子どもの頃は泣き虫だった。悔しいこと、悲しいことがあれば、すぐに涙が溢れてきていた。
親から、「男の子は、すぐに泣くもんじゃありません」と叱られた(たしなめられた)。今時、「男の子なら」なんて言い方をすれば、すぐにバッシングを受けるだろう。おかしな世の中になったもんだ。
だけど、如何に親から諭されようと、持って生まれた性格は、そうそう簡単に変るものではない。
まだ、女房が生きていた頃だ。一緒にテレビを視ていた。酒井法子主演の「星の金貨」の最終回だった。僕は、不覚にも涙をこぼしてしまった。女房からはいいだけ嗤われた。そんな涙もろい体質は、老いるとともに益々強くなっているように思う。

午前中から、「新聞みたよ」という電話がかかってきた。「頑張って」「応援するよ」「よくぞ決意した」 etc どれも、暖かい励ましの言葉だけだった。
直接お電話をいただいた方も何件もある。過去に頼まれ事や相談事等で係わりを持った皆さんたちだ。いずれも、真摯に応援しますという声を聞かせていただいた。
僕はもうそれだけで、目頭が熱くなった。と同時に、改めて責任の重さがのしかかってくるような思いをした。
たかだか記者会見をして、それが新聞に載っただけでこの有様なのである。まるで思春期の少女のようだ。
これでもし当選したら、あるいは落選したら、どうなるんだろう? きっと涙の海に溺れてしまうに違いない。(7325)
追伸
このブログを書いている最中、タイトルの「涙もろい近頃のわたし”」というフレーズが、頭の中でこだましていた。あれ? 何ていう歌だっけ? 確か桜田淳子のような・・・?
今調べて分った。やっぱり桜田淳子だ。「花物語」という曲だった。
今度、カラオケで歌ってみよう。聞いている方は、さぞや気持が悪いだろうなぁ。