誤解されないように、最初にお断りをしておく。”die"ではない”dye”だ。髪を染める話である。
「今泉さん、歳の割りに、髪が黒いですね」と時々言われることがある。(髪が多いですねとは言われない)
そりゃぁそうだろう。実は染めているのである。染めなければ、ロマンスグレーを通り越して、ほぼ真っ白に近いんじゃないかと思う。
これまでは、選挙があるというので染めてきた。選挙ポスター用の写真を撮影する前に美容院に行って染めてもらう。選挙直前に、今度は理容店に行って、再度染め直す。それがルーティーンだった。
一度だけ、2011年の選挙の時は違った。3月3日に女房が死んで、3月11日に東日本大震災が起こり、4月に統一地方選という慌ただしさの中で、髪にかまうこともできず、選挙戦に突入した。その時の写真を見れば、ボサボサの白黒の髪が入り交じった、まさしく”まだら狼”なのである。あれでよく当選できたものだと思う。
選挙が終わったあとも、ポスターに黒髪の写真を使っておいて、当選したらすぐに白髪に変身したとなれば、有権者に何か申し訳ない。議場で質問席に立つ以上は少しは格好もつけたい。だから、選挙と選挙の間も、年に数回だけど、染め続けてきた。議員であるうちはそうしようと思ってきた。
それが、3月に市議会議員を辞職し、4月に県議選で落選した今、髪を染める理由が無くなった。それに、元来が、外見にはこだわらない性格なのだ。憧れるのは、初期の明智小五郎や金田一耕助、あるいは刑事コロンボというくらいだ。頭の中身では勝負ができないが、せめて髪だけでも真似をしたいと常日頃思っていた。
ところが、明後日、一人娘の結婚式がある。手をとってバージンロードとやらを歩かなければならないのだそうだ。は、恥ずかしい。
みっともない髪形で行けば、娘に恥をかかせることになる。染めるべきか染めないべきか、それが問題だ。しばらく悩んでいた。無職の身では白髪染めの料金もバカにならない。
そこで取り敢えず、髪を整えるだけでもと思い床屋に行った。単刀直入に、事情を話してどうしたらいいか尋ねた。
そうしたら、おめでたい席であれば染めた方がいいという。そりゃぁそうだろう。料金が違う。でも、相談しておいて、それに従わないのも申し訳ないので、今回もまた染めてきた。
というわけで、僕の髪は、今しばらく黒いままだ。でも、いつまで黒いかは、僕が次にまた選挙に出るかどうか次第だ。いや、その前に、いつまで髪が残っているかを心配する方が先か。どっちにしても、”髪”の話だけに”神”のみぞ知るだ。(7445)
挙式はどちらでされるのですか❓
いずれにしましても、花嫁の父としての重要な職務を全うして下さい👊😆🎵
私の娘は14年前に沖縄で二人だけで挙式すると知り、妻と二人で強引に参列した為にバージンロード引率はありません。
親族への披露は両親の法要時に行い、冠婚葬祭一体化を計りました。👀👌