人生で二度目の共同記者会見を行った。
一度目は、忘れもしない、2000年11月6日である。会社を倒産させた日だ。裁判所に自己破産を申請したその足で、市役所内にある記者クラブに行った。
その当時で、1万人を超える顧客名簿があった。雑誌や書籍の配達を、楽しみに待っていてくれるお客様も多い。その人たちに「明日から本をお届けできなくなりました」と伝えるには、まずは報道していただくことが必要だという計算もあった。ひたすら後ろ向きの会見だった。
今日の会見は前向きのものだ。来る統一地方選で、県議会議員選挙に立候補することを表明したのだ。
恒例の議会報告会の開始前に、会場である百石町展示館で行なった。7社の方々に集まっていただいた。
その時に述べたことは、以下のようなことだ。
お陰様で4期16年間、市議会議員を務めさせていただいてきた。その間、いつも僕が心を砕いてきたことは、市民の常識と議会の常識、市民の価値観と議会の価値観、これらの乖離をできるだけ縮めたいということだった。勿論、市民の側に議会を近づけていく努力である。
例えば、今日も行った議会報告会。選挙前だけでなく、定例議会が終わるたびに、自分のことばかりでなく、議会で何が話し合われたか、市政でどんなことが課題になっているかなどを、自分の言葉で直接伝えてきた。
このブログもそうだ。競馬のこと(最近は書いてないな)やプロレスのこと、病気のことやら酔っぱらった話など、くだらないこともたくさん書いてきたが、議員の日常を知ってもらいたいという思いが根底にある。
勿論、定例議会や委員会活動があった日は、他に面白い話題があっても、まずは議会のことを優先して書いてきた。ある人からは、議会の日のブログはつまらない、などとも言われたりもしたが・・・。
議会内部でも、色々と提言してきた。議会基本条例の制定や検証、一問一答制の導入、広報紙の増ページ、インターネット中継、タブレット端末の導入等々、積極的に提案し議論をし、多くの同僚議員と一緒に少しづつ実現を果たしてきた自負はある。
そういうことを、県政でもやりたいのだ。顔の見える県議、声の聞こえる県議になりたい。そういう思いで今日に至った次第だ。
ここで、昨日のアントニオ猪木の詩がまた出てくる。
「この道を行けば どうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せば その一歩が道となる 迷わずゆけよ ゆけばわかる」
賽は投げられた。(5195)
県政にも、まともな考えを持つ人物が一人でも多くなることを期待しております。