5月8日のブログにも紹介した、弘前大学のM先生のことだ。民主主義というものを、学生だけでなく、社会人にも子どもたちにも教えておられる。
 そのM先生が、新しい試みを始めた。如何にしたら有権者と”政治、特に地方政治”との距離を縮められるかということについて、学生に企画を立てさせ、それを実行してみようという取り組みだ。
 蒔田今日は、そのプレゼンが行なわれるという。面白そうだし、学生の考え方に関心があったので、見学させてもらうために研究室を訪ねた。 
 今日、自分のアイディアを発表したのは3人。一人目は、議員一人一人とチャットのやりとりができたり、議会や市政の最新情報を簡単に入手出来るといったスマホアプリを創るというもの。二人目は、発案から政策実現までの過程を双六にして、子どもたちと議員が一緒に遊びながら意見交換をするという企画。三人目は模擬選挙を行なって、候補者の本音と建前、あるいは公約の実効性等を評価検証しようというものだった。
 どれも楽しそうだった。三人が三人とも、対象者はどういった層なのか、例えば投票率が低いのはどんなところに問題があるのかといった着眼点に違いがあって、とても興味深く拝聴した。
 当初の僕の腹づもりとしては、後方で黙って参観している予定だった。が、行ってみたら、それだけでは済まなかった。学生のアイディアに、元議員としてアドバイスをしたり、感想を述べる場面もいただいた。僕の経験が、某かの参考になれば嬉しい限りだ。
 学生さんたちが帰ったあとで、審査についても意見を求められた。この3つの中から1つを選び、それを、夏休み前までに実際にやってみようとのことだ。
 だから、単にアイディアの面白さや斬新さだけではなく、審査に当たっては、準備期間・必要人員確保・予算等も含めた実現可能性も重視して欲しいと言われた。うーん、責任重大だ。3つとも全部実現できればいいのにと思いつつ、素直に一つを選んできた。
 最終的には先生が決められるのだろうから、僕がここで安直に書くわけにはいかない。でも、どれに決まったとしても、企画実施までに、他にもお手伝いできることはありそうだ。何か老後の生きがい(?)がまた一つ増えたような気がする。
 いやいや、まだまだ”老後”だなんて言っていられない。何であれ、早く”現役”に復帰したいものだ。(10129)