後に発生した、市内高級クラブでのコロナクラスター騒ぎである。今からみれば、新規感染者数はびっくりする程多いわけではないが、市全体がビビってしまった。直前になって、いくつかのイベントも中止を余儀なくされた。僕らの試みも、当然のように取りやめとなった。
  それが、漸く今日実現した。コロナ禍における市の観光の現状や行なってきた取り組み、これからの進むべき方向について等、詳しくご説明をいただいた。
 議員の側からも、活発な質問が出た。それに対しても、1つ1つ、丁寧にお答えしていただいた。終了予定時間を若干オーバーしてしまった。とても有意義な会合だったと思う。
 市議会の常任委員会は、ともすれば、付託された案件の審査だけに終わってしまうケースも多い。あるいは、特定の団体との定例会のような会議を持っている委員会もある。
 でも僕は、それだけでは飽き足らないと感じていた。最初に就任した時から、こちらから働きかけても、現場の声を聞く活動を行ないたいと思い、この4年間、半分以上はコロナのために活動はできなかったが、認定農業者の会、市連合PTA、商工会議所実務者等との会合を行なってきた。
 口はばったいようだが、こういう姿勢は、次に誰が委員長になろうとも続けて欲しいと思う。いや、もっともっと、積極的に外に飛び出してもらいたい。それがすぐに施策につながらなくても、様々な意見を聞くことは、普段の議案審査には、きっと役立つに違いない。
 統一地方選まで、あと2ヶ月となった。多くの議員は、もう選挙モードに突入していると思う。
 そんな時期に委員会活動なんてと、首を傾げる人もいるかもしれない。でも忘れてもらっては困る。僕らの任期は4月まで続く。
 選挙を理由に、議員としての職務を疎かにしてはいけない。やるべきことはやっておかなければならない。声を聞く。質す。提案する。審議する。僕らは、取り敢えずは選挙の直前まで”議員”なのだ。当り前か。(5021)