H学院大学のS教授と久し振りにお会いした。1月末に、旧会派の議会報告会を行なった時以来だから、4ヶ月ぶりということになる。
 おそらく、県議選から1ヶ月ちょっと経って、落選した僕を元気づけようとしてくれるつもりだったのだろう。二人で酒を酌み交わした。
 S教授とは、もう15年近くのお付き合いである。これまでも、いじめ問題とか主権者教育のことなどで、具体的にご指導をいただいてきた。教授からの依頼で、教育長との面談をセッティングしたこともある。  
 ここのところ毎年のように、先生の授業を受け持たせてもいただいてきた。無所属の時は独りで、4年前にTa議員と会派を組んでからは会派として、更には、無所属のNa議員や当時の最大会派のKi議員も一緒だったこともある。議員の仕事や実態を、学生さんの前でお話しさせていただいた。  
 もう、議員ではなくなったが、また機会があればそういう場を作って欲しいとお願いした。そうしたら、もう先週、会派さくら未来の4人に来てもらい、今年の分は終わったのだという。  
 Ta議員も薄情なものだ。声をかけてもらえば良かったのに。一緒に教壇には立たなくても、授業参観くらいには行きたかったものだ。まぁ、議員なんてものは、バッジを外せば見むきもされなくなる。その現実を思い知らされた。・・・とイジケたふりをしておこう。
 それでは次にと、政治学ではなく、社会学の授業をさせてくれと提案をした。教授と共通の趣味、歌謡曲・フォークソングと世相というテーマでだ。以前「北奥氣圏」という同人誌に拙稿を寄せたこともあるが、昭和歌謡で描かれた社会と現代を比較考察するという命題だ。これにはちょっと自信がある。
 でも、それもやんわりと断られた。さすがに大学の社会福祉学部で、ジェンダーに対する意識の差の例として、奧村チヨの「恋の奴隷」などを採り上げるには無理があるらしい。
 その代り、かつて頻繁に行なっていた「レコード観賞会」を是非復活させようという話はまとまった。教授の膨大な中古レコードコレクションを聴きながら、青春時代を回顧しようというイベントだ。どうせなら、軽く(?)呑りながら、大勢で楽しみたいねということになった。
 他にも、先生は僕に、これまでの議会活動について、今泉昌一という人間の足跡を残すために、本を書いてみたらどうだと薦めてくれた。先日も、別の人からも言われた。
 「いやぁ、出版は失敗すると百万円単位で赤字を出すこともありますからね」とお茶を濁しておいたが、頭から否定するつもりはない。僕に、その気力と能力が残っているかどうかだ。(7766)